2020年02月17日更新
VirtualboxにWindows10をインストールする方法[Mac/Linux]
MacやLinuxでWindowsのアプリをテストしたいときには、VirtualboxにWindows10をインストールするとテストできます。この記事ではMacやLinuxにVirtualboxを導入してWindows10をインストールする方法を解説します。
目次
- 1MacやLinuxのVirtualboxにWindows10をインストールするための準備
- ・VirtualboxをMacにインストール
- ・Windows10のインストール用ディスクを入手
- 2VirtualboxにWindows10をインストールする方法
- ・Virtualboxを起動して仮想マシンを作成してハードディスクを割り当てる
- ・Windows10のインストール用ディスクをセット
- ・仮想マシンを起動するとWindows10のインストールが始まる
- ・Windows10の初期設定をする
- ・最新版にアップデートしたら終了
- 3VirtualboxにWindows10をインストールするときの注意
- ・Microsoftアカウント作成には電話番号が必要
- ・PCによってはWindows10が入らないことも
- 4MacやLinuxにWindows10環境を作ろう!
MacやLinuxのVirtualboxにWindows10をインストールするための準備
世界的にPCのOSのシェア率を見ると、Windowsが85%以上を占めています。一方でMacは10%程度、Linuxは3%未満ほどしかシェア率はありません。しかし、その一方で開発者の世界では、Windowsよりも使い勝手のいいMacやLinuxを使用割合が、高くなります。
PC向けのアプリを開発する際に、MacやLinux向けのアプリだけを開発するわけにはいきません。一般ユーザーの多くが利用している、Windows向けのアプリの開発が必要です。MacやLinuxには仮想PCを作成し、Windowsをインストールできる方法があります。
MacやLinuxの中にWindowsをインストールできれば、MacやLinuxで開発したWindows用のアプリやシステムをPCを変えることなく、簡単にテストできます。この記事では、MacやLinuxにWindowsをインストールする方法をご紹介します。
まずは、MacやLinuxにWindowsをインストールするための準備を解説します。
VirtualboxをMacにインストール
MacやLinuxにWindows10をインストールするために、MacやLinuxのPCの中に、仮想のマシンを作る必要があります。PCの中にもう一つ仮想のPCを作るために、Virtualboxというソフトが必要です。Virtualbox をPCにインストールする方法は、以下のの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
Windows10のインストール用ディスクを入手
PCの環境を整える一方で、MacやLinuxにインストールするWindows10インストール用ディスクも入手する必要があります。Windows10はマイクロソフトのホームページから、インストール用ディスクを入手できます。インストール用ディスクの作成方法は、以下の記事で解説しています。
尚、Windows10をPCにインストールする際は、ライセンスが必要になる場合があります。有効なライセンスを持っていない場合は、Amazonなどでライセンスキーだけ販売されています。ライセンスキーだけであれば、それほど高い価格ではないので、ぜひ購入して利用しましょう。
VirtualboxにWindows10をインストールする方法
仮想マシン「Virtualbox」をインストールしたら、MacやLinuxにWindows10をインストールする方法をご紹介します。
Virtualboxを起動して仮想マシンを作成してハードディスクを割り当てる
- MacもしくはLinuxでVirtualboxを起動
- 仮想マシンを管理できる管理画面が開かれる
- 「Tools」から「新規」を選ぶと、新しい仮想マシンの作成ができる
- 新しい仮想マシンの名前を英数字で付ける
- あまり長くなりすぎず、わかりやすい名前にしておく(特殊文字は使わない)
- 「エキスパートモード」を選択
- 「仮想ハードディスクを作成する」にチェックを入れる
- メモリーサイズの割り当てができるため、Windows10の処理が十分にできる程度のメモリを割り当てる
- 「タイプ」は「Microsoft Windows」、「バージョン」は「Windows10(ビット数)」を選択
- Windows10のビット数は、インストールするものを選択
- 必要な項目の割り当てが終わったら「作成」をクリック
仮想ハードディスクを作成する画面が出てきます。ハードディスクを仮想マシンに割り当てる量は、あまり大きくしすぎない方がいいでしょう。ハードディスクのファイルタイプを選べますが、速度は特にどれを選んでも大差はありません。「作成」をクリックすると、Virtualboxに仮想マシンの作成が終了します。
Windows10のインストール用ディスクをセット
Windows10をインストールするための仮想マシンの用意ができたら、Windows10のインストール用ディスクをセットしましょう。
- Virtualboxの「設定」を押して「ストレージ」をクリック
- 「ディスク」>「仮想光学ディスクファイル」へ進む
PCの中に先ほど作成したWindows10のインストール用ディスクを挿入して、ファイルの選択画面でディスクを選択します。
仮想マシンを起動するとWindows10のインストールが始まる
- Virtualboxの管理画面に戻る
- 作成した仮想マシンの起動ボタンをクリック
- Windows10のインストールが始まる
- 画面の指示に従ってインストールを進める
Windows10の初期設定をする
Windows10のインストールが終了したら、自動的に再起動され、Windows10の初期設定画面が開かれます。住んでいる場所や、インターネットへの接続などの設定が続きます。画面の指示に合わせて設定を進めていきます。Microsoftアカウントへのログインを求められます。アカウントを持っていないのなら、作成しましょう。
画面を進めていくと、Windows10の設定が自動的に始まります。設定が終了すると、Windows10のデスクトップ画面が開き、Windows10を利用できます。
最新版にアップデートしたら終了
Windows10の設定が終了したら、最新版にアップデートしておきましょう。Windows10のアップデートは、
- 「スタートボタン」>「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」と進む
- 「更新プログラムのチェック」をクリックすると、Windows10のアップデートがないか確認できる
アップデートするべきものがあれば、セキュリティ面からも、必ず利用前にアップデートしておきましょう。
VirtualboxにWindows10をインストールするときの注意
VirtualboxにWindows10をインストールする際の、注意点を解説します。
Microsoftアカウント作成には電話番号が必要
Windows10をインストールするために、現在はMicrosoftアカウントを作成しなければいけません。Microsoftアカウントの作成のために、電話番号によるSMS認証が必要です。あらかじめ、SMS認証ができる電話番号を用意してから、Windows10のインストールに臨みましょう。
なお、以前電話番号なしで作ったMicrosoftアカウントを復活させるときも、現在は電話番号の登録が求められます。注意しましょう。
PCによってはWindows10が入らないことも
Virtualboxをインストール、仮想マシンを作成し、Windows10をMacやLinuxに入れる方法は、PCの環境によってできない場合があります。低スペックPCにLinuxを入れている場合は、Virtualboxに割り当てられる仮想メモリや仮想ハードディスクの余裕がない可能性があります。どうしても入れらないときは、諦めましょう。
MacやLinuxにWindows10環境を作ろう!
この記事では、MacやLinuxにVirtualboxの仮想マシンを作成し、Windows10をインストールする方法にをご紹介しました。きちんとした手順を踏めば、仮想マシンの作成やWindows10のインストールは、それほど難しいものではありません。ぜひチャレンジしてみましょう。