Windows10でハードディスクのパーティション分割をしておくと、ウイルス対策や障害が発生した時のデータの保全に役立ちます。そこで今日はWindows10のハードディスクのパーティション分割方法をメリットや注意点とあわせて解説します。
Windows10のHDDをパーティション分割、と言われても普通にパソコンを使用しているだけでは普段関わらない項目でしょう。そこでまずはパーティション・分割とは、また、パーティション分割したCドライブ・Dドライブ・Eドライブそれぞれの役割についてお話しします。
パーティションとは、区切り・仕切りという意味です。つまりHDDをパーティションで分割する、とは一つのHDDをいくつかに区切って分割することを意味します。例えばWindows10のHDDが750GBの場合、500GBと250GBに分割することを「500GBと250GBにパーティション分割する」と言います。
HDDのパーティション分割を行う前に、まずは分割したパーティション、C・DドライブとEドライブの役割について理解しておきましょう。最近のパソコンは購入時にはパーティションがCドライブのみの事も多くありますが、一番一般的とされているパーティションであるCドライブ、Dドライブ、そしてEドライブそれぞれのドライブの役割を挙げてみます。
一般的にCドライブにはパソコンが起動するために必要なOS(Windows10)やシステムデータ、アプリケーションソフトなどを格納します。
ただし、アプリケーションソフトに関しては、アプリケーションごとの環境設定ファイルがあるためDドライブにしておいた方が良いという意見の人もいます。OS(Windows10)が入っているドライブのことを「システムドライブ」と言い、例外はありますがCドライブ=システムドライブです。
Dドライブはデータを保存するために使います。詳しく挙げると、エクセルやワード、写真や動画、アドレス帳やデスクトップ、ゲームのデータ等です。OS(Windows10)の格納されているCドライブをシステムドライブと呼ぶのに対し、OS以外の個人のデータを保存してあるドライブを「データドライブ」と呼びます。
システムドライブ以外のドライブをすべてデータドライブを呼ぶため、データドライブは必ずDドライブというわけではありませんが、ほとんどの場合、Cドライブ=システムドライブ、Dドライブ=データドライブという使い分けをしています。
購入時にパーティションがCドライブのみの場合、自分でDドライブをパーティション分割する必要があります。今回の本題であるHDDのパーティション分割の方法は後ほど詳しく手順を説明します。
Cドライブをシステムドライブ、Dドライブをデータドライブにパーティション分割した場合、Eドライブは外付けのHDDやDVDプレイヤー、USBメモリなどで使われます。
DVDや外付けメモリなどを接続させていない場合はEドライブはエクスプローラに表示されず、接続させて初めてEドライブが表示されます。また、初期設定のパソコンでパーティションにDドライブがなく、Cドライブのみでも光学ドライブ等はDドライブではなく、Eドライブと表示されます。
上の画像は購入時にパーティションがCドライブのみのパソコンに外付けメモリを接続してある状態です。Dドライブをパーティション分割していないため、Cドライブと外付けメモリのEドライブが表示されています。
外付けメモリを取り外すと、それと同時にEドライブの表示はなくなりました。つまり、CドライブしかパーティションされていないWindows10の場合、Dドライブは自分でパーティション分割しなくてはいけませんが、Eドライブに関してはパーティションを作成しなくてもパソコンが自動でEドライブを割り当てます。
Windows10のHDDをCドライブ・Dドライブにパーティション分割するメリットを挙げていきます。
例えば一つの引き出しにすべてのものをしまっておくと、必要な物を探すのに時間がかかってしまいます。Windows10のHDDも、パソコンを起動させるプログラムと写真や文書ファイルをまとめてCドライブにしまっておくとフォルダが沢山でき、データを探しづらくなります。
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