Windows10のPCのパフォーマンス確認方法!CPU/メモリ/ディスクの使用率は?

Windows10のパフォーマンスの確認方法を説明します。Windows10でパフォーマンスを確認するためのツールはいくつもあります。その使い方が分かれば、使っているPCが十分なパフォーマンスを持っているのか、あるいはそろそろ更新かが判断出来ます。

Windows10のPCのパフォーマンス確認方法!CPU/メモリ/ディスクの使用率は?のイメージ

目次

  1. 1Windows10のPCのパフォーマンスを確認するには?
  2. タスクマネージャーを使って使用率を表示・確認する
  3. 2Windows10のPCのパフォーマンスをソフトを使って確認する
  4. PowerShellの起動
  5. WinSATの起動
  6. WinSATでの測定
  7. PowerShellでパフォーマンスのスコアを確認する
  8. 3Windows10のパフォーマンスのスコアを見やすくするには?
  9. WEBmarksでスコア化して表示する
  10. 4Windows10のPCのスペックを確認する方法
  11. CPU・メモリ
  12. ビデオカード
  13. DirectXのバージョン
  14. HDDの容量
  15. 5Windows10のPCのパフォーマンスを確認してみよう!

Windows10のPCのパフォーマンスを確認するには?

次々リリースされるアプリケーションの要求スペックは日々高くなっています。それを追いかけるように、PCのスペックも日々高く変化していきます。ですが、PCはそう短期間で買い替えられるわけでもありません。古いPCでも最新のアプリを動かしていくためには指標が必要です。このPCの性能に余裕はあるのか、その確認にWindows10のPCでパフォーマンスを確認する方法を説明します。

タスクマネージャーを使って使用率を表示・確認する

Windows10にはタスクマネージャーというツールが標準でインストールされています。どんなタスクが動いているのか、メモリの使用率は、いろいろなことを確認出来るタスクマネージャーを使えば、Windows10のPCのパフォーマンスを確認することが可能です。確認方法をご説明します。

タスクマネージャーを開く

タスクマネージャーを実行するには、Windows10の画面左下にあるWindowsマークを右クリックして、メニューを表示させます。メニューの中にタスクマネージャーがありますので、これを選択します。

CPU

Windows10のタスクマネージャーを開いたら上部のパフォーマンスタブを選択することで、パフォーマンスの表示が出来ます。CPUのパフォーマンスを見るためには、ウィンドウ左のCPUを選択します。CPUのパフォーマンスでは、使用率、速度、プロセス数、スレッド数、ハンドル数などが見れます。

CPUのパフォーマンス

このうちプロセス数、スレッド数、ハンドル数は現在動いているアプリケーションやバックグラウンドで動作しているタスクで使用されている数を示します。CPUのパフォーマンスで気にする点は、使用率です。使用率が100%に近いほどCPUが忙しく動いていることを示します。

メモリ

Windows10のタスクマネージャーでメモリのパフォーマンスを見るためには、ウィンドウ左のメモリを選択します。上部のタブはパフォーマンスのままです。メモリのパフォーマンスで表示されるのはメモリの使用率、利用可能な残りのメモリ容量、コミット済みのメモリ容量などです。ここでも気にする点はCPUと同様に使用率です。使用率が100%に近いほどメモリに余裕がないことを示します。

メモリのパフォーマンス

ディスク

Windows10のタスクマネージャーでディスクのパフォーマンスを見るためには、ウィンドウ左のディスクを選択します。ディスクのパフォーマンスで表示されるのはディスクのアクティブな時間、平均応答時間、読み取り速度、書き込み速度などです。ディスクのパフォーマンスで気になるのは読み取り速度、書き込み速度です。大きなデータを変更するときに、データを開くのに掛かる時間や、保存する時にかかる時間に関係します。

ディスクのパフォーマンス

イーサネット

Windows10のタスクマネージャーでイーサネットのパフォーマンスを見るためには、ウィンドウ左のイーサネットを選択します。イーサネットのパフォーマンスで表示されるのは送信、受信、それぞれの速度などです。インターネットも含めたPCと接続された機器との通信速度ですから、PCのパフォーマンス単体ではなく、接続先の機器を含めたパフォーマンス表示となります。

イーサネットのパフォーマンス

Windows10のPCのパフォーマンスをソフトを使って確認する

Windows10にはタスクマネージャー以外にも、標準でパフォーマンスを測定出来るソフトがインストールされています。それが「WinSAT」というソフトです。Windows10でこのソフトは使うためにまずPowerShellを起動する必要があります。その方法をご説明します。

PowerShellの起動

PowerShellとはWindows10に対してコマンドを実行するためのものです。Windows10の画面左下にあるWindowsマークを右クリックして、メニューを表示させます。メニューの中から「ファイル名を指定して実行」を選択します。

ファイル名を指定して実行を選択

ウィンドウが開きますので、「powershell」と入力してOKを押します。これでWindows10でPowerShellが起動します。

powershellの実行

WinSATの起動

PowerShellの起動が終わると、青いウィンドウが表示されます。ここに「winsat formal」と入力し、エンターキーを押すとWinSATが起動します。

PowerShellの画面

WinSATでの測定

WinSATが起動すると自動的に測定が開始されます。測定中は黒いウィンドウが開き、メッセージが表示されます。測定には数分掛かりますので、そのままお待ちください。測定が終了したら黒いウィンドウは自動的に閉じます。

WinSATの測定

PowerShellでパフォーマンスのスコアを確認する

黒いウィンドウが自動的に閉じたら測定完了です、結果は、青いウィンドウのPowerShellで行います。青いウィンドウで「Get-CimInstance Win32_WinSat」と入力し、エンターキーを押すと結果が表示されます。

WinSATの結果

測定結果はそれぞれ

  • CPUScore:CPU性能
  • D3DScore:3Dグラフィックの性能
  • DiskScore:ハードディスクの性能
  • GraphicsScore:グラフィックの性能
  • MemoryScore:メモリーの性能
  • WinSPRLevel:それぞれの性能の中で一番低い値
を示します。最大は9.9です。

Windows10のパフォーマンスのスコアを見やすくするには?

Windows10に標準で入っているパフォーマンス測定ツールWinSATで、パフォーマンスを確認することが出来ました。ただ、青いウィンドウに数字だけ並べられても少し見づらいかと思います。WinSATの結果をPowerShellのウィンドウではなく、Web上で確認する方法についてもご説明します。

WEBmarksでスコア化して表示する

WinSATの測定結果はファイルに保存されています。それをWEBmarksというサイトで使用することによって、結果を表示することが可能です。ブラウザで、「https://webmarks.info/ja/」を開いてください。

webmarksの画面

webmarksのページを開いたら、3番の枠の中にWinSATの測定結果ファイルをドロップします。WinSATの測定結果は「C:\Windows\Performance\WinSAT\DataStore\」に保存されています。ここにはいくつものファイルがありますが、測定した日時から始まるファイル名になっています。「日時Formal.Assessment(Recent).WinSAT.xml」を探して、webmarksのページにドロップします。

webmarksの結果

表示される数値はPowerShellのウィンドウで見たものと同じです。こちらのほうが少しだけ見やすいので、PowerShellのウィンドウでは分かり難いという方は、webmarksをご利用下さい。

Windows10のPCのスペックを確認する方法

Windows10のPCでパフォーマンスを確認する方法について説明しました。表示されたパフォーマンスは十分なものだったでしょうか、不満の残る結果だったでしょうか。もし不満の残るパフォーマンスだった場合、Windows10のPCの買い替えや、PCパーツの入れ替えなどのスペックアップを検討するかもしれません。そのためには今のPCのスペックを知ることが必要です。

CPU・メモリ

Windows10でCPUとメモリのスペックを確認するためには、Windows10のデスクトップから左下のメニューを開き、設定アイコンを選択します。

設定を開く

設定画面が開きましたら、そこで「システム」を選択し、次に「バージョン情報」を選択します。

システムとバージョン情報

「バージョン情報」画面を下にスクロールしていくと、プロセッサ、実装RAMという項目があります。これがCPUとメモリのスペックです。

CPUメモリの確認

ビデオカード

ビデオカード(グラフィックボード)の確認は、先ほどのCPU、メモリの確認で使った設定メニューから「システム」の「ディスプレイ」を選択します。ディスプレイのウィンドウを下にスクロールしていくと「ディスプレイの詳細設定」という項目が出てきますのでクリックします。

ディスプレイの詳細

ディスプレイの詳細設定のウィンドウから、アダプターのプロパティを選択するとビデオカード(グラフィックボード)のスペックが確認出来ます。

アダプターのプロパティ

DirectXのバージョン

DirectXのバージョンの確認方法です。Windows10の画面左下にあるWindowsマークを右クリックして、メニューを表示させます。メニューの中から「検索」を選択します。

検索の選択

開いた検索窓に「dxdiag」と入力すると、上部に検索結果が現れますので、dxdiagを実行します。

dxdiagの実行

dxdiagを実行するとDirectX診断ツールというウィンドウが表示されます。ウィンドウの下側にDirectXのバージョンが記載されています。

DirectXのバージョン

HDDの容量

HDDの容量の確認方法です。Windows10の画面左下にあるWindowsマークを右クリックして、メニューを表示させます。メニューの中から「エクスプローラー」を選択します。

エクスプローラーの選択

エクスプローラーが開いたら、左側のデスクトップの下にあるPCを選択します。そうすると右側にPCに接続されているドライブが全て表示され、空き領域、全体領域が確認出来ます。容量の値そのものが表示されます。使用率は表示されません。

HDDのスペック

Windows10のPCのパフォーマンスを確認してみよう!

Windows10のPCでパフォーマンスを確認する方法について説明しました。それぞれの待ち時間は数秒でも、長時間使っていると無駄な時間も膨大になってしまいます。パフォーマンスが不足していると感じたら、それぞれのスペックも確認してパーツの交換、Windows10のPCを買い替えるなども検討してみましょう。

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この記事のライター
tateyama