2019年05月02日更新
Googleドキュメントの音声入力でテキスト化する使い方!文字認識できない時は?
タイピング入力より便利で効率的だと注目を浴びている音声入力ですが、中でもGoogleドキュメント音声入力が精度も高く高評価です。そこで今日はGoogleドキュメント音声入力のPCとスマホでの使い方やメリット・デメリット、文字認識しない際の対処法まで解説します。
目次
- 1Googleドキュメントの音声入力のメリット
- ・タイピングが苦手な人でも簡単に文字入力できる
- ・無料で使える
- ・認識精度が高くスピードも速い!
- ・いろんな端末で使える
- ・自然な文章の入力が可能
- ・ショートカットキーで音声入力の切り替え操作ができる
- ・音声入力中でもキーボード入力を行える
- 2Googleドキュメントの音声入力の使い方〜PC〜
- ・Googleドキュメント音声入力を設定する方法
- ・Googleドキュメント音声入力をiPhoneを使って設定する方法
- 3Googleドキュメントの音声入力の使い方〜スマホ〜
- ・Googleドキュメント音声入力を設定する方法
- 4Googleドキュメントの音声入力ができない対処法
- ・音声入力に対応したマイクを使う
- ・正しい設定をする
- ・設定でマイクを許可する
- 5Googleドキュメントの音声入力におけるデメリット
- ・使えるのは「Googleドキュメント」上だけ
- ・時々テキストの文字入力が反応しない
- ・句読点や改行が入力できない
- 6Googleドキュメントの音声入力と音声入力ソフトの比較
- ・Windows
- ・音声入力ソフト(AmiVoice)
- 7Googleドキュメントの音声入力を使ってみよう
- ・テープ起こし
- ・ブログの下書き
- ・メール作成
- 8Googleドキュメントの音声入力の使い方を覚えて活用しよう
- ・Googleの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Googleドキュメントの音声入力のメリット
音声入力ツールやソフトが沢山ある中、Googleドキュメントの音声入力に高い評価が集まっています。そこでまずはGoogleのドキュメントの音声入力のメリットについて挙げていきます。
タイピングが苦手な人でも簡単に文字入力できる
パソコンは苦手という理由の一つにタイピングがあります。パソコン作業においてはタイピングは必要不可欠だったからです。ですが、タイピングと音声入力を併用することで文字入力の速度は断然速くなります。
テキスト作成をする際、音声入力とタイピング入力の文字数にどの程度差があるのか例を挙げてみましょう。日本情報処理検定協会という団体が実施するパソコンスピード認定試験という検定があります。1級に認定されるためには10分間に1000文字の入力が必要です。ですが音声入力の場合、初心者で10分間に1000文字、慣れてくると10分で1500文字の入力が可能です。
つまり、タイピング上級者が作成するテキストを、音声入力初心者が同じ時間で処理できるということになります。
無料で使える
音声入力に限らず、仕事の効率化を図るソフトなどには製品版とフリーソフト、そしてGoogleの機能がよく比較されます。そして比較項目として挙げられるのがGoogleの機能は無料だということです。Googleドキュメントの音声入力機能も例外なく、無料で使うことができます。
認識精度が高くスピードも速い!
Googleの色々な機能の特徴を挙げる場合、性能・精度の高さや処理スピードの速さが挙げられます。例えば、GooogleChromeは描画速度が速く、GoogleドライブのOCR機能は文字認識の精度が高く、テキストへの文字起こしの速度も速いと注目されています。
Googleドキュメントの音声入力も他のGoogleの機能と同様に、音声から文字へのテキスト化の速さ、さらにその文字認識の高さが特徴です。
いろんな端末で使える
使い方の項目で詳しく説明しますが、Googleドキュメントの音声入力はChromeブラウザで使用が可能な機能です。そしてGoogle Chromeといえば、どんな端末でも使うことができるブラウザです。つまり、WindowsでもiMacでもiPhone、AndroidでもGoogleドキュメントの音声入力を使うことができるということです。
自然な文章の入力が可能
文章を書くことが苦手な人や、自分で入力した文章に違和感を感じてしまう、また、タイピング入力の際に漢字変換でいちいちつまずいて先に進めない、といった人には音声入力にするだけでスムーズに自然な文章を作ることができます。音声入力は、音声からテキスト化していくため話し言葉で文章を作成していくことができるからです。
もちろん、日本語には話し言葉と書き言葉がありますのでTPOに沿った文章を心がけることも大事ですが、ブログなどでは堅苦しさが抜けて自分らしい文章を作成することができます。
ショートカットキーで音声入力の切り替え操作ができる
普段のパソコン操作でとても便利なショートカットキーは、Googleドキュメントの音声入力でも使うことができます。ショートカットキー「Ctrl+Sift+S」で音声入力のオン・オフの切り替えができます。
音声入力中でもキーボード入力を行える
Googleドキュメントの音声入力は、音声入力中にそのままキーボードからもテキスト入力ができます。Googleの音声入力でショートカットキーの使用をおすすめしたのは、この音声入力中でもキーボード操作ができるからです。
音声入力中に言い間違えたら、ショートカットキーで音声入力をオフにし、バックスペースキーで言い間違え箇所を削除しついでにその箇所だけキーボードで入力してしまえば、後から遡って間違え箇所を探さなくても済みますし、キーボードの上に手が置いてあるなら音声オン・オフと文字の削除や修正などすぐに行え、さらに効率が上がります。
Googleドキュメントの音声入力の使い方〜PC〜
実際のパソコンでのGoogleドキュメントの音声入力機能の使い方を説明していきます。Googleドキュメントの音声入力機能はGoogle Chromeブラウザでのみ使用が可能です。Chromeは下記リンクよりインストールを行ってください。
Googleドキュメント音声入力を設定する方法
パソコンで、Googleドキュメント音声入力の設定方法を紹介します。
Googleドキュメントページにアクセス
Googleドキュメントは赤枠の「・」が四角にならんでいるGoogleアプリボタンをクリックすると現れます。
まだ何も作成していないGoogleドキュメントを開いただけの状態です。これから新規のGoogleドキュメントを開きます。
新しいGoogleドキュメントを作成するには、画面右下のGoogleカラーの「+」をクリックするだけです。ポインタをあてると「+」が「ペンマーク」に変わるのでクリックしましょう。
Googleドキュメントの新規作成画面が表示されました。
マイクの設定
続いて音声入力のためのマイクの設定をします。Googleドキュメントのメニューにある「ファイル」をクリックすると「音声入力」とあるのがすぐ見つけられますので、クリックしましょう。
これでGoogleドキュメントの音声入力の設定・準備ができました。実際の使い方は、音声入力を始める際に「マイク」をクリックするだけです。
Googleドキュメント音声入力をiPhoneを使って設定する方法
パソコンでのGoogleドキュメント音声入力の使い方を説明する項目なのに、iPhoneを使って設定する方法、と言われてもはっきりしないでしょう。
今のところ、文書作成法として最速なのは、Googleドキュメントの同じファイルをパソコンとiPhoneの両方で開き、iPhoneで音声入力してパソコンで修正する方法である。
— 弁護士 野田隼人 (@nodahayato) February 4, 2018
パソコンで音声入力する際に、音声がしっかりハッキリパソコンに届かないと文字の誤認識につながります。だからといってパソコンに顔を近づけて音声入力していても疲れてしまいますし、画面が近すぎて入力された文字が見えないこともあります。そこで音声入力の使い方の応用編として登場するのがiPhoneです。
iPhoneで音声入力を行い、認識された文字や誤認識の修正はパソコン画面を見ながらパソコンのキーボードを使って行うということです。
パソコン・iPhoneでGoogleドキュメントにログイン
Googleドキュメントは一つのドキュメントを同時に色々なデバイスから開き、閲覧や書き込みが可能です。この特徴を生かして、iPhoneとパソコンで同じGoogleドキュメントを開き、そのGoogleドキュメントにそれぞれから入力・修正を行うという方法です。
まずはパソコンからと、iPhoneからGoogleドキュメントを開きます。その際には同じアカウントで開くのが一番簡単でおすすめです。Googleアカウントを複数持っている人はどのアカウントでGoogleにログインしているか確認しましょう。
言い方を変えると、同じGoogleドキュメントを開いていないと、iPhoneからの音声入力がパソコンの画面で確認できませんし、修正もできません。iPhoneへのGoogleインストール等については、次項「Googleドキュメントの音声入力の使い方」でお話ししています。
同じファイルを開く
GoogleドキュメントはWord等のように、「名前を付けて保存」「上書き保存」といった操作をしなくても自動で保存されていきます。そこで、その自動保存を利用した新規ドキュメントをiPhoneとパソコンで共有できる方法を紹介します。Googleドキュメントの使い方に慣れていない人でも簡単にできる方法です。
まずiPhoneでGoogleドキュメントの新規作成画面を開きます。数字でも文字でも構いませんので、何かしらテキストを1文字入力します。(今回は「あ」と入力しました。)
次にパソコンのGoogleドキュメントを開いてみます。そうすると「無題のドキュメント」が表示されています。これが、たった今iPhoneで「あ」とだけテキスト入力したGoogleドキュメントです。
そのパソコンで見えている無題のドキュメントクリックするとファイルが開くと、先ほどiPhoneで「あ」と入力したものがそのまま見えています。つまり、iPhoneとパソコンで同じGoogleドキュメントのファイルを開いている、ということです。
iPhoneで音声入力を開始させる
準備が整ったので、iPhoneで音声入力を開始します。iPhoneで音声入力するためのマイクの設定は入力キーボードのマイクのマーク(赤枠)をタップするだけです。
iPhoneから音声入力すると、即座にパソコンで開いているGoogleドキュメントにも反映します。
音声入力したテキストに緑色と黒色、2色のカーソルがあることに気づいたでしょうか?これはiPhoneとパソコンそれぞれのカーソルを色分けしてあるからです。iPhone側で見た場合、iPhoneのカーソルは黒、パソコン側のカーソルは緑色で表示されています。一方、パソコンではパソコンでのカーソルは黒、iPhoneのカーソルが緑色です。
カーソルの色はパソコンの機種などによって緑色と青色など変わりますが、Googleドキュメントは共有できるという特徴の中で、より効率的に作業ができる便利な機能です。
Googleドキュメントの音声入力の使い方〜スマホ〜
パソコンの使い方に続いて、スマホでのGoogkeドキュメントの音声入力の使い方に移ります。冒頭に紹介した通り、Googleドキュメントで音声入力するためにはGoogle Chromeが必要です。
iPhoneへのGoogle Chromeのインストールは下記リンクより行ってください。
Androidのスマホの場合、Google Cromeはプリインストールされているブラウザですがリンクを貼っておきます。
次にGoogleドキュメントのアプリです。iPhoneは下記リンクよりインストールして下さい。
Androidのスマホにも機種によってGoogleドキュメントはプレインストール対象外となっていますので下記リンクよりインストールを行いましょう。
Googleドキュメント音声入力を設定する方法
iPhoneでの音声入力設定については、先程パソコンでのGoogleドキュメント音声入力の使い方ですでに紹介してありますので、ここではAndroidスマホでの音声入力の設定方法を紹介していきます。
これから説明する方法はAndroid7.0以降のものです。お使いのスマホがバージョン7未満の場合、作動しない事があります。参考までに、Android7.0がリリースされたのは2016年8月22日、コードネームはNougatです。
Googleドキュメントアプリにログイン
スマホのアプリからGoogleドキュメントを開き、左上の「横三本線」をタップしてアカウントの確認・ログインを行います。Androidの場合、すでにアカウントにログインされていますのでGoogleドキュメントを開いてから再度ログインする必要はありませんが、アカウントを複数持っている場合どのアカウントでログインしているか確認したい場合は、同様に左上の「三」をタップすると確認できます。
新規文章を作成する
Googleドキュメントを開いてから新規作成画面を開くには右下の「+」をタップします。テンプレートを選択するか、まっさらな新規ドキュメントを作成するか確認のアイコンが表示されますので、希望の作成書式を選びます。音声入力でテキスト作成する場合は、「新規ドキュメント」を選択した方が効率的です。
マイクを設定する
Androidのマイク設定は、Gboardがすでにインストール済みの場合Googleドキュメントの入力キーボードで設定できますが、Gboardがインストールされていない場合や使用するキーボードとして設定されていない場合は、Googleドキュメント上ではなくスマホの設定メニューから設定の手順をふむ必要があります。
スマホの設定画面を開き、「システム」>「言語と入力」>「ソフトウェアキーボード」をタップして開きます。
「ソフトウェアキーボード」にGboardが見つからない場合、「+キーボードを管理」をタップしスマホにインストールされているキーボードを開きます。「Gboard」がすでにインストールされている場合は、「オン」にすればキーボードのマイク設定は完了です。もし、「+キーボードの管理」の中にGboardが無い(=スマホにインストールされていない)場合は、下記リンクよりアプリのインストールを行ってください。
普段使用しているキーボードからGboardに切り替えます。Gboardの特徴はキーボードの左上にあるGoogleマークですが、そのGoogleマークの反対側、キーボードの右上に「マイク」マークが現れます。その「マイク」マークをタップすると、「お話しください」と表示されますので、音声入力を開始しましょう。
Googleドキュメントの音声入力ができない対処法
手順通りにGoogleドキュメントでの音声入力を設定したはずなのに、音声入力ができないことがあります。その場合の対処法を挙げていきます。
音声入力に対応したマイクを使う
パソコン本体のマイク機能は一概にあまり性能が良いとはいえず、そのため音声入力の誤認識の原因となりがちです。そこでパソコンにマイクを接続して音声入力を行うことが誤認識の対策の1つとなります。
ですが、そのパソコンに接続させるマイクにも音声入力に対応していないものやパソコンとの相性(動作環境)があります。音声入力できない場合、マイクに原因があることがほとんどと言えますので、そのマイクが何を目的としているのか、自分のパソコンと接続して作動するのか、確認しましょう。
ピンマイク
斬新。#ピンマイク pic.twitter.com/vV5D8ntCRi
— ひーぷー 癒汰志駆モータース (@yutashiku1104) July 4, 2018
ピンマイクはクリップのついているマイクで、襟元などにマイクをピンで留めて音声を拾うものです。ピンマイク自体ポケットにしまえるサイズのため、屋外やデスク以外でスマホと接続させて使用できるものがほとんどですが、スマホ専用なのかパソコンでも使えるのか、WindowsやiOSのバージョンはどこまで対応しているのか等の動作環境の確認をしましょう。
音声入力に対応しているか以外に注意したいのが、全指向性か単一指向性かという点です。全指向性の場合、360度の音声を拾うため周囲の騒音やノイズが音声認識精度に影響する場合があります。音を拾う範囲は、全指向性>「狭指向性型」単一指向性>「超指向性型」単一指向性の順に狭くなりますので、ピンマイク選びの参考にして下さい。
ヘッドセットマイク
ヘッドセットマイクとは、オペレーターが装着しているマイクといえば分かるでしょうか。Skype通話をしている人ならすでに持っているかもしれませんし、Skype通話で使えるヘッドセットマイクはほとんどの場合音声通話でも使える仕様になっています。ピンマイクに比べて口元の近くにマイクがあるので周囲の騒音にそれほど神経質にならないと一番人気のマイクです。
これからヘッドセットマイクを購入しようとしている場合、気をつけたいのがヘッドセットの幅や強さです。音声入力で長文テキストを入力する場合ヘッドセットマイクを長時間着用していることになります。頭の大きさとヘッドセットのサイズが合わないと耳の締め付けが辛くなり作業どころではなくなってしまいますのでサイズや口コミを確認してから購入しましょう。
スマホ
スマホで音声入力を行う場合、机の上にスマホを置いた状態で音声入力を行っても十分音声の認識が行われるほどスマホのマイク機能の性能は向上しています。そのため、パソコンでのGoogle音声入力の方法で紹介したような、Googleドキュメントをスマホとパソコンで共有し、音声入力をスマホから、キーボード入力をパソコンからといった連携プレーも可能になってきます。
デスクにおいてスマホで音声入力を行う場合、マイク部分を自分に向けて置き、消しゴムでも何でも構いませんが、少し傾斜をつけると、より音声の取り込みがよくなり文字認識の精度が格段に向上します。
スマホのマイク性能が良いとはいっても、気分的にもう少し近づけて音声入力したいという場合は、スマホに付属しているイヤホンが使えます。機種にもよりますが、スマホのイヤホンにはマイク機能が付いているものがほとんどで、十分音声入力に耐えられるだけのマイクですのでわざわざ買い足す必要はありません。
また、スマホのイヤホンを直接パソコンに接続して音声入力を行うこともパソコンによっては可能です。ただし、iPhoneに付属していたイヤホンをWindowsのパソコンに接続してもマイクとして認識せず音声入力をすることはできません。また、汎用品も通話としてのマイク機能しか持ち合わせていないものや、機種との相性で音声入力に対応できないものがあります。
正しい設定をする
マイクが音声入力に対応していても、Googleドキュメントの手順が正しくとも、音声入力が全く行えない、音声が読み込まれない事があります。この場合は、パソコンの設定自体の設定が音声に対応するようになっているか、確認する必要があります。
パソコンのコントロールパネルより設定を行います。手順はパソコンの機種やOSによって変わってきますが、「コントロールパネル」>「ハードウェアとサウンド」>「マイク」を目安にして下さい。
設定でマイクを許可する
Google Chromeの設定でマイクをブロックしてしまっている場合があります。確認の手順を説明します。
Google Chromeの設定画面を開きます。画面右上にある「(縦に)・・・」から「設定」を開きます。
マイクの設定はさらに奥まったフォルダまで行かないといけませんので、「詳細設定▼」をクリックします。
下スクロールして「プライバシーとセキュリティ」の項目を探し、「コンテンツの設定」をクリックします。
マイクが「ブロック中」となっている場合、ブロックを解除する必要があります。
「マイク ブロック中」をクリックして詳細を開き、右端のボタンをオンにするとブロックが解除されます。
Googleドキュメントの音声入力におけるデメリット
これまでGoogleドキュメントの音声入力機能のメリットばかりを挙げてきましたが、デメリットも存在します。メリット・デメリットどちらも理解した方が自分なりの使い方のコツもみつかりますし、作業効率を上げるヒントを得られます。
使えるのは「Googleドキュメント」上だけ
Googleの音声入力はGoogleドキュメントとGoogleスライドのスピーカーノートでのみ使用できます。普段自分が使っているテキストエディタやメモ帳、ブログエディタなどでも使えればもっと便利ではありますが、そこは無料ということもあり致し方ありません。
時々テキストの文字入力が反応しない
文字認識の精度が高いことが原因なのか、音声をテキスト化して表示されるまでに時間がかかったり、音声入力とキーボード入力を同時進行させているとGoogleドキュメントの動きが鈍くなったりフリーズしてしまうことがあります。ですが使用者の感じ方にもよりますが、反応が鈍すぎて作業が滞る・フリーズが頻繁に起こり過ぎてストレスだというほどの頻度ではありません。
句読点や改行が入力できない
Googleドキュメント音声入力の一番のデメリットが、この句読点や改行ができないという点です。なぜ皆が口を揃えてこれをデメリットとして挙げるかというと、iPhoneなどのiOSや市販の音声入力ソフトでは、句読点や改行が可能だからです。
ですが、実はGoogleドキュメント音声入力でも英語ではすでにピリオドや改行の入力が可能となっています。現在日本語を含む他の言語でも可能になるだろうと言われているのは、英語がすでに対応済みだからです。Google機能の改善・進化はめざましいものがありますので、今しばらく待ってみる価値はあるでしょう。
Googleドキュメントの音声入力と音声入力ソフトの比較
Googleドキュメントの音声入力機能以外にも、音声入力に対応しているアプリやソフトは存在します。そこでGoogleドキュメントの音声入力と他の音声入力ソフトを比較し、それぞれのメリット・デメリットを挙げていきます。
Windows
Windowsには標準で「Windows 音声認識」という機能が付いており、音声入力が可能です。ですが、文字認識の精度が大変低いという致命的なデメリットがあります。無料をキーワードに音声入力機能を探しているのなら、Windows音声認識よりもGoogleドキュメント音声入力を選択したほうが、認識精度がはるかに高く使い勝手は勝っていると言えます。
音声入力ソフト(AmiVoice)
国内シェアNo.1を誇る音声入力ソフトです。今回の個人向けソフトAmiVoice SP2とGogleドキュメント音声入力で比較します。(AmiVoice SP2は2018年12月31日販売終了となっていますが、2019年2月28日時点でAmiVoice SP2に代わるソフトが市場に出回っていないためAmiVoice SP2をGoogleドキュメントとの比較対象としています。)
音声入力ソフトAmiVoiceではWordやテキストエディタなどに直接入力が可能です。また、句読点や改行にも対応しており、音声読み込み速度はGoogleドキュメント音声入力より多少高速です。
音声認識機能については、AmiVoice(アミボイス)のホームページには会議などの発言を議事録としてリアルタイムにテキスト化できるとありますが、一方マイクから5㎝以内の音声を認識するとあります。つまり議事録を作成するには記録者がマイクに向かって話さなくては音声認識はできないということです。この議事録での使い方に関して誤解が生じ、ソフトの評価に影響しています。
次にAmiVoice(アミボイス)の辞書機能についてです。AmiVoice(アミボイス)では読み込んだ音声を辞書と照らし合わせてテキストに文字起こししていくシステムです。そのAmiVoice(アミボイス)の辞書に登録されていない単語が誤認識され間違った単語で文字起こしされてしまいます。つまり音声入力する人が何を作成するかによって辞書の範疇を超えてしまうことになり、人によって誤認識が多発するといった事態がおきています。
社内書類のような少し堅苦しい文章作成にはAmiVoice(アミボイス)の辞書の方が認識率が高く、ブログのような少しくだけた口語体の文章の場合、Googleドキュメント音声入力の方が認識率が高くなっています。
Googleドキュメントの音声入力を使ってみよう
実際にGoogleドキュメントの音声入力を使う際の注意点やポイントを紹介します。
テープ起こし
テープ起こしと言えば、議事録の清書や仕事としてのテープ起こしがあります。議事録のテープ起こしの場合、音声入力ではだれが発言したかという議事録にとって大事な箇所は判断できませんので会話をざっとテキストにしてから自分で加筆・修正が必要です。
仕事としてテープ起こしを請け負っているような場合、Googleドキュメント音声入力をそのまま提出というわけにはいきません。テープ起こしの大事な作業として言葉を統一させるという大事な作業が必要です。また誤字脱字は許されませんので、テープ起こしでのGoogleドキュメント音声入力はざっとテキスト化させるための手入力作業を効率化させるという位置づけが良いでしょう。
ブログの下書き
Googleドキュメント音声入力は話し言葉の精度が高いことでも評価を受けていますので、ブログの下書きには最適です。出先の隙間時間にスマホに音声入力しておき、そのままGoogleドキュメントをパソコンで開いてまとめるなど、時間の節約ができます。
メール作成
メールの下書きをしておきたい場合など使い方によっては便利かもしれませんが、特定の業種を除き、一般的なオフィスで音声入力を行うのは少し気が引けるかもしれません。
Googleドキュメントの音声入力の使い方を覚えて活用しよう
Googleの機能は日々進化し、多仕事からプライベートまで方面に渡ってサポートし作業の効率を上げてくれます。Googleドキュメントの音声入力も文字認識の速さ・精度の高さがどんどん増し、実用的なツールとして注目を浴びています。初めての場合、Googleドライブやドキュメントの使い方に戸惑いを覚えるかもしれませんが、決して難しい操作ではありません。是非挑戦し、日々の生活に活用して下さい。