2020年12月12日更新
rundll32.exeとは?WindowsホストプロセスでPCが重い時の対処法を解説!
Windows10が重いときに、タスクマネージャーを調べると、rundll32.exeがCPUのスペックを大量に使用していることがあります。この記事では、rundll32.exeとはどういったもので、Windows10が重いときの対処法があるのかお伝えします。
目次
Windowsホストプロセスのrundll32.exeとは?
Windows10を利用していると、突然PCが重くなって困ることがあります。PCが重くなったときには、タスクマネージャーで原因となるプログラムを特定します。そのときに、Windowsホストプロセスのrundll32.exeがCPUの使用率を100%近く使っていることがあります。
この記事では、rundll32.exeとはどういったプログラムで、rundll32.exeが原因でPCが重いときにはどのような対処をすればいいのか解説します。
DLLの中の関数を呼び出してタスクを実行するためのプログラム
rundll32.exeとは、DLLファイルの中に組み込まれている関数を呼び出して、それぞれの関数でできるタスクを実行するためのプログラムです。拡張子が「.dll」となっているDLLファイルには、様々なプログラムやソフトで利用するための関数が格納されています。
しかし、関数だけではプログラムを実行できません。そこで、プログラムから要請された関数を呼び出して実行する必要があります。DLLファイルの中から、必要な関数を呼び出して、必要なタスクを実行するためのプログラムファイルがWindowsホストプロセスのrundll32.exeです。
Windows10が重いときには原因になっているプログラムがある
Windows10が重いときに、rundll32.exeが原因の場合には、rundll32.exe自体が原因であることはありません。その理由は、rundll32.exe自体が何かプログラムを実行しているわけではないためです。
rundll32.exeは他のプログラムやソフトウェアを実行するために必要な関数を呼び出してくるためのツールとしての役割しかありません。rundll32.exeが原因でPCが重いときには、さらにその原因となっているDLLから関数を呼び出しているプログラムがあります。
rundll32.exeが原因でPCが重いときには、大元の原因となるプログラムを探して、そちらに対する対処をしなくてはいけません。
rundll32.exeが原因でWindows10が重いときには?
rundll32.exeが原因でPCが重いときには、まずはrundll32.exeを重くしている原因となっている、大元のプログラムを見つけなければいけません。
原因となっている元のプログラムの関数呼び出しのプロセスになんからの不具合が起きていることが、rundll32.exeが関数を呼び出すのにPCのスペックを大量に使う原因になっているためです。
まずはタスクマネージャーで原因の大本を探しましょう。
「タスクマネージャー」を開き、「プロセス」のタブの「名前」のところを右クリックします。タスクマネージャーに表示する項目を選択できるので、「コマンドライン」にチェックを入れます。
すると、タスクマネージャーの「プロセス」タブの中に、「コマンドライン」の項目が表示されます。それぞれのプロセスやプログラムの中が、更に細かいコマンドラインに別れている場合には、すべてのコマンドラインのPCのスペックの利用状況を確認できます。
タスクマネージャーで「rundll32.exe」を展開すると、rundll32.exeを利用して関数を呼び出しているプログラムがわかります。その中で、CPUの使用率などを上げているものがあれば、そちらを停止するなどします。
rundll32.exeを重くする原因となるプログラムには、「Windowsカスタマーエクスペリエンス向上プログラム」であることが多いようです。これは、Windowsの今後の改善に活かすために、使用状況などをMicrosoftに送信するプログラムです。こちらは停止しても大丈夫です。
しかし、プログラムによっては途中で停止したり削除したりできないものもあります。停止や削除してもいいものかどうか、確認した上で対処しましょう。
rundll32.exeについての理解しておこう
この記事では、Windows10を重くすることがあるrundll32.exeについて解説してきました。あまり、ユーザーには馴染みのないプログラムですが、この機会に理解を深めておくといいでしょう。ぜひrundll32.exeが原因でPCが重くなったときも、さらなる原因を見つけて対処できるようにしておきましょう。