2019年03月12日更新
Windows7で仮想XP環境をインストール!XP Modeをの使い方を解説!
Windows7のパソコンを使っていても、XP Modeを使ってWindows7では使えないアプリケーションをインストールすることが可能です。今回はそんな仮想XP Modeのインストール方法や使い方、設定と解除方法を詳しく解説していきます。
目次
Windows7の仮想XP環境とは?
以前とは違うOSのWindows7を使い始めると、使いなれたアプリケーションが使えないといったこともあります。そんな時に別OSであるXPを仮想デスクトップ上で起動させることをいいます。XP Modeは、Windows7に提供されているので、いつも通りのパソコン操作で利用できます。
そんなWindows7のXP Modeとはどのようなものか、また利用するメリットなどを詳しく下記でお伝えしています。仮想デスクトップと言われると、そちらへの切り替えが必要と感じられるかもしれませんが、快適に利用できるので使わない手はありません。
Winsows7のXP Mode
Winsows7でXP Modeを使いたい場合、2つの条件を見たしている必要があります。まず、パソコンのCPUが仮想化支援機能をサポートできる。空き容量が約17GB必要です。お使いのパソコンのCPUが仮想XP Modeをサポートしているか否かは、「havdetectiontool」で診断できます。
CPUはIntelVT・AMD-Vに対応している必要があります。スマホのエミュレーターと同じ感覚で利用でき、従来のVirtual PCと比べて別のデスクトップを立ち上げるようなこともありません。Windows 7のデスクトップ上にアプリケーションが表示されているので、特別な操作をしている感覚もないのが魅力です。
XP Modeを使うメリット
Winsows7で古いアプリケーションを利用したい時、XP Modeを使えばそれらを実行させられます。逆に古いアプリケーションの実行が必要ない場合、仮想XP Modeは不要です。時として、OSをWindows7に変えたことで昔から使っていたアプリケーションが使えなくなってしまう。引き続き使い続けるためには仮想XP Modeは必須です。
何よりも、Windows 7 Professional以上のユーザーにXP Modeは無償提供されていることです。Windows 7とは分けてXP Modeを利用したい場合は、後ほどお伝えしている設定方法を確認してください。
Windows7でXP Modeを使うには
Windows7でのXP Modの使い方をお伝えする前に、準備方法について詳しく解説していきます。ダウンロード前の事前確認も重要です。仮想環境をWindows 7上に構築するVirtual PCとWindows XP Professional SP3環境を仮想ハードディスクに組み込んだXP Mode、2つのファイルが必要です。
ダウンロードする
Windows7に仮想XP Modeを起動させるには、Virtual PC・Windows XP Modeの順にMicrosoftのダウンロードセンターで入手します。ダウンロード前に言語選択をおこなう必要があるので注意してください。先にお伝えした条件を満たしていないパソコンの場合、仮想XP Modeは起動しないので事前の確認が必要です。
Windows Virtual PCをインストールする
次にWindows Virtual PCをインストールします。こちらもダウンロード前に言語の選択があります。間違えないように気をつけましょう。「Windows6.1-KB958559-x64-RefreshPkg.msu」をクリックしてインストールを開始します。
Windows7のXP Modeをインストールする
Virtual PCのインストールが完了したら、Windows XP Modeの順にインストールします。インストール直後、使いたいアプリケーションを登録します。手早く実行させたいアプリケーションがあれば、スタートへショートカットを作るとよいでしょう。
Windows7のXP Modeをインストールするには、「WindowsXPMode_ja-jp.exe」→「実行」→「次へ」→「完了」の順にクリックするだけの簡単作業です。セットアップは自動で終了しません
セットアップする
Windows Virtual PCのインストール後、再起動を行います。セットアップのために、Windows XP SP3のダウンロードをおこないます。「スタート」→「すべてのプログラム」→「Windows Virtual PC」→「Windows XP mode」の順にクリックします。
Windows7のXP Modeの使い方
Windows7のXP Modeの使い方といっても、予め詳細設定しておけばWindows7から切り替える手間や意識することなく古いアプリケーションを利用できるようになるだけです。そんな簡単な使い方ができるよう、以下では特に設定しておくべきポイントをお伝えしていきます。
設定を行う
セットアップ開始がされると説明が表示されるのですが、ここでは問題なくWindows XPが自動的に起動したとして設定や起動方法についてお伝えしていきます。万が一、XP モードに異常がある場合はダウンロードからやり直します。
Windows7のWindows XPの設定は、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Windows Virtual PC」→「Windows Virtual PC」→「Windows XP mode」を右クリック→「設定」の順にクリックします。この時Windows XP modeがシャットダウンしている状態でなければ、詳細な設定ができません。
仮想XPに割り当てるメモリ容量、Windows7とは関連の無いディスクの復元のチェック、COMポート接続の外部機器を使用するのであればチェック。仮想XP modeからでも普段通りに使える統合機能を全て使えるようにしておく。ログオン資格機能で自動ログインの有無があります。
XP Modeの起動方法
「Windows7のスタート」→「Windows XP Mode」を押すだけで、XPモードが起動します。先にお伝えした設定を予めしておけば、この作業の手間も省けます。
外付け機器を使用する
設定でもお伝えしたCOMポート接続の外部機器チェック(COM1、COM2)や統合機能をすべてチェックしておくことで、Windows7と変わらず外付け機器を使用できます。設定時にはWindows XP modeがシャットダウンしていないと詳細設定ができません。
Virtual Windows XP では、USB接続したステックメモリやプリンターがWindows7と変わりなく利用できます。自動公開設定がされている場合、Windows 7側のメニューにも追加されるので仮想XP modeであることを意識せず使えます。
Windows7のXP Modeを解除する
XP Modeの解除方法
Windows7のXP Modeを解除するためには、先にお伝えした設定の「閉じる」項目の変更が必要になります。Windows7とXP Modeをわけた使い方をするのであれば、予め設定しておくと便利です。
設定がされていれば、ウィンドウの右上にある「×」を押すことで自動的にWindows7のXP Modeが解除されます。
Windows7のXP Modeを使ってみよう
Windows7のXP Modeを利用するには、CPUの条件があるもののOSを変えたことで古いアプリケーションが使えない問題も解消することがお分かり頂けたかと思います。Windows7のXP Modeの初期設定では、XP Modeをシャットダウンさせる手間はあるものの以降使い方に合わせた詳細設定が可能です。
会社で古いアプリケーションを使う必要性がある場合の救済処置としてWindows7のXP Modeが使えます。以前よりも使いやすくなったXP Modeを是非体感してみてください。Windows7を使い続けている感覚で使いなれたアプリケーションを立ち上げられるので、ストレスを感じません。