Windows10で仮想メモリを設定・最適なサイズに変更する方法とメリットを解説!

Windows10で仮想メモリの最適なサイズに変更する方法とメリットを解説していきます。そもそも仮想メモリとは何か、Windows10での仮想メモリの計算方法と変更方法など詳しく説明していきます。最適化することにより、快適に使用できるようになります。

Windows10で仮想メモリを設定・最適なサイズに変更する方法とメリットを解説!のイメージ

目次

  1. 1Windows10で仮想メモリサイズを最適化するメリット
  2. PCのフリーズやアプリケーション停止を防ぐ
  3. あくまで物理メモリの増設がベスト
  4. 2Windows10で仮想メモリの最適なサイズとは?
  5. タスクマネージャーで調べよう
  6. 3Windows10で仮想メモリを設定・変更する方法
  7. 設定前に確認しておきたいポイント
  8. 「システムの詳細設定」から設定しよう
  9. 4Windows10は仮想メモリを活用して快適に使おう

Windows10で仮想メモリサイズを最適化するメリット

Windows10の仮想メモリとは、物理メモリの容量が不足した際に物理メモリの内容を一時的にハードディスクに書き出して、メモリ不足を補助するファイルのことです。Windows10で仮想メモリを最適化することのメリットを解説します。

Windows10

PCのフリーズやアプリケーション停止を防ぐ

Windows10では物理メモリが不足している状態で仮想メモリが無効になっている場合、パソコンに負荷がかかりすぎてパソコンのフリーズや、アプリケーションの停止に繋がってしまうことがあります。仮想メモリを有効に変更しておくことで、フリーズを防ぐことができるメリットがあります。

あくまで物理メモリの増設がベスト

物理メモリで足りない部分を仮想メモリで補ったとしても、ページファイルはハードディスクに書き出されるため、物理メモリと比べるとどうしても仮想メモリは遅くなってしまいます。物理メモリの増設が可能であるなら、あくまで物理メモリ自体の増設をした方が良いでしょう。

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Windows10で仮想メモリの最適なサイズとは?

Windows10で仮想メモリがどの程度使用されているかを把握しておく必要があります。仮想メモリの最適なサイズを調べる計算方法を解説します。

最適化

タスクマネージャーで調べよう

Windows10での仮想メモリの計算方法は、「タスクマネージャー」を開いてメモリの使用状況を調べます。「スタート」を右クリック→「タスクマネージャー」を左クリックで進みます。

タスクマネージャー

「タスクマネージャー」を開いたら、パフォーマンスを選択します。

パフォーマンス

パフォーマンスの項目のうち「メモリ」を選択します。ここで注目するのは、①使用中(使用している物理メモリ)と②コミット済み(物理メモリと仮想メモリの合計)の数値です。コミット済みの物理メモリと仮想メモリの合計から物理メモリを引けば、仮想メモリがどのくらい使用されているのかがわかります。

メモリ

「②-①=仮想メモリ」となる為、この場合「4.2-3.0=1.2GB」が仮想メモリの数値となります。普段起動しているプログラムを立ち上げた状態で、この計算方法を何度か調べてみると平均が出てきます。

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Windows10で仮想メモリを設定・変更する方法

仮想メモリの使用量の計算方法がわかったところで、続いてはWindows10で仮想メモリの設定方法と、変更方法について解説していきます。

変更

設定前に確認しておきたいポイント

まずは設定を変更する前に、手持ちのWindows10に搭載されているHDDやSSDの状態などを確認しておきましょう。それぞれの状況により最適な理想形があります。

確認方法は、「スタート」右クリック→「システム」から開いた設定の右画面「バージョン情報」部分を下にスクロールしていくと関連情報の「システム情報」があります。

設定方法

「システム情報」を開くと下記の画面が出てきます。

Windows10情報

「システムの詳細設定」→「パフォーマンス」の設定→パフォーマンスオプションの「詳細設定」を選びます。ここから仮想メモリの変更ができます。

仮想メモリの変更

「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外してください。下の枠にドライブが表示されるようになり、Cドライブのみの場合は、Cドライブに設定します。複数のストレージがある場合、ここに表示されます。下記の項目に当てはまるか確認しながら進んでください。

仮想メモリのチェック

複数のストレージがある場合の理想形

Windows10に搭載されているHDDやSSDが2台以上の場合は、システム以外のドライブに仮想メモリを設定すると良いでしょう。Cドライブはページファイリング無しに設定し、Dドライブなどの他のドライブにページングファイルを設定しましょう。

そうすることによりシステムが安定し、Cドライブの容量を節約できます。さらにバックアップをする際、余分なデータを読み込む必要が無くなるため、トラブルも軽減することができます。

パーティション分けしている場合の理想形

1つのHDD・SSDなどをパーティションで分けている場合は、Cドライブに仮想メモリの設定をしておくと良いでしょう。Dドライブに仮想メモリを設定するとシークタイムの距離が長くなってしまうからです。

断片化を防ぐ方法

断片化を防ぐ方法として、初期サイズと最大サイズは同じ数値を入力するようにしましょう。

「システムの詳細設定」から設定しよう

仮想メモリ変更後

Cドライブのみの場合、カスタムサイズにチェックを入れ初期サイズと最大サイズに同じ数値(MB)を入力します。先ほど計算した数値に少し上乗せした数値を入れておくと良いでしょう。

「コミット済み」-「使用中」=「仮想メモリ」は1.2GBだったので、1200MB+800MBの2000MBで入力してみます。設定をクリックすると、Cドライブのファイルのサイズがシステム管理から入力した数値に変更されます。

ドライブが複数ある場合、CドライブではなくDドライブなど他のドライブのファイルサイズに数値を入力してください。その後にCドライブを選択し「ページングファイルなし」にチェックを入れて、Cドライブのファイルサイズをなしに変更してから、一番下の「OK」をクリックしてください。

再起動すると、設定が適用されるようになります。

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Windows10は仮想メモリを活用して快適に使おう

最適化

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この記事のライター
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