Windows10を使用していていつもスムーズに立ち上がっていた設定画面が表示されない、開かない、とイライラしたことはないでしょうか。今回はWindows10で設定画面が開かない時や表示されないときの対処法を説明します。
Windows10が登場して以来、それ以前のWindows OSにはない機能や性能、またその使い易さゆえに、多くのユーザーから好意的な評価を受けています。しかし、そこは人間の作った製品。使用し続けて行く内にいろいろなバグや問題が生じるのは避けられないことです。
特にWindows10の設定画面が表示されない、さらに悪いことに開かないといった問題はWindows10を快適に利用する面で大きな障害となり得ます。修復する方法はありますが、その前に行うべきことが幾つかあります。これから修復前にまず確認すべき幾つかのポイントについて説明します。
Windows10で設定画面が表示されなかった、開かなかったりする問題が生じたら、テクニカルな修復を始める前にまず確認すべきことがあります。それらのチェック項目を確認した結果、問題が解決するケースもあります。まず1つ目は、焦らずにしばらく時間を置いて、もう一度試してみることです。
2つ目は、Windows10のタスクバーに「Windows」キーを押して反応を調べ、さらに再起動して問題が修復されたかを確認することです。3つ目は、Windows10の自動ログイン設定をしている場合、その設定を解除して再起動し、修復を試みることです。4つ目は、セキュリティ対策ソフトが干渉している場合があるので一旦停止して反応を見ることです。
5つ目は、Atokのような文字入力をサポートするソフトウェア(IME)を使用している場合、Microsoft社がWindows10に純正品として提供しているMS-IMEに切り替えて様子を見ることです。
Windows10で設定画面が表示されなかった、開かなかったりする問題が生じたら、テクニカルな修復を始める前に確認すべきことがもう1つあります。それは、信頼性モニターで問題を探してみることです。信頼性モニターとは、システムの変化点を表示し、原因を特定することができるツールのことです。
Windows10のコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」にある「コンピューターの状態を確認」を選択します。「メンテナンス」の項目を展開し、「信頼性履歴の表示」を選択します。「信頼性モニター」画面の中央部分にエラーの種類と発生日が表示されますので、そこで確認できます。
Windows10の設定画面が開かず、先ほど述べた事前確認項目も全てチェックしたものの、修復されない場合は、さらにテクニカルな対処方法を試す必要があります。これまで多くのWindows10ユーザーが設定画面の問題に直面しましたが、パソコンショップやパソコンの修理専門業者に依頼して修理することなく、修復を行うことができました。
これからそれらユーザーが試して効果があった対処法を2つ説明します。1つはコマンドプロンプトで修復する方法、もう1つはアカウントを追加してログインし修復する方法です。
まず紹介するのは、コマンドプロンプトで修理する方法です。コマンドプロンプトとは、コマンドと呼ばれる命令文を用いてWindowsの操作や設定を行うためのツールのことです。Windows10の設定が開かないという問題に対処したユーザーの多くがこの方法を用いて修復を行いました。
実証済みの対処方法ですので、まず説明します。Windows10トップ画面下のタスクバーをマウスで右クリックし、「タスクマネージャー」を選択します。そしてタスクマネージャー画面が立ち上がったら画面上部の「ファイル」を選択します。
ポップアップが表示されますので「新しいタスクの実行」を選択します。「新しいタスクの実行」画面が立ち上がったら、「このタスクに管理者特権を付与して作成します」にクリックを入れます。また「開く」のボックスに「cmd」と入力し「OK」を選択します。コマンドプロンプトがWindows10デスクトップ画面に立ち上がります。
コマンドプロンプトが立ち上がったら、まず以下のコマンドを入力して下さい。
dism /online /cleanup-image /restorehealth
「Enter」キーを押します。そして以下のコマンドをさらに入力し、スキャンを開始します。
sfc /scannow
スキャンには10分くらい掛かります。スキャンが終了したら、以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
powershell
続いて以下のコマンドを入力し「Enter」キーを押します。
Get-AppXPackage -AllUsers |Where-Object {$_.InstallLocation -like “*SystemApps*”} | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register “$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml”}
作業が完了したら、PCを再起動し、設定画面が正常に開くかどうかを確認します。
Windows10ユーザーが試し効果が実証された2つ目の方法は、アカウントを追加してログインする方法です。その方法と手順を説明します。
Windowsデスクトップ画面下のタスクバーにある「Windows」アイコンを選択します。
PCに保存されている全てのアプリが表示されますので、「Windowsのシステムツール」をクリックし、表示される項目から「ファイル名を指定して実行」を選択します。「ファイル名を指定して実行」画面の検索ボックスに「control userpasswords2」と入力し「OK」を選択します。
「ユーザーアカウント」画面が立ち上がりますので、「追加」を選択します。「新しいユーザー」の入力画面が立ち上がりますので、「メールアドレス」を入力し、「次へ」に進みます。
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