2019年05月02日更新
Googleスライドのプレゼンでの使い方!PowerPointとの違いや互換性も解説!
プレゼンテーションの資料作りに、Googleスライドが意外と便利に利用できることはご存知でしょうか。機能が豊富で充実したPowerPointと比べて、その違いはもちろんGoogleスライドでできる便利な使い方を詳しく紹介していきます。
目次
- 1GoogleスライドとPowerPointの違いや共通点は?
- ・GoogleスライドとPowerPointの共通
- ・GoogleスライドとPowerPointの違い
- ・PowerPointとの互換性は?
- ・Googleスライドの便利な機能
- 2Googleスライドの作成方法
- ・プレゼンテーションを作成
- ・既存のプレゼンテーションを読み込む
- 3Googleスライドのコンテンツの追加方法
- ・コンテンツの編集・追加
- ・スライドのカスタマイズ
- ・スライドを作成・配置
- 4Googleスライドのアニメーションの追加方法
- ・テキストや画像をアニメーション化
- ・切り替え効果の追加
- ・アニメーションや切り替え効果の変更
- 5Googleスライドの共有・共同編集
- ・プレゼンテーションを共有
- ・他のユーザーとチャット
- 6Googleスライドでプレゼンテーションの発表をする
- ・Googleスライドのプレゼンテーションを開始
- ・Googleスライドを印刷
- ・他の形式に変換・ダウンロード
- ・Googleスライドをコピー
- 7Googleスライドでプレゼンしよう!
- ・Googleの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
GoogleスライドとPowerPointの違いや共通点は?
プレゼンテーションの資料作りといえば、いままでPowerPointが主流でした。MacならKeynoteでしょう。2019年にはOffice・Mac2019が公開を予定しており、今まで以上に利便性の向上が期待されています。一方、GoogleスライドでもPowerPointと同等に使えるツールとして知られています。
なによりもGoogleスライドであれば、それぞれの媒体を利用して共同編集・閲覧が可能です。今回は、そんなGoogleスライドとPowerPointの違いや互換性、プレゼンテーションでの使い方や便利なテンプレート、共有の仕方などを詳しく解説していきます。
GoogleスライドとPowerPointの共通
GoogleスライドとPowerPointの基本的な操作方法、手順は共通しているといえます。編集のためのツールやスライドの一覧表示などの大きな相違がありません。プレゼンテーション作成のために必要な機能も、GoogleスライドとPowerPointは共通しています。
GoogleスライドとPowerPointの基本的な部分は共通しているため、プレゼンテーション作成はどちらでも問題なく使えるツールです。ただし、それぞれの違いを把握しておくことで、よりよりプレゼンテーション資料を作成できることを知っておきましょう。以降では、その違いにつて詳しくお伝えしていきます。
GoogleスライドとPowerPointの違い
GoogleスライドとPowerPointの違いで最も大きいのは、フォント数でしょう。Googleスライドには19種類、PowerPointにはそれを上回る数のフォントが登録されています。文字のデザインを変えることで、与える視覚効果を表現したい場合はPowerPointの方が優秀です。
プレゼンテーションの内容によって、GoogleスライドとPowerPointを使い分ける必要があります。フォントの変更を必要としないプレゼンテーションの場合は、Googleスライドで事足りるので違いを知っていて損はありません。
GoogleスライドとPowerPointの決定的な違いといえば、印刷時のレイアウト崩れの問題です。Googleスライドをプレゼント形式からPDFに変換することで起こるレイアウト崩れは、PowerPointを利用することで解消します。紙媒体での出力を必要とする場合は、このような使い分けが必要になります。
PowerPointとの互換性は?
GoogleスライドとPowerPointには、互換性があります。Googleスライドで作成した資料をPowerPoint形式に変換しPowerPointで仕上げる使い方をする方もいます。逆にPowerPointで作成した資料もGoogleスライドで開くことができます。
互換性があるので、どちらかのツールに絞らねばならない理由は無く、先にお伝えした違いにより使い分る使い方もいいでしょう。またGoogleスライドとPowerPoint両方を使って、プレゼンテーション資料のクオリティを高める使い方もおすすめです。
Googleスライドの便利な機能
ツールが豊富なPowerPointは、プレゼンテーションの資料を作るにはうってつけのツールです。しかし、Googleスライドならではの便利な機能とその違いを知っておくと、煩わしい手間の簡略化ができることがわかります。こちらでは、そんなGoogleスライドの便利な使い方とPowerPointとの違いを詳しくお伝えしていきます。
データは自動でWebに保存される
PowerPointの使い方で、忘れてはいけないこまめな保存。これが、Googleスライドでは不要です。なぜならば、データは自動的にWeb保存されるので保存するためのボタンがありません。作業中の停電やPCトラブルに、作成中のデータを全て失うことはありません。
作成したプレゼンテーション資料の破損を防ぐ手段として、Googleスライドとの違いを知ることにメリットがあります。PowerPointはPC本体に保存するので、PCが故障するとデータを失う可能性があります。
スマホでのデータの確認・編集が可能
スマホにGoogleスライドアプリがダウンロードされていれば、資料の確認はもちろん編集が可能です。アプリからプレゼンテーションを開ければ、タップでテキストや図形・線の挿入ができます。オブジェクトからの削除もできます。
共同作業ができる
他のユーザーとの共有も可能です。ファイルやフォルダーの共有ができるので、確認・編集がスマホさえあれば外出先でも可能です。引き続き作業の継続を指示連絡することもできるので、時間を有効活用するのにGoogleスライドは大変有効です。
共同作業はもちろん、テレビなどに資料を表示しスマホ操作でプレゼンテーションをおこなう使い方もあります。プレゼンテーションを開始・終了させられるほか、他のユーザーを招待することも可能です。PowerPointとの大きな違いです。
Googleアカウントの以外のメールでは、閲覧しかできないため確認・編集の共有がしたい場合はGoogleアカウントを取得してもらう必要があります。
テンプレートやフォーマットが豊富
なによりもGoogleスライドの一番の魅力は、テンプレートやフォーマットが豊富にあるのはポイントです。資料作りのおおよその形を初めにテンプレートの中から選び、そこに必要な文章やグラフ・図などをはめ込んでいく使い方は、初めて資料を作る人にとってとても手軽です。
フォーマットなどのお手本書式があれば、わざわざ検索して書き方を調べる手間も省きます。テンプレートやフォーマットなどが豊富にあることで、資料作りのコツを掴みやすいメリットがあるでしょう。Googleスライドの解説書は、PowerPointに比べると少ない分とっかかりやすさが際立っています。
ネット上の画像・動画が挿入可能
PowerPointと違って、Googleスライドには便利な機能があります。画像や図をこまめに保存をしなければならないPowerPointと違い、直接ウェブ上のデーターをドラッグ&ドロップで済ませられるのはGoogleスライドの便利な機能といえるでしょう。
Googleスライドであれば、プレゼンテーションのためのグラフや図を表示させる一手間を必要としません。PowerPointよりも、感覚的で手軽さを感じる機能です。
印刷を必要としないプレゼンテーションであれば、視覚効果を得られ相手への印象を高める手段として活用できます。後程お伝えするアニメーション化は、その視覚効果を相乗させるメリットがあります。
Google検索ができる
一度web上の画像をPCに保存してから、PowerPointを使って資料に画像を張り付けて使います。一方Googleスライドは、「ツール」→「画像」を選択し、検索して出てきたweb上の画像をそのまま資料に活用することができます。
Googleスライドでは、Google検索で見つけたデータをそのまま資料に組み込むことができます。このことから、PowerPointよりも素早く資料作りをするための機能がGoogleスライドにあるのがわかります。
ただし、PowerPointと違いGoogleスライドで作成したプレゼンテーションを紙媒体の出力となると、テンプレートが崩れてしまうことがあります。そのため、大まかな作りはGoogleスライドでおこない、PowerPointで整え印刷します。この方法で、テンプレートが崩れる問題を回避できます。
Googleスライドの作成方法
Googleスライドの基本的な使い方をこちらではお伝えしていきます。テンプレートを利用することで、まっさらな状態のプレゼンテーションからの作りだしではありません。このテンプレートがGoogleスライドのメリットです。また、先にもお伝えした通りPowerPointで作成した資料に互換性があるため、Googleスライドで引き続き資料作りが可能です。
以下で、その手順とGoogleスライドの使い方を簡単に説明しています。初めて資料作りをする方にも、おすすめできる使い方です。
プレゼンテーションを作成
Googleスライドのページから、「新規」→「Google スライド」→「空白のプレゼンテーション」か「テンプレート」を選びます。プレゼンテーションを初めて作るのであれば、大まかな形を決めるための時間が大幅に削減されるでしょう。
初めに選んだテンプレートは、テキストや画像などを追加した後から変更することも可能です。その際に、追加したものが削除されることはありません。
テーマとレイアウトの選択
テンプレートをあらかじめ決めておくだけで、あとは必要な情報とデータを当てはめていくだけなので作業の効率化が可能です。テンプレートは、先にテーマとレイアウトの選択で大まかな形づくりを決定します。
推奨されるレイアウト(テンプレート)があるので、迷った時は一先ずこちらを利用するのもいいでしょう。「レイアウト」をクリックすることで、いつでも自由にテンプレートの変更が可能です。
作っているうちに、イメージとは違うと感じればテンプレートの変更がいつでもできるのは助かります。また、印刷時にはテンプレートが崩れてしまうことがありますので、そのような場合はPowerPointで整え印刷することでトラブルを回避できます。
既存のプレゼンテーションを読み込む
「ドライブ」から「新規」→「File upload」をクリックし、PCからプレゼンテーションをアップロードします。アップロードできるファイルは、「.ppt(Microsoft® Office® 95 以降)・.pps、・.pptx」です。変換が必要なファイルは右クリックで「アプリで開く」→「Google スライド」を選びます。
上記の手順でGoogle スライドに表示された資料は、元ファイルのコピーでそのままブラウザ編集できます。PowerPointで作成され保存した資料は、変換せずにそのまま更新できます。
Googleスライドのコンテンツの追加方法
Googleスライドのコンテンツ追加は、PowerPointの使い方と大きく違いはありません。先にお伝えしたテンプレートも途中で変更が可能です。「無題のプレゼンテーション」からプレゼンテーションの名前を新しく決めて、以下の手順でコンテンツの編集や追加をおこないます。
コンテンツの編集・追加
「挿入」をクリックすると「画像・テキスト・動画(図形・表・グラフ)」が表示され、画面下部にある欄外には「スピーカー ノートを追加」があります。これらを使って必要なパーツを選び追加できます。更に一度追加した素材を編集、画像検索で変更、削除ができます。
上記の編集・追加を一通り終えた後にテンプレートの変更をしても、追加されたものはレイアウト上に残ったままになるので一から作り直す必要がありません。
縦書きにする方法
Googleスライドのコンテンツにあるテキストボックスですが、こちらは縦書きに変更させるサポートや設定はありません。一文字ずつ書いて改行し、文字の配置を揃え行間を調整する手段で縦書きにします。
Wordをお持ちであれば、縦書きの文書を一度作成しスクリーンショットで画像として保存します。保存した画像を追加する場合、「挿入」→「画像」→「パソコンからアップロード」を選びます。
Googleスライド上で画像のサイズ調整をおこないますが、文字が小さかったりかすんで読み辛い場合は、画像の余白部分をトリミングで取り除くなどの加工をおこない再度保存して、縦書きテキストを作る方法で対応できます。
スライドのカスタマイズ
縦・横の長さを決定するカスタマイズは、「ページ設定」→「ワイドスクリーン」→「カスタマイズ」を選びます。Googleスライドで使われているサイズ単位はcmとなっているので、印刷用紙サイズが210×297mmの場合、21×29.7と書き換えて入力する必要があります。
Googleスライドで作成した資料を印刷する場合、テンプレートが崩れてしまうことがあります。紙媒体へ出力する際は、PowerPointで微調整をおこない印刷するのがおすすめです。
スライドを作成・配置
テンプレート一つあれば、スライドの大まかな作成・配置を考える手間が省けます。先にお伝えした手順でスライドの表紙となる部分はもちろん、以降のスライドも作成することができます。後ほど、スライドに動きを与えるアニメーション化やそれらを共同で作成するための共有方法など、詳しくお伝えしていきます。
Googleスライドのアニメーションの追加方法
テキストや画像を演出の一部として動かしたり、フェイドアウト(消失)させるといった加工がGoogleスライドでは可能です。元からある写真画像に趣向を凝らす操作は、シンプルなのでどなたでもおこなえます。こちらではテキストと画像をアニメーション化させる手順を詳しくお伝えしていきます。
テキストや画像をアニメーション化
テキストや画像の追加がすんだら、それらを右クリックで「アニメーション化」を選びます。右側に出てくる切り替え項目一覧から、どのような動き(表示)にするかを選び、下項目で変化のスピードを調整します。「再生」を押すことで、アニメーション化がどのようになるか見られます。
切り替え効果の追加
スライド自体の表示方法を「切り替え」から選択します。アニメーション化の必要があるスライドは、左側一覧から選び、上項目の「挿入」→「アニメーション」を選ぶことで、右側でアニメーション化する詳細を選んで決定します。
一番初めに公開するスライドに、インパクトや期待感を持たせたい。演出の一環としてアニメーション化の効果を取り入れると効果的なプレゼンテーションが可能です。テキストなどにアニメーション化をおこなう場合は、読み取り可能なスピード調整を心掛けましょう。
アニメーションや切り替え効果の変更
切り替え効果の追加はもちろん、取り消し変更はいつでもできます。アニメーション化することを決めた画像やテキストは、右側に一覧化されてそれぞれ詳細から変更が可能です。もちろんスライド自体の演出の変更もできます。
Googleスライドの共有・共同編集
Googleスライドは自分のPCとスマホ。自分以外の人との共有・共同編集ができます。共有する際の手順と方法を以下で詳しくお伝えしていきます。
プレゼンテーションを共有
Googleスライドで作成されたプレゼンテーションは、共有する相手にどこまで共有を許可するか?その権限を選択できます。編集・コメント・閲覧のみから選択し、ドライブごとに設定します。Googleスライドで作成したプレゼンテーションは、Googleドライブに保存されるため設定(共有相手の権限)はGoogleドライブでおこないます。
コメントの追加
ファイルにコメントを追加するには、一度ファイルをGoogleドキュメントファイルに変換する必要があります。これらの操作はPCからおこないます。プレゼンテーションを開き、コメントを追加する媒体を選びます。「コメントを追加アイコン」をクリックしてコメントを入力します。
他のユーザーとチャット
プレゼンテーションの共有をおこなっている際、相手からの質問や齟齬がないようコミュニケーションを取れるチャットがあります。他のユーザーとのチャットを利用する場合、プレゼンテーション右上にあるチャットアイコンをクリックすれば利用できます。共有相手が閲覧のみの場合も、チャットが利用できます。
Googleスライドでプレゼンテーションの発表をする
Googleスライドで作成されたプレゼンテーションは、見て理解を深めてもらうために作成するのですから発表する方法は覚えておきたいものです。こちらでは、紙媒体での出力ではない方法で発表する手順をお伝えしていきます。
Googleスライドのプレゼンテーションを開始
編集中でも大きく表示することのできるGoogleスライドは、プレゼンテーションの時も全画面表示がおすすめです。「プレゼンテーションを開始」は右上にありますので、クリックするだけでプレゼンテーションを開始します。スライドの切り替えには、↓キーかプレゼンテーション下部の矢印を利用し、画面を終了するにはEscキーを利用します。
Googleスライドを印刷
プレゼンテーションを開いた状態で、「ファイル」→「印刷」→印刷の詳細設定をおこないます→「印刷」。印刷詳細の設定時に、ページの向きの変更ができ「1 枚のスライド(ノート付き)」でスピーカーノート付きでの印刷が可能です。
他の形式に変換・ダウンロード
GoogleスライドをPowerPoint形式でダウンロードできます。作業はGoogleドキュメントのトップページかプレゼンテーションの編集画面からおこないます。ダウンロードしたいデータにチェックを入れます。ツールバーにある「その他の操作」→「エクスポート」→ファイル形式を選びます。→「続行」。ファイルの確認をおこない完了します。
Googleスライドをコピー
Googleスライドの左に一覧化したスライドがあれば、コピーしたい物を選び右クリックで表示される「スライドのコピーを作成」を選びます。スライドの一覧から、複数まとめてコピーする場合はShift キーを押しながら選択します。
メールに添付する方法
PCであればファイル自体をGmailに添付できます。スマホから、若しくはGmail以外のメールアドレスを使った添付はできません。その場合は、ドライブのリンクをコピー&ペーストして相手にGoogleスライドのプレゼンテーションを伝えます。受け取った側に共有の権限がない場合、編集や書き込みはもちろん閲覧もできません。
共有方法でもお伝えした通り、Googleアカウント以外のメールアドレスとの共有設定では、閲覧のみになります。確認や編集の共有目的でメール添付する際には、相手のGmailアドレス宛です。
Googleスライドでプレゼンしよう!
プレゼンテーションといえば、PowerPointとされ書店でも多くの説明書が扱われています。しかし、会議だけでなく、紙媒体の資料よりも視覚的効果が得られるプレゼンを行う場は増えつつあります。見た目にもわかりやすい資料を大きな画面で表示させたい。そんなプレゼンを考えている方であればGoogleスライドはうってつけなツールです。
なによりも、無料で利用でき1人ではなく複数人と協力して資料作りが可能であること。また会場や場所を問わず、資料の確認や編集ができるのはGoogleスライドならではのメリットでしょう。基本的なGoogleスライドの使い方紹介していますので、是非この機会に作成してみてください。使ってみると、その便利さがよくわかります。