2019年06月27日更新
Windows10でIIS(Webサーバー)をインストール・有効化する設定方法!
現在国内外の多くの大企業が社内Webサイトやインターネット向けのWebサイトで使用するWebサーバーソフトIIS。Windows10にインストールし有効化できることご存じでしたか。今回はWindows10でIISをインスト-ルし、設定する方法を解説します。
目次
Windows10でIISを使ったWebサーバーを構築するには
Windows10を使って、仕事やプライベートで、ホームページを作成したり、ネットワークを構築したりする際に必ず目にするのが「サーバー」です。もともとは英語で「給仕人」を意味し、「供給する」「提供する」といった意味合いを含んでいます。IT用語では、「サーバー」はクライアントの要求するサービスを提供するコンピューターやアプリケーションを指します。
インターネットの世界では、ホームページを提供する「Webサーバー」、メールを配信してくれる「メールサーバー」、フォルダやファイルを管理する「ファイルサーバー」などがあります。
現在、Windows10や他のOSを使用したパソコンのほとんどは、ネットワークに繋がることで、多くの機能を利用できるシステムで、これを「クライアントサーバーシステム」と呼びます。
IISとは?
「クライアントサーバーシステム」では、コンピュータネットワークでサーバーにつながった、Windows10や他のOSを搭載したパソコンで作業を行います。しかし、特に複数のユーザーが同時にアクセスするサーバーの場合、専用のOSが必要となります。Microsoft社が開発した、サーバー専用OSがWindowsサーバーです。
そしてこのWindowsサーバー上で稼働するWebサーバーのソフトがIIS(Internet Information Services)です。IISは、Windowsサーバーに最初からインストールされています。ですからWindows10を搭載したコンピューターに、WebサーバーソフトIISを入れることにより、Webサーバーとしての役割を果たすコンピューターになります。
Windows10でIISを使うメリット
Webサーバーのソフトには、「Apache」や「nginx」などもあります。しかしIISには、たくさんのメリットがあります。大きく3つのメリットがあります。1つ目はその使い易さです。IISはWindows10が搭載されているPCと同じWindows OSで稼働するので、操作がスムーズで、コマンドを覚えることなく、視覚的に操作を行うことができます。
2つ目のメリットは、サポート体制です。IISには英語だけでなく日本語の公式マニュアルも入手可能なので、安心して使用できます。またセキュリティ設定も非常に容易に行えます。3つ目は、機能が豊富なことです。機能を追加するプログラムファイルである拡張機能が充実し、開発環境も整っています。
Windows10でIISをインストール・有効化する方法
では具体的に、Windows10でIISをどのようにインストールし、有効化するのかを解説します。Windows10デスクトップ画面下部にあるタスクバー左隅にある「Windowsスタートキー」を押し、表示されるメニューから「Windowsシステム」を選択し、その中から「コントロールパネル」を選択します。
コントロールパネルから作業開始
Windows10の「コントロールパネル」が開いたら、表示される項目から「プログラム」を選択します。画面右側に表示される「プログラムと機能」にある「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。
「Windowsの機能の有効化または無効化」が開いたら、表示される項目から「インターネット インフォメーション サービス」を選択し、チェックを入れ、「OK」を選択します。
IISの変更が適用され、その後Windows10で使用するためのIISの有効化が完了します。
IISが有効か確認する方法
続いて、Windows10にIISがインスト-ルされ、有効化されたかどうかを確認する方法を説明します。Windows10デスクトップ画面下部にあるタスクバー左隅にある「Windowsスタートキー」を右クリックし「コンピューターの管理」を選択します。
Windows10の「コンピューターの管理」画面左にある「サービスとアプリケーション」を選択します。「インターネット インフォメーション サービス」が右画面上部に表示されます。
次にWindows10にインストールされているブラウザを立ち上げ、アドレスバーに「http://localhost/」と入力します。IISの画面が立ち上がったら、IISのインストールと有効化が無事に行われ、Windows10で使用できることを意味します。
ほかのPCから接続してみる
次に、他のユーザーが別のコンピューターからIISを有効化したコンピューターにアクセスできるかを確認し、正常に機能するかをチェックします。その際、必要なことは、IISを有効化しWebサーバーとして構築したコンピューターのプライベートIPを固定することです。
また外部から他のコンピューターがアクセスするため、ポートマッピングやファイヤーウォールの設定を行うことです。コンピューターのプライベートIPの確認方法は、Windows10のトップ画面にある「Windowsスタートキー」を右クリックし、「Windows PowerShell」を選択し、「ipconfig」のコマンドを入力します。
「IPv4」で表示される数字が、プライベートIPアドレスです。
Windows10でIISを使うときの基本設定方法
IISのインストールと有効化を行ったら、Windows10でIISを使用するため、基本設定とその確認を。IISマネージャで行う必要があります。
有効化したらIISマネージャーから設定
Windows10でIISを使用するには、IISマネージャを立ち上げる必要があります。Windows10デスクトップ画面下部にあるタスクバー左隅にある「Windowsスタートキー」を押し、表示されるメニューから「Windows管理ツール」を選択し、その中にある「インターネット インフォメーション サービス」を選択し、IISマネージャを立ち上げます。
IISマネージャが立ち上がりますので、画面右側にある、コンピューター名を選択します。
続いてその中にある「サーバー」を選択します。「サーバー」内に、「Default Web Site」がありますので、それを選択し、Dafault Web Site管理画面を立ち上げます。これでIISの標準設定をIISマネージャで行うことができました。
Windows10でIISを使ってみよう!
Windows10でIISを有効化し、Webサーバーを構築しましょう。構築したWebサーバーは、社内Webサーバー、またローカルWebサーバーとして使用でき、その用途は多岐にわたります。ぜひ、Windows10でIISを使い活用しましょう。