iPhone12でのデュアルSIMモードの使い方！5Gは未対応？

iPhone12はデュアルSIMに対応していることでも話題になっています。デュアルSIMとは、1台のスマホに2枚(デュアル)のSIMを搭載して、2つの回線を利用できるようにすることです。iPhone12では物理SIMのnano SIMの他にeSIMを利用することができます。

iPhone12でデュアルSIMを利用するメリットには、1台のスマホで主回線と副回線を使い分けられるという点があります。例えば、時間制限なく電話とSMSが無料で使える楽天モバイルを利用したい方がいます。しかし、通話が無料ではあっても、回線の整備が進まずに通信品質にまだ不安があります。

そこで、iPhone12のデュアルSIMを利用すれば、楽天モバイルをサブの回線にして、今まで使っていたドコモなどの大手キャリアの安定性の高い回線を主回線にすることができます。スマホを2台持ちせずに、メインの回線とサブの回線の使い分けができるのが、iPhone12でも利用できるデュアルSIMのメリットです。

iPhone12は5G通信が利用できるようになりました。デュアルSIMの5Gへの対応についてお伝えします。

この記事を執筆している2021年2月の時点では、iPhone12のデュアルSIMモードは5G通信には対応していません。5G通信を利用したい場合には、どちらかの回線をオフにする必要があります。

ただし、いつまでもデュアルSIMモードの5G非対応が続くわけではなさそうです。いずれ、iOSのアップデートでデュアルSIMモードでも5Gを使えるようになると言われています。Appleからはまだ正式な発表はありませんが、遠からず、デュアルSIMモードで5Gを使えるようになるものと思われます。

iPhone12でnano SIMとeSIMのデュアルSIMを利用する方法を解説します。

大手キャリアで購入したiPhone12の場合には、SIMロック解除が必要です。SIMロックされているキャリアのSIMを使いながら、他社のSIMを入れる場合でも、他社の回線を使えるようにするためにはSIMロック解除しなければいけません。ドコモとauのSIMロック解除の方法はこちらの記事で解説しているので参考にしてみて下さい。

物理SIMの設定はおわかりでしょう。今回はまだあまり使ったことのある方が少ないeSIMの設定方法を解説します。

eSIMをiPhone12でアクティベートする方法には、通信業者の専用アプリを使う方法と、QRコードを使う方法があります。専用アプリを使える場合にはそのアプリの手順に従って設定していきましょう。

QRコードを利用する場合には、iPhone12のカメラでeSIMを申し込んだ通信業者から発行されたアクティベート用のQRコードを読み取ります。「モバイル通信プランが検出されました」と表示された「続ける」をタップします。

「モバイル通信プランを追加」をタップします。確認コードの入力を求められたら、通信業者から発行されたコードを入力します。正しく入力できればアクティベートできるようになり、iPhone12でeSIMでの回線が利用できるようになります。

デュアルSIMの設定ができたら、「デフォルト回線」の画面が出ます。こちらでは、連絡先に登録していない相手に電話やメッセージを送るときに使う電話番号を選択できます。

通信状況などに応じて、その都度回線を切り替えたい場合には「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにしておくと、自動で回線が切り替わります。

連絡先に登録している相手に電話やSMSをするときには、前回使ったのと同じ番号が自動で選択されます。電話番号を変えたい場合には連絡先の情報ボタン「i」を押して「現在の電話番号」をタップします。すると、電話番号の選択画面になります。

5Gを利用したい場合など、どちらかの回線をオフにしたいときの設定方法も解説します。iPhone12の「設定」アプリの「モバイル通信」から「モバイル通信プラン」で、回線を選択してオフにしましょう。

この記事では、iPhone12のデュアルSIMについて解説しました。大手キャリアと楽天モバイルや格安SIMの組み合わせ、仕事とプライベートで電話番号の使い分けなど、デュアルSIMの活用方法には色々と考えられます。ぜひ、iPhone12でのデュアルSIMの活用方法も考えましょう。