2020年04月02日更新
Windows10 1903にアップデートできない不具合の原因と対処法を紹介!
Windows10の1903アップデートができない、インストールに失敗するという不具合が頻発しています。Windows10の1903アップデートができない原因とはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、更新に失敗する原因と対処法を詳しく解説します。
目次
- 1Windows10の1903アップデートができない不具合が続出中!
- 2Windows10の1903アップデートができない原因がIntel RSTの場合
- ・Intel RSTとは
- ・対処法はIntel RSTのバージョンを更新する
- ・Intel RSTのバージョンアップができない場合は?
- 3Windows10の1903アップデートができない原因が空き容量不足の場合
- ・対処法はディスクのクリーンアップと不要ファイルの削除
- 4Windows10の1903アップデートができない原因が周辺機器にある場合
- ・対処法はUABメモリや外付けHDDを取り外す
- 5Windows10の1903アップデートができない原因がセキュリティソフトの場合
- ・対処法はWindows Defender以外のセキュリティソフトを停止・アンインストールする
- 6Windows10の1903の強制アップデートが失敗する場合には?
- ・PCが1903アップデートに対応していない可能性も
- 7どうしても解決しない場合は?
- 8Windows10の1903アップデートができないときには原因をよく探ろう!
Windows10の1903アップデートができない不具合が続出中!
Windows10の1903アップデートとは、「Windows10 May 2019 Update」のことで、2019年5月に行われたWindows10の大型アップデートです。それ以前のWindows10のバージョンは、1803、もしくは1809でした。
1803もしくは1809のWindows10を、最新バージョンに更新しようとしても、「最新の状態です」と表示され、1903に更新できない不具合が頻発しています。1903のアップデートをWindows10にインストールできない原因は、次の4つの原因が考えられます。
- Intel RSTの問題
- ストレージの空き容量不足
- 周辺機器の問題
- 強制アップデートに失敗する
この記事では、この4つの問題が起きてしまう原因と、それぞれの対処法を詳しく解説します。
Windows10の1903アップデートができない原因がIntel RSTの場合
まずは、Windows10の1903アップデートに失敗する不具合の原因が、Intel RSTにある場合について解説します。
Intel RSTとは
Intel RSTとは、「インテル・ラピッド・ストラテジー・テクノロジー」の略です。Windows10の多くの機種に、IntelのCPUが搭載されているのはご存じでしょう。Intel RSTは、Intel製のCPUの性能をより向上させるための技術で、ドライバーとしてPCにインストールされています。
対処法はIntel RSTのバージョンを更新する
Windows10の1903アップデートでは、Intel RSTの15.9.6.1044以上のバージョンが推奨されています。古いバージョンの場合は、1903への更新が失敗する場合があります。その場合は、Intel RSTを最新バージョンに更新しましょう。更新方法は、まずは以下のIntelのページへアクセスします。
こちらからお使いのPCに適した、最新版のドライバーをダウンロードします。ダウンロードが終われば、そのファイルを展開し、インストールしましょう。インストールに成功すればOKです。
Intel RSTのバージョンアップができない場合は?
最新版のIntel RSTがインストールできない場合は、いったんドライバーを削除してから、1903のアップデートを行ってみましょう。削除方法は、以下の記事で確認できます。
削除後は、CPUを動かすためのドライバーはWindows標準ドライバーになります。Intelの性能を十分に引き出せないため、性能は低下する点に注意しましょう。
Windows10の1903アップデートができない原因が空き容量不足の場合
Windows10の1903アップデートを更新するためには、32GB以上のストレージの空き容量が推奨されています。この空き容量は、Windows10を動かすための基本的なOSのプログラムファイルなどが格納されている、Cドライブで必要です。Cドライブの空き容量が足りない場合は、1903のアップデートに失敗するため注意しましょう。
対処法はディスクのクリーンアップと不要ファイルの削除
ストレージの空き容量が足りない場合は、ディスクのクリーンアップ、もしくは不要ファイルの削除で空き容量を作ります。
ディスクのクリーンアップをする場合は、Windows10の検索で「ディスクのクリーンアップ」と検索します。ディスクのクリーンアップが開くため、こちらから削除するファイルを確認して削除しましょう。
ディスクをクリーンアップしても空き容量が足りない場合は、写真や動画、音楽、文書ファイルなどで不要なファイルが無いか、確認してみましょう。削除できなくても、クラウドや外付けHDDに移すなどして、PC本体のストレージ容量を空けましょう。
Windows10の1903アップデートができない原因が周辺機器にある場合
USBポートに、USBメモリや外付けHDDなどの外部ストレージが接続していることが原因で、Windows10の1903アップデートが失敗する場合があります。その原因は、PCが複数のストレージに接続した状態だと、外部ストレージのドライブへの割り当てが正しく行われない可能性があるためです。
対処法はUABメモリや外付けHDDを取り外す
PCがドライブとして認識する、USBメモリ、SDカード、外付けHDDを接続している場合は、アップデートをはじめる前に必ず取り外しておきましょう。
Windows10の1903アップデートができない原因がセキュリティソフトの場合
Windows10にインストールしてあるセキュリティソフトが原因で、1903アップデートのインストールに失敗する場合があります。これは、セキュリティソフトの精度が高すぎるためです。マイクロソフトの正規のプログラムであっても、アップデートプログラムを外部からの攻撃としてみなしてしまうことがあります。
セキュリティプログラムによっては、プログラムごとに許可を出せるものもあります。しかし、1903アップデートを許可しても、更新に失敗することがあります。
対処法はWindows Defender以外のセキュリティソフトを停止・アンインストールする
セキュリティソフトが、Windows10の1903アップデートができない原因であると考えられる場合は、まずはセキュリティソフトを一時停止してみましょう。それでもダメな場合は、いったんアンインストールする必要があります。
アンインストールしてしまっても、シリアルナンバーやユーザーIDなどがあれば、再インストール可能です。一時的なセキュリティソフトの停止やアンインストールであれば、Windows10に標準装備されているWindows Defenderが有効になります。セキュリティ面でも、それほど不安はありません。
セキュリティソフトを一時停止やアンインストールする方法は、ソフトごとに違います。セキュリティソフトのマニュアルをご覧ください。
Windows10の1903の強制アップデートが失敗する場合には?
Windows10では、自動アップデート設定を行うことで、強制的に自動アップデートされます。しかし、自動アップデートもできない場合は、次のことが考えられます。
PCが1903アップデートに対応していない可能性も
Windows10が発表されたのは、2014年です。Windows10へは、2009年にリリースされたWindows7からもアップデートが可能であったために、10年ほど前に販売されたPCでWindows10を利用している場合もあるでしょう。
PCの機種やバージョンによっては、メーカーが1903アップデートに対応していないことを、公表している場合もあります。上記の方法を試してもダメな場合は、お使いのPCの公式ホームページで1903アップデートに対応している機種かどうか、確認してください。
どうしても解決しない場合は?
PCが1903アップデートに対応しているはずなのに、アップデートができない場合があります。どうしても不具合の原因がわからない場合は、トラブルシューティングツールを使ってみましょう。Windows10には、設定にトラブルシューティングツールが実装されています。
以下の記事に、トラブルシューティングツールの使い方が説明されているため、参考にしてください。
Windows10の1903アップデートができないときには原因をよく探ろう!
この記事では、Windows10の1903アップデートが何らかの不具合でできない場合の原因と、対処法を解説しました。大型アップデートでは、新機能が実装されることもあります。
1903アップデートができないとセキュリティ面での不安の他に、新機能が使えない不具合も生じます。アップデートができない場合は、必ず原因があります。ぜひその原因を探って、解決してみましょう。