2023年03月26日更新
CTFローダーとは何?停止してもいいかやメモリ/CPU使用率が高い時の対処法を解説
メモリやCPUの使用率が高くて、Windows10が重いときの原因がCTFローダーの場合があります。この記事では、CTFローダーとはどういったプログラムで、Windows10が重いときには停止しても大丈夫なのか、対処法をお伝えします。
目次
CTFローダーとは?どんなプログラム?
Windows10が重くなって、タスクマネージャーでCPUやメモリの使用率を調べてみると、「CTFローダー」というプログラムによって、PCのスペックが大量に使われている場合があります。
この記事では、CTFローダーとはどういったもので、CTFローダーが原因でPCが重い時にはどのように対処したらいいのか解説します。まずはCTFローダーについて見ていきましょう。
CTFローダーとは、WindowsのPCの中のIMEに関するプロセスです。IMEとは、「Input Method Editor」の略で、日本語にすると「入力方法編集プログラム」となります。簡単に言うと、Windows PCでキーボードでPCに文字入力するときのシステムがIMEであり、CTFローダーはシステムの中のプロセスを司っているプログラムです。
CTFローダーが重くなる原因とは?
CTFローダーが重くなる原因はいくつか考えられます。まずは、長時間PCを使い続けたことでCTFローダーが暴走してしまうためです。他には、システムファイルの破損などの原因も考えられます。
どのような原因であっても、タスクマネージャーでCTFローダーのメモリ使用率が異常に高い場合には、対処する必要があります。
CTFローダーが原因でCPUやメモリの使用率が高い!停止しても大丈夫?
CTFローダーが原因で、CPUやメモリの使用率が高くなり、Windowsが重くなった場合には、CTFローダーを停止したいという声もあります。CTFローダーは停止しても大丈夫なのか解説します。
停止したら文字入力ができなくなる!
CTFローダーを停止してしまうと、IMEが動かなくなります。文字入力用のソフトでIMEを使っていると文字入力ができなくなります。
また、CTFローダーはWindowsの文字入力の基本プロセス全般を司っています。CTFローダーを停止してしまうと、マウスやタッチキーボードでの手書き入力や音声入力での文字入力もできなくなります。基本的にWindowsでCTFローダーを停止することはできません。
CTFローダーが原因でPCが重いときの対処法
CTFローダーが原因でCPUの使用率などが高い場合には、CTFローダーの停止以外の対処法を実行してみましょう。
PCを再起動
まずはPCを再起動してみます。CPUやメモリ、ディスクの使用率が妙に高い場合には、8割がた再起動するだけで直ります。まずは再起動して様子を見ましょう。Windows11を再起動する方法は、タスクバーの「スタート」から電源ボタンをクリックして「再起動」を選択します。
Windows10を再起動する方法はこちらの記事を参考にしてください。
ウイルススキャンをかける
突然、特定のプログラムのPCのスペックが高い状態になった場合には、ウイルスが影響している可能性があります。PCにインストールしてあるウイルス対策ソフトで、フルスキャンをかけてみましょう。
Windows Updateを実行する
Windows Updateを実行した後で、CTFローダーによってCPUなどの使用率が高くなったとしたら、インストールしたアップデート用プログラムの影響があるかもしれません。その場合には、すぐに修正用パッチが配布されます。もう一度Windows Updateを実行することで改善する可能性があります。
Windows11では、「スタート」から「設定」を起動して、左ペインで「システム」を開きます。「システム」の画面の上部に「Windows Update」があるのでクリックするとWindows Updateの画面が開きます。その画面で「更新プログラムのチェック」をクリックすると、新しいWindows Updateがあるか確認できます。
システムファイルを修復する
Windows内部のプログラムに何らかの不具合が発生していることが、CTFローダーの挙動をおかしくしている原因の可能性があります。その場合には、システムファイルの修復で改善する可能性があります。システムファイルの修復方法は次の手順で実行します。
Windows11なら「スタート」をクリックして検索ボックスに、Windows10はタスクバーの検索ボックスで「cmd」と入力します。すると検索結果にコマンドプロンプトが表示されるので、「管理者として実行」をクリックします。
管理者権限で起動したコマンドプロンプトの画面に「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。するとシステムファイルのチェックが始まって、ファイルの破損があった場合には自動で修復されます。
もしも、「sfc /scannow」のコマンドだけでシステムファイルの修復がうまく実行できない場合には、DISMツールの入手が必要かもしれません。「sfc /scannow」でファイル修復が実行されない場合には、こちらの記事を参考にしてDISMツールの入手から実行してみましょう。
チェックディスクを実行する
プログラムではなく、PCのディスクに発生した不具合が、CTFローダーの動作をおかしくしている原因の可能性もあります。チェックディスクを実行して、ハードディスクに生じたエラーを修復することで改善しないか確認してみましょう。
チェックディスクを実行する方法は、エクスプローラーから「PC」を開き、「ローカルディスク(C:)」を右クリックします。表示されたメニューから「プロパティ」を開きます。
「ツール」のタブを開き、「エラーチェック」の「チェック」をクリックします。
「ドライブのスキャン」をクリックすると、ドライブディスクにエラーが生じていないかチェックが始まります。修復が必要であれば修復して、CTFローダーの動作が改善するか確認してください。
CTFローダーを停止する方法
上記の対処法でCTFローダーが重い問題が解決しない場合には、いったんCTFローダーを停止してみましょう。CTFローダーはWindows標準の文字入力システムであるIMEのプログラムなので、停止するとIMEはでの文字入力はできなくなります。
CTFローダーを停止する前には、必ずGoogle日本語入力やATOKなどの他のキーボードシステムをWindowsにインストールしておきましょう。CTFローダーを停止しても、MicrosoftのIME以外の文字入力システムは影響を受けないので大丈夫です。
CTFローダーを停止する方法は、サービスの停止、起動ブロック、プログラムファイルの削除の3つの方法があります。それぞれの手順を解説します。
方法1・サービスの停止
Windowsサービスの中にある「タッチキーボードと手書きパネルのサービス」を停止することで、CTFローダーを停止できます。
Windowsの「スタート」を右クリックして「コンピューターの管理」をクリックします。
左ペインで「サービスとアプリケーション」を展開して「サービス」をクリックします。右に展開したサービスの一覧の中にある「Touch Keyboard and Handwriting Panel Service」をダブルクリックします。
「スタートアップの種類」を「無効」にして「OK」をクリックします。コンピューターの管理の画面を閉じてからPCを再起動するとCTFローダーが無効化されています。
方法2・CTFローダーの起動をブロックする
タスクスケジューラでCTFローダーの起動をブロックすることもできます。
Windows10は「スタート」から「Windows管理ツール」を開き「タスクスケジューラ」をクリックします。Windows11は「スタート」から「Windowsツール」を開き「タスクスケジューラ」をクリックします。
右ペインの「タスクスケジューラライブラリ」をクリックして、展開されたメニューの一覧から「Microsoft」>「Windows」>「TextServicesFramework」の順番に開きます。
画面の中央にある「MsCtfMonitor」を右クリックして「無効」をクリックします。これでWindowsの起動時にCTFローダーが起動しません。
方法3・プログラムファイルの削除
CTFローダーのプログラムファイル「ctfmon.exe」を削除して、CTFローダーを完全に停止することもできます。
Windowsの「スタート」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開き、「C:\Windows\SYSWOW64」と入力して「OK」をクリックします。
SYSWOW64の中から「ctfmon.exe」を見つけて削除します。削除すれば再起動後にCTFローダーが実行されなくなります。
なお、このファイルを削除したことで何らかの不具合が起きるようになってしまったら、ゴミ箱から元の場所に戻せば元に戻ります。
CTFローダーの問題は停止以外の対処をしよう!
この記事では、CTFローダーがCPUやメモリなどの使用率を高くしてしまう場合の対処法について解説してきました。基本的にCTFローダーは重要なプロセスですが、それほど大量のスペックを必要とはしません。
CTFローダーが原因でPCが重くなる場合には、必ず何か原因があるはずです。ぜひご紹介した対処法で、その原因を解決してください。