Windows10のシャットダウン方法！完全にPCの電源を切る方法を解説！

Windows10では通常のシャットダウンは完全に電源を切る方法ではありません。完全に終了しないことで起動が早くなっていますが、デメリットもあります。通常のシャットダウンと完全に電源を切るシャットダウンを使い方に応じて選択してください。

Windows10のシャットダウンでは初めから高速スタートアップ機能が設定されています。電源を切る際にWindows10のシステムの一部を休止状態にすることで起動を早くできる機能です。通常のシャットダウンは高速スタートアップ機能が有効になっています。

完全に電源を切るシャットダウン方法もあります。この完全シャットダウンではPCやバッテリーへの負荷、電力の消費を軽減できます。また、PCに何か不具合が生じているときは完全にWindows10を終了させることで元に戻る場合があります。

例えば、高速スタートアップ機能ではWindows10を終了しても周辺機器の状態の記憶が維持されています。周辺機器を付け替えた場合、前回の状態を記憶しているPCの認識と現在の状態が異なるので不具合が生じることがあります。

電源を完全に切るためには高速スタートアップ機能をオフにしてWindows10をシャットダウンしなければなりません。大きく2つに分けると、そのとき一回だけ完全シャットダウンする方法と毎回完全シャットダウンできるようにする方法があります。

毎回完全シャットダウンできるようにするにはWindows10の設定を変える必要があり、少々の手間がかかります。ご自分の目的に合わせてどちらかの方法を選択してください。

そのとき一回だけWindows10を完全シャットダウンする方法をご説明します。どの方法も簡単な操作でWindows10を終了できます。

この方法はWindows10の通常のシャットダウンにキーボードのShiftキーを組み合わせるだけの簡単な方法です。スタートメニューとは画面の「左下のWindowsマーク」をクリックすると出てくるおなじみのメニューのことです。

まずはスタートメニューを表示してください。次にWindowsマークのすぐ上にある「電源」を選択してください。終了のメニューが現れますので、キーボードの「Shiftキー」を押しながら「シャットダウン」をクリックしてください。これだけで完全に電源を切り、Windows10を終了させられます。

上記のスタートメニューの方法とほぼ同じです。Shiftキーを使ってWindows10を終了させられます。「左下のWindowsマーク」を右クリックしてください。スタートメニューとは違うクイックメニューが表示されます。

メニューの中から「シャットダウンまたはサインアウト」にマウスのカーソルを合わせると終了のメニューが現れます。キーボードの「Shiftキー」を押しながら「シャットダウン」をクリックしてください。

通常の再起動をすることで電源を完全に切れます。ご存じの通り、再起動は一度電源を切ってすぐにPCを起動させるというものです。このときに重要なことは、再起動では高速スタートアップ機能を使用していないということです。

つまり、通常の再起動をするだけで完全に電源を切ってWindows10を終了させられます。すぐにPCを利用したい場合は再起動が一番楽に完全シャットダウンできます。

他にも、オプションの選択画面というところの「PCの電源を切る」からシャットダウンした場合も完全に電源が切れます。スタートメニューを開いて「設定」「更新とセキュリティ」「回復」と進んで「今すぐ再起動する」を選択するとたどり着きます。手間がかかりますので、基本的に通常の再起動をしていただければ大丈夫です。

こちらでは設定が必要ですが毎回完全シャットダウンできる方法をご説明します。ノートパソコンのバッテリーの負荷を軽減したい方などは毎回完全シャットダウンする方法が適しています。

PCにはコマンドという命令文でPCを操作する機能があります。もちろんWindows10にも備わっています。コマンドを利用してWindowss10の完全シャットダウンを実行できます。

まず、画面左下の検索ボックスに「cmd」と入力してください。すると、「コマンドプロンプト」というコマンドを入力するためのアプリが表示されますのでクリックして開いてください。
 

コマンドプロンプトが起動すると真っ黒な画面に何か文字が数行表示されています。初めて見る方は怖いと思われるかもしれませんが通常の画面ですので大丈夫です。カーソルを動かさずに「shutdown -s -f -t 0」コピペして「Enterキー」を押してください。

すぐにWindows10のシャットダウンが始まります。作業途中のデータが失われる可能性がありますので、シャットダウンする前に起動しているアプリを全て終了させておいてください。

バッチファイルとはコマンドプロンプトで実行できる処理を複数まとめて実行できるように作るものです。上記のコマンドでWindows10を完全シャットダウンする方法も、バッチファイルを作成するとダブルクリックで実行できます。

まず「メモ帳」を開いてください。見つからない場合、Windows10ではスタートメニューのWindows アクセサリの中にあります。メモ帳に次の「」内のテキストをコピペしてください。
「@echo off
rem 完全シャットダウンコマンドを実行する
shutdown -s -f -t 0」
 

これを「名前を付けて保存」します。この際にファイルの種類を「テキスト文書」から「すべてのファイル」に変更します。そしてファイル名には「完全シャットダウン.bat」をコピペしてください。

出来上がったファイルをダブルクリックすると直ちにWindows10のシャットダウンが開始します。起動しているアプリはあらかじめ終了させておいてください。
 

Windows10の設定を変えることで高速スタートアップ機能をオフにできます。「左下のWindowsマーク」の上で右クリックをしてクイックメニューを表示します。その中から「電源オプション」をクリックしてください。

設定のウィンドウに電源とスリープの設定が表示されます。右の関連設定というところに「電源の追加設定」がありますのでクリックしてください。電源オプションのウィンドウが表示されますので左の方にある「電源ボタンの動作を選択する」をクリックしてください。

クリックするとシステム設定のウィンドウになります。盾のようなマークがついている「現在利用可能ではない設定を変更します」を見つけてクリックしてください。

シャットダウン設定の「高速スタートアップを有効にする（推奨）」のチェックボックスからチェックを外し「変更の保存」をクリックしてください。これで、通常のシャットダウンが完全シャットダウンになります。

レジストリとはWindows10を動かすためのデータが詰まった場所だと思ってください。レジストリのデータの高速スタートアップ機能に関するデータをオフにすることで通常のシャットダウンを完全シャットダウンにできます。

ただし、レジストリは不用意に変更してしまうとWindows10が正常に動かなくなります。必要のない部分は触らないようにしてください。

まず左下の検索ボックスに「regedit」と入力して、表示される「regedit」というアプリを起動してください。ユーザーアカウント制御が表示されますので「はい」をクリックしてください。「レジストリエディター」が表示されます。

ダブルクリックするか左側の＞をクリックするとフォルダの中身が表示されます。また、フォルダはアルファベット順に並んでいます。

次の順に進んでください。「HKEY_LOCAL_MACHINE」「SYSTEM」「CurrentControlSet」「Control」「Session Manager」「Power」

Powerのフォルダには電源に関するデータが入っています。ウィンドウの右側を見てください。それがPowerのフォルダの中身です。その中から高速スタートアップ機能に関する「HiberbootEnabled」を探してダブルクリックしてください。

小さなウィンドウが出てきます。値のデータを「1」から「0」に変更してください(1が有効で0が無効の意味)。「OK」ボタンをクリックすると高速スタートアップ機能が無効化されます。これで通常のシャットダウンでWindows10を完全にシャットダウンできます。

以上がWindows10で完全シャットダウンする方法です。通常のシャットダウンと完全シャットダウンのどちらにもメリットがありますので、皆様の使い方に合わせてWindows10のシャットダウン方法を選択してください。