Windows10のコマンドプロンプトの起動方法！管理者権限での開き方は？

「Windows10」とは、マイクロソフト社が提供するWindows OSの最新版で、歴代のWindowsの特徴を兼ね備えた使い勝手が良いOSです。Windows7が2020年にサポート終了することから、PCのOSをWindows10に移行している方も多く、現在主流となってきています。

当記事では、Windows10のコマンドプロンプトプロンプトの開き方と管理者権限を有効にした状態での開き方を紹介していきます。

Windows10のコマンドプロンプトの開き方を紹介すると言っても、コマンドプロンプト自体が何のためにあるのかを知らない可能性がありますので、この項では「コマンドプロンプトとは何か？」というところから紹介していきたいと思います。

コマンドプロンプトというのは、コマンドと呼ばれる命令文を書き込み、実行することでWindowsOSの操作や設定を行うことの出来るツールのことです。Windows10などの便利機能を調べている中で何度か見かけたことがあるかもしれません。

コマンドプロンプトは元々、Windows10を開発・販売しているマイクロソフト社がWindowsの前身として制作した「MS-DOS」の操作を行うためのものでした。MS-DOSではマウスで操作するのではなく、コマンドプロンプトに命令文を書き込み、実行することでOSを操作していました。

現在ではコマンドプロンプトに代わりエクスプローラーが用いられているため、マウス主体の操作が可能となっています。現在ではコマンドプロンプトを使う場面は少なくなっていますが、コマンドプロンプトを利用することで便利になる場面もあります。

当記事では、コマンドプロンプト自体の開き方を紹介していますので、コマンドプロンプトに興味が出た方はコマンドプロンプトの開き方を覚えて、いろいろな使い方を試してみてください。

この項ではWindows10におけるコマンドプロンプトの基本的な開き方と管理者権限を有効にして起動する特殊な開き方についてそれぞれ紹介していきます。基本的な開き方も特殊な開き方も流れは同じで、覚えやすいので試してみてください。

Windows10でコマンドプロンプトを起動する方法には、「スタートメニュー」を開きアプリ一覧から探す方法と、「ファイル名を指定して実行」というウインドウを使う方法、検索窓で「cmd」と入力して検索する方法、エクスプローラから起動する方法の４つがあります。

まずは、Windows10のスタートメニューにあるアプリ一覧からの開き方を紹介します。Windows10のパソコンでキーボードの「Windowsキー」を押すか画面左下の「Windowsアイコン」をクリックしてください。

WindowsアイコンもしくはWindowsキーを押すと、スタートメニューが開かれます。スタートメニューが開かれたら、アプリ一覧を頭文字が「W」のアプリまでスクロールしてください。その中に「Windowsアクセサリ」というファイルがありますので、クリックしてください。

「Windows アクセサリ」ファイルを展開すると、いくつかのアプリとファイルが表示されます。ファイルの中に「Windows システムツール」というファイルがあるのでクリックします。

そうするとWindows システムツールの下にアプリが表示され、その中に「コマンドプロンプト」が出てきます。基本的な開き方をする場合は、このアプリをダブルクリックしてください。

Windows10のコマンドプロンプトを管理者権限を有する状態で起動したい場合は、「コマンドプロンプト」のアイコンを右クリックして、「管理者権限として実行」を選択してください。これで開かれたコマンドプロンプトは管理者権限を有しています。

Windows10のコマンドプロンプトを「ファイル名を指定して実行」ウインドウから起動する方法を紹介します。この方法ではWindows10のショートカットキーを利用します。まず、「ファイル名を指定して実行」ウインドウを開くために、「Windowsキー」と「R」を同時押ししてください。

同時押しに成功すると、下図のような「ファイル名を指定して実行」というウインドウが表示されます。ウインドウが表示されたら、「cmd」と入力して、「OK」をクリックしてください。

「ファイル名を指定して実行」ウインドウで「cmd」を指定すると、コマンドプロンプトが表示されます。

画面右下にある検索窓を利用してコマンドプロンプトを起動する方法を紹介します。

まずはWindowsアイコンもしくはWindowsキーを押して、スタートメニューを開きます。次にスタートメニューのWindowsアイコンの隣にある検索窓を選択して、「cmd」と入力してください。「cmd」と入力すると、検索結果に「コマンドプロンプト」というアプリが表示されます。

Windows10のコマンドプロンプトアプリをダブルクリックすると管理者権限を有効にしていない状態で起動されます。Windows10のコマンドプロンプトアプリを右クリックして、「管理者として実行」を選択すると、前者と同じようにコマンドプロンプトが起動しますが、管理者権限は有効になっています。

まずは、Windows10のスタートメニューなどからエクスプローラを開いてください。エクスプローラが開かれたら、Windows10のコマンドプロンプトを起動させたいファイルを開き、エクスプローラーのアドレスバーに「cmd」と入力してください。

ファイルを開いた状態でコマンドプロンプトを起動すると、エクスプローラで開いたフォルファがカレントフォルダとしてWindows10のコマンドプロンプトが起動されます。

ここまでWindows10のコマンドプロンプトの開き方を紹介してきました。ただ、毎回上述してきたやり方でWindows10のコマンドプロンプトを開くのは手間がかかります。この項では、Windows10のコマンドプロンプトをタスクバーに登録して、１クリックでコマンドプロンプトを起動できるようにしていきます。

まずは、ここまでに紹介したいずれかの方法で、コマンドプロンプトを起動してください。コマンドプロンプトが起動した状態で、画面下側にあるタスクバーを見るとコマンドプロンプトのアイコンがあります。

コマンドプロンプトのアイコンを右クリックすると、メニューが表示されるので、その中から「タスクバーにピン留めする」をクリックしてください。これでコマンドプロンプトをタスクバーに登録することが出来ました。

このようにタスクバーに登録しておくことで、手順をショートカットしてコマンドプロンプトを開くことが出来ます。

次はWindows10のデスクトップにコマンドプロンプトのショートカットを作る方法を紹介していきます。スタートメニューからコマンドプロンプトのアプリを探して、ドラッグ＆ドロップでもショートカットを作ることは出来ますが、今回は別の方法を紹介していきます。

まず、デスクトップ画面で右クリックして、「新規作成(X)」の中の「ショートカット(S)」を選択してください。

「ショートカット(S)」を選択すると、「ショートカットの作成」というウインドウが開かれるので、「cmd」もしくは「cmd.exe」と入力して「次へ」をクリックしてください。

正しく入力できていれば、下図のようにショートカットの名前を入力する画面に切り替わります。この名前については自分がわかりやすいように入力してください。入力が終わったら、「完了」ボタンをクリックします。これでデスクトップにWindows10のコマンドプロンプトのショートカットが作成されます。

Windows10でコマンドプロンプトの開き方や管理者権限を有効にした状態での起動方法を紹介しました。コマンドプロンプトの開き方自体は複数あるので、自分が使いやすいと思う方法で起動してください。

ショートカットを作成する方法やタスクバーに登録する方法は、何度もコマンドプロンプトを利用される方には便利になる方法ですので、一度試してみてください。