2019年03月22日更新
Windows10を32bitから64bitに変更する方法!bitの確認方法や無料で移行する方法を解説!
Windows10には32bitと64bitの2種類があります。Windows10は64bitであればその性能を有効に発揮できます。アップデートは無料ですので、32bit版のWindows10を使用しているのであれば移行してみましょう。
目次
- 1Windows10を32bitから64bitに無料で変更しよう!
- ・Windows10は無料で32bitから64bitへアップグレードできる
- ・自分のWindows10が32bitか64bitか確認する方法
- 2Windows10の32bit版と64bit版の違い
- ・Windows10を64bitに移行した方がいい場合
- ・Windows10を64bitに移行する必要が薄い場合
- 3Windows10を無料アップグレードする準備と注意点
- ・64bitへ移行する時はクリーンインストール!その注意点は?
- ・Windows10を64bitへ移行できないケース
- 4Windows10を32bitから64bitへアップグレード
- ・Windows10を32bitから64bitへ移行する手順
- ・64bit版メディア作成ツールをダウンロード
- ・64bit版インストールメディアを作成
- ・64bit版OSのインストール
- 5Windows10をアップグレードする様々な方法
- ・SDカードを使用する
- ・USBメモリを使用する
- 6Windows10を無料でアップグレードして快適にPCを使おう!
Windows10を32bitから64bitに無料で変更しよう!
もしあなたが現在Windows10を利用中であり現在32bitを使っていて、無料でもう少しパソコンの性能を上げたいと考えているならば64bitを使うことで性能を上げる事ができるかもしれません。32bitよりも64bitの方がWindows10の性能を引き出すことができ、対応しているOSであれば無料で変更できるので一度確認してみましょう。
Windows10は無料で32bitから64bitへアップグレードできる
あなたのパソコンのOSが64bitに対応しているならば32bitからの変更は無料で簡単に行えます。手順を大まかに説明すると、(1)パソコンのOSの状況を確認、(2)マイクロソフトのページからメディア作成ツールをダウンロードする、(3)バックアップを忘れずに取る、(4)インストールメディアを作る、(5)クリーンインストールという流れです。
このように書くと少しむずかしい気がしますが、ひとつひとつの手順はそこまで複雑なものではありません。しっかりと確認すれば誰でもできる作業ですので慌てないで進めましょう。
自分のWindows10が32bitか64bitか確認する方法
まずはあなたのWindows10が32bitなのか、64bitを確認する必要があります。もし、64bitであれば今回の作業は必要ありません。まずは左下の「スタートメニュー」をクリックして歯車のマークの「設定」をクリックします。
設定を開いたら「システム」の項目を選んで、一番に下にあるバージョン情報を選択します。そこで「システムの種類」が確認できますので、「×64 ベース ベーシックプロセッサ」となっているかを確認してください。そうなっていれば今回行う64bitへのアッププグレードを行えます。
Windows10の32bit版と64bit版の違い
Windows10には32bitと64bitの2つがあり、現在32bitの方でも64bitに対応しているOSのパソコンであれば無料でアップデートできることはで説明いたしました。それではその2つの具体的なその違いはどこにあるのかを見ていきましょう。
Windows10を64bitに移行した方がいい場合
64bitでWindows10を使うメリットはメモリを多く搭載できることです。32bit版であればメモリは4GBまでしか搭載できません。また、4GBで搭載しても実際は3.3GBが最大となっています。しかしWindows10が64bitであれば最大で128GBのメモリを搭載することができます。もちろん最大の128GBまで搭載する人はほとんどいませんが、搭載できるメモリ容量の変更が最大のメリットといえます。
ソフトの面でも、32bit版は1つのソフトは最大で2GBまでしか使えません。しかし64bitであれば、この壁を壊して多くのメモリを1つのソフトが使えるように変更されました。もちろん現在搭載しているメモリがどのくらいあるのかによってそのソフトが使用できるメモリの大きさは変わってきます。
メモリを大きく使う画像編集ソフトや動画編集ソフト、インターネットブラウザなどはメモリの上限が決められていると、どうしても決められたメモリの中で動作するしかなくなるので動きがモタついてしまいます。ところが62bitであればこのメモリ制限がなくなったおかげで大きくメモリを使う画像編集ソフトや動画編集ソフトでもスムーズに動かせます。
Windows10を64bitに移行する必要が薄い場合
逆にあなたのパソコンにメモリが4GBまでしか積まれていない場合には、Windows10を64bitに変更するメリットは少なくなります。Windows10が32bitでの場合でも4GBまでは問題なく使用できますのであえて64bitにアップグレードする必要性は薄くなります。
また、パソコンの使用方法が音楽や動画の視聴、文章の作成がメインであるなら、これらはそこまでメモリを消費するソフトではありませんので32bit版のWindows10をアップグレードするメリットは薄いと考えられます。
周辺機器によっては32ビットまでしか対応しておらず、比較的新しい64bit版のOSに対応していないものもあります。特に仕事などで特殊な周辺機器を使用している方はその周辺機器が64bitに対応しているかどうかをしっかりと確認する必要があります。
Windows10を無料アップグレードする準備と注意点
Windows10を64bitへ変更するための無料アップグレードはそれほど難しくはありませんが、バックアップだけは慎重に行いましょう。アップデート時はクリーンインストールで行われるのでファイルやフォルダは一切残りません。
64bitへ移行する時はクリーンインストール!その注意点は?
今回は32bitから64bitへのアップデートはクリーンインストールで行います。その方法の利点は、32bitから64bitへの移行でライセンス認証の手前を省ける点にあります。注意点はクリーンインストールは上書きやアップデートインストールと違い、ファイルやフォルダが消えてしまうことです。ただし、ハードディスクを2つ以上搭載しているパソコンであればWindows10の入っているハードディスク以外はクリーンインストールされずにそのまま残ります。
また、メーカー製のパソコンを使用している時も注意が必要です。64bitへのアップデートはメーカーの保証外になっていることが多いのでメーカーの保証を受けられなくなる事も覚えておく必要があります。
また、メーカー製のパソコンであればディスクにバックアップ領域があり、自動でバックアップを取ってくれていることもあるので、アップデートのクリーンインストール前に確認してみましょう。
データをバックアップ
オススメのバックアップ方法はツールで「ブート領域」や「リカバリ領域」も含めて全てをバックアップする方法です。万が一問題が発生してしまい、アップデート前の環境に戻したい場合に利用します。
その他にもバックアップしておきたい項目としては、ブラウザのお気に入り、メールの内容、IMEや日本語入力の変換設定、ドキュメントや任意の場所に保管している動画や音楽などのファイル、ネット銀行や有料アプリの登録解除やパスワードなどです。今回はクリーンインストールで行うので、ファイのバックアップは万が一の事ものことを考えて絶対に行いましょう。
Windows10を64bitへ移行できないケース
32bit版から64bit版へ変更する際にどうしても移行できないケースもあります。最初に「システムの種類」で確認した時に「×64 ベース ベーシックプロセッサ」となっておらず、「×32 ベース ベーシックプロセッサ」になっている場合です。この場合は、パソコン自体が対応していないので変更は不可能です。お使いのパソコンが古く、64bitに対応していない時もアップグレードができません。
少しむずかしい話になりますが、64bit板がクリーンインストールを完了しても起動できない場合もあります。
その際は作成したインストールメディアから起動した際に、今まで使っていたパーティションを削除してみましょう。起動用パーティションに今までの32bit版のWindows10のブートローダーが残っていると問題が起き、変更した64bit版を読み込めません。クリーンインストールしても起動できないというアクシデントがあった場合は覚えておくといいかもしれません。
Windows10を32bitから64bitへアップグレード
ここまでの準備で32bitから64bitへの移行の方法や準備は完了しました。実際の移行はどのように行えば良いのかを解説します。
Windows10を32bitから64bitへ移行する手順
まずはもう一度、移行するための作業の確認となりますが、パソコンのOSの状況を確認する、マイクロソフトのページからメディア作成ツールをダウンロードする、バックアップを忘れずに取るという作業をここまでに行いました。ここからはインストールメディアを作って実際にパソコンにWindows10の64bitをクリーンインストールするという流れになります。
64bit版メディア作成ツールをダウンロード
インストールディスクを作成するためのツール「メディア作成ツール」のダウンロードはマイクロソフトの公式サイトから行います。「ツールを今すぐダウンロード」のバナーをクリックしてダウンロードします。
「MediaCreationTool.exe」がダウンロードされますので、任意のフォルダに保存します。
64bit版インストールメディアを作成
先ほどダウンロードした「MediaCreationTool.exe」を開きます。ライセンス条項を読んで「同意する」をクリックします。「別の PC のインストールメディアを作成する(USB フラッシュドライブ、DVD、または ISO ファイル)」を選択して「次へ」をクリックします。
「このPCにおすすめのオプションを使う」の項目にチェックがあるなら外します。三行目のアーキテクチャの項目を忘れずに「64ビット (x64)」に変更して「次へ」をクリックします。インストールメディアを作る時に注意する点は32bitと64bit、Home版とPro版の選択を間違えないことです。ここで間違えてしまうと持っているプロダクトキーが認証されずにライセンス認証ができなくなります。
「ISOファイル」を選択するとファイル保存のウインドウが開きます。任意のファイル名を決めて「保存」をクリックします。その後ファイルのダウンロードが始まります。保存したISOファイルを書き込みソフト(DVD Decrypter等)を使ってディスクを作成します。
64bit版OSのインストール
先ほど作成したDVDをDVDドライブにセットしてパソコンを起動します。BIOSでDVDドライブを一番に読込む設定にする必要があります。その後のインストールは簡単にできますが、いくつか注意する項目があります。インストールするOSのエディションは元のOSのエディションと同じにする必要があります。
インストールの種類でアップグレードとカスタム の選択になりますが、今回は「カスタム」を選択します。Windowsをインストールの場所は今Windows10が入っているドライブを選択します。パーティション分けしている場合、ハードディスクドライブが2台以上搭載されている場合は通常Cドライブが入っている場所です。
そのまま進むとライセンス認証画面でプロダクトキーの入力を求めてきますが、下部の「プロダクト キーがありません」をクリックします。一度自動オンライン認証していればプロダクトキーの入力を省略する事が可能です。
ここまで進めばあとはインストールが終わるのを待つだけです。無事にインストールが終わったら、最初に確認したときのように「スタートメニュー」をクリックして「設定」「システム」から「システムの種類」が確認できますので、「×64 ベース ベーシックプロセッサ」となっているかを確認します。名前が変わっていればアップデート完了です。
Windows10をアップグレードする様々な方法
インストールディスクを作成する以外にもSDカードやUSBメモリをインストールディスク代わりに使う方法があります。ディスクを作る手間が省けますが、パソコンによっては対応していませんので使っているパソコンがSDカードやUSBメモリの起動に対応してるかどうかはしっかりと確認しましょう。
USBブートの機能がないパソコンの場合は「ISOファイル」を選択してます。自分の環境に合った方を選んで「次へ」をクリックします。
SDカードを使用する
DVDで作成する時と大きな違いはありませんが、変更点は「使用するメディアを選んでください」の項目で「USBフラッシュドライブ」を選択する点です。この際にメモリの容量は3GB以上が必要です。その後、インストールしたいSDカードを指しているドライブを選択してWindows10をインストールします。しばらく待てば無事にインストール用SDカードが完成します。
USBメモリを使用する
USBメモリの場合も上記のSDカードと同様の手順でインストール用のUSBメモリを作成できます。どちらの場合であっても、インストール用のメディアを作成した後はDVDで作成した時と同じ手順でクリーンインストールしてアップグレードを行います。
Windows10を無料でアップグレードして快適にPCを使おう!
今回は32bitから64bitへ無料で変更する方法を紹介しました。今使っているパソコンのメモリが4GB以下の場合はそこまで影響はないかしれませんが、それ以外の方で32bitを使っているのであれば64bitにするメリットは十分にあります。
Windows7や8からWindows10にアップグレードした方であれば32bitのままになっている方もいますので、一度自分のパソコンの状態がどうなっているのかを確認してみましょう。クリーンインストールやメディアの作成など、OSの変更には少し時間は必要ですが思わぬ効果が期待できるかもしれません。