2019年06月21日更新
Windows10のローカルアカウントとユーザーアカウントの違いと追加方法!
Windows10に追加できるユーザーアカウントにはローカルアカウントとMicrosoftアカウントがあります。管理者権限を持てるのはどちらなのでしょうか。この記事ではWindows10のアカウント追加についてみていきましょう。
目次
- 1Windows10で追加できるユーザーアカウントは2種類
- ・Microsoftアカウントとは?
- ・ローカルユーザーアカウントとは?
- ・管理者権限はどちらが持てる?
- 2Windows10にMicrosoftアカウントを追加する方法
- ・Microsoftアカウントの作成
- ・Microsoftアカウントの追加
- 3Windows10にローカルアカウントを追加する方法
- ・家族の追加はローカルアカウントで
- ・ローカルアカウントの追加方法
- ・管理者ユーザーの設定方法
- 4Windows10にユーザーアカウントを追加できないときには?
- ・コマンドプロンプトからローカルアカウントは作成可能
- ・Microsoftアカウントに変更することも可能
- 5Windows10に家族アカウントを追加しよう!
Windows10で追加できるユーザーアカウントは2種類
Windows10のPCを家族全員が一人一台持っている、という家庭はほとんどないでしょう。多くの家庭では、家族全員で1台のWindows10のPCを共有していることと思います。
しかし、家族と言えどもプライバシーはあります。同じアカウントを共有していたら、メールやSNSでのやり取りを他の家族に見られてしまいます。家族と言えども、Windows10のPCを使うときには、それぞれ自分のアカウントで使いたいものです。
Windows10に追加できるアカウントの種類には2種類あります。この記事ではWindows10に追加できるアカウントの種類の説明や、アカウントを追加する方法についてみていきましょう。
Microsoftアカウントとは?
まずWindows10に追加できるアカウントにはMicrosoftアカウントがあります。MicrosoftアカウントとはWeb上に提供されているMicrosoftのさまざまなサービスを利用することができるアカウントです。
Windows10のOutlookやOffice、Xboxのセーブデータなどを同期させて、他のPCでも使えるようにすることができます。また、Microsoftストアを利用して、Windows10のアプリなどを購入することもできます。
ローカルユーザーアカウントとは?
Microsoftアカウントの他に、Windows10に追加できるアカウントにはローカルユーザーアカウントもあります。ローカルユーザーアカウントというのは、そのPCだけを使うことができるユーザーアカウントです。他のPCとOfficeなどのデータを同期したり、Microsoftストアを利用したりすることはできません。
管理者権限はどちらが持てる?
PCには管理者権限を持つ人が必要になります。PCに管理者権限を持っていると、アプリのインストールやアンインストール、PCのセキュリティなどに関わる高度な設定を行うことができるようになります。
PCの管理者権限を持つ人は1人とは決まっていません。追加するユーザー全てを管理者権限にすることができるのです。PCの管理者権限を持てるのは、Microsoftアカウントなのでしょうか。それともローカルユーザーアカウントなのでしょうか。
Windows10のPCの管理者権限は、Microsoftアカウントでもローカルユーザーアカウントでもどちらでも持つことができます。
この2つのアカウントの違いは、Microsoftの外部のサービスとつながっているかどうか、という違いで、特定のPCを管理する上での上下関係というのはありません。家族や職場でアカウントの種類に関係なく、管理者にふさわしいと思われる人に管理者権限を付与しましょう。
Windows10にMicrosoftアカウントを追加する方法
ここからWindows10にユーザーアカウントを追加する方法を具体的に見ていきましょう。まずはMicrosoftアカウントの追加方法についてです。
Microsoftアカウントの作成
MicrosoftアカウントをWindows10に追加する前に、まずはMicrosoftアカウントを作成しましょう。まずはMicrosoftアカウントを追加するために、Microsoftのサインインページに入り、「アカウントをお持ちでない場合、作成できます」をクリックします。
アカウントの追加作成に利用する電話番号を入力して「次へ」をクリックします。メールアドレスを使う場合には「既にお持ちのメールアドレスを使う」をクリックします。メールアドレスを使う場合には、次のページでアカウント追加に登録するメールアドレスを入力して「追加」をクリックします。
パスワードを設定します。
今回はメールアドレスで作ったのでメールにアカウント追加に必要なコードを記載したメールが届きます。電話番号の場合には、SMSか音声案内でコードが届くので、そちらをこの画面に入力します。
ロボットではないことを確認するために、記載されている読み取りにくい文字を入力します。見えにくい場合には「新規」をクリックして新しい文字を表示するか、「音声」をクリックして聞き取った音声を入力します。入力したら「次へ」をクリックします。
セキュリティ情報が正確かどうか確認して問題なければ「問題ありません」をクリックするとMicrosoftアカウントが追加されました。修正したい場合には「今すぐ更新します」をクリックして変更します。
アカウントが作成されるとこのようにMicrosoftのアカウントページに入ることができます。
Microsoftアカウントの追加
次に作成したMicrosoftアカウントをWindows10のPCに追加していきます。Windows10の左下の「スタートボタン」から歯車マークの「設定」をクリックします。「設定」>「アカウント」と進み、左サイドバーの「家族とその他のユーザー」をクリックします。
「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリックします。
するとMicrosoftアカウントへサインインするページが出てくるので、先ほどMicrosoftアカウントを追加するために使った電話番号かメールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。
するとこちらの画面になるので「完了」をクリックします。
するとこのようにMicrosoftアカウントがWindows10に追加されました。
Windows10にローカルアカウントを追加する方法
次にWindows10にローカルユーザーアカウントを追加する方法についてみていきましょう。
家族の追加はローカルアカウントで
同じPCのユーザーに家族を加えたいときには、ローカルアカウントで追加することが一般的でしょう。もしもその家族が、仕事や学校でMicrosoftアカウントが必要ならば、Microsoftアカウントでユーザーを追加することも可能ですが、基本的にローカルアカウントで追加しましょう。
ローカルアカウントの追加方法
ローカルアカウントの追加方法です。Windows10の「設定」>「アカウント」>「家族とその他のユーザー」>「その他のユーザーをこのPCに追加」と進みます。
Microsoftアカウントを追加した時と同じように、Microsoftアカウントへのサインインの画面が出ますが、Microsoftアカウントはないので「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。
「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。
ユーザー名とパスワードを入力すると、パスワードを忘れた場合の秘密の質問が出てきます。秘密の質問と答えを3つ入力して「次へ」をクリックします。
するとPCにローカルアカウントのユーザーが追加されます。
管理者ユーザーの設定方法
Microsoftアカウントでもローカルアカウントでも、管理者権限を後から追加することも可能です。管理者権限を持つアカウントは1台のPCに後から追加することもできます。追加したユーザーアカウントに管理者ユーザーを追加したい場合には、管理者権限のあるアカウントでWindows10にまずログインします。
今回は「user2」を管理者に指定してみます。Windows10の「設定」の「アカウント」>「家族のその他のユーザー」から管理者に指定したいアカウントをクリックして、「アカウントの種類の変更」をクリックします。
するとアカウントの種類を変更できる画面が出てきます。「標準ユーザー」をクリックします。
すると「管理者」と選択できるので、「管理者」を選択して「OK」をクリックします。するとそのアカウントに管理者権限が追加されました。
Windows10にユーザーアカウントを追加できないときには?
Windows10の設定から何らかの不具合によりユーザーアカウントが追加できないことがあります。その場合には他の方法で追加することができます。
コマンドプロンプトからローカルアカウントは作成可能
コマンドプロンプトからローカルアカウントを追加することができるので、その手順を見ていきましょう。まずはWindows10のスタートボタンからアプリの一覧を開いて、「Windowsシステムツール」のフォルダをクリックします。すると「コマンドプロンプト」があるので、右クリックして「管理者として実行」をクリックします。
真っ黒な画面が出てきますが、カーソルが点滅しているところに「net user 作成するユーザー名 パスワード /add」と入力すると、ローカルユーザーアカウントがWindows10に追加されます。例えば「太郎」というアカウントを「12345」というパスワードで追加したければ「net user 太郎 12345 /add」と入力して、Enterキーを押します。
Windows10の「設定」の「アカウント」から「家族とその他のユーザー」を確認してみると、確かに「太郎」というアカウントが作成されています。
Microsoftアカウントに変更することも可能
ローカルアカウントで追加したアカウントをMicrosoftアカウントに切り替えることも可能です。Microsoftアカウントに変更したいアカウントでWindows10にログインしてから、Windows10の「設定」>「アカウント」>「ユーザーの情報」と入り、「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリックします。
するとMicrosoftアカウントを設定する画面になるので、こちらからMicrosoftアカウントを追加していきます。
Windows10に家族アカウントを追加しよう!
Windows10にユーザーアカウントを追加する方法は理解していただけたでしょうか。家族とはいえ、やはりメールやSNSのやり取りを覗かれるのは嫌なものです。
アカウントを追加する方法はそれほど難しいものではないので、ぜひチャレンジしてみましょう。家族のアカウントを追加して、家族みんながそれぞれPCライフを楽しめるようにWindows10を設定してみてください。