Windows10の起動が遅い時に立ち上がりを高速化する対処法まとめ！

Windows10の起動が遅いとイライラいしてしまいます。Windows10はスタートアップがそれまでのWindowsのOSと比べて高速化されているはずなのに、なぜか使っているうちにスタートアップがだんだんと遅くなってしまいます。Windows10の起動が遅い原因には次の3つの原因が考えられます。それぞれ対処してきましょう。

Windows10の起動が遅い原因の一つには、Windows10が立ち上がりの時のスタートアップアプリやバックグラウンドプログラムが多すぎることがあります。スタートアップアプリやバックグラウンドサービスの中には、もちろんセキュリティアプリのように常時PC上で動き続けていないといけないアプリもあります。

しかし、中にはスタートアップでの立ち上がりが必須ではないアプリもいろいろとあります。パソコンのスペックによってはWindows10の起動を遅くする原因になってしまうこともあるので、不要なものはスタートアップやバックグラウンドから外しましょう。

Windowsアップデートに失敗したことで、Windows10の起動が遅くなったり、PCの動きが重くなる状態になってしまうことがあります。Windows10の「設定」＞「更新とセキュリティ」＞「Windows Update」と進むと「更新の履歴を表示する」からWindowsアップデートを確認できます。正常にアップデートされているか確認しましょう。

PCは立ち上がりのときに外付けHDDやUSBメモリなどの周辺機器が接続されていると、起動時にすべての動作確認などを行うので、接続していない状態よりも起動が遅い状態になってしまいます。Windows10の起動が遅いことに悩んでいるのなら、PCの電源を入れる前にマウスやキーボードといった必要最小限の周辺機器以外は取り外してしまいましょう。

特にWindows7からアップグレードしたPCに多いのですが、Windows10を使うのには、PCのスペックが低すぎる、ということも原因にあります。Microsoftの方ではWindows10にアップグレードするためのPCのスペックを公表はしていますが、そちらに記載されているCPUやメモリは最低限ということで、快適な利用を約束するものではありません。

最低限のスペックでWindows10にアップグレードした場合には、どうしてもPCの動き自体が重くなってしまい、起動にも時間がかかってしまいます。

起動が遅いWindows10を高速化する対処法を見てきましょう。まずはソフトウエアの設定でできる対処法です。

スタートアップで立ち上がるアプリを整理して少なくしましょう。まずはWindows10のスタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を開きます。

「タスクマネージャー」の「スタートアップ」のタブを開いて、起動時に立ち上がる必要がないアプリがあればそのアプリをクリックして「無効にする」をクリックしましょう。そうするとそのアプリはWindows10の起動時に立ち上がらなくなります。

Windows10ではスタートアップで動き始めるアプリの他に、バックグラウンドで起動とともに動き始めるサービスもあります。そちらも整理しましょう。Windows10のスタートボタンから「すべてのアプリ」を開いて「Windows管理ツール」＞「サービス」をクリックします。

するとWindows10のバックグラウンドで動いているサービスの一覧が出てきます。どれを停止したらいいのかわかりませんが、次の5つのプログラムは個人利用では必要ありません。停止しても大丈夫です。

Application Management
BranchCache
Distributed Transaction Coordinator
Microsoft App-V Client
Net.Tcp Port Sharing Service

高速化スタートアップ機能を有効にすることでWindows10の立ち上がりが高速化できる可能性があります。高速化スタートアップ機能を有効にする方法は、Windows10の「設定」から「システム」＞「電源とスリープ」＞「電源の追加設定」と進みます。

「電源ボタンの動作の選択」をクリックします。

「高速スタートアップを有効にする」にチェックを入れて「変更の保存」をクリックします。すると高速スタートアップで起動されるようになります。ただし、高速スタートアップを有効にしたことで、PCに不具合が出ることもあります。その場合にはすぐに無効に変更しましょう。

Windows10の起動が遅い原因にWindowsアップデートの失敗が原因だという人もいます。Windowsアップデートに失敗したことで、常にWindowsがアップデートを要求している状態になっていることから、PCの動作が重くなり、起動にも影響してしまいます。ということで、こちらではWindowsアップデートの確認方法を見ていきましょう。

Windowsアップデートの更新履歴を確認してみましょう。Windows10の設定の「更新とセキュリティ」から後輪履歴を確認することができます。失敗していて、やり直してもアップデートができない場合には、次のディスクのクリーンアップを試してみましょう。

Windowsアップデートがうまくいかないときには、ディスクのクリーンアップを実施することでほとんどの場合解決します。ディスクのクリーンアップとはディスクの空き容量を防ぐために、不要なファイルを削除したりするWindows10の機能です。

Windows10のディスクのクリーンアップの方法は次の記事で詳しく説明しているので、こちらをご覧ください。

ディスクのクリーンアップが終わったら、再度Windowsアップデートを試してみましょう。Windowsアップデートが成功したら、起動が早くなったかどうか確認してみましょう。ディスクのクリーンアップをしてもWindowsアップデートが成功しない場合には、販売店化修理店へ相談してみることをおすすめします。

また、Windowsアップデートが成功しても、起動が遅い状態であれば他の原因を考えましょう。

Windows10の起動が遅いときにはハードウエア的な対処法もあります。

まず試してほしいことは、Windows10を起動する前に周辺機器をキーボードとマウス以外取り外すことです。USBメモリや外付けHDD以外にも、プリンタやスキャナ、スピーカーなども外付けの機器は全て取り外します。それで高速化できるかどうか確認してみましょう。

それで起動が高速化するようであれば、周辺機器の取り付けはWindows10の起動が完了してから行うようにしましょう。

ここまでお伝えしてきた対処法を試してみても、PCが壊れているわけではないのにWindows10が高速化しないようであれば、PCのスペックが低すぎると考えましょう。PCのスペックというのは、主にCPUとメモリです。まずはメモリを増設してみて、それでダメならCPUも高性能なものに交換してみましょう。

初期のWindows7をアップグレードしたもので、メモリやCPUを交換できないようであれば、PCの買換えを検討したほうがいいかもしれません。

ストレージがHDDの場合には、SSDに交換してみる、というのも1つの方法です。SSDの方が容量は少ないのですが、HDDよりは起動は早くなります。PCのスペックが許せば、起動用にSSDを、大容量の記憶媒体としてHDDを両方装着するWストレージにするのもありでしょう。

Windows10の起動が遅い時の対処法についてみてきました。Windows10の起動が遅いという現象は、原因がソフトウエア的な面での操作だけで解決できない場合もあります。この記事でご紹介した方法を試してみても高速化しない場合には、PCの販売店や修理店に相談してみることをおすすめします。

しかし、ほとんどの場合にはこの記事でご紹介した方法で解決できます。ぜひ一つずつ対処法を試してみて、あなたのPCが快適に使えるようにしてみてください。