2019年03月27日更新
Windows10のバックアップイメージを復元する方法!システムやファイルを復元!
Windows10のバックアップイメージを作成すると、急にPCが起動しなくなってもWindows10を復元できます。また設定すればバックアップを定期的に行ってくれるので、とても便利です。バックアップしたファイルからWindows10を復元する方法も説明します。
目次
- 1Windows10を復元するためのバックアップイメージとは
- 2Windows10のPCをバックアップするために必要なもの
- ・16GB以上のUSBメモリー又はCDやDVDなど
- ・PCのストレージ容量以上のUSB接続外付けHDD
- 3Windows10を復元するためのバックアップ作成方法
- ・回復ドライブを作成する方法
- ・システム修復ディスクを作成する方法
- ・バックアップイメージを作成
- 4Windows10を復元するためのバックアップを定期的に作成する方法
- ・外付けHDDの接続
- ・コントロールパネルにあるバックアップと復元へ
- ・バックアップの設定を行う
- 5Windows10をバックアップからファイルの復元をする方法
- ・回復ドライブを起動しトラブルシューティングへ
- ・詳細オプションからイメージでシステムを回復を選び復元する
- 6Windows10を復元できるようにバックアップをしておこう
Windows10を復元するためのバックアップイメージとは
ファイル単位でバックアップすると必要なデータだけをバックアップできますが、システムに障害が発生するとWindows10やアプリケーションのインストールをしなければなりません。バックアップイメージはWindows10やPCの設定、アプリケーション、ファイルなどを一括でバックアップできるため、問題が発生してもそのまま復元できます。
バックアップイメージの作成は、個別にバックアップするよりも時間がかかります。普段のバックアップはファイルのみ、年に一度はバックアップイメージを作成するなど必要に応じてバックアップを使い分けましょう。
Windows10のアップデートで不具合が発生し、Windows10が動かなくなったり大事なデータが削除されたりした事例もあります。万が一の時を考えて普段からWindows10をバックアップしておきましょう。
Windows10のPCをバックアップするために必要なもの
Windows10をバックアップするには外部メディアが必要です。バックアップイメージの作成にはかなりの時間を要するため、書き込み速度が速いUSBメモリや外付けHDDを用意してください。
16GB以上のUSBメモリー又はCDやDVDなど
Windows10の回復ドライブ(システム修復ディスク)を作成する際に、USBメモリまたはCDやDVDが必要です。USBメモリは必ず16GB以上の容量にしてください。ただしWindows10のアップデートを含めると16GBを超過してしまう可能性もあるので、32GB以上であれば安心できます。書き込み速度は150MB/秒以上が良いでしょう。
Windows10ではUSBメモリの他にCDやDVDでシステム修復ディスクを作成できます。PCに光学ドライブがあり、空のCDやDVDがあるなら活用しましょう。システム修復ディスクを作成できる光学ドライブは以下の通りです。Blue-rayディスクにも対応しています。ただどの光学ディスクでも差はないので、コストの低いCD-R/CD-RWで十分です。
CD-R/CD-RW、DVD-R/DVD-RW、DVD-R DL、DVD+R/DVD+RW、DVD+R DL、BD-R/BD-RE、BD-R DL(50GB)、BD-R XL(100GB)
PCのストレージ容量以上のUSB接続外付けHDD
USB接続の外付けHDDは、Windows10のシステムイメージをバックアップする際に使用します。システムイメージの作成に必要な容量は状況によって異なるため、PCのストレージ容量以上の外付けHDDであれば、安心してバックアップできます。PCにUSB3.0以上の端子があるなら、それに対応した外付けHDDを使用してください。
また、HDDよりSSDのほうが書き込み速度が速いので、予算に余裕があるなら外付けSSDを購入しましょう。
Windows10を復元するためのバックアップ作成方法
それではWindows10のバックアップ方法をご紹介します。USBメモリで作成する回復ドライブとCDやDVDで作成するシステム修復ディスクは、名前が異なるだけで内容は同じです。作成するのはどちらかひとつで構いません。
また回復ドライブ/システム修復ディスクの作成とバックアップイメージの作成は一度に行うと、書き込み速度にもよりますが2~3時間かかります。時間に余裕があるときに行いましょう。
回復ドライブを作成する方法
Windows10の「設定」を開いて検索ボックスに「回復」と入力すると、候補に「回復ドライブの作成」と出てくるのでそこをクリックしてください。するとユーザーアカウント制御画面が表示されます。「はい」をクリックして回復ドライブの作成画面を表示させましょう。
回復ドライブの作成画面を表示できたら、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックを入れて「次へ」をクリックしてください。(基本的にはじめからチェックが入っています)ここで16GB以上のUSBメモリを接続するとバックアップに使うUSBメモリを選択できます。16GB未満のUSBメモリを接続した場合は次の作業へ進めません。
USBメモリに入っているデータが完全に削除されるという警告が表示されます。もし大切なデータが入っている場合は他のメディアやオンラインストレージサービスなどにバックアップしてください。問題がなければ「作成」をクリックしてください。回復ドライブの作成が終わると「回復パーティションを削除します」と表示されます。
ここをクリックするとPCに保存されている回復パーティションが削除されてしまうので、絶対にクリックしないでください。最後に「完了」をクリックすれば回復ドライブの作成が終わります。作成にかかる時間は1~2時間ほどです。
システム修復ディスクを作成する方法
システム修復ディスクを作成する場合は、PCに光学ディスクを挿入してください。PCに光学ドライブがない場合は、外付けの光学ドライブを接続し、そこに光学ディスクを挿入します。まずはバックアップと復元の画面を表示してください。「Windows」キー+「R」キーを同時に押すと、ファイル名を指定して実行という画面が表示されます。
名前の欄に「sdclt」と入力し、「OK」をクリックすると、バックアップと復元の画面が表示されます。
また、バックアップと復元の画面は「Windows」キー+「Pause」キーを同時に押してシステムの画面を表示して、「コントロールパネル ホーム」をクリックして「バックアップと復元」を選択することでも表示できます。どちらか自分のやりやすい方法を使いましょう。
左側にある「システム修復ディスクを作成」をクリックし、使用するドライブを指定して「ディスクを作成」をクリックすると、システム修復ディスクを作成できます。この間にシステム修復ディスクを作成するドライブを開いたり、Windows10をサインアウトしたりするとシステム修復ディスクの作成に失敗してしまいます。
最後にシステム修復ディスクの作成画面を確認して「閉じる」をクリックし、「OK」をクリックすれば、システム修復ディスクの作成は完了です。
バックアップイメージを作成
回復ドライブまたはシステム修復ディスクを作成したら、最後にバックアップイメージを作成します。PCに外付けHDDを接続し、システム修復ディスクの作成時と同じように「Windows」キー+「R」キーを同時に押して、ファイル名を指定して実行を表示します。
「sdclt」と入力して「OK」をクリックしたらバックアップと復元の画面が表示されるので、「システムイメージの作成」をクリックしてください。
バックアップの保存先を指定する画面が表示されるので、外付けHDDを指定して「OK」をクリックしてください。次にどのドライブをバックアップするか指定できるので、すべての項目にチェックを入れて「次へ」をクリックしてください。もし外付けHDDの容量が足らなければ「システム」と記載されている項目だけは必ずチェックを入れましょう。
確認画面が表示されるので、問題がなければ「バックアップの開始」をクリックしてください。「システム修復ディスクを作成しますか?」と表示されますが、すでに作成しているのでここでは「いいえ」をクリックします。最後に「バックアップは正常に完了しました」と表示されたら「閉じる」をクリックしてください。
Windows10を復元するためのバックアップを定期的に作成する方法
定期的にWindows10のバックアップを作成する場合、毎回同じ作業をするのは面倒です。Windows10ではあらかじめバックアップの設定をしておけば、その都度コントロールパネルを開かなくても定期的に自動でバックアップしてくれます。
外付けHDDの接続
まずは外付けHDDを接続してください。定期的にバックアップを取る場合は、少なくとも指定した日時には必ず外付けHDDが接続されていなければなりません。ノートPCを持ち運ぶ場合は接続し忘れないようにしましょう。また、PCの電源が入っていない場合はバックアップしてくれません。必ずスリープ状態にしてください。
コントロールパネルにあるバックアップと復元へ
「Windows」キー+「R」キーまたは「Windows」キー+「Pause」キーを同時に押し、コントロールパネルの中の「バックアップと復元」ページを表示してください。バックアップの欄に「バックアップの設定」とあるのでここをクリックします。
バックアップの設定を行う
まず初めにバックアップを保存する場所を選択します。ここでは外付けHDDを選択して「次へ」をクリックしてください。そのあとバックアップの対象の選択画面が表示されます。「自動選択」にすると詳細な設定ができないため、ここでは「自分で選択する」をクリックして「次へ」をクリックしましょう。
バックアップイメージを作成する対象を選択できるので、すべての項目にチェックを入れましょう。枠の外にある「次のドライブのシステムイメージを含める」にもチェックを入れて「次へ」をクリックしてください。
次に中央にある「スケジュールの変更」をクリックします。「スケジュールに従ってバックアップを実行する」にチェックが入っていることを確認し、バックアップイメージを作成する頻度や日時を指定してください。頻度は毎日・毎週・毎月、日は31日間、時間は24時間の中から選択できます。日を「最終日」に設定すると、月末にバックアップします。
バックアップする頻度や日時を設定したら「OK」をクリックし「設定を保存してバックアップを実行」をクリックしてください。これでバックアップの設定は完了です。
Windows10をバックアップからファイルの復元をする方法
Windouw10は、「設定」の「更新とセキュリティ」から「回復」項目を選択し、「今すぐ再起動する」をクリックすると復元できます。
しかしWindows10が不具合を起こし、PCが起動しない場合もあります。ここではWindows10が起動しない場合の、バックアップからファイルを復元する方法を詳しく説明します。
回復ドライブを起動しトラブルシューティングへ
PCが起動しない場合は、回復ドライブまたはシステム修復ディスクからWindows10を起動させます。USBメモリやCDまたはDVDを挿入し、PCの電源を入れてください。「Press any key to boot from CD or DVD...」と表示されるので、「Enter」キーを押してください。起動できるドライブが複数あるなら起動ドライブ選択画面を表示させます。
起動ドライブの選択画面を表示させるファンクションキーは、多くのメーカーでは「F12」キーですが、メーカーによって「F2」キーだったり「F11」キーだったりします。必ずメーカーのマニュアルを確認してください。起動ドライブを選択して「Enter」キーを押すとWindows10が起動します。
Windows10が起動するとキーボードの選択画面が表示されるので、「Microsoft IME」を選択してください。するとオプションの選択画面が表示されます。「トラブルシューティング」を選択し、「詳細オプション」をクリックしてください。
詳細オプションからイメージでシステムを回復を選び復元する
詳細オプションの中から「イメージでシステムを回復」を選択すると、回復するOSの選択画面が表示されるので、「Windows10」を選択します。Windows10を復元する際に使用するMicrosoftアカウント名とパスワードを入力したら、コンピューターイメージの再適用という画面が表示されます。
「利用可能なシステムイメージのうち最新のものを使用する」もしくは「システムイメージを選択する」から復元したいシステムイメージを選択してください。その後パーティションについての画面が表示されますが、通常はチェックを入れずに「次へ」をクリックしてください。これまでの設定の確認画面が表示されるので、「完了」をクリックしましょう。
最後に「ドライブ内の復元可能なデータはすべて、システムイメージ内のデータによって書き換えられます」と表示されるので、「はい」をクリックするとWindows10の復元が実行されます。
Windows10を復元できるようにバックアップをしておこう
バックアップイメージとは、ファイルごとにバックアップする場合と違い、システムを含めて一括ですべてのファイルをバックアップします。USBメモリやCDまたはDVD、外付けHDDがあれば誰でも簡単にWindows10を復元するためのバックアップを作成できます。
コントロールパネルからバックアップの設定をしておけば定期的にWindows10をバックアップできて便利です。またWindows10の復元は、PCが起動しなくても回復ドライブやシステム修復ディスクを使って行えます。何かあったときのために、Windows10のバックアップを定期的に行いましょう。