Windows10でUSBで事前にリカバリドライブを作成して回復させる方法を解説!

Windows10が起動しなくなったときのためUSBなどでリカバリドライブを作成し備えを行う必要があります。リカバリドライブがないとPCが廃品になる恐れもあり、本記事ではWindows10でUSBを用いてリカバリドライブを作成して破損に備える方法を解説します。

Windows10でUSBで事前にリカバリドライブを作成して回復させる方法を解説!のイメージ

目次

  1. 1【Windows10】リカバリドライブとは?
  2. 回復とリカバリの違い
  3. 2【Windows10】リカバリドライブを作成する準備と注意点
  4. 用意するもの
  5. USBでリカバリドライブを作成する注意点
  6. 3【Windows10】USBでのリカバリドライブ作成と回復方法
  7. USBでリカバリドライブを作成する手順
  8. 作成したリカバリドライブで回復する手順
  9. 4【Windows10】USBでリカバリドライブを作成しておこう

【Windows10】リカバリドライブとは?

Windows10にはリカバリドライブを作成する機能があります。リカバリドライブとは、パソコンのトラブルがあったときのために、初期化を行うためのUSBなどの外付け初期化用ディスクのことを指します。昔のパソコンにはリカバリディスクが付属していましたが、現在は付属していないため、自分でこれを作成する必要があります。

回復とリカバリの違い

リカバリとは、IT用語でパソコンを購入時(工場出荷時)の状態の戻すことを指します。これを行った場合にはインストールしたソフトや、保存していた写真やその他のデータなどが全て消去されます。一方、この場合における回復ですが、Windows8で用語が変更になったため混同しやすいですが、リカバリと同様の意味を指します。こちらもWindows10を工場出荷時状態に戻すことを指します。

リカバリを日本語訳すると回復・復旧という意味になりますが、リカバリドライブとはつまり、Windows10などのパソコンのプログラムが破損して起動しなくなってしまった場合に、初期化して元の状態に戻せる(回復できる)ように USBなどを使って保険をかけておくという意味になります。

【Windows10】リカバリドライブを作成する準備と注意点

Windows10でリカバリドライブを作成するためには、いくつかの用意が必要となります。これを作っておかなければ、パソコンのプログラムが壊れた際に初期化できずにお手上げ状態になってしまう可能性がありますので、必ず作成しておくべきであると考えられます。

用意するもの

Windows10が破損した場合は当然内部のデータにアクセスすることは難しくなるため、外部のメディアを用意する必要があり、その最も簡単な方法としてはUSBメモリを用意することです。

32GB以上のUSBメモリ

リカバリドライブを作成するためには、必ず32GB(以上)のUSBメモリを用意してください。Windows10の回復用データは通常15GB程度の容量が求められるのですが、16GBのUSBメモリだと一見足りるように感じるのですが、技術的な理由から16GB全てが使えるわけではなく、実質は15GBを切る程度の容量しか使用することができません。

16GBのUSBメモリを購入してきてリカバリドライブを作成しようとして、容量不足となってしまってはもったいないので、念には念を入れて、32GBのUSBメモリを用意しましょう。

USBでリカバリドライブを作成する注意点

USBでリカバリドライブを作成する際にはいくつかの注意点があります。
 

  • 使用するUSBメモリの容量
  • USBメモリ内部のデータについて
  • 暗号化機能付きのUSBメモリではないか
  • Windows10にアップグレードしている場合
 
これらの項目について順に説明していきます。

使用するUSBメモリ

使用するUSBメモリが32GB以上の容量が必要であることは先述しましたが、それ以外の注意点として、リカバリドライブを作成した場合にはUSBメモリの中身は全て削除されてしまいます。大切なデータを保管してあるUSBメモリを使うのではなく、空のものか、不要なUSBメモリを使用することが推奨されます。

USBメモリによっては暗号化機能(パスワードのついたもの)が搭載されていることがありますが、そうしたUSBメモリの暗号化ソフトはリカバリドライブ作成時に削除される可能性があります。

Windows10にアップグレードしている場合

Windows8.1からWindows10にアップグレードを行っていた場合、元のOSに復元するリカバリドライブが作成されるようです。また、Windows7からWindows10にアップグレードされていた場合、購入時の初期設定が保存されないためリカバリドライブの作成自体が推奨されていません。この場合にはリカバリドライブを作成しないほうがよいと考えられます。

【Windows10】USBでのリカバリドライブ作成と回復方法

実際にUSBを使ってリカバリドライブを作成する方法と、作成したリカバリドライブで回復を行う手順について解説します。

USBでリカバリドライブを作成する手順

Windows10でUSBメモリからリカバリドライブを作成するには、以下の手順で行います。
 

  1. 用意したUSBメモリをパソコンと接続する
  2. タスクバーのWindows検索で「回復ドライブ」を選択
  3. 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」にチェックを入れて「次へ」を選択
  4. 使用するUSBフラッシュドライブを選択
  5. 「作成」を選択(USBメモリのフォーマットを行うかの最終確認)
  6. 作成完了後、USBドライブを取り外す

作成したリカバリドライブで回復する手順

Windows10の調子が悪くなっても、デスクトップ画面が起動する場合は以下の手順で行います。
 

  1. リカバリドライブとなったUSBメモリを接続
  2. Windows10の設定を開き「更新とセキュリティ」を選択
  3. 左サイドメニューの「回復」を選択して「今すぐ再起動」を選択
  4. 再起動後の青い画面で「デバイスの使用」を選択、リカバリドライブとしたUSBメモリを選択
  5. Microsoft IMEを選択
  6. トラブルシューティングを選択
  7. ドライブから回復する を選択
  8. ファイルの削除のみを行う もしくは ドライブを完全にクリーンアップするを選択(個別の症状による)

Windows10が起動しなかった場合については以下のように行います。
 

  1. リカバリドライブとなったUSBメモリを接続
  2. パソコンの電源を入れてBIOSを起動(起動時画面に小さく出てくるファンクションキー等の入力でBIOS操作画面に移動できる。起動方法はマザーボードの機種による)
  3. BootMenuなどのメニュー項目に「USB:回復ドライブの USBメモリ名称」があるため、選択すると回復ドライブが起動する
  4. その後は上記(Windows10が起動する場合)の5.と同様

【Windows10】USBでリカバリドライブを作成しておこう

ある日突然Windows10が起動しなくなった、というのは誰にでもあり得る状況です。リカバリドライブを作成しておくことで、パソコン自体が廃品になってしまうという最悪の事態を避けることができます。まだパソコンが健全で、Windows10が問題なく起動する状態である今のうちに、しっかりとリカバリドライブを作成しておきましょう。

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この記事のライター
hibino_yuu
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