Chromeが頻繁にクラッシュ(強制終了)する・起動しない時の対処方法!
Google Chromeを最新版のバージョン78にアップデートすると、一部の環境ではブラウザの使用時にクラッシュが発生して強制終了してしまう不具合が出るようです。Google Chromeがクラッシュする原因や対処方法などをまとめました。
目次
- 1Google Chromeがクラッシュする原因とは【2019年】
- ・Chrome M78にバージョンアップするとクラッシュ発生
- ・Symantec Endpoint ProtectionをVer.14.2以降に更新したら解決するかも
- 2Google Chromeが頻繁にクラッシュ・落ちる場合の対処法
- ・Google Chromeを再起動してみる
- ・パソコンを再起動してみる
- ・キャッシュやCookieなどのデータを削除してみる
- ・拡張機能をオフにしてみる
- ・タスクマネージャーで他のアプリを終了してみる
- ・使っているセキュリティソフトを更新してみる
- ・OSをアップデートしてみる
- ・互換モードで使用する
- 3それでもChromeが頻繁にクラッシュして強制終了する場合は
- ・コマンドプロンプトを使ってChromeを起動
- ・バックグランドアプリの処理を続行しないに設定
- ・ハードウェアアクセラレーションをオフに設定
- ・有害なソフトウェアの検出と削除
- ・使っているセキュリティソフトを停止
- ・一度Google Chromeを削除して再インストール
- ・旧バージョンのGoogle Chromeに戻す
- ・それでもだめなら別のブラウザを使う選択を
- 4Chromeが頻繁にクラッシュしても落ち着いて対処を!
Google Chromeがクラッシュする原因とは【2019年】
近頃Google Chromeユーザーの間で、ブラウザの起動時や使用時に頻繁にクラッシュ・強制終了が発生する問題が話題になっています。画面が真っ白になってすぐに落ちるため、Google Chromeがブラウザとして全く機能しない厄介な状態です。
ここでは、Google Chromeが頻繁にクラッシュするようになった経緯や公式の解決方法を見ていきましょう。
Chrome M78にバージョンアップするとクラッシュ発生
いや、最近なんか、ChromeでGoogle Map見ててもクラッシュするんだよ。
— チェブラーシカ (@kancolorin) November 27, 2019
ここまで酷いのは今のChromeバージョンになってから。
なのでツイキャス側じゃない気がします。
Chromeの次期更新に期待。
SNS上での評判を見てみると、「Google Chromeがクラッシュして落ちるようになったのは、2019年10月にリリースされた最新版のバージョン78にアップデートしてからだ」という意見が目立ちます。
最近になって急に以下のような不具合が頻繁に発生するようになった場合は、Google Chrome 78へのアップデートが原因である可能性が高いです。
- Google Chromeが起動しない
- 起動してもすぐにGoogle Chromeが真っ白になって落ちる
- アプリが読み込み状態のまま停止して動作しない
- タブにカーソルを持っていくと頻繁にクラッシュする
- 設定画面さえ開けないことがある
Symantec Endpoint ProtectionをVer.14.2以降に更新したら解決するかも
バージョン78へのアップデート後にGoogle Chromeがクラッシュして強制終了してしまう不具合は、開発元のGoogleもすでに把握している問題です。
Google Chromeの開発チームによると、最新版のバージョン78はセキュリティソフト等のアプリケーションと非互換性問題が発生しやすく、何らかのアプリとの連携に失敗してクラッシュが引き起こされている模様です。
しかし、どのアプリが原因でGoogle Chromeが落ちるのかは各自のPC環境によって異なるため、一意的に限定することは容易ではありません。実際、バージョン78にアップデートしても問題なくGoogle Chromeを使用できている方もいます。
まずは、セキュリティ対策ソフトを更新または一時的に無効化して不具合が解決するか試してみましょう。Symantec Endpoint Protectionをお使いの場合は、バージョン14.2以降にアップデートしたらクラッシュしなくなる可能性があるようです。
また、PC Maticなどのチューニング・自動メンテナンスソフトも、Google Chromeが落ちる原因になる可能性があります。最新版に更新またはアンインストールを試してみてください。
Google Chromeが頻繁にクラッシュ・落ちる場合の対処法
Google Chromeがクラッシュしてすぐに強制終了してしまう状態が続くようなら、早急に適切な対処方法を実行して事態の解決を図りましょう。
ここでは、Google Chromeが頻繁に落ちる場合の解決策を解説していきます。
Google Chromeを再起動してみる
一つ目の対処方法は、Google Chromeの再起動です。
Google Chromeを使用している最中に一時的に動作が不安定になるのは珍しいことではありません。一旦×ボタンを押してGoogle Chromeを閉じた後、再びGoogle Chromeを起動して不具合が解決するか試してみましょう。
パソコンを再起動してみる
二つ目の対処方法は、パソコンの再起動です。
スタートメニューから「電源」→「再起動」をクリックし、OSの再起動後にGoogle Chromeの不具合が解決しているか試してみましょう。
キャッシュやCookieなどのデータを削除してみる
三つ目の対処方法は、一時ファイルの削除です。
Google Chromeの画面右上の三点アイコンをクリックし、「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」を選択してください。
「閲覧履歴」・「Cookieと他のサイトデータ」・「キャッシュされた画像とファイル」の3つにチェックを入れて、「データを削除」をクリックします。
その後Google Chromeを再起動して、不具合が解決しているか試してみましょう。
拡張機能をオフにしてみる
四つ目の対処方法は、拡張機能の無効化です。
Google Chromeの画面右上の三点アイコンをクリックし、「その他のツール」→「拡張機能」を選択してください。
どの拡張機能がGoogle Chromeのクラッシュ発生の原因になっているか調べるために、まずは全ての拡張機能の設定をオフにしてGoogle Chromeを再起動しましょう。
これでGoogle Chrome強制終了の不具合が解決するようなら、再び拡張機能の設定を全てオンに戻しましょう。そして拡張機能の設定を一つずつ順番にオン・オフ切り替えながら、正確な原因を特定してください。
タスクマネージャーで他のアプリを終了してみる
五つ目の対処方法は、タスク管理です。
Google Chromeを起動すると、複数のプロセスが同時に作動します。その中にはGoogle Chromeの動作に悪影響を及ぼすものもあるため、明らかに異常がみられるプロセスはタスクマネージャーで強制終了させましょう。
Ctrlキー・Altキー・Deleteキーを同時に押し、「タスクマネージャー」を選択してください。
「Google Chrome」の左端の「>」をクリックしてプロセスを展開し、異常にCPU使用率の高いもの・怪しげなプロセス名があれば右クリック→「タスクの終了」を選択しましょう。
使っているセキュリティソフトを更新してみる
六つ目の対処方法は、セキュリティソフトの更新です。
Symantec製品以外のセキュリティソフトを使っている場合でも、Google Chromeとの非互換性によってクラッシュが発生する原因になっている可能性があります。
自分のPCにインストールしているセキュリティソフトの設定画面を起動し、最新版にアップデートしてみてください。
OSをアップデートしてみる
七つ目の対処方法は、パソコンのOSのアップデートです。
WindowsロゴキーとIキーを同時に押し、「Windowsの設定」画面で「更新とセキュリティ」を選択してください。
「Windows Update」の「更新プログラムのチェック」をクリックして、更新ファイルがあればアップデートを行いましょう。
互換モードで使用する
八つ目の対処方法は、互換モードでの使用です。
Google Chromeがクラッシュして落ちる不具合が発生するのは、多くの場合Windows 10のOSを搭載しているパソコンです。Google Chromeを互換モードで実行すれば、クラッシュしない可能性があります。
デスクトップのGoogle Chromeのショートカットアイコンを右クリックし、「プロパティ」の「互換性」タブを選択しましょう。
「互換モードでこのプログラムを実行する」のチェックボックスをオンにして、OSの設定をいろいろ変更してみてください。
それでもChromeが頻繁にクラッシュして強制終了する場合は
ここまで紹介した対処方法を全て試してみてもGoogle Chromeクラッシュの不具合が解決しない場合は、より高度な対処方法を実行しましょう。
ここから紹介する解決策は中・上級者向けの対処法なので、Windows初心者の方は十分に注意しながら作業を進めてください。
コマンドプロンプトを使ってChromeを起動
ショートカットアイコンのダブルクリックやスタートメニューから選択してもGoogle Chromeが安定起動しない場合、「コマンドプロンプト」を使えば落ちることなくGoogle Chromeを立ち上げられる可能性があります。
キーボードを半角英字入力に切り替え、Windowsロゴキーを押してスタートメニューを表示してください。「cmd」と入力してEnterキーを押すとコマンドプロンプトが表示されるので、「管理者として実行」を選択しましょう。
以下のコマンドをコピーしてコマンドプロンプト上に貼り付け、Enterキーを押してください。Google Chromeがクラッシュしないで起動すれば成功です。
"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --disable-features=RendererCodeIntegrity
バックグランドアプリの処理を続行しないに設定
Google Chromeは、ブラウザを閉じている時でも水面下で様々なプロセスが作動するシステムになっています。この仕様のせいでGoogle Chromeが起動時にクラッシュして落ちる可能性があるため、バックグラウンド処理をストップさせましょう。
Google Chromeのアドレスバーに「chrome://settings/system」と入力してEnterキーを押してください。
「Google Chromeを閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続行する」の設定をオフにしてGoogle Chromeを再起動しましょう。
ハードウェアアクセラレーションをオフに設定
パソコンに搭載しているビデオカードのGPUあるいはドライバとの相性の問題で、Google Chromeが頻繁に強制終了してしまう不具合が発生する場合があります。Google Chromeでハードウェアアクセラレーションを使用しない設定に切り替えましょう。
Google Chromeのアドレスバーに「chrome://settings/system」と入力してEnterキーを押してください。
「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」の設定をオフにしてGoogle Chromeを再起動しましょう。
有害なソフトウェアの検出と削除
Google Chromeが不自然な動作を繰り返す場合、自分が気付かないうちにGoogle Chromeに悪意のあるソフトウェアが侵入している可能性も考えられます。早急に検出して対処しましょう。
Google Chromeのアドレスバーに「chrome://settings/system」と入力してEnterキーを押してください。
「パソコンのクリーンアップ」→「検索」をクリックして、有害なソフトウェアが検出されたら「削除」を実行しましょう。
使っているセキュリティソフトを停止
セキュリティソフトを更新してもGoogle Chromeクラッシュの不具合が解決しない場合は、一時的にセキュリティソフトの設定をオフにして対処できるか試してみましょう。
また、以下の手順でファイアウォールの無効化も試してみてください。
- スタートメニューの「Windowsシステムツール」から「コントロールパネル」を選択する
- 「システムとセキュリティ」から「Windows Defender ファイアウォール」を選択する
- 左側の「Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化」をクリックする
- プライベートネットワークとパブリックネットワーク、両方の「Windows Defender ファイアウォールを無効にする(推奨されません)」を選択する
なお、セキュリティソフトやファイアウォールを無効化した状態でインターネットを使うのは非常に危険です。
Google Chromeのクラッシュや強制終了が発生しなくなったかチェックし終えたら、出来るだけ早く元の設定に戻してください。
一度Google Chromeを削除して再インストール
Google Chromeの設定ファイル等が破損している可能性も考えられるので、一旦Google Chromeをアンインストールしてから再インストールしてみましょう。
- スタートメニューの「Windowsシステムツール」から「コントロールパネル」を選択する
- 「プログラムのアンインストール」を選択する
- 「Google Chrome」をアンインストールする
- 以下のリンクにアクセスして、最新版のGoogle Chromeを再インストールする
旧バージョンのGoogle Chromeに戻す
バージョン78にアップデートするまでGoogle Chromeが頻繁に落ちる・強制終了する等の不具合が発生していなかったのであれば、安定稼働していた旧バージョンのGoogle Chromeに戻す対処方法が有効です。
上記の方法でGoogle Chromeをアンインストールした後、以下のリンクにアクセスして旧バージョンのGoogle Chromeのインストーラをダウンロードしてください。
あまりにも古すぎるバージョンはセキュリティリスクを伴うので、1~2か月前のバージョンのGoogle Chromeを使うと良いでしょう。
それでもだめなら別のブラウザを使う選択を
あらゆる対処方法を試してもGoogle Chromeのクラッシュが解決しない場合は、諦めて別のブラウザを使うことをおすすめします。
Google Chromeに引けを取らない性能を備えているFirefoxなら、十分にGoogle Chromeの代替ブラウザとして重宝することでしょう。
Chromeが頻繁にクラッシュしても落ち着いて対処を!
今回は、Google Chromeが頻繁に落ちる・強制終了する等の不具合が発生する原因や対処方法などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- 2019年10月にリリースされたバージョン78のGoogle Chromeにアップデートすると、一部の環境でGoogle Chromeが頻繁にクラッシュするようになる
- セキュリティソフトなどのアプリとバージョン78のGoogle Chromeとの非互換性がクラッシュ頻発の原因と見られている
- まずは、セキュリティソフトの更新・Google Chromeと連携している拡張機能の無効化・一時ファイルの削除・互換モードでの起動などの対処方法を試してみる
- それでもダメなら、コマンドプロンプトからの起動・バックグラウンド処理やハードウェアアクセラレーションの無効化・Google Chromeのダウングレードなどを試してみる
- あらゆる対処方法を試してもクラッシュの問題が解決しない場合は、諦めてFirefoxに切り替えるのも一つの手
Google Chromeがまともに動作しなくなると焦ってしまいますが、原因さえ分かれば必ず適切な対処方法があります。
最近Google Chromeが頻繁にクラッシュを繰り返して困っている方は、ぜひ本記事を参考にして対処できるようになってください。