Windows10の軽量化設定!遅いPCを軽くして高速化させる方法を解説!

ビジネスシーンに、もはや欠かせないWindows10。しかし、Windows10の起動速度をあげて仕事の効率を上げるためにもっと軽量化ができないかと悩んでおられますか。今回はWindows10を軽量化し、さらに高速化させる方法を説明します。

Windows10の軽量化設定!遅いPCを軽くして高速化させる方法を解説!のイメージ

目次

  1. 1Windows10が遅い!軽量化・高速化するための3つの大原則
  2. 同時にPCで動くプログラムの数を減らす
  3. ハードディスクへの読み書きが遅くなる原因を減らす
  4. ハードウエアの性能を上げる
  5. 2Windows10を軽量化する設定方法【起動を高速化】
  6. スタートアッププログラムを整理する
  7. バックグラウンドプログラムを無効化する
  8. 高速スタートアップを有効に
  9. 3Windows10を軽量化する設定方法【ディスクの読み書きを軽くする】
  10. ディスクのデフラグ・クリーンアップを実行
  11. ウイルスソフトを軽く動くものにする
  12. 4Windows10を軽量化する設定方法【ハードウエアを高速化】
  13. 電源オプションを最適化する
  14. HDDをSSDに交換
  15. CPU・メモリ・グラフィックカードを交換
  16. 5Windows10を軽量化するためのおすすめアプリ
  17. BootRacer
  18. 驚速 for Windows
  19. 6Windowsを軽量化して快適に使えるようにしよう!

Windows10が遅い!軽量化・高速化するための3つの大原則

2015年7月29日にWindows10の一般リリースが開始されて、ほぼ4年が経過しようとしています。Windows10は、従来のWindows OSから変更された点や追加された機能を搭載し、Windowsユーザーたちのニーズに、さらに進化した形で応えてきました。今ではビジネスシーンになくてはならない必須アイテムとなっています。

1分1秒が成功の是非を決める今日の競争社会にあって、成功を確実なものにするため、Windows10の起動速度をさらに向上させることは、避けては通れない課題と言えます。それゆえ、Windows10のさらなる軽量化と高速化を叫ぶ声が、Windowsユーザーたちから日々上がっていることを見過ごすことはできません。

Windows10を軽くし高速起動を実現するため、3つの基本原則を思いに留める必要があります。これからそれら3つの基本原則を1つずつ説明します。

同時にPCで動くプログラムの数を減らす

Windows10を軽量化し遅いPCの高速化を図るには、Windows10の起動速度に影響を与えているものを見極め、取り除くことが必要です。それは人体を流れる血流に似ています。血流は体全体に必要な酸素や栄養分を行き渡せる大切な働きをします。

しかし血流が詰まってしまい、正常に機能しないことがあります。この問題を解決するには、血管を詰まらせているものを取り除き、血液のスムーズな流れを促進する必要があります。Windows10の高速化も同じです。Windows10の軽量化と高速化の促進を図るには、「血流」つまり起動速度を妨げているものを見極め、それを取り除くことが必要です

Windows10の起動速度を妨げている代表的なものは、Windows10の起動時に同時に作動するプログラムです。それには、Windowsの起動時に同時に立ち上がるアプリ、不要な機能や常駐アプリ、またバックグラウンド処理が含まれます。ですから物理的にそれら不要なプログラムやアプリを削除、または起動停止させ、PCを軽くすれば、Windows10の高速化を促すことができます。

ハードディスクへの読み書きが遅くなる原因を減らす

Windows10を軽量化し遅いPCの高速化を妨げている別の要因は、ハードディスクへの読み書きを遅らせているものがあることです。ハードディスクとは、パソコンに内蔵されている記憶部品のことで、パソコンのデータ保存、補助記憶をつかさどります。ハードディスクに、Windows10が格納されています

ですから、ハードディスクの読み書きが遅いなら、当然Windows10の起動速度も遅くなります。ハードディスクの読み書きを遅くしている原因を突き止め解消することは、Windows10の軽量化と高速化にとって必要不可欠なことです。

ハードウエアの性能を上げる

Windows10を軽量化し遅いPCを高速化するための3つ目の原則は、ハードウェアの性能を上げることです。パソコンは基本的に、ハードウェアとソフトウェアで構成されています。

ソフトウェアがコンピューターに仕事をさせるためのプログラムであるのに対し、ハードウェアは、コンピューターを構成する機器そのもので、それにはコンピューター本体、キーボードやマウス、スキャナーなどの入力装置、ハードディスクなどの記憶装置、ディスプレーなどの出力装置が含まれます。

ですから、ハードウェアの性能を上げることは、パソコンの性能を上げることを意味し、必然的にPCは軽くなり、Windows10の起動速度もそれによって向上します。

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Windows10を軽量化する設定方法【起動を高速化】

Windows10を軽量化し遅いPCの高速化を図るには、Windows10の起動速度に影響を与えているものを見極め、取り除くことが重要であると冒頭で説明しました。そしてWindows10の起動速度に影響を与えているものには、Windows10が起動しているときに同時に起動するプログラムやアプリがあることも説明しました。

これから具体的に、そうしたWindows10の起動速度に影響をあたえているプログラムには何があり、どのように処理できるかを説明します

スタートアッププログラムを整理する

Windows10の起動速度に影響をあたえているプログラムには、タートアップ」として起動するアプリが含まれます。「スタートアップ」とは、「自動起動」あるいは「常駐ソフト」とも呼ばれ、Windowsを立ち上げたときに、自動的にアプリケーションソフトを起動させるWindowsの機能のことです。

この「スタートアップ」アプリを整理するだけで、PCは軽くなり、Windows10の起動速度は向上します。これからその手順を説明します。「スタートアップ」アプリを整理する方法は3つあり、1つ目は、Windows10の設定画面を使う方法、2つ面は、タスクマネージャーを使う方法、そして3つ目は、msconfig(システム構成)を使用して行う方法です。

今回はWindows10の設定画面を使用した方法を取り上げます。Windows10デスクトップ画面下部のタスクバーにある「Windows」を選択し、「歯車」のマークの「設定」アイコンを選択します。

Windows10のトップ画面

Windows10の設定画面に表示される「アプリ」を選択します。続いて左メニューに表示される「スタートアップ」を選択します

Windows10の設定画面

無効にしたいアプリを選び、「オフ」にします

Windows10の設定画面

バックグラウンドプログラムを無効化する

Windows10を軽量化し遅いPCを高速化するために行える2つ目のことは、バックグラウンドプログラムを無効にすることです。バックグラウンドプログラムとは、ウィルス対策ソフトなどPCを使っている間 常に動いているプログラムで、ユーザーの意思にかかわらずバックグラウンドで起動します。

このバックグラウンドプログラムを無効にすることによって、PCは軽くなり、Windows10の軽量化と高速化は大いに向上します。まずWindows10デスクトップ画面下部にあるタスクバーの「Windows」アイコンを選択し、「歯車」マークの「Windows設定」アイコンを選択します。表示される「Windows設定」画面にある「プライバシー」を選択します

Windows10の設定画面

「Windows設定」画面左側にあるメニューから「バックグラウンド」を選択します。画面右側にバックグラウンドで起動しているプログラムが表示されますので、無効にしたいものを選び、「オフ」にします

Windows10の設定画面

高速スタートアップを有効に

「高速スタートアップ」とは、パソコンの起動速度をあげるため、シャットダウン時にメモリやCPUなどの状態を保存しておく機能のことです。ですから、次回Windows10を起動させる際に、高速にスタートアップをしてくれます。この機能はWindows 8から導入されました。

しかし1つ問題があります。シャットダウン前と接続しているデバイスが変わる場合にエラーが生じ、パソコンが起動しなくなることがあります。それで基本的には、高速スタートアップ設定を無効にすることをお勧めします。手順は次の通りです。

まず、Windows10デスクトップ画面下部のタスクバーにある「検索ボックス」に「cont」と入力します。表示される「コントロールパネル」を選択します

Windows10のトップ画面

「Windows10コントロールパネル」から「ハードウェアとサウンド」を選択します。続いて「電源オプション」を選択します

Windows10の「コントロールパネル」画面

電源オプションが表示されますので、画面左にある「電源ボタンの動作の選択」を選択します。電源オプションのシステム設定が表示されますので、「現在利用可能でない設定を変更します」を選択します

Windows10の「コントロールパネル」画面

「高速スタートアップを有効にする」に「チェック」が入り、有効になります

Windows10の「コントロールパネル」画面
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Windows10を軽量化する設定方法【ディスクの読み書きを軽くする】

Windows10を軽量化し遅いPCの高速化を促進するために行える2つ目のことは、ハードディスクの読み書きが遅くなる原因を突き止め、処理することです。そのために行えることは、2つあります。1つ目はハードディスクのクリーンアップです。2つ目はウィルス対策ソフトを軽く動くものにすることです。これからそれら2つの対処方法を詳しく説明します。

ディスクのデフラグ・クリーンアップを実行

ハードディスクのクリーンアップとは、ハードディスク内に保存されている不要なファイルを削除し、ハードディスクの空き領域を増やす機能のことです。

特にアプリで作成される一時ファイルや、ブラウザーでWebページを閲覧した際に作成されるインターネット一時ファイルなど、不要なファイルが多く保存されていますので、きれいにクリーンアップすればPCは軽くなり、Windows10の軽量化と高速化は向上します。これからその手順を説明します。

まず、Windows10デスクトップ画面下部のタスクバーにある「エクスプローラー」アイコンを選択します。続いて画面左側のナビゲーションウィンドウから「PC」を選択します

Windows10の「エクスプローラー」画面

「Cドライブ」を右クリックします。ポップアップ画面が立ち上がりますので、表示されている項目から「プロパティ」を選択します。Cドライブのプロパティ画面から「ディスクのクリーンアップ」を選択します

Windows10の「エクスプローラー」画面

「ディスククリーンアップ」画面中央に、「削除するファイル」が表示されますので、削除したいファイルを選択し、「OK」を選択します。ディスクのクリーンアップが実行されます。

Windows10の「エクスプローラー」画面

ウイルスソフトを軽く動くものにする

既に言及しましたが、PCにインストールされたソフトウェアやプログラムは、Windows10の動作に大きな影響を与えます。中でもウィルス対策ソフトを始めとする「セキュリティソフト」がWindows10の起動速度を妨げている場合が多いようです

現在市場で出回っているウィルス対策ソフトには、ノートン、ウィルスバスター、カスペルスキー、マカフィーなどがありますが、全てのソフトがPCに同じ負荷をかけるわけではありません。

それで、各企業が販売しているウィルス対策ソフトを比較考慮し、本来の目的であるマルウェアなどのウィルスからPCをしっかりプロテクトし、なおかつPCに負荷をかけないウィルス対策ソフトを選択する必要があります

セキュリティ機能の無効化はNG!

セキュリティ対策ソフトは、PCや情報を守る重要なソフトですが、作業の効率化や快適さを目的に開発されたソフトではありません。実際セキュリティ対策ソフトをインストールした結果、PCが重たくなって、作業の快適性が損なわれる場合があります。

しかし、セキュリティ対策ソフトをインストールすることなくWindows10を使用すれば、PCがウィルス感染してデータが壊れPCの動作がおかしくなったり個人情報が盗まれたりし、さらに大きな問題を引き起こすことになります、ですからWindows10の軽量化と高速化のために、セキュリティ機能を犠牲にはできません

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Windows10を軽量化する設定方法【ハードウエアを高速化】

Windows10を軽量化し遅いPCの高速化を図るために必要な3つ目のことは、ハードウェアの性能を上げることです。それは車のエンジンそのものを代えトルクと馬力をパワーアップすることに例えられます。今回はハードディスクの性能を上げる3つの方法を説明します。

電源オプションを最適化する

Windows 10の電源オプションは、通常デフォルトで「バランス」が選択されています。性能と消費電力を両立させる電源プランですが、性能重視ゆえにPCに負荷をかけ、起動速度に影響を与える場合があります。それで電源に関するオプション設定を最適化し、パソコンの動作高速化を図ります

まずWindows10デスクトップ画面下部のタスクバーから「Windows」アイコンを選択し、「歯車」マークで表示される「設定」を選択します。そして「Windows設定」画面から「システム」を選択します

Windows10の設定画面

左メニューの「電源とスリープ」を選択します。そして「電源の追加設定」を選択します

Windows10の設定画面

「プラン設定の変更」画面で「詳細な電源設定の変更」を選択すると、「電源オプション」が表示されるため、その画面で最適化の設定をします。

Windows10の設定画面

設定目的は、プロセッサの電源管理を設定することです。まず「最小のプロセッサの状態」項目を30~50%程度に設定します。既定設定の5%では少ないので、値をさらに上げます。「最大のプロセッサの状態」は100%に設定します

Windows10の設定画面でプロセッサの電源管理

熱制御の設定も行います。通常はCPUが高温になる際にPC内のファンの回転数を上げて冷却対応をする「ファン冷却を優先」が設定されています。CPUが高温になるとプロセッサの動作速度を下げて対応する「CPU速度低下を優先」を試すこともできます

Windows10の設定画面で熱制御の設定

HDDをSSDに交換

ハードディスクの性能を上げる2つ目の方法は、HDDをSSDに交換することです。SSDとは、フラッシュメモリを用いた記憶装置のことで、多くのパソコンやスマートフォンに使われています。HDDをSSDに交換することには3つのメリットがあります。1つ目は、ドライブ自体の性能が高速化するので、パフォーマンスも向上します

2つ目は、データが重くて動きが遅くなってしまったパソコンの転送速度などを改善することができます。3つ目は、元々パソコンに内蔵されているHDD・SSDより、大きい容量に入れ替えることができます

CPU・メモリ・グラフィックカードを交換

ハードディスクの性能を上げる3つ目の方法は、CPU・メモリ・グラフィックカードを交換することです。CPUは、PCの中枢部分にあたり、各種装置を制御し、データを処理する、コンピューターの基本性能を決める重要なパーツです。現在主流となっているものは、AMDとIntelです。CPU購入の際は、最新世代のもので、コア数の後ろの型番を必ず確認してください

メモリとは、プログラムやデータを記憶する装置のことで、メモリのパフォーマンスはPCの起動速度に大きな影響を与えます。メモリ量は、PCの使用目的によって決まります。仕事によるPCの長時間使用やゲーム目的での使用が目的であれば、8GBあるいはそれ以上のメモリ量が推薦されています。

グラフィックカードは、PCのグラフィック処理を担当する装置で、3Dゲームや動画・画像編集などをストレスなく楽しむには必要不可欠なパーツです。現在、CPUに内蔵するGPUが主流ですが、低コスト、低消費電力というメリットがある反面、CPUへの負担が大きくなり、PCの起動速度が下がるというデメリットもあります。PCの使用目的に応じて、グラフィックカードを選択する必要があります。

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Windows10を軽量化するためのおすすめアプリ

これまで考慮してきたように、Windows10を軽量化し遅いPC高速化するには3つの重要な原則があります。しかし、それ以外にもインターネットで提供されているアプリを活用して、PCを軽くしWindows10の軽量化を試みることもできます。これから簡単に2つのアプリを紹介します。

BootRacer

1つ目のアプリは、BootRacerです。このアプリは、Windows の起動時間を計測し、5つの評価で起動速度が速いか遅いかを計測する目的で提供されています。しかし、このアプリによって起動速度を向上させることはできません

驚速 for Windows

2つ目のアプリは、「驚速 for Windows」です。このアプリは、 Windows の起動高速化、システムの高速化、またシャットダウンやログオフの高速化を目的に提供されています。

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Windowsを軽量化して快適に使えるようにしよう!

快適

ストレスと常に向き合う今日の生活スタイルを少しでも改善する上で、Windows10の軽量化は欠かすことのできないものです。仕事の効率化、また高速な社会で取り残されないためにもWindows10の軽量化は避けては通れない課題です。

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Original
この記事のライター
伊藤清貴
現在南米のサッカー大国アルゼンチンに、妻と愛犬のミニチュア ピンシャー「チキ」と暮らしています。これまで20年間で...