Googleローカルガイドとは？ポイントに応じてレベルが上がる！特典は？

Googleのローカルガイドとは、Googleマップ上で、おすすめスポットを追加したり情報を編集したり、それらに口コミや写真を投稿したり、質問に答えたりする、ローカルかつグローバルなユーザーコミュニティとそのメンバーのことを指します。しかし、これだけでは漠然としていてどんなものかがわかりづらいでしょうから、次の節でくわしく説明します。

Googleマップを見ると、お食事処やお店、各種観光施設や社寺、病院などについて、詳しい情報や口コミ、写真が掲載されています。

これらはすべて、「Googleローカルガイドプログラム」に基づいて、一人ひとりのローカルガイドがGoogleマップ上のポイントに口コミや写真を投稿し、情報を追加・修正し、そうした労力が集まってでき上がったものなのです。

Googleマップ上の情報を見ればわかる通り、Googleのローカルガイドとは食べログの口コミやAmazonの商品レビューのGoogleマップ版である、と考えればおおむね間違いはありません。こうして地道にさまざまな場所の情報をアップデートしてくれる、利用者としてはありがたい存在がGoogleのローカルガイドなのです。

こうした情報を提供できるGoogleのローカルガイドになるのであれば、Googleへの登録が必要です。以下にGoogleのローカルガイドになるための条件と手順を記します。

Googleのローカルガイドになるためには以下の簡単な5つの条件を満たす必要があります。
 

1. Googleアカウントの所持者である
2. 18歳以上の成人である
3. Googleのローカルガイド利用規約に同意できる
4. Googleのローカルガイドに関するメールの配信に同意できる
5. 個人用のアカウントである

先の参加条件に問題がなければ、下のリンクよりGoogleのローカルガイド公式ページにアクセスしてアカウントを登録します。

Googleアカウントにログインした状態でGoogleのローカルガイド公式ページにアクセスすると、画面右にサインアップ画面が表示されます。そこで、自宅、もしくは仕事先のメインとなるエリアを指定し、チェックボックスにチェックを入れ、「参加」ボタンを選択します。

これで「レベル1」のローカルガイドが誕生しました。

Googleのローカルガイドになると、Googleマップにいろいろな場所の情報を付け加えていけるようになります。それらの場所の口コミや写真は元より、営業時間や電話番号などのお店の情報や、喫煙可能か禁煙か、バリアフリーか否か、スーパーには生鮮食品が置いてあるかなど、Googleからの質問に答えることでGoogleマップ上の情報を充実させていけます。

もっともこれらは「できること」とは言わず、Googleでは「役割」と呼んでいます。Googleマップ上の情報を充実させて、ほかの人々に役立たせるという「役割」を担うのが「ローカルガイド」なのです。ただ単に「おいしかった」「ひどいめにあった」と口コミを寄せるだけではなく、「ガイド」としてほかの人々を導くという姿勢が求められています。

先ほど『「レベル1」のローカルガイド』と述べましたが、Googleのローカルガイドはレベル制を採用しており、以下のポイントを稼ぐことでレベルアップする仕組みとなっています。
 

• クチコミ…………1件あたり10ポイント、200文字を超えると10ボーナスポイント
• 評価………………1件あたり1ポイント
• 写真………………1枚あたり5ポイント
• 動画………………1本あたり7ポイント
• 質問への回答……1件あたり1ポイント
• Q&Aへの返信……1件あたり3ポイント
• 編集………………1件あたり5ポイント
• 場所の追加………1か所あたり15ポイント
• 道路の追加………1か所あたり15ポイント
• 情報の確認………1件あたり1ポイント

Googleのローカルガイドでは、ポイントを貯めることでローカルガイドのレベルが上がっていきます。

Googleのローカルガイドの各レベルに必要なポイントは以下の通りです。
 

• レベル1……0〜14ポイント
• レベル2……15〜74ポイント
• レベル3……75〜249ポイント
• レベル4……250〜499ポイント
• レベル5……500〜1,499ポイント
• レベル6……1,500〜4,999ポイント
• レベル7……5,000〜14,999ポイント
• レベル8……15,000〜49,999ポイント
• レベル9……50,000〜99,999ポイント
• レベル10……100,000〜ポイント

レベル4からは、ローカルガイドのアカウントアイコンにバッジがつくようになります。

レベル4で十字手裏剣型の四芒星、レベル5で五芒星とトゲが増えていき、最大のレベル10で五芒星をふたつ重ねた形になります。Googleのローカルガイドの中ではとげとげが多いほど偉い、ということになります。

Googleのローカルガイドになると、さまざまな特典やGoogleのベータ版機能を利用できるようになる旨がローカルガイドのヘルプページには述べられています。しかし、こうした記述とは裏腹に、2019年2月現在、これらの特典は実施されていません。

しかし、そのほかにもGoogleのローカルガイドには特典が設けられています。

Googleは年に一度、世界中のローカルガイドをGoogle本社に招待して「コネクトライブ」を行っています。「招待」とは文字通り旅費も滞在費もGoogleが持つという意味で、2018年には全世界から150人が招待されました。狭き門ですし、応募資格も問われますが、ローカルガイドにとって非常に大きな特典と言えます。ちなみに応募資格は以下の通りです。
 

• ローカルガイドのレベルが5以上
• 英語に堪能である
• 自己紹介および応募理由を録画した1分のビデオメッセージの投稿
• ローカルガイドのためのConnectフォーラムに自己紹介およびローカルガイドへの情熱を記す
• 21歳以上である

「コネクトライブ」ほどの大規模なイベントとは異なりますが、ローカルガイド同士の交流会の企画・参加もGoogleのローカルガイドの特典のひとつです。

Googleのローカルガイドサイトの「交流会」タブを見ると、全世界で行われているローカルガイドの交流会の募集要項を確認できます。ここで掲げたスクリーンショットのように、国内で行われる交流会も少なくありません。こうした交流会に参加することで、いつもとは違うローカルガイドとコミュニケーションを取ることができるのです。

実は以前のローカルガイドでは、レベルに合わせて、
 

• Googleドライブを無料で1TB使える
• Google Play Musicの購入費用と映画レンタル費用が75％オフになる

Googleのローカルガイドのポイントをただ稼ぎたいのであれば、2019年2月の時点では写真を撮ることが一番効率的だと断言できます。特に食事に行った先であれば、外観、内装、メニュー、食事の内容などを撮れば、簡単に10点は写真が撮れますし、それをアップロードすればお店ひとつで50ポイントを獲得できます。

逆に動画は手間が掛かる上に1か所でそう何本も撮れないにもかかわらず、写真の4割増しでしかなく、ポイントを稼ぐだけであればあまりお得ではありません。また星をつけただけでは1ポイントしか貰えないことにも注意が必要です。これは星だけの評価ではなぜその星が付いたのかの理由がわからないため、利用者にとって意味がないと判断されるためです。

写真をGoogleのローカルガイドに投稿するには、ローカルガイドをしたい施設やお店で写真を撮ったら、Googleマップで目的の場所を選択します。そして場所の情報をスクロールして「写真を追加」をクリックします。

するとアップロード画面がポップアップしますので、PC上の写真をアップロードする場合は中央部分にドラッグ＆ドロップするか「アップロードする写真を選択」をクリックしてファインダー画面から写真を選択して「選択」ボタンを選んでアップロードします。

Googleフォトにアップロードされた写真を利用する場合は「携帯電話の写真」でGoogleフォトのカメラロールか、「自分の写真」でGoogleフォトのアルバムの写真を選択し、「選択」ボタンをクリックしてアップロードを完了します。

以上でアップロードした写真1枚につき5ポイントを獲得できます。

口コミをGoogleのローカルガイドに投稿するには、前節同様、まずGoogleマップで目的の場所を選択します。そして場所の情報をスクロールして「クチコミを書く」をクリックします。

すると「評価と口コミ」画面がポップアップしますので、評価を星5つ満点でつけ、口コミを入力します。この画面で写真の追加も可能です。口コミの入力を終えたら「投稿」ボタンを選択すれば投稿は完了です。

これで評価1ポイント＋口コミ5ポイントの6ポイントが獲得できます。口コミが200文字以上であれば、さらに5ポイントを得られます。

お店や施設の営業時間や電話番号などをGoogleのローカルガイドに投稿するには、これまで同様、まずGoogleマップで目的の場所を選択します。そして場所の情報の下にある「情報の修正を提案」をクリックしてするか、「不足している情報を追加」の各種項目を選択します。

すると「編集の提案」画面がポップアップしますので、「名前またはその他の情報を変更」を選びます。もしそのお店や施設が閉業した場合には、それがわかるような写真と一緒に「この場所を削除」をクリックしてその旨を報告します。

画面が切り替わったら、情報を修正し「送信」ボタンをクリックします。これで1件につき5ポイントを獲得できます。

モバイル端末上のGoogleマップでローカルガイドが訪れた場所を選択すると「この場所に行ったことがありますか？」とGoogleから尋ねられることがあります。これに対して「OK」をタップすると、いくつかの質問に回答できます。

バリアフリーか否かといった質問やクレジットカードが使えるかという質問、食品スーパーなら生鮮品を扱っているかという質問や具体的なブランド名を挙げてそれが扱われているかなどの質問、薬局なら調剤薬局か否かという質問などが投げ掛けられますので、「はい」「いいえ」「わからない」から回答します。

1回の質問で、5〜10個の質問に回答できますので、15〜30ポイントものポイントが獲得可能です。ポイントを稼ぎたいのであれば、行ったことがある場所をiPhoneやAndroid上のGoogleマップでタップして、質問に回答しまくってください。

ローカルガイドになると、定期的に投稿した口コミや写真がどのくらい参照されたかがメールで報告されます。それを見ているだけでも充実感が感じられ、Googleのローカルガイドを続けるモチベーションとなります。

しかし、ローカルガイドになるとひとつだけ、人によっては不便に感じることができてしまいます。

それは投稿した口コミや写真の場所を確認されることで、だいたいの行動範囲がわかってしまうということです。

このことは、自分のプライバシーを大事にしたい人にとっては大きなデメリットです。しかし、これは逆に「自分はこの辺りに詳しいのだ」とセールスポイントにすることも可能です。というよりも、Googleのローカルガイドとは、むしろそのことを誇っていくべき存在なのです。

したがって、自分の行動範囲を知られたくないという人はローカルガイドには向いていないので、違う趣味を選ぶことをおすすめします。

GoogleのローカルガイドとしてGoogleマップに投稿した内容は、ローカルガイドプログラムを退会しても自動的には削除されません。ただし、自分の投稿タブからは削除可能です。もっともひとつずつ削除しなければならないため、レベルを上げてしまっていると、削除の手間がかなり掛かってしまうことだけは覚悟しなければなりません。

正直なところ、2019年2月現在のGoogleのローカルガイドは、特典目当てでできるものではありません。あくまでも自分の知っている場所の知識を、Googleマップを利用するユーザーに提供して、便利に使ってもらうための情報提供者でしかありません。

しかし、ローカルガイドをすることでやり甲斐は十分に感じられますし、まだほかの人が口コミを上げていない場所に情報を提供したり、誤った情報をただしたりすることには充実感があります。あなたもローカルガイドになって、新しいお店や施設の情報をみんなに伝えてください。