2019年03月19日更新
Windows10のユーザー(Microsoft)アカウント削除方法!削除できない場合も解説!
Windows10では、ユーザーの情報をMicrosoftアカウントとして登録します。Windows10ではご自身のアカウントの他に複数ユーザーのためのアカウントを作成することができます。今回はアカウントの削除に焦点を当て、適切な削除方法を解説していきます。
目次
- 1Windows10のユーザーアカウントでできることは?削除して大丈夫?
- ・Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いとは?
- 2「Windowsの設定」からWindows10のユーザーアカウントを削除するには?
- ・削除した場合に中のファイルも全削除される
- ・「Windowsの設定」からユーザーアカウントを削除する手順
- 3コントロールパネルからWindows10のユーザーアカウントを削除するには?
- ・コントロールパネルからの削除でファイルは保持できる
- ・コントロールパネルからWindows10のユーザーアカウントを削除する手順
- 4Windows10のユーザーアカウントが削除できない場合はどうする?
- ・ユーザーアカウントを削除できない場合の原因
- ・ 削除対象と異なる管理者アカウントでサインインし削除する
- 5Windows10のユーザーアカウントの削除は慎重に行おう!
Windows10のユーザーアカウントでできることは?削除して大丈夫?
Windows10では、パソコンにログインする際にWindows10専用のユーザーアカウントを作ってからログインする必要があります。Windows10のユーザーアカウントを作成してログインすることで、ログインしたユーザー専用の設定を反映できたり、アプリを配置したりなどユーザーに向けた画面を開くことができます。複数アカウントの使い分けもできます。
Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いとは?
Windows10には、ローカルユーザーアカウントの他にMicrosoftアカウントが存在します。ここでは、それらのアカウントの違いを説明します。ローカルアカウントは、Windows10などのパソコンを起動してログインすることが一般的ですので、多くの方に使われています。ローカルアカウントはパソコンを使う為のアカウントという位置付けです。
MicrosoftアカウントはWindowsの全機能を使える
Windows10のパソコンにログインするために登録するのがローカルアカウントであるのに対して、Microsoftアカウントはさらに機能を拡張してくれる仕組みになっています。Windows10に搭載されている機能をすべて使いたいという場合はMicrosoftアカウントを用意することで、快適に使うことができます。
Microsoftアカウントは登録さえしてしまえば、Webサービスなどでも使用できるアカウントになるので利便性が圧倒的に向上します。簡単に言うと、ローカルアカウントはお使いのWindows10の個人情報を管理できるアカウントで、Microsoftアカウントは、お使いのWindows10のパソコンと、それに関するサービスを利用するためのアカウントです。
Microsoftアカウントは複数のPCを同期できる
ローカルアカウントは、Windows10のパソコンである特定の1台を使うためのアカウントであるのに対して、Microsoftアカウントは、他のパソコンでもログインして使うことができるという仕組みがあります。Microsoftアカウントを取得しておけば、個人情報を含め、設定したものを他の端末にも反映させることができるというわけです。
MicrosoftアカウントはMicrosoftサービスと連携できる
そして、Microsoftアカウントを使うことでさらに便利にソフトを使うことができます。Windows10などのパソコンにも搭載されることが多いMicrosoft WordやExcelといったサービスをMicrosoftアカウント1つで使用することができます。Microsoft関連のソフトを多用するユーザーは、Microsoftアカウントを登録することをお勧めします。
また、Microsoftのサービスはパソコン内だけに留まりません。最近ではWordやExcel、そしてPowerpoint等のサービスをウェブ上でも使用できるようになっています。違ったパソコンからウェブ上サービスにログインして利用もできるので、便利な機能です。もちろんローカルアカウントではできないのでMicrosoftアカウントを作成して使います。
「Windowsの設定」からWindows10のユーザーアカウントを削除するには?
アカウントの違いについて理解したところで、いよいよここから本題に入っていきます。Windows10でMicrosoftアカウントを作成してパソコンを使用している中で、Windowsの設定を行ってローカルのユーザーアカウントを削除したいという場合はどのようにしたら削除されるのかというお悩みを解消していきます。
削除した場合に中のファイルも全削除される
ログインに使うローカルのユーザーアカウントを削除すると、お使いのパソコン上からもユーザーデータが削除されます。そのため次回からそのアカウントでログインすることはできなくなります。また、これだけではなく、Windows10のパソコン内にユーザー情報として保管されていたデータも全て削除されていきます。ユーザーフォルダが全削除されます。
必要であれば別場所にバックアップする
ローカルアカウントを削除することにより、端末内に保存されているアカウントデータのフォルダが削除されます。この時、中身のファイルなども全て削除されることになります。もしWindows10にログインして使ってきたユーザー情報ファイルのデータをまだ残したい場合は、コピーして外部ストレージなど別の場所に貼り付けてバックアップをとりましょう。
「Windowsの設定」からユーザーアカウントを削除する手順
ここからは、Windows10の中にある「設定」からユーザーアカウントを削除する手順について説明していきます。削除する前にユーザーデータのバックアップを行いたい方はしっかりとバックアップできているか確認した上で削除を行うようにしてください。それぞれのステップごとに手順をチェックしていきます。早速見ていきましょう。
(1)スタートメニューから設定をクリック
アカウント削除をするためには「スタートメニュー」を表示させてください。画面左下のアイコンをクリックして起動させます。次にこの中から「設定」のアイコンをクリックしてください。電源アイコンの上部に設定の歯車マークが表示されることが殆どですので、すぐに起動させることができます。見つからない場合はCortana等で呼び出しましょう。
(2)アカウントをクリックし「家族とその他ユーザー」をクリック
設定の中に「アカウント」という項目がありますのでこちらをクリックしてください。すると現在ログインしているあなたのアカウント情報が表示されます。ここでアカウント情報を編集することもできますし、Microsoftアカウントの管理も行えます。この中から「家族とその他のユーザー」をクリックしてください。
(3)削除対象のユーザーをクリックして削除をクリック
「家族とその他のユーザー」をクリックすると、パソコンにログインできるユーザーアカウントが一覧で表示されます。この中から、あなたが削除したいアカウントをクリックしてください。すると「削除」のボタンが現れますので、「削除」をクリックしてください。
(4)「アカウントとデータの削除」をクリック
「削除」をクリックではすぐに削除はされません。まずは確認画面が表示されます。そのユーザーが残したファイルやデータ、アプリケーションなど全てのデータが削除されますのでバックアップを推奨する確認画面となります。そのまま削除して良い場合は、「アカウントとデータの削除」をクリックしてください。削除はこれで完了です。
(5)「その他ユーザー」にアカウントがないことを確認
ここまでの手順でユーザーアカウントを削除できたら、実際にアカウントが削除されているかの確認をおこないましょう。もう一度設定の「アカウント」画面をチェックして、「他のユーザー」の部分に削除したアカウントがないことを確かめてください。残っている場合は、削除に失敗していますので、もう一度削除を試してください。
コントロールパネルからWindows10のユーザーアカウントを削除するには?
上記では、Windows10の設定を使ったアカウント削除方法を解説しました。Windows10のユーザーアカウントを削除するには、別の方法も存在します。それが「コントロールパネル」を使用したローカルユーザーアカウントの削除です。こちらには少し利点がありますのでそれも含めて、ステップごとに削除手順を解説していきます。
コントロールパネルからの削除でファイルは保持できる
まずはこちらの削除方法での利点について紹介します。コントロールパネルを使ってアカウントの削除を行うと、ユーザー情報などを保存したファイルが保持できるというのがメリットです。設定からアカウントの削除を行うと、データのバックアップが必要でしたが、その手間が省けることになりますので便利です。
コントロールパネルからWindows10のユーザーアカウントを削除する手順
それでは、ファイルが削除されない利点があるコントロールパネルからのアカウント削除の手順の説明に入ります。コントロールパネルというのはパソコン内のシステムやインターネットの管理、アプリの削除など様々な管理を行うことができるツールの1つです。知らないという方は、是非覚えておいてください。
(1)Windowsシステムツールからコントロールパネルをクリック
削除への最初のステップです。Windowsのシステムツールからコントロールパネルをクリックし、起動させましょう。場所がわからない方は、Cortanaの入力欄に「コントロールパネル」と入力して検索をかけて呼び出してください。コントロールパネルが起動できましたら次へ進みます。
(2)ユーザーアカウントをクリック
コントロールパネルのメニュー一覧の中から「ユーザーアカウント」をクリックしてください。ここでは、アカウント管理者の変更や削除などを先ほどの「設定」と同じように行うことができます。「ユーザーアカウントの削除」をクリックして次の画面に移ります。
(3)削除対象のユーザーアカウントをクリック
「ユーザーアカウントの削除」をクリック後に表示された画面にあるアカウント一覧の中から削除したアカウントをクリックしてください。アカウントをクリックすると、そのユーザー情報の管理画面になります。ここでのポイントは、管理者以外のアカウントを選択することです。
(4)「アカウントの削除」をクリック
アカウント管理画面の中にある「アカウントの削除」をクリックすることでユーザー削除が行えます。すぐに削除は始まらず、こちらにも確認画面が表示されます。
(5)「ファイルの保持」か「ファイルの削除」を選択
削除前の確認画面では、アカウントのユーザーデータを削除するか、ファイルをそのまま残しておくかを選択できるようになっています。ですので個別にバックアップを取り直す必要はありません。ファイルを残したい場合は「ファイルを保持」をクリックして削除を進めてください。完全にユーザー情報も削除したい場合は「ファイルの削除」を選択します。
Windows10のユーザーアカウントが削除できない場合はどうする?
ここまでWindows10の設定を使ったアカウント削除方法と、コントロールパネルを使った方法の2通りの手順を解説してきました。ここからは、同じような手順で削除を行おうとしても、ユーザーアカウントが上手く削除できないトラブルが生じた際の原因と対処法を1つずつ紹介していきます。以下の項目に当てはまるかを確認してください。
ユーザーアカウントを削除できない場合の原因
まずはWindows10のユーザーアカウントが削除できない原因を探っていきます。原因に関して考えられるものは、大きく分けて5つほどあります。上手く削除できない方は以下のいずれかが原因となっている可能性が高いので、解消していきましょう。
(1)ユーザーアカウントの削除は管理者権限でないとできない
一番多い原因が、管理者であるユーザーアカウントを削除しようとしていることです。Windows10のユーザーアカウントを削除するには、その削除対象のアカウントが管理者として登録されていないことが前提となります。そのアカウントを管理者から除外したうえで、再度削除を試みることで適切に実行することができます。今一度確認してください。
(2)サインインして利用中のユーザーアカウントでは削除不可
ユーザーが管理者ではない場合でも、Windows10にログインして操作している自分自身のアカウントを削除することもできません。基本的にWindows10には別のユーザーを削除する機能しか搭載されていません。少し面倒ではありますが、Windows10に別のユーザーアカウントから再度ログインすることになります。詳しい手順は後程ご紹介します。
(3)削除対象のユーザーアカウントがサインアウトしていない
ご自身のアカウントの他に削除対象のアカウントがWindows10にログインしている場合は不具合が発生し、削除できないおそれがあるので、サインアウトする必要があります。削除を行うためのアカウント以外のユーザーでログインしている状態を避けるために、再起動して、管理を行う主体であるアカウント1つだけでログインを行いましょう。
(4)有効なユーザーアカウントが1つのみである
削除してしまった場合にアカウントがWindows10からなくなってしまう状態にある場合は削除ができないので複数有効なアカウントを用意しておく必要があります。削除後に、使えるアカウントがない状態を避けるためにもWindows10では削除ができない仕組みになっています。「他のユーザー」の部分に複数のアカウントが存在するかチェックしてください。
(5)ユーザー管理データの不具合
管理者の他に、複数のユーザーが存在していても、ユーザー管理データに不具合がある場合には削除ができません。上記のいずれの原因にも当てはまらない場合は、データの破損が考えられます。その場合は、上記のような手順で削除できない可能性があります。
削除対象と異なる管理者アカウントでサインインし削除する
削除対象と異なる管理者アカウントだけでサインインするには、まず他のユーザーがサインアウトされている中で行うことが重要です。一番確実な方法は、まずパソコンを完全にシャットダウンすることです。再起動して、ログイン画面で管理者として登録されているアカウントを選び、必要であればパスワードを入力してログインしてください。
Windows10のユーザーアカウントの削除は慎重に行おう!
Windows10には、設定とコントロールパネルの2通りのアカウント削除方法があります。削除を適切に完了させるためにも、削除対象を管理者とせず、別のアカウントからログインしている状態で行ってください。バックアップを取りたい場合は、コントロールパネルからユーザーデータを残した削除をお勧めします。