MacOSのアップデートができない・失敗する時の対処法!注意点や解決方法!

MacOSのアップデートができない、失敗する場合の対処法を説明します。不具合が生じたら、セーフモードで起動したり再インストールや最終手段としてバックアップを取ってクリーンインストールもあります。MacOSがアップデートできないときの対処方法をまとめてみました。

MacOSのアップデートができない・失敗する時の対処法!注意点や解決方法!のイメージ

目次

  1. 1macOSがアップデートできないときはどうする?
  2. 不具合があったり失敗したりしたらバックアップが必須
  3. セーフモードからクリーンインストールまで試す
  4. 2macOSをアップデートできないときの対処法
  5. 対処法1 セーフモードでアップデートする
  6. 対処法2 NVRAM・PRAMを消去してアップデートする
  7. 対処法3 キャッシュを削除してアップデートする
  8. 対処法4 復元システムから再インストールする
  9. 3macOSをアップデートできないときの対処法(バックアップ必要)
  10. 対処法5 新しいmacOSをクリーンインストールする
  11. 4macOSが古すぎてアップデートできないときは?
  12. El Capitan辺りを経由してアップデートする
  13. 5macOSがアップデートできなくても焦らずに対処しよう

macOSがアップデートできないときはどうする?

Macのホームページ

MacOSのPCを使っている人は、定期的にMacOSをアップデートしなければなりません。ところが、いざアップデートしようとすると不具合があってできなかったり、最後まで上手くいかなくて失敗してしまうこともあるのです。このような時にはどうしたら良いのでしょうか。

不具合があったり失敗したりしたらバックアップが必須

MacOSを使っていて、頻繁にアップデートのお知らせがくるのを経験した人は多いでしょう。そして面倒と思いながらも、アップデートをため込んでしまうと不具合が生じるのは目に見えていますので、いそいそとアップデートに取り組むのです。ところが、一発で上手くいってくれれば御の字なのですが、失敗して一向に上手くいかないことがあります。

こうなってくると精神的にもきつくなってきます。最悪の場合、全ての蓄えを失うことも想定されますので、アップデートに際しては必ずバックアップをとっておくようにしましょう。

セーフモードからクリーンインストールまで試す

MacOSのアップデートができない場合や失敗した時には、成功するまでしつこく手をかえ品を変えてトライしてみなければなりません。まずはセーフモードでアップデートすることから始めて、それでも上手くいかなければ次の手段に進みます。このようにして次々とトライをしていって、最終的にはMacOSのクリーンインストールという手段があります。

もっとも不具合が重なり失敗を続けて、クリーンインストールまで行きたくないでしょうから、それまでのどこかでアップデートが成功するのを期してトライするしかありません。

macOSをアップデートできないときの対処法

MacOSをアップデートできない状態になったら、青ざめてしまうかも知れません。しかしそのような場合こそ落ち着いて、順番に対処していきたいものです。対処法を1番から5番まで紹介しますので、失敗しても最後まで諦めずにトライしましょう。

対処法1 セーフモードでアップデートする

対処法の最初はセーフモードを利用することです。まずは現在使っているアプリケーションなどを全部切ってから、電源を切ります。電源を切らないとセーフモードにできないのです。次に再起動をしますが、やり方はmacOSのShiftキーを長押ししながら再起動します。やや待ってmacOSが正常に立ち上がったのを確認したらShiftキーから手を離すのです。

そうするとセーフモードが起動され、セーフモード画面が表示されますので、その画面の中からApp StoreをクリックしMacOSのアップデート項目を選択します。セーフモードはPCに不具合やトラブルが発生した場合の診断用の起動モードなので、必要最小限のドライバや機能以外は無効になっています。

セーフモードの利点

セーフモードは必要最小限の機能しか立ち上がっていません。従って意図しないサービスプログラムの起動も行われないので、スパイウェアやマルウェアなどの自動的に立ち上がってしまって、通常モードでは削除できないファイルもセーフモードでなら削除が可能となります。

対処法2 NVRAM・PRAMを消去してアップデートする

対処法のその2はNVRAM・PRAMを消去するという方法です。このNVRAMというのは不揮発性ランダムアクセスメモリのことで、MacPCが迅速にアクセスできるようにするために一定の設定情報を記憶しておく小容量のメモリとなります。さらにPRAM(パラメータRAM)にも似た情報が保管されています。

ちなみにNVRAMに記憶されている設定に関する情報は、画面解像度、音量、時間帯、選択起動ディスク、最近発生したカーネルパニック情報などです。これらの設定情報に関係して不具合やトラブルが発生していれば、NVRAMおよびPRAMをリセットしてしまえば、問題を解決できる可能性があります。

このやり方は、まずMacOSをシステム終了した後に電源を入れて、すぐに4つのキーすなわちoption+command+P+Rのキー全てを同時に押して20秒弱で手を離すのです。Macの起動ができたらシステム環境設定を開いてリセット済みの設定内容を調整します。

対処法3 キャッシュを削除してアップデートする

対処方法の3番目は、キャッシュを消去する方法です。キャッシュというのは受信データを一時的にPCに溜めておく機能によって少しずつ蓄積されてしまったデータのことです。これが溜まり過ぎるとシステムのパフォーマンスに悪影響を及ぼして不具合を生じてしまいます。そのためこの不要なキャッシュを削除してキレイにしようというものです。

ただしファイル等の重要なデータは削除をしませんので大丈夫です。やり方は、MacOSの電源を切り次ぎに再起動に入ります。Command+Rのキーを同時に長押しすると再起動します。次にターミナルを起動させ、SIP設定解除を実行しましょう。これはターミナルからcsrutil statusを実行しSIP設定を確認してからcsrutil disablよりSIP設定を解除します。

ここまできたら次に再起動をクリックします。さらにFinderのアプリケーションを起動しFinderからキャッシュ消去をクリックします。次に改めてターミナルを起動し、無効化していたSIP設定を有効化し、MacOSのアップデートを実施してみましょう。

対処法4 復元システムから再インストールする

対処法の4番目は復元システムから再インストールをするというものです。この場合も最初はMacOSの電源を切り、次に再起動をします。再起動をするにはCommand+Rのキーを同時に長押しするのです。再起動したらMacOSユーティリティが表示されますので、「MacOSを再インストール」を選択して、新バージョンのシステムを再インストールします。

ここでMacOSをアップデートの前の状態に戻したい場合は、「Time Machineバックアップから復元」を選択しましょう。この方法ならば以前のバックアップ状態に戻せます。

macOSをアップデートできないときの対処法(バックアップ必要)

対処方法の1番から4番まで紹介しました。再インストールまでやってみて上手くアップデートできていれば良いのですが、もしも依然として不具合が解消せず上手くいっていない場合は、最後の手段を取ることになります。ただしこれをするとデータがきれいさっぱり消去されてしまうので、事前のバックアップが必要です。

対処法5 新しいmacOSをクリーンインストールする

ついに最後の5番目の対処法です。この方法は対処法4の再インストールの上を行く、全く新しいMacOSをインストールするという方法なので、現在保持しているデータは全て消去されます。従ってこの対処法を開始する前には必ずバックアップをとっておかないといけません。では早速やり方の説明に移ります。

まずはMacOSの電源を切り、次に電源キーとRキーを同時に押します。するとMacOS復元システムが起動します。起動したらMacOSユーティリティでディスクユーティリティを選択して「Macintosh OS」、「消去」を選択しましょう。これをすると、MacPCの全てのデータが消去されます。

「MacOSを再インストール」をクリックすると、MacOSシステムがクリーンインストールされます。クリーンインストールの後で、バックアップデータを復元するのです。

macOSが古すぎてアップデートできないときは?

MacOSは最初のMacOS X Cheetah 10.0.4から現在は16代目のMacOS Catalina 10.15.1になっています。そして新しいOSが出て来るとそれ以前の数代のOSはアップデートできるのですが、それよりもずっと古いバージョンだと救済できません。そのような場合にはどう対応したらよいのでしょうか。

El Capitan辺りを経由してアップデートする

Macのホームページ

最新の第16代目のできるだけ近くの代まで近づけば、次々に救済されていけます。そのぎりぎりのところは、第12代のOS X El Capitan 10.11.6です。これは最新版の4世代前になります。OS X El Capitan 10.11.6にアップグレードできるのは、OS X Snow Leopard以降を搭載した以下のいずれかのモデルのMacです。

また、最低2GBのメモリとストレージに8.8GBの容量が必要となります。
 

MacBook(2009年以降) MacBook(13inch Aluminum Late 2008)
MacBook Air(2008年以降) MacBook Pro(2007年中期以降)
Mac mini(2009年前期以降) iMac(2007年中期以降)
Mac Pro(2008年前期以降) Xserve(2009年前期)

詳しい手順は上の画像のようにAppleの「OS X El Capitanへグレードアップするには」に記載されています。

グレードアップの手順

OS X El Capitanへのグレードアップの手順の概略は次のようになっています。
 

番号 手順内容
1 互換性を確認する
2 バックアップを作成する
3 接続する
4 OS X El Capitanをダウンロードする
5 MacOSインストーラをインストールする
6 インストールを始める
7 インストールが終わるまで待つ

macOSがアップデートできなくても焦らずに対処しよう

MacOSは初代から数えて現在最新版は16世代目に当たります。その間頻繁にMacOSのアップデートが繰り返されていますので、MacOSのヘビーユーザーだったら慣れっこになっているでしょう。ところが、久しぶりにMacPCをさわってみたら、MacOSがアップデートできないので苦労した人も少なくないはずです。

しかしMacOSのアップデートができないといって落ち込む必要はありません。焦らずにいくつかの対処法を試してみましょう。きっとクリーンインストールを試す前に、なんとか復活してくれるでしょう。

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この記事のライター
hs707
SFや哲学、ミステリが好きです。趣味は山登りと合気道です。