2020年11月28日更新
クイックフォーマットとは?通常のフォーマットとの違いを解説!
WindowsでHDDやUSBメモリなどをフォーマットするときには、クイックフォーマットと通常フォーマットがあります。この記事では、クイックフォーマットと通常フォーマットの違いや、どちらを選んだらいいのか選び方のポイントについて解説します。
目次
クイックフォーマットと通常のフォーマットの違いとは?
Windows10で外付けHDDやUSBメモリ、SDカードなどの記憶領域を持つハードディスクを利用する前には、前に記録されているものを消去して空き領域を作るためにフォーマットします。
フォーマットするときには、クイックフォーマットを選択できます。この記事では、Windows10で選択できるクイックフォーマットと通常のフォーマットの違いや、どちらのフォーマット方法を選んだらいいのか、選び方のポイントをお伝えします。まずは、クイックフォーマットと通常のフォーマットの違いについて解説します。
通常のフォーマットは不良セクタのチェックと修復も行う
通常のフォーマットでは、ハードディスクに書き込まれた情報をフォーマットしながら、不良セクタのチェックと修復も行ってくれます。不良セクタとは、繰り返し磁気ディスクに書き込みを繰り返していく中で生じた、書き込みができなくなった領域のことです。
通常のフォーマットでは不良セクタがないかチェックして、不良セクタを見つけた場合には、その領域を使わないように除外する修復も行います。
時間がとてもかかる
通常フォーマットはとても時間がかかるというデメリットがあります。1TBのHDDをフォーマットするのに、通常フォーマットなら1時間以上かかることは覚悟した方がいいでしょう。
クイックフォーマットは不良セクタのチェックを行わない
クイックフォーマットは不良セクタのチェックや修復は行いません。記憶領域のフォーマットだけを行います。基本的に、よほど古いハードディスクや、エラーが頻発するようなことがなければ、不良セクタが多少あってもそれほど問題にはなりません。不良セクタのチェックがないクイックフォーマットでも特に問題はありません。
時間は通常フォーマットの10分の1以下で済むことも
不良セクタの修復までしたほうが、ハードディスクの信頼性は高まるのに、クイックフォーマットを選ぶ方が多い理由は、時間がとにかく短くて済むためです。通常フォーマットの10分の1以下ですむこともあります。時間を節約したい方や、ハードディスクに物理的な問題はない場合には、クイックフォーマットで十分でしょう。
クイックフォーマットと通常フォーマットはどちらがいいの?
クイックフォーマットと通常フォーマットのどちらがいいのか、悩む場合の判断のポイントもお伝えします。
大事なデータを保存するなら通常フォーマット
物理的な不良で万が一のことがあってもいいようなデータはクイックフォーマット
不良セクタによる問題で、ハードディスクの中に保存しておいたデータが失われてしまうことは度々起こります。不良セクタによるデータの消失などの危険性を考えたら、重要なデータを保存する前には、通常フォーマットをしたほうが安心です。
仕事上の機密ファイルや重要なファイル、家族の思い出の写真などの絶対に消えて欲しくないデータを保存する前には、通常フォーマットがおすすめです。
購入直後には通常フォーマットを推奨
購入直後のハードディスクを利用する前には、通常フォーマットが推奨されています。中古で購入したハードディスクなら、すでに使われていて不良セクタが発生している可能性が高いので、万が一のことを考えて通常フォーマットをしましょう。
また、新品で購入したものでも、初期不良による不良セクタが生じている可能性があります。新品で不良セクタがあっても、ほんの少しなので問題ないという方も多いのですが、万が一を期すのであれば、通常フォーマットをかけておくと安心です。
クイックフォーマットと通常フォーマットの違いを理解しよう!
この記事では、クイックフォーマットと通常フォーマットの違いについて解説してきました。クイックフォーマットは時短になりますが、不良セクタが多いハードディスクの場合には不安があります。長く使っている外付けHDDやUSBメモリなどをフォーマットするときには、通常フォーマットがおすすめです。