Googleショッピング広告とは?仕組みや商品の登録・掲載方法を解説!
あのGoogleの検索連動型広告の「Googleショッピング広告」とはどんなものなのか、今回はその仕組みや商品の登録方法、また掲載方法や改善策などをご紹介します。Googleショッピング広告を効果的に活用して、集客力アップを実現しましょう。
目次
- 1Google ショッピング広告とは?
- ・Google ショッピングはGoogle AdWordsからの広告配信
- ・Google ショッピングの広告への掲載は無料?
- ・Google ショッピングと商品リスト広告とPLA
- 2Google ショッピングはどこに掲載されるのか
- ・Google検索結果ページ
- ・Google ショッピングの検索結果ページ
- 3Google ショッピングの商品データ運用管理の仕組み
- ・商品データはMerchantCenterで設定
- 4Google ショッピング広告の登録方法
- ・1.Merchant Centerアカウントを開設する
- ・2.Merchant CenterとAdWordsのアカウントをリンク
- ・3.商品データの登録
- ・4.キャンペーンタイプの作成
- 5Google ショッピング広告を運用改善するには
- ・適切な値をセットする
- ・登録内容を最新に保つ
- ・不要な商品を除外する
- 6Google ショッピング広告を利用して集客力アップを目指そう
- ・Googleの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Google ショッピング広告とは?
Googleショッピング広告(旧:商品リスト広告)とは、あのGoogle社が提供するショッピングにターゲットを絞った商品検索・掲載ツールで、購買意欲を持ったユーザーが「Google検索」や「Googleショッピング検索」で商品を検索すると、所定のフォーマットで画像入りの広告や、テキスト広告も掲載する仕組みの「検索連動型広告」です。
一般の検索クエリとは違い、Googleのパーソナライズ機能を使い、そのユーザーの属性や検索履歴を反映して広告が掲載される仕組みのため、よりターゲットに合わせた効果的なアクセスを実現できます。商品名や色・目的・メンズ/レディースなどの属性でも検索ができ、その広告にはブランド名・商品名や、価格、ショップ名が表示されます。
まずは、こちらの動画で概要をご覧ください。
Google ショッピングはGoogle AdWordsからの広告配信
GoogleショッピングはGoogle AdWords(アドワーズ・現Google広告)からの広告配信という仕組みをとっています。Google AdWordsとは、Googleが提供するクリック課金型の広告配信・管理運用サービスです。
AdWordsの掲載先はGoogle検索だけでなく、AdWordsが提携しているWebサイトやブログにも掲載でき、画像広告やテキスト広告、動画広告やリッチメディア広告と4種類の形で掲載できます。その特徴として、クリック課金型のため低予算で広告掲載できること、ターゲットを細かく設定できること、広告内容を常に更新できることなどがあります。
Google ショッピングの広告への掲載は無料?
2013年6月まではGoogleショッピングの広告への掲載は無料でできました。しかし、現在はGoogle AdWords(現Google広告)からの広告配信という仕組みのため、クリック課金型で有料です。具体的には、Googleショッピングを通して自社のサイトにユーザーがアクセスしたり、直接電話をかけたりするなどアクションを起こした時にはじめて課金されます。
ただ、広告掲載料はかからず、ユーザーがクリックした時のみ課金される仕組みのため、低予算で掲載できます。Google広告(旧AdWords)で設定したクリック単価(入札単価)と、実際あったクリック数をかけた金額が最終的に課金されます。
Google ショッピングと商品リスト広告とPLA
このGoogleショッピングを解説する時に、他に「商品リスト広告」または「PLA」という言葉を聞くことが多いでしょう。ここではそれぞれの意味や特徴をご紹介します。
Google ショッピングはユーザー視点
Googleショッピングはユーザーが目的のものを「商品名」や「用途」、「色」「サイズ」「価格」などで検索すると、Google検索結果の上部やGoogle「ショッピング」に画像・商品名・価格とショップ名が一覧で表示され、商品を見つけやすい仕組みになっています。気になるものをクリックすると、実際のショップのサイトに移り、気に入った商品を購入できます。
多くのショッピングサイトをわざわざ探すことなく、Googleで検索するだけでお気に入りの商品を簡単に探せます。つまり、Googleショッピングは「ユーザー視点」と言えます。
商品リスト広告は広告主視点
逆に広告主である店舗や企業からすると、上下の例のように、一定のフォーマットで商品画像、商品名(ブランド名)、価格、ショップ名が表示される仕組みのため、ユーザーからの見た目は「商品リスト」のように表示されます。このように表示される広告のことを「商品リスト広告」と言います。
このように、実際のサイト構成などに左右されることなく、同じ形式でユーザーに一覧表示されるため、商品リスト広告は「広告主視点」と言えます。
PLAは商品リスト広告の英語表記
PLAとは「商品リスト広告」の英語表記で、「Product Listing Ads」の頭文字をとった略称です。つまり商品リスト広告と同義です。
そのため、「Googleショッピング広告は、ユーザー視点のGoogleショッピング検索という面と、広告主視点の商品リスト広告(PLA)という面の2つの特徴がある」と表現できます。
Google ショッピングはどこに掲載されるのか
気になるのが、Googleショッピング(広告)はどこに掲載されるのかということでしょう。Googleショッピング広告は、主に2つの場所に、「Google検索」結果ページと「Googleショッピング」の検索結果ページに掲載されます。
主にと言ったのは、Google AdWords(現Google広告)の広告配信を通して掲載されるため、Google広告で設定をすれば、Googleが提携するWebサイトやブログにも広告として掲載されますが、今回はメインとなるGoogle検索結果とGoogleショッピングの検索結果での掲載についてご紹介します。
Google検索結果ページ
まず一番メインと言えるのが、Google検索結果ページへの掲載です。ユーザーがGoogleの検索窓に「商品名」・「ブランド名 商品名」・「商品名 色」・「商品名 サイズ」のように商品名を軸にキーワードを入れて検索した結果、最上部にショッピング広告として掲載され、その下にテキスト広告として掲載されます。
ショッピング広告
商品をGoogle検索した結果、最上部に表示されるのが「ショッピング広告」です。商品名など検索ワードで「●●(検索ワード)を見る」や古いバージョンだと「Googleショッピング検索結果」と上部に表示され、その下に商品画像と、(ブランド名)商品名・価格・ショップ名(サイト名)・(送料無料)が同じフォーマットで表示されます。
ショッピング広告とは、このようにGoogle検索結果ページに決まったフォームで一覧表示される商品リスト広告のことを言います。
こちらはPC版でのGoogle検索結果の例ですが、「リビングテーブル」を検索した結果、最上部に「リビングテーブルを見る」と表示され、すぐ下に商品画像と商品名・価格・ショップ名(サイト名)や送料無料が同様のフォームで表示されます。
検索結果で表示されるショッピング広告の順番は、Google AdWords(Google広告)で設定した1クリックあたりの入札単価や、広告とリンク先サイトページの品質、またユーザーの検索語句や所在地・端末などの属性などで決まります。さらに表示させたい場合は、右側の「>>」をクリックすれば表示されるショッピング広告が広がります。
さらに右側を表示させたい場合は「>」をクリックします。または、検索窓の下の「ショッピング」タブをクリックすれば、Googleショッピングページに移り、ショッピング広告メインの検索結果が見れます。詳しくは、次項の「Googleショッピングの検索結果ページ」をご覧ください。
スマホ版のGoogle検索結果ページも同様です。
このように、スマホ版のGoogle検索結果ページでもPC版と同様に、Google検索結果の最上部に「(検索ワード)を見る」と表示され、すぐ下に商品画像・商品名(ブランド名)・価格・ショップ名・(一部、送料無料)がショッピング広告として表示されます。
さらに見るには、右へスワイプすると同じフォーマットでその他のショッピング広告(商品リスト広告)が見れます。
さらに右にスワイプすると、一番右側に「→すべて表示」と出てくるので、そこをタップするとGoogleショッピングの一覧に変遷します。詳しくは次項の「Googleショッピングの検索結果ページ」をご覧ください。スマホの仕様上、PC版と比べるとこのショッピング広告はスマホ版の方が画面に大きく表示される特徴があります。
テキスト広告
次に、Google検索結果ページのショッピング広告の下に表示されるのが、テキスト広告です。上の例のように、先ほどのショッピング広告のすぐ下に表示され、サイト名下のサイトURLの左横に「広告」と表示されます。上の例だと、①の赤枠がショッピング広告、②のオレンジ枠がテキスト広告、③の緑枠以下が自然検索結果です。
テキスト広告とは、見たとおり、画像などがなくテキスト(文章)で記載された形式の広告です。Google広告(旧AdWords)によると、この表示順もショッピング広告と同様に、1クリックあたりの入札単価、広告やリンク先サイトの品質、またユーザーの検索語句や属性などに応じて決まります。
上のテキスト広告の掲載例を拡大してみました。テキスト広告は、通常は多くて数個ほど掲載されます。テキスト広告の内容は、リンク先のショップ名/サイト名・「広告」の横にサイトURL・サイト説明文が表示され、商品画像や価格などは表示されません。
テキスト広告の表示順は、入札単価だけでなく、ユーザーの属性やそれまでの検索履歴などを反映して掲載されるため、ユーザーによっては、ショッピング広告ではなく、好きなサイト・ブランド名や求める情報がテキスト広告にあれば、テキスト広告からクリックすることもあります。
こちらは、スマホ版のGoogle検索結果ページの掲載例ですが、PC版と同様に最上部のショッピング広告の下に、テキスト広告が掲載されます。掲載内容はPC版と同様に、サイト名|(カテゴリ名)・「広告」の横にサイトURL・サイト説明文の順で表示されます。スマホ版では、仕様上、テキスト広告は多くて1~2個ほど表示されます。
こちらは、上のスマホ版Google検索のテキスト広告抜粋です。先ほどのテキスト広告と比べ、こちらの方が検索ワードに沿った内容になっています。これは、事前の設定に応じて、テキスト広告の内容も、より検索ワードに沿った内容になっています。
このように、スマホの仕様もあり、スマホ版は検索結果ページの画面上にはショッピング広告(①赤枠)とテキスト広告(②オレンジ枠)のみが表示されて見えます。スクロールして、ようやくその他の自然検索結果(③緑枠)が表示されます。
今は手軽でより身近なスマホでオンラインショッピングをするユーザーが増えているため、スマホ版でのGoogle検索結果ページの上位に表示されるGoogleショッピングのショッピング広告とテキスト広告は、やはり注力すべきものと言えます。
Google ショッピングの検索結果ページ
2つ目のメインの掲載先は、「Googleショッピング」の検索結果ページです。このように、Google検索窓に商品名などを入れ、すぐ下のタブを「ショッピング」に切り替えて「検索」すると、Googleショッピングに掲載されたショッピング広告(商品リスト広告)がほぼ全面に一覧表示されます。テキスト広告などは最下部に表示されます。
Googleショッピングとは、このようにGoogle内に設けられた、ショッピングに特化した特設ページになります。他にはGoogle画像検索やマップなども、特設ページの例です。
Googleショッピングページの特徴として、多くのオンラインショッピングサイトと同様、左側の絞り込み枠で、新品・価格・ショップで絞り込みができ、右上の「表示順:●●▼」でデフォルト(入札単価や品質などを反映)・レビュースコア(評価の高い順)・価格が安い順・価格が高い順から表示順を変更できます。
こちらはGoogleショッピング検索結果で表示されたショッピング広告の抜粋です。このように、ショッピング広告の一覧に表示されるのは、商品画像・価格とショップ名(サイト名)・商品説明と決まったフォーマットになっています。
この例で分かるように、同じ商品で同額で他にも掲載しているショップがあれば、「¥○○(価格)で●件以上のショップが販売」と表記し、クリックした後に他のサイトページも見れます。また、同じ商品を別のショップ(サイト)が違う価格で販売していたら、比較がしやすいようになっています。
こちらは、スマホ版のGoogleショッピングの検索結果ページの例です。PC版と同様に、検索窓の下のタブが「ショッピング」で検索された一覧が表示されます。スマホ版の表示順や絞り込みは、左上の「フィルタ」をタップするとできます。
スマホ版のGoogleショッピング検索結果ページで、左上の「フィルタ」をタップするとこの画面になります。表示順(デフォルト・評価の高いアイテム・価格が安い順・価格が高い順)、価格、ショップ、条件(新品と中古品・新品・中古品)、カテゴリで絞り込みや表示順の変更ができます。
絞り込み条件を変えたら、右上「完了」を押すと選択した条件で絞り込まれ、また表示順が変わります。
こちらは、スマホ版Googleショッピングの検索結果の抜粋です。表示される内容は、商品画像・(ブランド名)商品名・価格・ショップ名(サイト名)が同じフォームで表示されます。テキスト広告と違い、PC版もスマホ版も、ショッピング広告では、主に画像がメインで表示されるため、選ばれる条件として画像の品質も重要な要素になります。
Google ショッピングの商品データ運用管理の仕組み
次に、Googleショッピングの商品データ運用管理の仕組みについてご紹介します。先ほど、GoogleショッピングはGoogle AdWords(現Google広告)の広告配信を通して掲載されるとお伝えしましたが、Googleショッピングの商品データの管理・運用は、GoogleのMerchant Center(マーチャントセンター)で行います。
Merchantとは「商人・売り手」を意味する英語で、Merchant Centerとは、Googleショッピングでの売り手であるショップ側の管理センターという訳です。Google広告(旧AdWords)も、Merchant Centerもそれぞれアカウントを登録して管理・運用するため、Googleショッピングに広告掲載するためには、Google広告とMerchant Centerにそれぞれ登録する必要があります。
商品データはMerchantCenterで設定
つまり、Googleショッピングの商品リスト広告(PLA)に掲載する商品データはMerchant Centerで設定する仕組みになっています。Merhant Centerに商品名や商品説明などの商品データを「データフィード」と呼ばれる商品情報のフォーマットに集約し、一括でアップロードできます。
データフィードとは、集約された商品データだけでなく、商品データを登録しGoogleショッピングに広告として掲載される形に変換される仕組みも合わせて表しています。Merchant Centerで登録した商品データを、Google広告(旧AdWords)で入札単価や掲載のON・OFFなどを設定し、Googleショッピングに広告掲載される仕組みです。
では、具体的に商品データ(データフィード)の内容をご紹介していきます。
商品基本情報
まず、商品基本情報です。商品名や、商品画像、商品説明なども含まれ、Googleショッピング検索結果にも表示される外せない基本情報です。詳細はこちらになります。
フィード項目 | 説明 | 内容 |
---|---|---|
id | ID | 商品を識別するID、半角英数字50文字まで |
title | 商品名 | 商品名を記入、半角70文字まで |
description | 商品説明 | 商品の説明を記入、半角10,000文字まで |
link | リンク先URL | ショップサイトURLを記入 http://またはhttps://から記入 |
image_link | 商品画像リンク | 商品画像のURLを記入 |
商品の価格と在庫状況
次に、商品の価格と在庫状況です。これもユーザーに明示するべき必須な属性です。
フィード項目 | 説明 | 内容 |
availability | 在庫状況 | 商品の在庫状況を記入 |
price | 価格 | 商品の販売価格を記入 |
商品カテゴリ
次に、商品カテゴリです。多くのオンラインショッピングサイトと同様、このカテゴリ設定を誤ると着実にユーザーの目に留まりません。必須項目(属性)としてあげられてはいませんが、必ず登録しましょう。
フィード項目 | 説明 | 内容 |
google_product_category | Google商品カテゴリ | 最も合っているカテゴリを 設定 |
商品ID
最後に、商品IDです。商品基本情報のIDとは違う属性になるため、注意しましょう。
フィード項目 | 説明 | 内容 |
brand | ブランド名 | 一般に認識されたブランド名を記入 |
gtin | 国際取引商品コード(GTIN) | JAN(8桁)またはGTIN(13桁)の 数字 |
mpn | 製品番号(MPN) | メーカー(製造者)が割り当てた 製品番号 |
Google ショッピング広告の登録方法
それでは早速、Googleショッピング広告の登録方法をご紹介します。先にお伝えしたように、Googleショッピング広告に掲載するためには、GoogleのMerchant CenterとGoogle AdWords(現Google広告)のアカウントが必要です。
その登録方法を、順を追って見ていきます。この機会に、Googleショッピング広告への掲載を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
1.Merchant Centerアカウントを開設する
まずはこちらの動画で、Merchant Centerアカウントを開設する方法・手順をご覧ください。
ご覧いただいたように、GoogleのMerchant Centerのアカウント開設には、2つのステップがあります。
- アカウントの作成
- ウェブサイトの確認と申し立て
ステップ1は、Merchant Centerのアカウントを登録ページから作成します。ステップ2で、作成したアカウントとリンク先のショップ(サイト)URLを紐づけて、Googleに承認されるよう申し立てをします。すべて登録ページでできるので、その手順と方法を見ていきます。
まず、Googleのアカウントにログインし、その上で上記リンクからMerchant Centerの登録ページを開き、「登録」をクリックします。Googleアカウントをまだお持ちでない場合は、下記リンクからGoogleアカウントを作成してください。Googleアカウントはどなたでも無料でお作りいただけます。
既にプライベートでお持ちの方は、ビジネス用に分けたい場合は別のアカウントを作成すればOKです。
登録画面が開いたら、「お客様のビジネスについて」の「販売拠点」を選びます。日本でショッピング広告を掲載する場合は「日本」を選びます。次に「ショップ名」を入力しますが、ここではGoogle検索やGoogleショッピング検索で表示される可能性があるため、宣伝文などは一切加えずに、純粋なショップ名を入れます。
次に、「ショップのサイトURL」にショップのWebサイトURLを「http://」または「https://」から全て入れます。サイトショップ内で顧客情報を収集する場合(お客様が会員登録などする場合)はSSL認証を取り入れている(サイトのプロトコルがhttps://から始まる)必要があります。
次に「ご連絡方法」の2つの方法を確認し(最初は2つとも✔されています)「その他の連絡先」を適宜入力して、最後に内容を確認したら左下の「続行」をクリックします。
次に「利用規約」の確認ページが開くので、念のため下にスクロールして内容を確認し、下の「上記の利用規約に同意します」のチェックボックスに✔を入れ、左下の「続行」をクリックし進みます。ここまでがステップ1のアカウント作成の手順と方法です。次に、ステップ2のウェブサイトの確認と申し立てを行います。
次に、ステップ2のウェブサイトの確認と申し立てを行います。この確認をスキップしてしまうと、Googleにウェブサイトが確認されないままになってしまうため、Googleショッピング広告が掲載されません。飛ばさずに必ず行いましょう。
ウェブサイトの確認と申し立ての方法は4つありますが、ここではGoogleが「最も一般的」としている「ウェブサイトにHTMLファイルをアップロードする」方法でご案内します。(その他に3つ方法があり下記から選べますが、それぞれ説明のとおりに行います。)
サイトにHTMLファイルをアップロードする手順は、説明のとおりです。手順1のリンクをクリックしてHTMLファイルをダウンロードし、そのHTMLファイルをサイトURLにアップロードします(手順2)。その方法は、FTPを利用するのが簡単ですが、他にサイト管理ツール、またターミナル(シェル)アクセスを利用して行います。
次に、手順3のURLにアクセスしてアップロードができているか確認し、「URLを確認」をクリックし、Google Search Consoleから確認メールが届けば確認完了です。最後に画面の最下部の「完了」をクリックし、Merchant Centerのアカウント開設が完了します。
2.Merchant CenterとAdWordsのアカウントをリンク
次に1で作成したMerchant CenterアカウントとGoogle AdWords(現Google広告)のアカウントをリンクします。まずはこちらの動画をご覧ください。動画は3つのステップに分かれていますが、ここでは①アカウントをリンクする方法だけを、ご確認ください。
Googleショッピング広告の配信を管理・運営するのがGoogle AdWords(現Google広告)のため、Merchant CenterとGoogle広告のアカウントをリンクする必要があります。こちらもスキップしてしまうと、商品データをMerchant Centerに登録しても広告掲載されないため、必ず行います。
1で作成したMerchant Centerを開き、右上の縦3つの点(メニュー)から「アカウントのリンク」をクリックします。※例は英語表記になっていますが、Merchant Centerを日本語で作成したら日本語表記になるため、ご安心ください。
動画やタイトルでは「Google AdWords」となっていますが、Google AdWordsは現在「Google広告」になっているため、Google広告(Google Ads)のタブが開かれているか確認します。まだGoogle広告のアカウントをお持ちでなければ、上部の「アカウントを作成」を選びます。
Google Adsのアカウント作成画面が開いたら、「タイムゾーン」を日本に、「通貨」を日本円に選んで「作成」をクリックすると、前の画面に戻り「リンク済み」となればアカウントのリンク完了です。
すでにGoogle広告(旧AdWords)アカウントをお持ちの方は、「別のアカウントをリンクさせる」を選び、Google広告(AdWords)のお客様IDを入力してアカウントをリンクさせます。
3.商品データの登録
次に、いよいよ商品データの登録に進みます。まずは、こちらの動画をご覧ください。
商品データの登録の手順は、2つのステップがあります。
- データフィードを設定する
- 商品を追加する
まずは、ステップ1の「データフィードを設定する」からご紹介します。データフィードとは、Googleショッピングに掲載する商品データのカギとなるIDやブランド名・商品名・商品画像などの商品情報の集約でもあり、その商品データをGoogleショッピングに変換して掲載する仕組みでもあります。
まず、Merchant Centerの左側メニューの「商品」をクリックし、開いたページで「フィード」のタブを選びます。メインフィードの下の「⊕マーク」の「フィード登録ボタン」をクリックします。
新しいフィードの登録画面が開くので、「フィードタイプ」を「商品」に、「対象国」を「日本」に、「言語」を「日本語」にそれぞれ選択して、下の「続行」をクリックします。
次の画面で「フィードの名前」を入力し、「データフィードをアップロードする方法」を以下の4つから選択します。
- Googleスプレッドシート Googleスプレッドシート(テンプレート)を利用してアップロードする方法
- 自動アップロード(スケジュールされた取得) ウェブサイトでホストしているデータをスケジュールに沿って自動アップロードする方法
- ユーザーによる定期的なアップロード FTP、Google Storage Cloud(Google Storageアカウントが必要)、手動アップロードで直接行う方法
- Content API APIが自動でショップサイトの変更や更新をMerchant Centerに直接反映する方法(商品データや項目が非常に多数な場合に有効)
ここでは、動画にある一般的なGoogleスプレッドシートによるアップロードの方法をご案内します。
「Googleスプレッドシート」を選んだら、次の画面で「新規のスプレッドシートを作成」と「既存のスプレッドシートを選択」の選択になるため、新規作成の場合は前者を、すでに作成済みのスプレッドシートがあれば後者を選びます。
オプションですが、「アップロードのスケジュールを作成する」をクリックし、「取得頻度」・「取得時刻」・「タイムゾーン」を選択します。取得頻度は「毎月」「毎週」「毎日」から選べますが、フィードはできるだけ最新に保つことを推奨しているため、「毎日」を選びます。最後に「保存」→「続行」をクリックし、フィードの設定が完了です。
次に、ステップ2の「商品の記入追加をする」に進みます。フィード画面からステップ1で作成したフィード名のスプレッドシートをクリックすると、新規スプレッドシートが開きます。(※Googleからアカウントの認証がポップアップしたら許可します。)
「テンプレート」が開き、「例」のタブを開くとフィード項目の説明と入力例があるため、それを参考にテンプレートに商品情報を記入します。または、入力例の不要箇所を削除して商品情報を記入します。「必須」項目は、入れないとGoogleショッピングに掲載されないため必ず記入します。また、商品IDやJANコードなども日本で販売する時は、必ず入れます。
記入した内容がそのままGoogleショッピングに掲載されるため、リンク先のサイトと内容を揃え、またターゲットユーザーに訴求できるように分かりやすく記入します。「カスタムラベル」は自由に設定が可能で、後でキャンペーン設定する時に便利なので追加をオススメします。フィード項目の詳細は、下記リンクのヘルプを参照ください。
商品情報の記入が終わったら、スプレッドシート上部の「Add-ons(アドオン)」→「Merchant Center」をクリックし、次の確認画面で「+無料」をクリック→ポップアップで「許可」すると、スプレッドシートにMerchant Centerのアドオンができます(上図参照)。
スプレッドシートのMechant Centerのアドオンで「シートをアップロード」のタブを開き、「アップロード」をクリックしデータをMerchant Centerにアップロードします(次回からはアドオンができています)。アドオンとは、拡張機能のことで、ここではスプレッドシート上でMerchant Centerへ直接アクセスできる機能(右側のタブ)を指します。
Merchant Centerで作成した「フィード」にアップロード時間が表示されたら商品データのアップロードが完了し、商品データの登録が完了します。
4.キャンペーンタイプの作成
最後に、Google広告(旧AdWords)でキャンペーンタイプの作成をします。キャンペーンタイプの作成とは、言わばGoogle広告から配信する広告の各種設定のことを指します。Googleショッピングへの掲載まであと一息です。早速、こちらの動画をご覧ください。
※先ほどのアカウントのリンクも解説されていますが、②からがキャンペーンタイプの作成の手順になります。
では、早速ショッピングキャンペーンを作成していきます。キャンペーンの作成はMerchant Centerから、またGoogle広告(旧AdWords)からのどちらからも可能です。
動画の解説にあるMerchant Centerからのキャンペーン作成方法は、まずMerchant Centerの右上メニューから「アカウント追加」を開くと、先ほど新規作成/アカウント追加したGoogle広告アカウントのボタンが「ショッピングキャンペーンの作成」に変わっているので、それをクリックします。
次にキャンペーン作成画面になるので、「キャンペーン名」を適宜入れ、「販売国」の▼から日本を選び、「予算」にその広告キャンペーンにかける1日あたりの予算を数字で入力し、「作成」をクリックします。
新規でGoogle広告(AdWords)アカウントを作成した場合は、この画面が開くので「Google広告(旧AdWords)に移動する」をクリックし、移動したGoogle広告のアカウント情報にて、Googleショッピング広告を管理するショップの住所など必要事項を記入し、登録すればキャンペーンタイプの作成が完了です。
次に、Google広告(旧AdWords)からキャンペーンを作成する方法を見ていきます。Google広告にログインし、左側メニューの「キャンペーン」を開きます。新規にキャンペーンを作成する時は、画面中ほどの「⊕マーク」の登録ボタンか、画面下の「⊕新しいキャンペーンを作成」→「+新しいキャンペーンを作成」をクリックします。
次の画面で、「キャンペーンで達成したい目標の選択」を求められるため、「販売」か「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選び、下に表示される「キャンペーンタイプの選択」で「ショッピング」を選びます。
キャンペーンタイプを選び、下にスクロールすると「キャンペーンのサブタイプの選択」が表示されるため、「スマートショッピングキャンペーン」・「通常のショッピングキャンペーン」のどちらかを選択し「続行」をクリックします。
「スマートショッピングキャンペーン」を選ぶと、Googleが自動的に入札単価やターゲット設定を行い、広告の掲載先もGoogle検索ネットワークやディスプレイネットワーク、Youtube、Gmailなどへ自動的に割り当てられます。「通常のショッピングキャンペーン」は、広告主が入札単価などを設定でき、掲載先はGoogle検索ネットワークになります。
今回は、「通常のショッピングキャンペーン」を選びます。
「広告グループの作成」画面が開いたら、フィードで設定した商品カテゴリやカスタムラベルごとに入札単価を細かく設定できます。設定したら、「保存」をクリックして確定します。
先ほどのキャンペーンのサブタイプで「通常のショッピングキャンペーン」を選ぶと、フィード項目で商品グループが分けられるため、商品グループごとに入札単価も細かく設定できます。Google広告(AdWords)では、キャンペーングループごとに広告の効果を見られるので、設定次第でより詳細な効果判定ができます。
商品グループでのショッピングキャンペーン作成の詳細については、下記リンクのGoogle広告ヘルプを参照ください。
Google ショッピング広告を運用改善するには
ここまで、Googleショッピング広告を掲載する仕組みと要件、掲載方法などを見てきました。では、実際に広告掲載をしていく上で、Googleショッピング広告を運用改善するにはどうしたら良いのでしょうか。さまざまな方法がありますが、ここでは抑えるべき3つの方法をご紹介します。
適切な値をセットする
最初におさえておきたいのが、商品データのフィードに適切な値をセットすることです。主に、商品名(title)・商品画像リンク(image_link)、商品カテゴリ(google_product_category)の3つは、ターゲットのユーザーが確実に商品にたどり着くよう、適切な値を設定することが重要です。
この3つのフィード項目を正しく、最も適切な値にすることで、ショッピング広告のCTR(クリック率)や表示回数も変わってきます。
- 商品名(title)
こちらはPC版Googleショッピングで「メンズ 時計」と検索した結果の例です。商品名に注目すると、50文字ほど表示されるため、その中で「ブランド名」を【】で強調や、時計の種類・型番・「ビンテージ」などを入れ、工夫されています。
こちらはスマホ版の例です。スマホ版では20文字ほど表示されるため、その中にブランド名や種類などの属性をうまく入れています。ブランド名も英語表記とカタカナ表記の両方入れるなど、検索でよりヒットしやすいようにセットされています。
- 商品画像リンク(image_link)
メイン画像の中に、関連する時計の画像も入れたり、画像の中にブランドロゴや文字などを入れたりするなど工夫している画像もあります。
こちらはスマホ版の検索結果から商品を選択した例です。スマホ版は、多くのショッピングサイトのように、商品選択後に複数画像を表示できます。フィード項目で言うと、「追加の商品画像リンク(additional_image_link)」になります。
この複数画像表示は、商品の成約率を上げる重要な値(項目)のため、ぜひ追加画像リンクもフィードに設定しましょう。入力方法は、追加の商品画像リンク(additional_image_link)に、追加する画像のURLを「カンマ区切り」で記入します。最大10点まで追加可能です。※詳細は下記リンクを参照ください。
また、商品の画像が荒かったり、内容が分かりにくい画像では、苦労して掲載したショッピング広告も効果は望めません。画質だけでなく、内容も含め高品質の商品画像を掲載するようにしましょう。商品画像リンクに求められる要件など、詳細は下記リンクをご覧ください。
- 商品カテゴリ(google_product_category)
例えば「Apple Watch」の場合、「264」の電気製品 > 通信機器 > 電話 > 携帯電話・スマートフォン用アクセサリーだけでなく、「201」のファッション・アクセサリー > ジュエリー > 腕時計も当てはまります。CTRや表示回数、成約率などを比較して、より適切なカテゴリを設定しましょう。
また、Merchant Centerヘルプより「おすすめの利用方法」として特定の商品カテゴリに合わせて最適化するヘルプがあるので、下記リンクを参照ください。
登録内容を最新に保つ
次にあげられるのは、登録内容を最新に保つことです。Googleショッピングに掲載されている商品が、ショップのサイトで在庫が無かったらユーザーからの信頼を失います。そのため、Googleは掲載されている商品情報とショップのサイトの情報が一致しているか、確認しています。もし一致しない場合は、ショッピング広告が不承認になることもあります。
そのため、現在Merchant Centerでは「商品アイテムの自動更新」が初期設定で有効になっています。自動更新の対象項目は、「価格」と「在庫状況」です。ただし、ショップのサイト情報との不一致が多すぎると、自動更新は機能しなくなってしまいます。ショップサイトの情報に変更があったら、すぐにMerchant Centerに反映させましょう。
※商品アイテムの自動更新の詳細は、下記リンクから参照ください。
商品アイテムの自動更新については、Merchant Center右上メニューから「商品アイテムの自動更新」をクリックすると設定状況や更新状況が分かります。ただし、大幅な変更がある場合は自動更新がされないことがあります。また、この機能はあくまで「価格」と「在庫状況」だけを反映するので、その他の項目の変更は反映されません。
先ほどお伝えした商品名・商品画像・カテゴリなどを変更した場合など、ショップサイトの情報が変わったらデータフィードをすぐ更新したり、ショップサイトの情報変更にスケジュール更新のタイミングを合わせたり、APIを利用するなど、可能なかぎり登録内容を最新に保ちましょう。
不要な商品を除外する
最後にあげる方法が、不要な商品を除外することです。例えば、靴や洋服など、色やサイズなどのバリエーションがあるアイテムの在庫がほとんど無くなっている場合、ユーザーが商品ページにたどり着いても、求める色やサイズが無ければページを離れてしまいます。いくら表示回数が稼げても成約率は上がりません。
オンラインでも実店舗と同様に、一般的な商品は在庫が少ないものは売れ残る傾向があります。また、シーズンに左右される商品も、季節が変われば売れなくなります。そのため、いくら入札単価やショッピングキャンペーンを変えても効果が見込めない商品は、広告主から見ても不要な商品になるため、除外する必要があります。
このような在庫状況では、Googleショッピングでいくら上位に掲載され、訪問回数やCTRが上がっても、成約率は見込めません。この例は、実際Googleショッピングのデフォルト表示順で3番目の商品です。よほど希少価値が高いブランド品や成約率が高い商品でない限り、このような商品は除外しましょう。
また、成約率(CV率)やROAS、CPAなど、商品グループやカテゴリごとに設定したキャンペーンの費用対効果までGoogle広告では測定可能です。フィード設定やキャンペーンの見直しなど、対策をしても効果が見込めない場合は、いったん商品を除外して、セールス対象キャンペーンにまとめるなど、戦略を見直しましょう。
- ROASとは、売上を広告費用(入札価格)で割り100を乗じた費用対効果の指標です。
- CPAとは、1件の成約にかかった広告費用のことで、費用対効果を図れる指標のひとつです。
Google ショッピング広告を利用して集客力アップを目指そう
Googleショッピング広告は、世界最大の検索ネットワークを持つ、言わば世界最大のショッピング市場の窓口です。その仕組みやフィードの役目、また効果が上がる条件などを知れば、一般的なWebサイトに広告掲載するより低予算でより効果的な集客、さらに成約率の向上を実現できます。
ぜひ、この機会にGoogleショッピング広告を利用して集客力アップを目指しましょう。