スマホで簡単!フェイク動画の作り方とおすすめアプリ4つを紹介
この記事ではスマホを使ったフェイク動画の作り方について解説しています。フェイク動画とは何か、スマホで簡単に作成できるおすすめアプリを詳しく解説します。さらに、フェイク動画を作る際の注意点や法的リスクについても触れています。
目次
- 1フェイク動画の作り方は?スマホのアプリなら簡単
- ・フェイク動画とは?
- ・ディープフェイク動画とは?
- ・顔だけ差し替える動画はスマホでも作れる
- 2スマホでフェイク動画を作れるアプリ4選
- ・世界中で話題になっているXpression(iPhone・Android)
- ・安定した使い心地のReface(iPhone・Android)
- ・Avatarify(iPhone・Android)
- ・Mug Life(Android)
- 3パソコンでフェイク動画を作成できるアプリ
- ・高性能な有料アプリのOnline Deepfake Maker
- ・無料で利用できるFakeApp
- 4フェイク動画の問題点と可能性
- ・フェイク動画の問題点
- ・ディープフェイクの可能性
- 5フェイク動画を作成し楽しむ為の注意点
- ・ディープフェイク動画の公開で逮捕者も出ている!
- ・著作権や肖像権の侵害をしない
- ・犯罪などに悪用しない
- 6ディープフェイク動画作りに挑戦してみよう!
- 7ディープフェイク動画の作り方の仕組み
- ・ディープラーニング技術の「GAN」
- ・画像認識技術の「DCGAN」
- ・高度なディープフェイクの生成が可能な「StyleGAN」
- 8スマホで簡単!フェイク動画の作り方とおすすめアプリ4つを紹介まとめ
フェイク動画の作り方は?スマホのアプリなら簡単
「スマホで簡単にフェイク動画を作る方法が知りたい!」
「話題のディープフェイク技術、実は自分でもできるって本当?」
「顔を入れ替える面白い動画を友達にシェアしたいけど、どんなアプリがいいのかな?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
フェイク動画作成は、今やスマホのアプリを使って誰でも簡単に行える時代になりました。
専門的な知識がなくても、ワンタップで顔を入れ替えたり、リアルなフェイク映像を作成できる便利なアプリが数多く登場しています。
この記事では、スマホを使ってフェイク動画を作成するための基本的な方法やおすすめアプリ、作成時の注意点までを徹底解説します。
最後まで読めば、あなたもすぐにフェイク動画を楽しめるようになります!
フェイク動画とは?
フェイク動画とは、AIや編集ソフトを使って人物の顔や音声を加工し、現実とは異なる映像を作成することを指します。
近年ではディープフェイク技術が注目されていますが、スマホを使った簡単なフェイク動画も、十分にリアルな映像を作ることができます。
特に、スマホ向けのアプリでは顔の差し替えや映像の加工がワンタップでできるものが多く、初心者でもすぐに楽しむことが可能です。
この記事では、ディープフェイク動画とはどういったもので、誰でも簡単にディープフェイク動画を作成できるアプリをご紹介します。
ディープフェイク動画とは?
まずは、ディープフェイク動画とはどういったものなのか解説します。最初にこちらの動画をご覧ください。
こちらの動画ではオバマ元アメリカ大統領がカメラに向かって演説しているように見えます。実はこれは本物のオバマ元大統領ではなく、AIで合成したディープフェイク動画、つまり偽物のオバマ元大統領です。
ディープフェイク動画とは、この動画のように実際の人物の映像と音声をAIで合成して、あたかも本人が話したり行動したりするように作成する動画のことです。
顔だけ差し替える動画はスマホでも作れる
ディープフェイク動画の作成には、AIが必要です。
AIが必要だと言われると、ごく一部の限られたシステムエンジニアにしか作れないのではないかと思う方もいるでしょう。
しかし、実際には、現在は多くのディープフェイク動画を作成できるアプリが出回っていて、詳しい仕組みや方法を知らない方でも、簡単に作成できます。
スマホのみで高度なフェイク動画を作るのは難しいのですが、高性能なPCと作成するためのアプリがあれば、元になる動画から簡単にディープフェイク動画を作成できます。
ここでは、フェイク動画を作れるスマホアプリとパソコンで作れるアプリをご紹介します。
スマホでフェイク動画を作れるアプリ4選
フェイク動画を作れるスマホ用アプリをご紹介します。
スマホ用アプリには、iPhoneでしか利用できないアプリやAndroidでしか利用できないアプリもあります。
今回はどちらの端末でも使えるおすすめアプリを3つとAndroid専用1つをご紹介します。
世界中で話題になっているXpression(iPhone・Android)
スマホで、友人の顔を猫や犬やアニメキャラに変えてしまった動画を送りつけて楽しんでいる方もたくさんいます。そういった、ディープフェイク動画を作成する世界中のユーザーが楽しみながら利用しているのがこちらのアプリです。
入れ替える顔の画像か動画が1枚あれば、顔を入れ替えてリアルタイムなディープフェイク動画の作成も可能です。
安定した使い心地のReface(iPhone・Android)
スマホのスペックやバージョンによっては、iPhoneでもAndroidでもXpressionは利用しにくいという声が上がっています。
そんな場合には、こちらの「Reface」がおすすめです。比較的安定した使い心地で、頻繁にアプリが落ちるようなこともありません。
また、動画の背景として使える映像やBGMなどの素材も数多く提供されています。一部の素材は有料になりますが、短いディープフェイク動画なら完全無料で楽しめます。
Avatarify(iPhone・Android)
Avatarifyは、あなたを撮影した動画を他の人の顔に簡単に差し替えたディープフェイク動画を作成できるアプリです。
使い方は簡単で、動画を撮影して、顔を差し替える相手の画像をアップロードするだけです。表情の細かい部分まで正確に再現できるので、感情表現もあなたが表現したままで、ディープフェイク動画を作成できます。
Mug Life(Android)
Mug LifeはAndroidで使えるディープフェイク作成アプリです。
無料でダウンロードできる素材から選んだ動画に、自分や友人、ペットの顔を差し替えるだけで簡単にディープフェイク動画を作成できます。
無料で利用できる素材が多く、作り方も簡単なのでディープフェイク動画をこのアプリで作ってみましょう。
パソコンでフェイク動画を作成できるアプリ
高性能な有料アプリのOnline Deepfake Maker
こちらのアプリは、動画と顔を入れ替えるための画像をアップロードするだけで、オンラインでディープフェイク動画を作成できるアプリです。
1時間3ドルの有料アプリですが、PCのスペックに関係なく利用できます。とても品質の高いディープフェイク動画を作成できるサービスとして世界中で人気です。
無料で利用できるFakeApp
完全に無料で利用できるPC用のディープフェイク作成アプリをお探しであれば、こちらのアプリがおすすめです。
英語ですが解説動画も公開されています。英語が苦手な方でも、画面を見ているだけで利用するための手順は理解できるでしょう。
パソコンを使い無料で楽しめるアプリをお探しならおすすめのアプリです。
フェイク動画の問題点と可能性
ここまでフェイク動画を作れるアプリをご紹介しました。
現在は、パソコンやスマホで簡単にフェイク動画を作れるアプリがあるので、誰でも簡単にフェイク動画を作成して、SNSなどにアップすることができます。
しかし、誰でも簡単にフェイク動画を作成できるようになったことで、社会的な問題も出てきました。
問題点がある一方で、ディープフェイクには大きな可能性もあります。ディープフェイクがはらんでいる問題点と、今後の可能性についてみていきましょう。
フェイク動画の問題点
ディープフェイク動画が誰でも簡単に作れるようになったことで出てきた問題で、特に大きなものは次の2つの問題です。
政治家などの有名人のなりすまし問題
フェイク動画を誰でも簡単に作れるようになったことで、政治家や芸能人などのなりすまし動画を誰でも簡単に作成できるようになった、という問題が生じています。
自分の政治的主張を語っている動画を、ディープフェイク技術で有名な政治家の顔と差し替えれば、あたかもその政治家がその主張を語っているような動画を誰でも簡単に作成できてしまいます。
この動画はウクライナのゼレンスキー大統領が、ウクライナ戦争で国民に武器を置いてロシアに降伏し、戦闘を止めるように呼びかける内容の動画です。
2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まりましたが、ゼレンスキー大統領は今までに一度も降伏するとは語っていません。
ディープフェイク動画を拡散することで、このように真実ではない偽物の政治家の発言などが世界へ拡散してしまう可能性があります。このようなディープフェイクの政治利用は今後も続くものと思われます。
フェイクポルノ問題
フェイクポルノとは、成人向けアダルトビデオの顔を他の人に差し替えることです。有名な女優の同意を得ていないフェイクポルノ動画などがネット上に拡散してしまい、大きな問題となっています。
現在、ネット上で確認できるフェイク動画の95%以上は本人の同意を得ないものです。
フェイクポルノの作成や、SNSでの拡散をすると、名誉毀損罪や著作権法違反、わいせつ物頒布剤などの刑事罰に問われる可能性もあります。
ディープフェイクの可能性
このような問題もありますが、ディープフェイクには大きな可能性もあります。ディープフェイクをポジティブに活用して可能性を広げていく例を紹介します。
バーチャルタレントへの活用
今後、ディープフェイクはバーチャルタレントへの活用が広がっていくでしょう。現在は、バーチャルタレントは、演じている人がいるのが一般的ですが、今後は完全にAIが生成したバーチャルヒューマンのバーチャルタレントも登場するでしょう。
また、ニュースキャスターなどをAIが務めるようになれば、緊急ニュースや深夜のニュースなど、本物のアナウンサーを用意するのが難しい場面でも即座にニュースをわかりやすく流すことも可能になります。
教育での応用
教育で、例えば歴史上の人物をディープフェイクで蘇らせることができれば、生徒たちに歴史をより身近なものとして感じるてもらうことができるようになるかもしれません。
アインシュタインから相対性理論を学ぶ、ソクラテスと実際に対話をして思考を深める、といった学習法もディープフェイクを活用すれば実現する可能性が高まります。
フェイク動画を作成し楽しむ為の注意点
上記で見てきたように、フェイク動画は誰でも比較的簡単に作ることができます。
しかし、本人が言っていないことや、思想や信条とは全く違うことをあたかも言っているようにディープフェイク動画で拡散されてしまったり、肖像権を侵害するようなディープフェイク動画を作成される被害に合う芸能人も出てきています。
ディープフェイク動画を作成するときには、社会的な面での注意点があります。こちらでは、その注意点について解説します。
ディープフェイク動画の公開で逮捕者も出ている!
ディープフェイク動画を動画サイトやSNSで公開したことで、日本国内では2020年に数名の逮捕者が出ています。
ディープフェイク動画はスマホアプリでも簡単に作れてしまうことから、気軽な気持ちで好きな芸能人の顔などを使って作成してしまうこともあるようです。
しかし、次の2つの点に注意して、あくまでも個人的な利用の範囲内にとどめておかないと、法的な責任を問われることもあるので注意しましょう。
著作権や肖像権の侵害をしない
ディープフェイク動画を作成するためには、元になる動画や、顔を入れ替える人の画像などが必要になります。動画や画像には著作権や肖像権があります。
著作権とは、その作品の制作者の権利です。肖像権とはプライバシーを守るためにすべての人に認められている権利です。
他の人の著作権物を勝手に利用したり、肖像権を侵害する形で勝手に人物の顔を使うと、著作権侵害や肖像権侵害に問われることもあります。
著作権侵害は最高で10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科されます。肖像権侵害には刑事罰はありませんが、多額の慰謝料を請求されることもあります。
私的利用の範囲内で楽しむのは構いませんが、動画サイトやSNSへ無許可でアップロードするなどの行為は著作権侵害と肖像権侵害になります。絶対にやってはいけません。
犯罪などに悪用しない
ディープフェイク技術で作成した音声を使って家族になりすました音声を使った振り込め詐欺なども発生しています。
本人の素材さえあれば、何でも好きな話題を勝手に話しているように作れるディープフェイク技術は、犯罪にも悪用できます。
言うまでも無いことですが、ディープフェイク技術を使った動画音声を、犯罪などに悪用することは厳禁です。
ディープフェイク動画作りに挑戦してみよう!
ここまで、フェイク動画を作成できるアプリと注意点について解説しました。
嘘を拡散したり犯罪を助長するようなディープフェイク動画は許されませんが、個人間で楽しむ分には全く問題ないでしょう。
アプリを使えば、誰でも簡単にフェイク動画が作れます。
友達との間でユーモラスな動画を作って共有したり、SNSで人気コンテンツを作ることができます。ぜひ、ディープフェイク動画の作成に挑戦してみましょう。
ディープフェイク動画の作り方の仕組み
ディープフェイクの作り方は、アプリを使うと誰でも簡単にできます。
しかし、どのような仕組みで顔の差し替えだけでディープフェイク動画を作れるのか、作り方の仕組みも理解したいという方も多いことでしょう。
ここからは、ディープフェイクの作り方の仕組みについて解説します。
ディープラーニング技術の「GAN」
GANとは「Generative Adversarial Networks(敵対的生成ネットワーク)」のことです。敵対的というのは、生成ネットワークと識別ネットワークの2つを競い合わせることで、精度の高い画像や映像の生成が可能になります。
まず、生成ネットワークに生成の種となるランダムデータを入力して新しいフェイクデータを生成します。次に、識別ネットワークが生成されたフェイクデータの真偽を判定します。
この生成と判定を繰り返すことで、偽物のデータをより本物に近いデータに近づけていくことができます。そのディープフェイクの作り方の技術がGANとなります。
画像認識技術の「DCGAN」
GANからより発展して誕生したディープフェイクの作り方の技術がDCGANです。
GANは学習時に不安定になることが多く、生成されるデータが全く意味を持たないものになってしまうこともあります。そこで、より安定したディープフェイクを生成する技術として登場しました。
GANでは生成ネットワークと識別ネットワークにニューラルネットワークを使用していましたが、それを畳み込みニューラルネットワークを用いることで、GANよりもより安定した画像や動画の作り方が可能になりました。
高度なディープフェイクの生成が可能な「StyleGAN」
StyleGANは2018年に登場した技術で、もはや写真を証拠として利用することはできないとまで言われるほどに進化したディープフェイクの作り方です。
入力される元のデータからのノイズを柔軟に微調整できる機能を備えており、画像の大まかな構造から、微細な部分の構造まで徹底的に制御しながら、ディープフェイクを生成できるようにしたものです。
とても高画質でリアリティの高い画像が生成できます。
スマホで簡単!フェイク動画の作り方とおすすめアプリ4つを紹介まとめ
スマホを使って簡単にフェイク動画を作成することができる時代になりました。専用のアプリを使えば、顔を入れ替えたり、リアルなフェイク動画を誰でもすぐに作成できます。
おすすめのアプリとして「Reface」や「Xpression」などがあり、初心者でも手軽に利用可能です。ただし、著作権や肖像権に関する法的リスクを理解し、注意深く利用することが重要です。
フェイク動画作成を楽しむ際は、ルールを守りながら、友人やSNSでのシェアを楽しんでみてください。