2019年06月20日更新
Windows10のディスク使用率が100%になって重い時の原因と対処法を解説!
Windows10が重い時にタスクマネージャーを調べたら、原因がHDDのディスク使用率が100%になっている、ということがあります。Windows10のディスク使用率100%の時の対処法についてこの記事では詳しく解説します。
目次
- 1Windows10が重い!ディスク使用率100%の症状とは?
- ・タスクマネージャーでディスク使用率を確認
- 2Windows10がディスク使用率100%になる原因とは?
- ・ピアツーピア ネットワークの原因
- ・ディスクにアクセスし続けている何らかのプログラムが原因
- ・Windows Updateが未完了
- ・HDDの不具合
- ・ウイルス感染などの恐れも
- 3Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法1:ネットワークの改善
- ・ピアネットワークを無効に
- ・SuperFetchを無効に
- 4Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法2:PCの内部を改善
- ・OneDriveを停止
- ・仮想メモリの設定を見直す
- 5Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法3:アップデートで対処
- ・最新版にアップデート
- 6Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法4:その他の改善方法
- ・クラウドを停止してみる
- ・セキュリティソフトをチェック
- ・HDDのチェックをしてみる
- 7Windows10のディスク使用率100%を改善しよう!
Windows10が重い!ディスク使用率100%の症状とは?
Windows10のPCを使っていたら、特に心当たりは一切ないのに、なぜかPCの動きが突然重い状態になることがあります。PCが重い状態になったときに、タスクマネージャーを確認してみたら、ディスク使用率が100%になっている、ということもあります。
確かに、大容量のファイルをダウンロードしたり、アップロードしたり、PCのスペックを超えるようなアプリを立ち上げたりすると、Windows10のディスク使用率が100%になってもおかしくはないでしょう。しかし、そのような心当たりがないのにディスク100%になる原因というのはどうしてなのでしょうか。
タスクマネージャーでディスク使用率を確認
原因がわからずにPCが重い状態になってしまったときには、まずはタスクマネージャーを開いてディスク使用率を確認してみましょう。タスクマネージャーの開き方は、まずはWindows10の画面の左下にある「スタートボタン」を右クリックします。
するとWindows10のシステムを管理するためのアプリが表示されます。その中に「タスクマネージャー」があるのでクリックしましょう。
Windows10のタスクマネージャーで現在開いているアプリの一覧が表示されたら「詳細」をクリックします。するとタスクマネージャーにこちらの画面が表示されます。「ディスク」を確認して、100%になっていないかどうか確認してみましょう。
Windows10ではプログラムやファイルの内容は全てHDDやSDDのディスクに書き込まれています。ディスク使用率が100%になってしまうということは、常に何らかのプログラムがディスクにアクセスをし続けているということを意味しています。
何らかのプログラムがディスクにアクセスし続けていて、ディスク使用率100%になってしまっている、ということはほかのWindows10のプログラムがディスクにアクセスできなくなる、ということを意味します。先にアクセスしているプログラムの処理が終了するまで、次のプログラムが開始できません。
原因がわからずにディスク使用率100%になってしまう場合には、最悪の場合、マウスしか動かすことができずに、アプリを立ち上げて仕事をしたり、ゲームをしたりすることが一切できなくなってしまいうこともあります。
Windows10がディスク使用率100%になる原因とは?
Windows10のタスクマネージャーでディスク使用率が100%になってしまう原因というのはいくつか考えられるものがあります。特に主な原因には次のものがあります。
ピアツーピア ネットワークの原因
Windows10のタスクマネージャーでディスク使用率100%になってしまう原因で考えられるものには、Windowsのピアツーピア ネットワークがあります。ピアツーピア ネットワークというのは、共有ネットワーク上でワークグループを組んだ時に、複数のPC間でファイルやフォルダを共有するための通信方式です。
Windows10がワークグループのピアツーピア ネットワークへのアクセスを試み続けることが、ディスク使用率100%の原因となってしまうことがあります。
ディスクにアクセスし続けている何らかのプログラムが原因
PC上には様々なプログラムが動いていますが、バックグラウンドで続けているプログラムの中には、自動的に頻繁にディスクにアクセスするものがあります。
OneDriveやGoogleドライブ、DropBoxなどのクラウドサービスを利用していて、自動的に同期してバックアップするように設定してあると、頻繁にディスクにアクセスして、アップロードやダウンロードするべきファイルがないかどうかを確認しています。
また、こまめにキャッシュをプログラムも頻繁にディスクにアクセスし続けるプログラムです。バックグラウンドで動いているプログラムで、ディスク使用率を挙げているものがないかどうか確かめてみるのも大切です。
Windows Updateが未完了
Windows Updateを行ったのに、失敗したり、途中でやめてしまったりして、完了していないことが、Windows10のタスクマネージャーでディスク使用率100%の原因になることがあります。Windows Updateが未完了だった場合、Windows10のシステムはWindows Updateが完了するまで、ネットワーク上のWindows Updateのサーバーにアクセスし続けます。
ネットワークにWindows Updateの問い合わせをし続けることがWindows10のディスク使用率100%の原因となってしまいます。
HDDの不具合
Windows10のタスクマネージャーでディスク使用率が100%となる原因にはHDDそのものに不具合が生じていることも考えられます。Windows10で利用するアプリのプログラムもファイルの内容も、すべて書き込まれているのはHDDかSSDの上になります。
特にHDDを使っているPCの場合には、HDDのディスクがその都度回るために、傷がついたなどの不具合が起こると何らかの支障をきたすことがあります。
Windows10を起動するところまではできるものの、そこから先はHDDの不具合が原因で、HDDにプログラムがアクセスできない状態になってしまうために、ディスク使用率が100%と同じ状態になってしまいます。
ウイルス感染などの恐れも
Windows10のPCがウイルスに感染したことが原因で、HDDの動作がおかしくなり、ディスク使用率100%の状態になってしまうこともあります。また、ウイルス感染は起きていなくても、Windows10のPCが重い原因に、セキュリティソフトであることもあります。
常にPCのネットワークからやってくる情報や、HDDの内部を監視し続けなくてはいけないのがセキュリティソフトの役目ですが、プログラムが複雑であればあるほど、動きは重いものになっていきます。セキュリティレベルが同じであれば、動作が重いものではなく、軽いセキュリティソフトにしてみるのもWindows10が重い状態を改善する対処法です。
Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法1:ネットワークの改善
Windows10のタスクマネージャーでディスク使用率100%となってしまい、PCが重い時の対処法について具体的に見ていきましょう。まずはネットワークの状況を改善することで、ディスク使用率100%を改善する方法です。
ピアネットワークを無効に
ピアツーピア ネットワークがWindows10のディスク使用率100%の原因になる可能性が高いので、まずはピアツーピア ネットワークを無効にしてみる、という対処法を行ってみましょう。Windows10のピアツーピア ネットワークを無効にする対処法は次の通りです。
まずはWindows10のスタートボタンを右クリックして「コンピュータの管理」をクリックします。
「サービスと管理」をダブルクリックします。
「サービス」をダブルクリックします。
下のタブから「標準」をクリックしてから「Peer Name Resolution Protocol」をダブルクリックします。
「Peer Name Resolution Protocol」のプロパティが表示されるので、「スタートアップ」を「無効」に変更して「適用」をクリックしてから「OK」をクリックします。
同じように「Peer Networking Grouping」、「Peer Networking Identity Manager」の「スタートアップ」も「無効」にすると、Windows10のディスクマネージャーでディスク使用率100%の原因と考えられるピアツーピア ネットワークをすべて無効にすることができます。
SuperFetchを無効に
ピアツーピア ネットワークを無効にしても改善しない場合には、次の対処法としてSuperFetchを無効にしてみましょう。SuperFetchというのは、Windows10を利用する上でよく使うものをメモリにキャッシュしておくことです。
SuperFetchが常にディスクにアクセスすることがディスク使用率100%の原因になっている可能性もあるので無効にするという対処法を行ってみましょう。ピアツーピア ネットワークを無効にしたときと同じ手順で、「コンピューターの管理」に入り、ピアツーピア ネットワークのプログラムまでたどり着いたところまではいります。
ピアツーピア ネットワークのプログラムを見つけたのと同じ画面に「SuperFetch」もあります。そちらをクリックして「スタートアップの種類」を「無効」にして様子を見ましょう。
Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法2:PCの内部を改善
次はPCの内部を改善することで、Windows10がディスク使用率100%になって重い状態を改善する対処法についてみていきましょう。
OneDriveを停止
ディスク使用率100%になる原因が、クラウドサービスに常にWindows10がアクセスし続けていることも考えられます。そこで、Windows10にプリインストールされて、自動的に起動してしまうMicrosoftのクラウドサービスのOneDriveを無効にする、という対処法も試してみましょう。
OneDriveを無効にするためには「ローカルグループポリシーエディター」を立ち上げます。まずはWindows10のタスクバーにある検索ボタンから「gpedit.msc」と入力して検索します。すると「ローカルグループポリシーエディター」が表示されるのでクリックして立ち上げます。
「管理用テンプレート」>「Windowsコンポーネント」>「OneDrive」と進みます。「OneDrive」の中に「OneDrive を記憶域として利用できない様にする」とあるので、そちらを有効にすると、OneDriveへのアクセスが止まります。
仮想メモリの設定を見直す
8GB以上のメモリを搭載しているPCなら、Windows10のタスクマネージャーでディスク使用率100%が続くときには、仮想メモリの設定も見直して変更しておきましょう。
Windows10の「スタートボタン」から「すべてのアプリ」を開いて、「Windowsシステムツール」から「コントロールパネル」をクリックします。
「システムとセキュリティ」>「システム」と進み、左サイドバーの「システムの詳細設定」をクリックします。
「パフォーマンス」の「設定」をクリックします。
「詳細設定」のタブを開いて「仮想メモリ」の「変更」をクリックします。
「すべてのドライブのページングライフのサイズを自動的に管理する」からチェックを外して、「カスタムサイズ」にチェックを入れて、サイズを入力します。1024の倍数になる数字で、最小を「4096」、最大を「8192」などと入力しましょう。
もしもメモリ不足の表示が出た場合には、元に戻します。
Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法3:アップデートで対処
Windows10のタスクマネージャーでディスク使用率が100%と表示されてしまった場合の対処法には、アップデートをする、という対処法もあります。
最新版にアップデート
Windows10では様々なプログラムが常に動いています。OSやアプリ、デバイスなどをすべて最新版にすることでディスク使用率が100%の状況が改善されることがあります。
BIOS、ドライバー、セキュリティソフトをアップデート
PCのBIOS、ドライバー、セキュリティソフトは常に最新版にアップデートしておきましょう。これらのアップデートはメーカーサイトで配布されています。BIOSとドライバーはPCのメーカーソフトで、周辺機器のドライバーは周辺機器のメーカーで、セキュリティソフトは発売元のメーカーで、それぞれ入手しましょう。
Windows アップデートを行う
Windows UpdateがWindows10のディスク使用率100%の原因になることもあります。Windows Updateが原因の場合には、しっかりと最後まで完了させてしまえば改善します。Windows Updateを最後までしっかりと完了させてしまいましょう。
Windows10のディスク使用率が100%の時の対処法4:その他の改善方法
ここまでの対処法を試しても、タスクマネージャーでのディスク使用率100%が改善せずにPCが重い状態が続くようなら、次にあげるその他の改善方法を試してみましょう。
クラウドを停止してみる
OneDriveを停止するという改善法をご紹介しましたが、クラウドサービスはOneDriveだけではありません。Googleドライブや、iCloud、DropBox、Evernoteなど、様々なサービスが展開されています。
どれか一つでもクラウドサービスを使っていると、定期的にPCは自動で同期して、新しいファイルがないかどうかチェックを入れます。この自動でクラウドサービスに同期するのが、ディスク100%になる原因になっている可能性があります。
そこで、いったんPCで利用しているクラウドサービスをすべて停止させてしまいましょう。同期する必要があるのなら、手動で同期する設定にして、自動で同期しないようにします。これでディスク使用率100%でPCが重い状況が続くかどうか確認してみましょう。
セキュリティソフトをチェック
セキュリティソフトがディスク使用率100%の原因となり、PCが重い原因になることもあります。セキュリティソフトをチェックしてみるのも大切な対処法です。
セキュリティソフトを一時停止にして様子を見る
セキュリティソフトによっては、ディスク使用率がとても大きくなり、PCの動作を重い状態にしてしまうものもあります。そこで、セキュリティソフト自体がディスク使用率100%の原因になっているかどうか確認するために、セキュリティソフトを一時停止にして様子を見ましょう。
セキュリティソフトを一時停止にして、ディスク使用率100%の状態が改善するようなら、原因はセキュリティソフトにあります。セキュリティソフトを利用する上で、余計な機能を回し続けていないかどうか確認して、それでも改善しないようなら、セキュリティレベルは高くて動作は軽いソフトに変更したほうがいいでしょう。
セキュリティ効果が高くて、動作が軽いセキュリティソフトというのはいったいどんなものがあるのか悩んでしまうところです。動作の軽さだけでセキュリティソフトを選ぶのであれば、ソースネクストから発売されている「ZEROウイルスセキュリティ」がおすすめです。
動作の軽さを比べた比較では、他のセキュリティソフトをぶっちぎりで引き離す圧倒的な軽さを誇っていることがわかりました。またセキュリティソフトの中では価格も特に安く、他のセキュリティソフトに必要な年間更新料も0円でいいという点もうれしいところです。
しかし、安価で軽いということでセキュリティ性能には疑問符が付く、という声もあります。「ZEROウイルスセキュリティ」ほどのぶっちぎりの軽さではないものの、ある程度確かなセキュリティ性能とある程度の軽さを兼ね備えているセキュリティソフトでおすすめなものには、同じソースネクストから出ている「ZEROスーパーセキュリティ」があります。
こちらは世界トップクラスのセキュリティ性能として国際的な評価機関から評価されているセキュリティソフトです。価格も他の評価の高いセキュリティソフトに比べると比較的安く、また年間更新料も必要ありません。コスパと軽さとセキュリティ能力から選ぶのであればおすすめです。
軽さと世界一のセキュリティレベルを兼ね備えたセキュリティソフトを探しているのなら、ロシアの企業が発売している「カスペルスキー」が圧倒的な能力を誇っています。「ZEROスーパーセキュリティ」と同じ程度の軽さながら、セキュリティ能力は世界的な評価機関で世界一の評価を長年取り続けています。
「ZEROスーパーセキュリティ」と比べると、年間更新料がかなりの金額になりますが、それでも世界一の防御力で大切なPCが守られているという安心感は、お金には代えられないものでしょう。使いやすさとセキュリティ能力の高さを選ぶのなら「カスペルスキー」がおすすめです。
ウイルススキャンをかけてみる
ウイルススキャンをかけてみて、ウイルスやマルウエアにPCが感染していないかどうか確認してみることも大切です。マルウエアの多くが、常にネットワークに接続して、指令を受けていたり、PCの内部の情報を送っていたりします。
そのためにマルウエアに感染しているとどうしてもPCの動作が重い状態になってしまいます。ウイルススキャンをかけてウイルスやマルウエアを駆除したら、改善する、ということも実際によくあります。
反対に、動作が重いと評価されているセキュリティソフトには、「ノートン」と「ウイルスバスター」があります。どちらもセキュリティソフトの老舗中の老舗といってもいいもので、最も使っている人が多いであろう、日本でもとても有名なセキュリティソフトです。
通常の状態で使う分には、問題がなく使える程度の軽さがあります。しかし、スペックが低いPCや、ディスク使用率100%といった問題が生じているときに使うとなると、動作が重くなってしまい使い物にならなくなることがあります。
この2つのセキュリティソフトを使っていて頻繁にディスク使用率100%になってしまうときには、いちどセキュリティソフトを停止して確かめてみたほうがいいでしょう。
HDDのチェックをしてみる
HDDに不具合が生じている場合には、HDDのチェックをして修復できるのなら修復することも大切です。Windows10でHDDのチェックをする方法には、フリーソフトなどを利用する方法もありますが、Windows10で簡単にできる方法をご紹介します。
まずはWindows10で「エクスプローラー」を開きます。「PC」をクリックして「ローカルディスク(C)」を右クリックして「プロパティ」をクリックします。
「ツール」のタブをクリックして「ドライブのエラーをチェックします」の「チェック」をクリックします。するとHDDのエラーがチェックされて、自動で修復できる場合には自動で修復されます。
自動で修復できずに、状態が改善されない場合には、HDD自体の寿命の可能性もあります。HDDの交換を検討したほうがいいでしょう。
Windows10のディスク使用率100%を改善しよう!
Windows10のディスク使用率が100%になってしまうときの、原因と対処法についてみてきました。PCが原因もわからずに重くなってしまうというのは、仕事であってもゲームであっても、PCを使うときにはとてもストレスになってしまいます。ディスク使用率を調べる方法や、対処法をこの記事ではご紹介してきました。
原因もわからずにPCが重くなってしまうときには、ぜひこの記事でご紹介した対処法を一つずつ確かめてみて、解決法がないかどうか確認してみましょう。自分で対処法を試してみても直らないときには、専門家の助けを借りるしかありません。PCのメーカーのサポートなどを受けることをおすすめします。