Google Scholarの使い方!論文の検索方法と被引用文献の探し方も解説!

Google Scholarとは論文やレポートを執筆する人に欠かせないGoogleのツールですが、どのような使い方をすればいいのでしょうか。探している論文や文献の検索の仕方や、引用数を見る方法などのGoogle Scholarの使い方について詳しく解説します。

Google Scholarの使い方!論文の検索方法と被引用文献の探し方も解説!のイメージ

目次

  1. 1Google Scholarとは?
  2. 学術資料ための検索エンジン
  3. 論文だけではなく文献も検索可能
  4. 使い方はGoogleアカウント(Gmail)の登録だけで利用可能
  5. 2Google Scholarの使い方~検索方法~
  6. 検索窓に著者名やキーワードを入れるだけ
  7. NOT検索やOR検索・フレーズ検索にも対応
  8. 引用回数や引用論文もたどることができる
  9. 3Google Scholarの使い方~便利なオプション機能~
  10. メールアラート機能
  11. 検索した論文や文献を整理して保存できる
  12. 4Google Scholarの使い方の注意点
  13. すべての論文が登録されているわけではない
  14. 有料のものもある
  15. 5Google Scholarの使い方を覚えてレポート作成に役立てよう!

Google Scholarとは?

論文やレポートを書く必要がある人にとって、同じ分野の研究論文や文献などの資料を探すことはとても大変な作業です。そこでぜひ活用して欲しいツールにGoogle Scholarがあります。この記事ではGoogle Scholarとはどんなツールで、どんなことができて、使い方はどうしたらいいのか、ということについて詳しく解説します。

まずはGoogle Scholarとはどんなツールなのか、ということについてみていきましょう。

学術資料ための検索エンジン

Google Scholarとはどんなツールかというと、学術資料を検索するための検索エンジンです。キーワードや著者名などで検索すると、学術研究を目的とした資料を対象とした検索結果を表示してくれます。検索結果から論文や学術誌、出版物の全文やメタデータにアクセスできます

通常のGoogle検索と違う点は、あちらこちらのホームページに登録されている同一の論文を同じものとしてまとめて表示してくれる点にあります。

論文だけではなく文献も検索可能

Google Scholarの大きな特徴というのは、学術研究のために執筆された論文だけではなく、資料となる文献も同に検索することができる、という点です。いいレポートを書くためには、参考とする文献は良質なものを選ぶのが鉄則ですが、Google Scholarを使って検索すれば簡単にどの文献を参考にすればいいのかがわかります。

使い方はGoogleアカウント(Gmail)の登録だけで利用可能

Google Scholarを使い始めるためには、Googleアカウントの登録が必要です。すでにGmailを使っていればGmailのメールアドレスの「***@Gmail.com」の「@」の前の文字列があなたのGoogleアカウントの登録名になります。

GoogleアカウントにログインしてからGoogle Scholarのページに入れば、誰でもすぐにGoogle Scholarでの検索を利用することができます。Googleアカウントをまだ持っていない人はこちらの記事を参考にして、すぐにGoogleアカウントを作成しましょう。

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Google Scholarの使い方~検索方法~

ここからはGoogle Scholarの使い方についてみていきましょう。まずは論文や文献の検索の方法です。Googleアカウントにログインしてから、こちらのGoogle Scholarのページを別窓で開いて検索方法を見ていきましょう。

Google Scholar

検索窓に著者名やキーワードを入れるだけ

レポート執筆などに必要な資料をGoogle Scholarで検索する方法はとてもシンプルです。Google検索を利用したことがないという人はいないでしょう。Google検索で検索するのと同じようにキーワードや著者名などを検索窓に入れて検索するだけでOKです

Google Scholarの使い方

検索ボタンをクリックするとこのように検索結果が表示されます。

Google Scholarの使い方

左サイドに表示されている「指定期間」「関連性」「言語」を指定すると、検索結果をより詳細なものに絞って表示することができます。「2019年以降」をクリックしてみると、2019年以降に発表された論文だけがこのように表示されます。

Google Scholarの使い方

NOT検索やOR検索・フレーズ検索にも対応

Google検索では検索演算子を使って検索範囲を絞り込んだり広げたりすることができます。Google Scholarでも同じようにNOT検索やOR検索・フレーズ検索を行うことができます。

「NOT検索」というのは、検索結果から特定のキーワードを除外したいときに使う検索方法です。除外したいキーワードの前に半角の「-」(マイナス)を付けるだけでNOT検索ができます。例えば「地域活性化」の検索結果から「東京」を除外したい場合には「地域活性化 -東京」と検索します。

Google Scholarの使い方

「OR検索」というのは、ORの両側のキーワードのどちらか一方を含む検索結果が表示されます。検索方法は「A OR B」と検索します。例えば地域活性化の検索結果に東京と大阪のどちらかが含まれているものを検索したい場合には「地域活性化 東京 or 大阪」と検索します。するとこのような検索結果が表示されます。

Google Scholarの使い方

「フレーズ検索」というのは、「A B」と二つの言葉を並べて同時に検索した時に「A B」の言葉の順番をそのままのフレーズで検索したいときに使えます。フレーズ検索の方法はフレーズを半角の「"」で挟むだけです。例えば「IPS 細胞」とフレーズ検索したい時には「”IPS 細胞"」と検索します。すると検索結果はこのようになります。

Google Scholarの使い方

引用回数や引用論文もたどることができる

Google Scholarの検索結果にはその論文が引用されている回数や、引用されている論文もたどることができます。良質な論文を見つけるための一つの指標が引用回数となっていることは言うまでもありません。引用回数が多い、信頼性の高い論文を簡単に見つけられるのもGoogle Scholarの特徴です。

検索結果からその論文の引用回数を見る方法は、「引用元」の数を見ます。「引用元」とはその論文が引用元となっている論文の数です。

Google Scholarの使い方

「引用元」をクリックすると、その論文を引用元にしている論文が表示されます。こちらをたどっていくことで、内容が関係している論文を簡単に探すことができます。

Google Scholarの使い方

Google Scholarの使い方~便利なオプション機能~

ここまでGoogle Scholarの基本的な使い方をみてきました。次に覚えておくととても便利なオプション機能の使い方を見ていきましょう。

メールアラート機能

Google Scholarの使い方でぜひ活用したい機能に、アラート機能があります。「アラート」という言葉は「警告」と訳されることが多いのですが、Google Scholarの場合には「通知」と理解しておきましょう。「アラート」とはあなたの研究分野に関するキーワードに新しい論文が登録されたときに、通知してくれる機能です。

「アラート」を設定しておけば、あなたの研究分野に関する最新の論文を常に簡単にチェックすることができます。アラートの設定方法は、Google Scholarのトップページの左上の「≡」をクリックします。

Google Scholarの使い方

「アラート」をクリックします。

Google Scholarの使い方

「アラートを作成」をクリックします。

Google Scholarの使い方

通知を受け取りたいキーワードを入力してメールアドレスを確認したら「アラートを作成」をクリックすると、そのキーワードに関する通知を受け取れるように設定されます。

Google Scholarの使い方

アラートは検索結果からも作成することができます。検索結果の左サイドバーに「アラートの作成」があるのでそちらをクリックします。すると上の画像のページに検索したキーワードが入力されたページが出てきます。

Google Scholarの使い方

検索した論文や文献を整理して保存できる

Google Scholarの使い方では保存しておきたいと思った論文は検索結果から簡単に保存することができます。保存する方法は、検索結果の各論文の左下にある「☆マーク」をクリックするだけです。保存されていない星は白ですが、クリックして保存すると黒に変わります。

Google Scholarの使い方

保存した論文を読んだり、整理したりする方法は「マイ ライブラリ」に入ります。入る方法はGoogle Scholarの左上の「≡」をクリックして「マイ ライブラリ」に入るか、検索結果の右上にある「マイ ライブラリ」をクリックします。

Google Scholarの使い方

マイライブラリの中にはあなたが保存した論文が表示されています。左サイドバーの「ラベルを管理」をクリックすると、ラベルを付けて、保存した論文を管理することも可能です。

Google Scholarの使い方

Google Scholarの使い方の注意点

Google Scholarの使い方では注意しなくてはいけない点もあります。次の2点は頭に入れておきましょう。

すべての論文が登録されているわけではない

まず1つ目の注意点は全ての論文がGoogle Scholarに登録されているわけではない、という点です。研究者は論文を執筆したら、論文ジャーナルサイトに投稿して採用されると登録されるわけですが、Google Scholarと提携していないサイトもあります。そのようなサイトに登録されている論文はGoogle Scholarでは見つけることができません。

有料のものもある

Google Scholarではタイトルや概要までは見ることができても、無料では読めない論文もあります。著作権の関係で無料では公開できないものは、有料になってしまいます。とはいえ、無料で公開されている論文の数はかなりの数に上るので、無料のものだけでもレポート作成には十分でしょう。

Google Scholarの使い方を覚えてレポート作成に役立てよう!

Google Scholarの使い方は意外に簡単だと思った人も多いことでしょう。Google Scholarの活用法はレポートを執筆するときの資料探しだけではありません。企業が就活生に自社の業績を提示するのにもGoogle Scholarに掲載されている論文の一覧を提示することも増えています。

大学生にとっては欠かせないツールの一つといえるGoogle Scholarを活用することは、これから様々な面で必要になってくるでしょう。ぜひ使い方を早めにマスターしていつでも必要な論文にアクセスできるようにしておきましょう。

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