2019年05月04日更新
Windows10のインストールディスク作成方法!USB・DVDのメディアでの作り方を解説!
Windows10を何らかの理由で修復する必要があるときに、インストールディスクが必要になることがあります。この記事ではDVDやUSBメモリといったメディアでWindows10のインストールディスクを作成する方法について詳しく解説します。
目次
Windows10のインストールディスク作成の準備
Windows10のPCの調子が悪くなり、クリーンインストールで修復するしかなくなった場合には、自分で作成したインストールディスクが必要になります。
以前のWindowsのPCであれば、パッケージとしてインストールディスクが同梱されていましたが、Windows10ではPCを購入した時にインストールディスクはついてきません。万が一の場合に備えて、自分であらかじめにインストールディスクを作成しておく必要があります。
この記事では、USBメモリやDVD等のメディアにWindows10のインストールディスクを作成する方法について詳しくお伝えします。インストールディスクを作成する前に準備をする必要があります。まずは必要な準備について見ていきましょう。
用意するもの
Windows10のインストールメディアを作成するためには、次の3つのものや環境をあらかじめ用意しておく必要があります。どれもとても大切なものなので、しっかりと確認しておきましょう。
インターネット環境
Windows10のインストールディスクを作成するためには、安定したインターネット環境が必要になります。Windows10をインストールするためのファイルの大きさは4GBほどになります。ダウンロードにかかる時間はインターネット環境によって大きく変わります。
最もダウンロードの速度が速い光回線でも、混雑している時間帯であれば1GBのファイルのダウンロードに5分ほど必要な場合もあります。4GBであれば20分になります。もっと速度が遅い回線では、1時間以上かかる場合もあります。
ネット回線が不安定では、ファイルをダウンロードすることすら難しくなることもあります。インストールディスクを作成するのに十分な速度があるのかどうか、あらかじめ回線のスピードテストなどをして確認しおきましょう。また、スムーズにダウンロードができる時間帯なども。あらかじめ調べておくと良いでしょう。
空のメディア
Windows10のインストールディスクを作成するためには、インストールディスクとして利用するための空のメディアが必要になります。Windows10のインストールディスクとして利用できるメディアの種類は、USBメモリかDVDです。
Windows10をインストールするために必要なファイルの容量が約4GBあります。そこで、インストールディスクとして利用するUSBメモリかDVDのメディアの容量は、少し余裕を持って5GB以上のものを用意しましょう。
尚、DVDをインストールディスクにする場合には、インストールディスクを作成するためのPCはDVDに書き込みができるものを、インストールディスクを利用するPCはDVDを読み込めるものを使う必要があります。
DVDを利用できないPCの可能性がある場合には、USBメモリをインストールディスクにしたほうがいいでしょう。
プロダクトキー
これは、Windows10のインストールディスクを作成する時ではなくて、修復するときに必要になるものです。プロダクトキーというのは、そのPCがマイクロソフトから正式に認証されているWindowsのOSを使っているものであり、海賊版では無いということを証明するための25桁のコードです。
一度認証されているWindows10を修復する場合には、プロダクトキーは自動で認証されることが多いのですが、時々自動認証がうまくいかずに手動で入力する必要がある場合もあります。プロダクトキーの認証が下りないと、修復後のPCを利用できなくなってしまうので、修復前にプロダクトキーを調べておきましょう。
プロダクトキーを調べる方法は、次のリンクをご覧ください。
ツールをダウンロードする
用意するべきものを用意できたら、Windows10のインストール用のツールをマイクロソフトの公式ホームページからダウンロードします。まずは次のリンクへアクセスします。
「ツールを今すぐダウンロード」をクリックすると、インストールディスクを作成するためのファイルがPCへダウンロードされます。
Windows10のインストールディスクの作成方法【USBメモリ】
ダウンロードしたWindows10のインストール用ツールからインストールディスクを作成していきましょう。まずはUSBメモリに作成する方法を見ていきます。ダウンロードしたツールをクリックして実行します。するとこのような画面が出てくるので、しばらく待ちます。
ライセンス条項に目を通して「同意する」をクリックします。
「少しお待ちください」の画面になるので、画面が切り替わるまで待ちます。画面が切り替わったら「別のPCのインストールメディアを作成する」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
言語とエディション、アーキテクチャを選択します。基本的に32bitをこのツールを使って64bitにすることはできないので注意しましょう。同じPCの修復のためのインストールディスクを作成する場合には「このPCにおすすめのオプションを使う」にチェックを入れます。
今回はUSBメモリをインストールディスクにするので、「USBフラッシュドライブ」にチェックを入れて、USBメモリをPCに挿入してから「次へ」をクリックします。
USBメモリを選択したら「次へ」をクリックします。
すると、USBメモリへWindows10のインストール用ファイルがコピーされます。
USBメモリにWindows10のインストール用のファイルがコピーされたらこのような画面になります。「完了」をクリックすると終了します。
Windows10のインストールディスクの作成方法【DVD】
次にDVDをWindows10のインストールディスクにする方法についてみていきましょう。使用するメディアを選択するところまでは、USBメモリに作成する方法と同じです。先ほどはUSBメモリを選択したところで「ISOファイル」を選択して、「次へ」をクリックします。
ISOファイルの場合には、いったんISOファイルをPCへ作成してからDVDへコピーします。PCの中にファイルを作成して保存する場所を決めて、ファイル名を付けます。
上の画像で「保存」をクリックすると、ISOファイルの作成が始まります。終了するまで待ちます。
ISOファイルが作成されると、作成されると完了画面が出てきます。「完了」をクリックするとISOイメージファイルの作成は終了します。
DVDにコピーする場合は、作成したファイルを保存してある場所を開き、ファイルを右クリックします。すると表示されたメニューの中に「ディスクイメージの書き込み」があるのでそちらをクリックします。
書き込み先を確認して「書き込み」をクリックするとDVDの書き込みが始まります。
Windows10をインストールディスクから修復する方法
作成したインストールディスクからWindows10を修復する方法について見ていきましょう。
修復する
インストールディスクからWindows10を修復するためには、BIOSからUSBメモリかDVDを起動させる必要があります。BIOSの設定方法は、PCによって違うので、メーカーのマニュアルで確認してください。BIOSでUSBメモリかDVDから起動するように設定したら、DVDならPCにセットしてからいったん電源を切ります。
USBメモリなら、電源を切った後でPCに挿入してから、再び電源を入れます。するとUSBメモリかDVDのインストール用ファイルが起動して、クリーンインストールが始まります。言語はキーボードなどを設定して画面を進んでいくと「今すぐインストール」と出てきます。そちらをクリックすると、インストールが始まります。
修復前の注意点
PCを修復する前には、次の注意点を守りましょう。
バックアップはしっかり取っておく
インストールディスクを利用してのWindows10の修復はPCの中をすべて消してしまうクリーンインストールになります。重要なファイルやデータを保存している場合には、修復前にバックアップを取っておかないと、すべて消えてしまうので注意しましょう。
ドライバーも念のために用意しておく
PCの中がすべて消えてしまうということは、ソフトウエアだけではなく、ハードを動かすためのドライバーも消えてしまいます。万が一に備えて修復前にメーカーのホームページから、お使いのPCに関するドライバーもダウンロードして、USBメモリや外付けHDDなどに保存しておきましょう。
Windows10のインストールディスクを作成して備えておこう!
この記事ではWindows10のインストールディスクの作成方法について見てきました。PCの調子がおかしくなるという事態は、いつやって来てもおかしくはありません。万が一に備えて、早めにインストールディスクを作成しておけば安心です。
調子が悪くなってから作成しようと思っても、PCの動き自体が悪くなっているので思うように作業が進まない場合もあります。早め早めに備えておけば安心です。