Windows10の1903アップデートができない、インストールに失敗するという不具合が頻発しています。Windows10の1903アップデートができない原因とはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、更新に失敗する原因と対処法を詳しく解説します。
Windows10の1903アップデートとは、「Windows10 May 2019 Update」のことで、2019年5月に行われたWindows10の大型アップデートです。それ以前のWindows10のバージョンは、1803、もしくは1809でした。
1803もしくは1809のWindows10を、最新バージョンに更新しようとしても、「最新の状態です」と表示され、1903に更新できない不具合が頻発しています。1903のアップデートをWindows10にインストールできない原因は、次の4つの原因が考えられます。
まずは、Windows10の1903アップデートに失敗する不具合の原因が、Intel RSTにある場合について解説します。
Intel RSTとは、「インテル・ラピッド・ストラテジー・テクノロジー」の略です。Windows10の多くの機種に、IntelのCPUが搭載されているのはご存じでしょう。Intel RSTは、Intel製のCPUの性能をより向上させるための技術で、ドライバーとしてPCにインストールされています。
Windows10の1903アップデートでは、Intel RSTの15.9.6.1044以上のバージョンが推奨されています。古いバージョンの場合は、1903への更新が失敗する場合があります。その場合は、Intel RSTを最新バージョンに更新しましょう。更新方法は、まずは以下のIntelのページへアクセスします。
こちらからお使いのPCに適した、最新版のドライバーをダウンロードします。ダウンロードが終われば、そのファイルを展開し、インストールしましょう。インストールに成功すればOKです。
最新版のIntel RSTがインストールできない場合は、いったんドライバーを削除してから、1903のアップデートを行ってみましょう。削除方法は、以下の記事で確認できます。
削除後は、CPUを動かすためのドライバーはWindows標準ドライバーになります。Intelの性能を十分に引き出せないため、性能は低下する点に注意しましょう。
Windows10の1903アップデートを更新するためには、32GB以上のストレージの空き容量が推奨されています。この空き容量は、Windows10を動かすための基本的なOSのプログラムファイルなどが格納されている、Cドライブで必要です。Cドライブの空き容量が足りない場合は、1903のアップデートに失敗するため注意しましょう。
ストレージの空き容量が足りない場合は、ディスクのクリーンアップ、もしくは不要ファイルの削除で空き容量を作ります。
ディスクのクリーンアップをする場合は、Windows10の検索で「ディスクのクリーンアップ」と検索します。ディスクのクリーンアップが開くため、こちらから削除するファイルを確認して削除しましょう。
ディスクをクリーンアップしても空き容量が足りない場合は、写真や動画、音楽、文書ファイルなどで不要なファイルが無いか、確認してみましょう。削除できなくても、クラウドや外付けHDDに移すなどして、PC本体のストレージ容量を空けましょう。
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