Gmailの引用返信方法!引用しない設定や引用符「>」をつける方法!
フリーメールアプリで人気のGmailの返信をする時に引用符で返信する方法はご存知でしょうか。オプションから引用符の「>」をつける方法や、引用しない設定方法などをご紹介します。この機会に便利な引用方法を覚えて、Gmailを効果的に利用しましょう。
目次
Gmailの引用返信方法とは
さまざまなフリーメールのアプリやツールがある中で人気の「Gmail」ですが、返信するときはデフォルト(初期設定)で、前のメール内容が引用されて送られます。つまり、前のメール内容が返信メールの下に添付されたような形で送られます。
前のメール内容が見れるので便利な部分もありますが、メールのやり取りが続くと引用される部分が長くなり、どの内容に対する返信か分かりにくくなったり、返信のたびメールが長くなったりします。そんな時に、引用を無くすか、一部だけの「部分引用」ができると、とても便利に使うことができます。
そこで、今回はこのGmailの引用返信を一部だけ引用する方法や引用符をつける方法、またインライン返信の方法や設定で削除する方法など、便利で実用的な方法をご紹介します。この機会に便利なGmailの引用返信方法を覚えて、必要に応じて使い分けて、Gmailを使いこなせるようにしましょう。
Gmailでメールの一部分だけ引用返信できる
まずお伝えしたいのが、Gmailでメールの一部分だけ引用返信ができるということです。毎回、必要な部分をコピー&ペーストや手入力するのは、とても手間がかかります。また、全文引用だと、どの部分に対する回答かが分かりづらくなってしまいます。実は、Gmailでメールの必要な一部分だけ引用して返信する方法があります。
Gmailで一部分を引用返信方法は2つある
ご紹介するのは、PC版Gmailの部分引用で、Gmailで一部分を引用返信する方法は2つあります。引用したい部分をコピーして貼り付けるだけでは、引用できません。そこで、どのようにして一部分のみ引用して返信するのかお伝えします。
全文を引用してから部分引用する方法
まず、最初にご紹介するのが、全文を引用してから部分引用する方法です。Gmailで「返信ボタン」を押すと全文が引用されて表示されます。引用部分が表示されない場合は、返信ボックス下部の「・・・」を押すと表示されます。引用の表示は、Gmailの場合、引用符「|」が引用された全文の左側につきます。
その引用された全文の一部をコピーして貼り付けても、引用符「|」はつかず、引用できません。
そこで、引用された全文をコピーして返信部分に貼り付けると、引用符「|」付きで貼り付けができます。そこから、必要部分を残して不要な部分を削除すれば、一部だけ部分引用ができます。
このように、必要な引用したい部分だけを残して、後は削除することで部分引用ができます。ちなみに、スマホのGmailアプリでも、この方法で引用された全文をコピーして一部分以外を削除はできますが、PC版に比べるとコピー&ペーストや削除などの操作がやや面倒になります。
書式設定から引用する方法
次にご紹介する部分引用の方法は、Gmailの書式設定から引用する方法です。こちらはPC版Gmailでのみ可能です。現状はスマホ版のGmailアプリにはこの機能は実装されていません。
まず、「返信ボタン(←)」で「返信ボックス」を開き、引用したい部分をコピーして返信文の引用箇所に貼り付け(ペースト)ます。次に返信ボックス下部の「送信ボタン」横の「A」を押して「書式設定」を開きます。
次に、貼り付けた引用したい箇所を(複数行あればすべて)すべて選択して、「書式設定」の中の「引用ボタン(❞)」を押します。引用(❞)の操作は、Windowsであれば「Ctrl(コントロール)」+「Shift」+「9」のショートカットキーで、またMacであれば「⌘(コマンド)」+「Shift」+「9」のショートカットキーでもできます。
引用ボタンを押すと、このように引用符「|」がついて、部分引用の完了です。スマホ版のGmailアプリにはこの機能は現在ついていません。PC版Gmailでのみ可能です。
スマホ版Gmailアプリだと、一つ目にご紹介した全文引用をコピーして不要な部分を削除する方法で引用符「|」をつけた部分引用は何とか可能ですが、操作はPCに比べるとやはり面倒です。
Gmailの引用返信でインラインは失礼?
ところで、「インラインの返信」というワードがありますが、聞かれたことがある方もいらっしゃるでしょう。主にビジネスで使われることが多いようですが、Gmailの引用返信でインラインは失礼と言われることがあります。
インラインとは
「インライン」とは、もともとIT用語で使われていたもので「直列の、一列に並んだ」という意味の英語です。ITの分野では、「埋め込む」や「埋め込まれた」という意味で使われている言葉です。
メールでのインラインとは、返信する時に相手の文章の一部を引用しながら、回答をはさんでいく書式のことを指します。ビジネスメールでは、便利ですが相手への配慮のために「インラインで失礼します」と断って回答をすることが多いです。
このように、相手の文章の一部を引用符「>」で引用して、自分の回答を差し込んで回答するメールの返信のやり方を「インラインで返信する」と言います。
インラインで返信することが失礼かどうかは、相手との関係や立場、状況によって分かれてきます。例えば、特にやり取りが長くなった時などに、相手のどの質問に対する回答か明確にできることや、メール文章を簡潔にできることなどメリットも多く、シーンに合わせて使い分けると良いとされています。
引用符「>」をつけて引用返信する設定方法
では、この引用符「>」をつけて引用返信する設定方法をご紹介します。この設定方法は2通りあり、こちらもPC版Gmailでのみ可能です。1つ目の方法は、まず返信ボックスを開き、引用したい相手の文章を先ほどの2つの方法のどちらかで貼り付け、部分引用にします。
先ほどご紹介した方法で、このように部分引用を作ります。この時に、「書式設定」を出したままにしておきます。もし出ていなければ、送信ボタンの横の「A」をクリックして「書式設定」を開きます。
次に、引用符「>」を付けたい部分引用をすべて選択して、「書式設定」の一番右の「書式をクリア」を押すと、引用符「>」がつきます。あとは、回答を入れて返信すれば、インラインで引用符「>」をつけて返信が完了です。
次の方法ですが、1つ目と同様に、返信ボックスを開き引用したい部分を返信箇所に貼り付けます。こちらの方法では、回答は書かずに引用部分だけ貼り付けた状態で行います。
次に、返信ボックス右下の縦3つの点から「その他のオプション」を開き、「プレーンテキストモード」を選びます。
すると、このように引用符「>」がつきます。あとは、回答を記入して返信すれば、インラインで引用符「>」をつけて返信が完了します。
どちらの方法でも引用符「>」をつけて返信ができますが、2番目の方法では回答を書かずに「プレーンテキストモード」を選ぶのがポイントです。やりやすい方法でやると良いですが、2番目の方法の場合は、長いメールになった時に回答を差し込むのを忘れないように気を付けましょう。
Gmailで定型文を利用して返信する方法をご紹介
次に、Gmailで定型文を利用して返信する方法をご紹介します。ビジネスシーンなど、同じ内容の返信が多くなる場合にこの定型文を利用して返信する方法を覚えておくととても便利です。ぜひ、この機会に覚えて使ってみましょう。
定型文を引用してメールを作成
例えば、定例の会合のお知らせや、週報など定型のメール文章など、決まった内容や同じ文面を毎回始めから作成するのは面倒な作業です。テンプレートをWordなどで作り、毎回コピーするのも良いですが、Gmailの設定で、定型文を返信メールにも保存する機能があるのでご紹介します。
つまり、あらかじめ保存した定型文を引用してメールを作成することがGmailで可能です。Gmailの初期設定ではこの機能が使えないため、まずGmailの設定で機能を有効にすることが必要です。また、この方法もPC版Gmailでのみ可能です。
まず、Gmailの「設定」を開きます。Gmailを起動して、右上の歯車を押して「設定」を選びます。
このようにGmailの「設定」が開いたら、上部の「詳細設定」を選び、最下部の「返信定型文(テンプレート)」の横のチェックを「有効にする」方につけて、最後に左下の「変更を保存」を押して設定を保存します。
数秒経つと、設定が保存されてGmailの最初の画面に戻ります。設定が終わったら、返信定型文を登録していきます。
定型文の登録方法
早速、定型文の登録方法をご紹介します。まず、返信を作成したいメールを開いて、返信ボタンから返信ボックスを開きます。
返信ボックスが開いたら、返信定型文を作成します。日時や宛先氏名などは、空欄や「○○」などを入れて、都度変更ができるようにします。
次に、返信ボックス右下の縦3つの点から「その他のオプション」を開き、「返信定型文」→「返信定型文を作成」を押します。この時に「保存」を押してしまうと、すべての返信定型文にテンプレートとして保存されてしまうので、必ず「返信定型文を作成」を選びます。
次に上のような画面になるので、「返信定型文の名前」を入力して、すぐ下の「OK」を押して保存します。この時につけた「返信定型文の名前」がメールの「件名」になるので、件名に入れたい名前で分かりやすいものをつけると良いでしょう。
Gmailの返信定型文は複数作成できるので、新たに返信メールを作成するときに、必要に応じて「返信定型文を作成」をしていくと、次回から簡単に定型文を引用して返信ができます。では早速、作成した定型文を引用して返信メールを作成してみましょう。
返信ボックスを開いて、右下の縦3つの点から「その他のオプション」を開き、「返信定型文」を選ぶと作成した返信定型文の名前(件名)が出てくるので、引用したい定型文を選びます。
すると、このように選択した返信定型文が引用される(挿入される)ので、あとは必要な個所(日時など)を変更して(記入して)メールを「送信」すれば、定型文を引用してメールの返信ができます。
Gmailを引用しないで返信する設定方法
お伝えしたように、Gmailで返信をする時は、初期設定で元のメッセージが引用されます。それでは、メールの長さを短くしたい時や、内容を全部変えて送りたい時など、Gmailで引用しないで返信する方法はないのでしょうか。
返信する時にメール下部に引用される部分を全部削除して返信しても良いですが、毎回削除するのは手間がかかります。そこで、Gmailを引用しないで返信する設定方法があります。今回は、その設定方法をスマホ版・PC版とそれぞれご紹介します。
引用しないでGmailを返信~Android〜
まず、【Android】スマホで引用しないでGmailを返信する方法からご紹介します。Androidの場合、Gmailを使う時はGmailアプリを立ち上げて利用されるケースが多いので、Gmailアプリでの引用しない返信方法をご案内します。
AndroidでGmailアプリを立ち上げ、返信したいメールを開き、右上の「返信マーク(←)」で「返信ボックス」を開きます。現行バージョンのGmailアプリでは、このように「・・・」というマークに引用される元のメッセージが隠れています。
この「・・・」を軽く一度押すと元のメッセージが開いてしまうので、「・・・」を長押しします。
「・・・」を長押しすると出てくる「元のメッセージを削除」を押すと、文字通り元のメッセージが削除され、引用部分が全削除され、引用しないで返信ができるようになります。
古いバージョンのGmailアプリであれば、返信ボックスを開いたときに、下部に「元のメッセージ」とボックスが出てくるので、そのチェックを外すだけで、引用の元のメッセージが削除され、引用しないで返信ができます。
引用しないでGmailを返信~iPhone〜
次に【iPhone】の場合ですが、Gmailアプリでメールを送受信している場合と、「iPhoneメール」でGmailも送受信している場合で方法が違います。
残念ながら、現在の【iPhone】のGmailアプリでは、Androidのような「元のメッセージを削除」する機能がありません。そのため、Webから簡易版Gmailで元のメッセージを削除します。その方法はPC版と同じなので、PC版を参照してください。
次に、「iPhoneメール」でGmailも同期して使っている場合ですが、「iPhoneメール」では2通りの方法で引用しないでGmailを返信することができます。この方法はGmailに限らず「iPhoneメール」すべてで有効ですので、覚えておくと便利です。
「iPhoneメール」の返信も、Gmailと同様に元のメッセージが引用される仕様になっています。1つ目の方法は、返信時に元のメッセージを一括削除する方法です。「iPhoneメール」を開き、返信したいメールの返信ボックスを開きます。メールの「空白部」を長押しすると上図のようなメッセージが出てくるので、「すべてを選択」を選びます。
すると、元のメッセージを含むすべてのメッセージが選択されるので、「キーボード」の「削除キー(×)」を押すと、元のメッセージが一括削除されるので、そのまま返信すれば引用しないで返信ができます。
2つ目の方法は、受信メールの「差出人」のメールアドレスから「新規メール作成」をすることで元のメッセージを引用しない方法です。手順は、「iPhoneメール」の受信メールの「差出人」をタップして表示される「相手のメールアドレス」を押すと、そのメールアドレス宛の「新規メッセージ」作成画面が開くので、そこからメール作成します。
このやり方はAndroid版Gmailでも可能ですが、注意点は、この方法だと「新規メール作成」になるため、「返信」にならないという点です。元のメッセージに「返信」という形で送りたい場合は1つ目の方法を、「新規メール」でいいので同じ相手に送りたい場合は2つ目の方法を行うというように、使い分けましょう。
引用しないでGmailの返信~PC〜
最後に、PC版で引用しないでGmailの返信をする方法をご紹介します。PC版Gmailの場合、通常にGmailを開くと「チャット」や「スペルチェック」などが使える【標準HTML形式】のGmailが開く初期設定になっています。この形式だと、元のメッセージを削除する機能がありません。
PC版のGmailで引用しないで返信するためには、【簡易HTML形式】に切り替える必要があります。Webで「簡易Gmail」で検索するか、下記のリンクから「簡易HTML形式」のGmailを開きます。
上のリンクから青字の「簡易HTML形式のGmail」を選ぶとこのような画面が出てくるので、「簡易HTML形式のGmailを使用」を選択します。すると、これまでの【標準HTML形式のGmail】と見た目や仕様が違うGmailが開きます。
旧バージョンの簡易HTML形式のGmailでは、返信ボックスを開くとこのように「返信に元のメッセージを含める」というチェックボックスがあったので、そのチェックを外すだけで元のメッセージの引用を削除できました。
現行バージョンの簡易HTML形式のGmailでは、「返信に元のメッセージを含める」チェックボックスがないため、「iPhoneメール」と同様に、メール空白部分を長押しして「すべて選択」を選び、すべてのメッセージが選択されたら「Delete」キーか「Back Space」キーで一括削除します。そのまま返信すれば引用しないで返信ができます。
実は、このやり方は、もともとの【標準HTML形式のGmail】でもできるので、現行バージョンのGmailをご利用の方は、簡易HTML形式Gmailの最下部のボタンから「標準HTML形式」に戻してください。
簡易HTML形式のGmailの一番下にこのようなボタンがあるので、「標準」をクリックすればOKです。また、iPhoneやAndroidでWeb版Gmailを使う場合も、簡易HTML形式に切り替えると、「元のメッセージを挿入する」チェックボックスの機能があります。
スマホのWeb検索で「Gmail」を検索し、Web版でGmailを開きます。返信ボックスを開き、画面の一番下にある「旧バージョン」を押すと、PC版の簡易HTML形式のGmailのようになります。モバイル版旧バージョンの返信ボックスを開くと、「元のメッセージを挿入」というチェックボックスがあるので、チェックを外して返信すれば、引用しないで返信ができます。
元のバージョンのGmailに戻したい場合は、スマホの「戻る」ボタンの操作で元のバージョンに戻ります。
Gmailの引用返信に部分引用や引用符を活用しよう
ここまで、Gmailの部分引用をして返信する方法や、引用符を使った返信方法、そしてGmailを引用しないで返信する方法をご紹介してきました。
これで、用途やシーンに合わせてうまく「引用方法」を使い分けることができるようになりました。これからは、Gmailで返信する時は、部分引用や引用符をうまく活用して、Gmailを使いこなしましょう。