2019年03月15日更新
Windows7の高速化・軽量化設定する!PCが重い・遅い時に軽くする方法を解説!
Windows7が重い、遅いと感じるようになったら高速化することはできないのでしょうか。この記事ではWindows7の設定でPCを軽量化して高速化する方法について詳しく解説します。軽くなったPCでサクサク快適作業をしましょう!
目次
- 1Windows7を高速化したい!PCが遅い原因は?
- ・ハードウエアが要因でPCの動きが重い
- ・ソフトウエアが要因でPCの動きが重い
- 2Windows7を高速化!ハードウエアの対策でPCを軽くしよう!
- ・HDDをSSDに交換
- ・RAIDで高速化!
- ・メモリを増設
- 3Windows7を高速化!OSの設定でPCを軽量化!
- ・視覚効果を設定
- ・デフラグを実行
- ・常駐アプリを停止する
- ・マウスポインタ―の移動速度を速くする
- 4Windows7を高速化!ソフトウエアを整理して軽いPCに!
- ・不要なフォントを削除する
- ・不要なソフトを削除する
- ・レジストリを編集する
- 5Windows7をフリーソフトで高速化しよう!
- ・「Win高速化」を利用する
- 6Windows7を高速化してサクサク快適な利用を!
Windows7を高速化したい!PCが遅い原因は?
Windows 7が登場してすでに10年が経ちました。無償での Windows 7への Windows Update の提供打ち切り時期まであと1年を切りましたが、今だに使われているすべての OS の約3割が Windows 7だといわれています。
しかし、 Windows 7を搭載している PCはすでに製造からかなりの年数が経ち、動作が遅い、重いという悩みを持っている人も少なくありません。 Windows 7の PC の動作が遅い、重いという状態になってしまうのはどのような原因があるのでしょうか。
ハードウエアが要因でPCの動きが重い
PC が重い、遅いという症状が出る原因には、まずはハードウェア的な問題が原因のことがあります。
パーツが古くなった
ハードウェアが原因で Windows 7の PC が遅い、重いといった症状になる原因の1つがパーツが古くなってしまった、ということが考えられます。 PC には沢山の部品が使われていますが、長い期間 PC を使い続けていると、CPUやメモリ、HDDの処理速度はどうしても落ちてきます。
スペックが高いものを入れていたとしても、部品の経年劣化は防ぐことができません。自作 PC であれば自分で部品を必要に応じて交換することもできますが、時間がたてばたつほど使える部品を見つけるのが大変になってきます。
メモリ不足
Windows 7の PC を購入した時には、メモリの容量は十分であっても、長く使い続けているうちに、インターネット上の環境や使用するソフトウェアの動作はどんどんと向上していきます。
長年使っているうちに、購入時には10分であったメモリの容量では足りなくなる上に、経年劣化もしてきます。メモリの容量が不足することで Windows 7の PCの動作が遅い、重いといった状態になることも考えられます。
ソフトウエアが要因でPCの動きが重い
長年使っている Windows 7が重い、遅い状態になってしまう原因にはハードウェア的な要因のほかにソフトウェア的な要因もあります。
OSの設定で重くなっている場合が多い
Windows7のOSの設定が原因で遅くなっていることがあります。Windows7では見た目のデザインを良くするための視覚効果など、実際にPCを利用する上では必要がない細かい設定がいろいろとなされています。
購入した時にはあまり気にならなかったものでも、長年使っているうちにソフトウエアやファイルが増えたことで、OSの設定が邪魔になり、PCを重い、遅い状態にしてしまっていることが考えられます。
不要なソフトがある
必要ないソフトをインストールしすぎているのもPCが重い、遅い状態になる原因になります。特に常駐ソフトがたくさん動作していると、常にメモリやCPUが使われている状態になってしまうので、PCが重くなってしまいます。
設定であえて遅い場合がある
Windows7自体が、もともとの設定でWindows XPと比べると遅い状態にしてある、というのも1つの原因かもしれません。特にもともとのPCのスペックが低い場合には、最初から遅い、重いと感じていた人も多くいたようです。それが使い続けているうちに、どんどんと遅くなっていき、我慢できないレベルにまで来てしまった、ということも良くあります。
Windows7を高速化!ハードウエアの対策でPCを軽くしよう!
Windows 7を軽量化して動きを軽くするための高速化の対策についてここからみていきましょう。まずはハードウェアの対策で PC を軽量化して高速化する方法についてみていきます。
HDDをSSDに交換
ハードウェアの対策で PC を高速化する方法には、ハードディスクを SSDに交換するという方法があります。
SSDというのは、ハードディスクと同じ PC の記憶装置ですが、電力消費が少なく発熱しにくいという特徴があります。読み込みや書き込みの動作も早くて軽いことから、ハードディスクから SSD に交換するだけでもPCの動きが軽くなり、高速化することができます。
RAIDで高速化!
ハードウェアの対策で PC を高速化する方法には、RAIDを構築する、という方法があります。RAIDというのはハードディスクをいくつも組み合わせて、1台の時よりも高速化、軽量化を図るというものです。
HDDだけではなく、SSDを組み合わせることもできます。PCの起動にはSSDを使い、大容量記憶媒体としてHDDを利用するようにすれば、PCが劇的に早くなります。
メモリを増設
メモリの使用率が70%を超えていたら、メモリ不足になっています。メモリ不足の状態でPCが遅くなっている場合には、メモリを増設することでWindows7のPCを高速化することができます。
ただし、32bitのWindows7の場合には、メモリを3GBまでしか増設することができません。64bitのWindows7はメモリの上限はありませんが、PCのマザーボードの種類によって上限が決目られている場合があります。メモリを増設する前に、PCの環境を調べてどのくらい増設できるか確認しましょう。
USBメモリでメモリを補う
メモリを購入して増設するのにもお金がかかります。そんな場合にはUSBメモリを利用して、メモリ不足を補うこともできます。ReadyBoostに対応しているUSBメモリを利用すれば、USBメモリをメモリの代わりにすることができます。本来のメモリほどの高速化はできませんが、足りないメモリを少しでも補い、PCを軽くする効果はあります。
ReadyBoost対応のUSBメモリをWindows7のPCに差し込むと、表示される「自動再生」の画面に「システムの高速化」というものが表示されます。こちらをクリックするとUSBメモリがPCのメモリとして利用されます。
Windows7を高速化!OSの設定でPCを軽量化!
次にWindows7をOSの設定で高速化する方法についてみていきましょう。
視覚効果を設定
Windows7ではデザイン性を高めるために、様々な視覚効果を取り入れています。不要な視覚効果も多いので、視覚効果の設定を変えるだけでPCを軽くして高速化することができます。視覚効果の設定はWindows7の「スタートボタン」から「コントロールパネル」を開きます。
「システムとセキュリティ」>「システム」と進み、左のサイドバーにある「システムの詳細設定」をクリックします。
「詳細設定」の「パフォーマンス」の「設定」をクリックします。
「視覚効果」のタブを開くと、デフォルトの設定では「コンピューターに応じて最適なものを自動的に選択する」にチェックが入っています。こちらを「パフォーマンスを優先する」に変更すると、全ての視覚効果がなくなり、PCの動作が軽くなります。
視覚効果をすべてなくすと寂しいという人は、「カスタム」を選択して、必要だと思うものにチェックを入れれば視覚効果をカスタマイズすることができます。
デフラグを実行
PCのハードディスクに何度もデータを書き込んだり削除したり、という事を繰り返していると、ファイルがハードディスク上にバラバラに断片化されていきます。断片化されたファイルが増えると、Windows7のPCが遅くなる原因となるので、連続したデータをまとめることがデフラグと言います。
デフラグの実行方法は、まずはフォルダから「コンピューター」を開きます。「ハードディスク(C)」の上で右クリックして「プロパティ」をクリックします。「ツール」のタブを開いて「最適化する」をクリックすると断片化されたファイルを最適化するデフラグを実行することができます。
常駐アプリを停止する
常駐アプリというのは、バックグラウンドで常に動き続けているアプリケーションです。Windows7のシステムを動かし続けるために必要なアプリもありますが、常駐アプリが増えすぎると、CPUやメモリを圧迫して動きが重くなります。不要な常駐アプリを停止することでPCの動きを軽量化することができます。
常駐アプリの停止方法は次の通りです。Windows7のスタートボタンをクリックして「プログラムとファイルの検索」に「msconfig」と入力して検索します。「msconfig.exe」が表示されたら、そちらをクリックします。「システム構成」が表示されたら「スタートアップ」のタブをクリックします。
するとWindows7を起動しただけで動く常駐アプリの一覧が表示されます。よくわからないものはシステムを動かすために必要なアプリかもしれませんが、自分でインストールした覚えがあり、今は常駐させておく必要がないアプリがあったらチェックを外してしまいましょう。
マウスポインタ―の移動速度を速くする
実際にPCの動きを軽量化するわけではありませんが、マウスポインタの動きを速くすることで体感的にPCが軽量化した様に感じることもあります。試してみるだけ試してみましょう。マウスポインタの移動速度を速くするのは「コントロールパネル」から行います。
「コントロールパネル」>「ハードウエアとサウンド」>「デバイスとプリンター」>「マウス」と進みます。
「ポインターオプション」のタブを開くとマウスポインターの速度を変更できます。あまり速くし過ぎると違和感を感じることもありますが、適度な速さに調節してみましょう。
Windows7を高速化!ソフトウエアを整理して軽いPCに!
次にWindows7を軽く軽量化するためにソフトウエアを整理する方法についてみていきましょう。
不要なフォントを削除する
Windowsを作っているマイクロソフト社はアメリカの会社なので、基本的なフォントは英数字のみです。日本語を使う場合には別にアプリケーションを入れることがあります。
またいろいろと変わった形のフォントをインストールすると、アプリケーションとして動作するためにPCが重くなってしまいます。使わないフォントがあれば少なくするとPCを軽く軽量化することができます。
フォントを削除する方法は、「コンピューター(C)」>「Windows」>「Fonts」と進みます。するとWindows7のPCにインストールされているフォントが一覧になって出てくるので、使っていないフォントは削除してしまいましょう。
不要なソフトを削除する
大手メーカーで購入したPCの中には、いろいろと便利そうで実は使わないソフトウエアが大量にプリインストールされている場合があります。気が付かないうちにバックグラウンドで動作しているものもあるので、PCを軽く軽量化するためには不要なソフトは削除してしまった方がいいでしょう。
ソフトを削除する方法は「コントロールパネル」>「プログラム」>「プログラムのアンインストール」と進みます。PCにインストールされているアプリケーションがすべて表示されるので、アンインストールしたいプログラムをクリックします。
するとアンインストールするかどうか確認メッセージが表示されるので、本当にアンインストールしても大丈夫ならアンインストールしましょう。
レジストリを編集する
レジストリというのはPCを使いやすくするための設定をいろいろと行っているところです。PCを操作する上で間を取っているところがあるのですが、その間が必要ないこともあります。たとえばサブメニューがある場合に、マウスポインターを合わせてからデフォルトでは400ミリ秒の間が設定されています。
しかし、実際には400ミリ秒も間が必要ないので、レジストリを編集して100ミリ秒くらいにしてしまうと、体感的にWindows7のPCが拘束したように感じます。レジストリを編集する方法は、まずは「スタートボタン」をクリックして「プログラムとファイルの検索」で「regedit」と入力して検索します。
表示されたアプリを開いて左サイドバーで「HKEY_CURRENT_USER」>「Control Panel」>「Desktop」と進みます。右側に表示されているリストから「MenuShowDelay」をダブルクリックします。
「文字列の編集」が表示されたら「400」と入力されている数字を「100」にして「OK」をクリックすると設定完了です。
Windows7をフリーソフトで高速化しよう!
フリーソフトを利用してWindows7を高速化する方法もあります。
「Win高速化」を利用する
Windows7を高速化するのにおすすめのフリーソフト「Win高速化」はPCに詳しくない初心者でも簡単に安全に使えるソフトとして定評があります。設定項目にチェックを入れて「高速化」をクリックするだけの簡単操作でOKです。
Windows7を高速化してサクサク快適な利用を!
この記事ではWindows7を軽く高速化する方法について詳しく見てきました。Windows7のサポートはもうすぐ終了しますが、ギリギリまで使いたいという人もたくさんいます。この記事の中で紹介した方法を使って、Windows7を高速化して、より快適に使える様に工夫してみるといいでしょう。