スプレッドシートの行/列の固定方法!表示されるウインドウ枠の解除方法も解説!
スプレッドシートと言えばExcelですが、無料で利用できるGoogleスプレッドシートもExcel並みの機能を備えています。その一端として、今回は行や列の固定方法をお教えします。Googleスプレッドシートに慣れる第一歩として行と列の固定方法を覚えてください。
目次
Googleスプレッドシートの行や列の固定方法
無料で使える表計算Webアプリ・Googleスプレッドシートは、表計算ソフトの雄であるExcelよりも優れた関数すら備えるきわめて強力なスプレッドシートです。
そんなGoogleスプレッドシートに慣れる第一歩として、ウインドウ枠を移動して行や列の固定方法を説明します。行や列を固定しないと、下図のようにセルを移動するに連れてすべてのセルが動いてしまい、どの項目がどれの値なのかがわからなくなりがちです。そんなときに行や列の固定をできると、一遍に表の見通しがよくなります。
行や列の固定は、スプレッドシートを利用するには欠かせない機能なのです。
行または列を固定する
一般的な表では、第1行目が表の各列の項目名になります。そのため表を下にスクロールしていくと項目名が見えなくなって、表が使いづらくなります。そこで、項目名を固定するために、1行目を固定することにします。
Googleスプレッドシートでは、メニューバーから「表示」→「固定」→「1行」とクリックすることで1行目を固定することができます。
1行目が固定されると、1行目のすぐ下に太いウインドウ枠が表示され、1行目が固定された状態で2行目以下がスクロールするようになります。
同様に、Googleスプレッドシートのメニューバーから「表示」→「固定」→「1列」とクリックすることで1列目を固定することができます。
1列目が固定されると、1列目のすぐ右に太いウインドウ枠が表示され、1列目が固定された状態で2列目以降が横スクロールするようになります。
以上で、Googleスプレッドシートで行と列を固定する基本操作はおわかりいただけたはずです。
行と列両方固定する
行だけ、あるいは列だけを固定しても、Googleスプレッドシートはかなり扱いやすくなりますが、行と列を両方とも固定すると、さらに便利に使えます。行と列の両方を固定するには、片方ずつを固定していくだけで済みます。
実際問題、前節の「行または列を固定する」の最後の図では行と列が共に1列ずつ固定されています。よく見るとウインドウ枠の太めのグレーのラインが、固定されたA列の左と1行目の下にあるのがわかります。そのためスクロールの結果、A1セルの右下がB2セルではなくD7セルになっています。
2行目または2列目を固定する
表によっては下図のように1行目に表のタイトルなどが入る場合があります。この場合は、2行目に項目名が並びますから、2行目までを固定しないと使い勝手が悪くなります。
このような場合、Googleスプレッドシートでは、メニューバーから「表示」→「固定」→「2行」とクリックすることで1、2行目を固定することができます。
2行目まで固定されると、2行目のすぐ下に太いウインドウ枠が表示され、1、2行目が固定された状態で3行目以下がスクロールするようになります。
列についても同様で、Googleスプレッドシートのメニューバーから「表示」→「固定」→「2列」とクリックすることで1、2列目を固定することができます。そうすれば、この図では「購入日」と「品名」を固定して、残りの項目を横スクロールできるようになるのです。
3行以上 または 3列以上固定する方法
ここまで説明した「1行」「2行」「1列」「2列」の固定方法では、3行以上、3列以上の固定ができません。しかしGoogleスプレッドシートは、そうした要望にもちゃんと対応できる仕組みになっています。
たとえば下図のC6セルがあるC列、つまり3列目までを固定したい場合を考えます。
このような場合、Googleスプレッドシートでは、メニューバーから「表示」→「固定」→「現在の列まで」とクリックすることでC列目までを固定することができます。
その結果、下図のように、固定されたC列の右にウインドウ枠が設定され、4列目のD列以降がスクロール対象となります。
この際注意して欲しいのは、同じようなコマンドでありながら、Excelではアクティブセルの位置からがスクロール対象となるのに対し、Googleスプレッドシートではアクティブセルの位置までが固定範囲になることです。
プルダウンメニューにしっかりと「現在の行まで」「現在の列まで」とあるので、間違えることはほとんどないでしょう。しかし大体の見当で処理すると間違える可能性もあるので、Excelに慣れている人は特に気をつけてください。
ウインドウ枠をドラッグして行と列を固定する
ここまではGoogleスプレッドシートのメニューコマンドを使って行と列の固定を行ってきましたが、実はGoogleスプレッドシートでは、マウスひとつで行と列の固定をまとめて行うことが可能です。
これを利用するためには、A1セルの左上の太いグレーのウインドウ枠を使います。このウインドウ枠をマウスで掴むと色がグレーからライトブルーに変わりますので、これを固定したい行の下、または列の右までドラッグ&ドロップします。
するとウインドウ枠が移動して、固定行・列の位置が変わります。
一度移動したウインドウ枠であっても、何度でも移動し直すことができます。慣れればメニューコマンドを使うよりもずっと簡単で便利に、行・列固定のために使えるようになります。
スマホでもスプレッドシートの行や列を固定できる?
Googleスプレッドシートは、PCやMacだけではなくスマホやタブレットでもアプリ経由で利用できます。Webアプリに比べた場合、スマホやタブレットのアプリにはフィルタが使えないなどの大きな差違があるものの、行や列の固定は問題なく行うことができます。
スマホで行や列のセルを固定する方法
スマホのGoogleスプレッドシートアプリで行や列を固定する場合は、まず固定したい行や列をタップします。行や列が選択されたら、選択範囲内のセルをもう一度タップします。
すると行や列のコマンドがポップアップしますので、その中から「×列を固定」を選択します。もし目的のメニュー項目が表示されない場合は、右端の「▶」をタップしてメニューページを切り替えてください。
これで目的のセルまでが固定され、ウインドウ枠が表示されます。
以上の例はiPhoneのものですが、Androidでもメニュー表示が若干異なるものの同じような手順で行や列の固定が可能です。
スプレッドシートの行や列を固定したものを解除する方法
Googleスプレッドシートで固定した行や列ですが、表を提出する際に固定を解除しなければならない場合もあります。そんなときの手順を以下で説明します。
行や列を解除する
行・列固定の解除の場合、アクティブセルの位置はどこにあってもかまいません。まずは下図の1行目の固定を解除する場合です。
Googleスプレッドシートのメニューから「表示」→「固定」→「行なし」をクリックします。
すると、Googleスプレッドシートの行固定が解除されます。列固定を解除する場合も、同様にGoogleスプレッドシートのメニューから「表示」→「固定」→「列なし」をクリックするだけです。
また、マウスを使っての行・列固定の解除も可能です。「ウインドウ枠をドラッグして行と列を固定する」で説明したのと逆の順序で、ウインドウ枠をドラッグ&ドロップで1行目の上や1列目の左に持っていけば、行・列固定は解除されます。
スマホで行や列を解除する
行・列固定の解除は、スマホやタブレットのGoogleスプレッドシートアプリでも可能です。
スマホのGoogleスプレッドシートアプリで行・列固定を解除する場合は、「スマホで行や列のセルを固定する方法」で説明したのと同様に、まず固定を解除したい行や列をタップします。行や列が選択されたら、選択範囲内のセルをもう一度タップします。
すると行や列のコマンドがポップアップしますので、その中から「×列を固定解除」を選択します。もし目的のメニュー項目が表示されない場合は、右端の「▶」をタップしてメニューページを切り替えてください。
これでスマホのGoogleスプレッドシートアプリ上でも行・列固定が解除されます。
スプレッドシートでスクロールしても見やすくしよう
以上の説明を読むことで、Googleスプレッドシートでの行・列固定については完璧に対応できるようになったはずです。あとは実際にGoogleスプレッドシートを行や列を固定し、残りのスペースを自在にスクロールして便利に使いこなすだけです。
この記事以外にもGoogleスプレッドシートの便利な使い方の紹介記事はたっぷりありますので、うまく活用してGoogleスプレッドシートを使いこなしてください。