iPadのストレージは32GBで足りる?おすすめWi-Fiモデルの価格・容量を解説!
2019年9月30日から発売が開始される、10.2インチに画面が大きくなった新型iPadの32GBWi-Fiモデルは、コストパフォーマンスのいいおすすめモデルです。本記事ではさこの新型iPadのストレージが32GBで足りるか足りないかについて、詳しく説明します。
目次
iPadを購入するなら容量は32GBで足りるか足りないか
2019年9月30日から発売される新型iPadは、CPUやメモリ、Apple Pencil対応については旧型を踏襲しつつ、10.2インチとディスプレイサイズを拡大し、iPad Airと同じSmart Keyboardを利用できるよう、拡張性を強化したiPadです。それでいながら、価格は旧型よりも3,000〜6,000円値下げされて、非常に魅力的な価格になっています。
32GB・Wi-Fiモデルが価格的におすすめ
新型iPadはどれも購入意欲をそそる価格ですが、その中でも特に32GBWi-Fiモデルは、わずか3万4800円(税別)と非常に購入しやすい価格です。現在発売されているiPhoneの中で一番低価格のiPhone 8が64GBで5万2800円なのに比べると、2万円近くも安く購入できます。
しかし、32GBWi-FiモデルのiPadで気になるのは、はたして32GBの容量のストレージでiPadを使いこなせるのか、ということです。実際、iPhoneのラインナップはすべて64GBからとなっており、32GBのiPhoneは販売されていません。それなのにiPadは32GBで足りるのか、というのは不安を抱くところです。
ストレージが32GBか128GBかで1万円違う
とはいえ、iPadの容量が32GBでは足りないとなると、次のストレージ容量は128GBになり、途端に1万円価格が跳ね上がります。10万円のものが11万円になってもあまり気になりませんが、3万5000円が4万5000円になるのは少々堪えるものがあります。iPadのストレージが32GBで足りるのであれば、128GBを使わずに済ませたいところです。
iCloudなら2年1万円で200GB使える
のちほど詳しく説明しますが、iPadの容量が32GBで足りるようにする方法の一つがiCloudの利用です。写真などのデータは、基本的にiPadには保存せずにiCloudに保存するようにすれば、iPadの容量は32GBでも足りるようになります。ただし、そのためにはiCloudの容量を購入する必要があります。
32GBWi-FiモデルのiPadを2年間使うとして、iCloudの50GBを購入すると130×24=3,120円(税別)、200GBを購入すると400×24=9,600円(税別)が必要となります。iCloudの50GB、200GBといっても、そのすべてをiPadの外部ストレージとして使えるわけではなく、iPhoneやiPadのバックアップ容量も10GBほど必要です。
しかしその分を勘定に入れても、iCloudを使えば、iPadが2年3,120円で64GB相当に、9,600円で256GB相当になるのですから、1万円で128GBにしかならないことを思えば、十分におすすめできる容量と価格であるといえます。
iPad32GBモデルで容量が足りる人
それでは、iPadが32GBで足りる場合について説明します。最初に理解してほしいのは、ストレージ容量が32GBだからといって、そのすべてをユーザーが使えるわけではないということです。ストレージは、まずそれを利用するためのフォーマットをした段階で1割程度利用可能領域が減り、加えてiOSやプリインストールアプリでさらに容量が減ります。
そのため、実際に利用できるiPadのストレージ容量は、公式の容量よりも10GB程度は少なくなっています。つまりiPad32GBWi-Fiモデルの場合は、実質的に利用できるストレージ容量は20GB程度しかないということです。
つまりiPadの32GBWi-Fiモデルで足りるのかどうかというのは、あなたがiPadの利用目的が、20GBで足りるのかどうかということを意味します。20GBで足りるようにするためには、以下のような利用法が必要です。
- 写真や動画はスマホ任せ
- PDFや資料類をiPadに貯め込まない
- ゲームはあまりしない
- 映画やアニメも貯め込まず、ストリーミングや観たらすぐ消すようにする
- iCloudを多用してのデータの入れ替えを、手間と感じない
こうした使い方をするのであれば、iPad32GBWi-Fiモデルでも十分に容量が足ります。また20GBは容量として多くはありませんが、それでも30分のアニメが余裕で20本以上入ります。旅行中に子どもの気を引く程度であれば、十分な容量といえるでしょう。
iPad32GBモデルでは容量が足りない人
iPadの容量が32GBでは足りない人は、先の節でお伝えしたのと逆の使い方をする人です。
- 写真や動画をiPadでもどんどん撮る
- スマホで撮った動画をiPadに取り込んで編集する
- PDFや資料類をiPadに貯め込む
- 映画やアニメを貯め込んで観る
- いろいろな種類のゲームを楽しむ
- iCloudを多用してのデータの入れ替えが面倒くさいと感じる
こうした利用法では、20GBしか使えないiPad32GBモデルでは、あっという間に空き容量なくなります。
中でも問題になるのがiCloudの利用法です。せっかくデータをiCloudに逃がしても、いざ必要になったときにしょっちゅうiCloudからダウンロードするのは結構な手間です。しかもiPadはWi-Fiモデルですから、iPhoneを併用していればテザリングでダウンロード可能なものの、そうでなければほしいときにダウンロードするというわけにはいきません。
場合によっては、Wi-Fiが使える場所に移動してからでないと、必要なデータをiPadにダウンロードできないことになります。そうした不便さを避けたいのであれば、iPadの容量を128GBにするか、Cellularにするしかありません。しかし、Cellularにするとお値段が128GBWi-Fiモデル以上になりますので、ある意味本末転倒です。
iPadを快適に気安く使いたいのであれば、32GBモデルではなく128GBモデルを購入するのがおすすめです。
iPadが32GBでも128GBでも物足りない人
ここまではiPadが32GBで足りる人と足りない人について説明してきました。しかし、そもそもいくらお買い得でもiPad自体が物足りない場合もあり得ます。
ディスプレイサイズが物足りない
新型iPadの10.2インチディスプレイは、iPhoneと比べるとかなりの大きさですが、それでも資料を2画面で処理したり、A4のPDFをなるべく大きく表示しようとしたりすると物足りない思いをすることになります。また、電子書籍のコミックを見開きで読む場合や写真の現像を細かく行いたい場合は、iPad Pro 12.9インチモデルが欲しくなります。
もしこうした利用法を考えているのであれば、新型iPadはあまりよい買い物とはいえません。しかし、iPadを2台買ってもiPad Pro 12.9インチモデルより安く済みます。iPad Pro 12.9インチモデルで2画面表示するよりも、用途によってはiPad32GBモデルを2台買うほうが便利かもしれません。
コンパクトさが足りない
逆に新型iPadの10.2インチディスプレイが大きすぎて、持ち運びに困る場合もあります。特に都市圏の通勤・通学時には、iPad miniのサイズ感が非常に便利です。またカバンからさっと取り出して、Apple Pencilでメモを取ったりスケッチをしたりするにも、iPad miniのほうが便利です。iPadの利用シーンを想定して、iPad32GBモデルを購入すべきです。
性能が物足りない
最新のゲーム楽しんだり、動画編集を存分に行ったりしたいのであれば、iPadでは物足りない可能性があります。iPad Proまでいかなくとも、iPad Airの購入を考えるべきでしょう。
iPad32GBは価格だけでなく性能も含めておすすめ
以上、iPad32GBモデルについて、いろいろな面から紹介してきました。新型iPadは、十分な性能を備えながらApple PencilやSmart Keyboardに対応しており、さまざまな使い方が可能なコストパフォーマンスに優れたiPadです。特にiPad32GBWi-Fiモデルは、その圧倒的なコストパフォーマンスの良さが魅力のiPad入門機です。
ひとまずはiPad32GBWi-Fiモデルを購入し、Smart KeyboardやApple Pencilを揃えた上で、iPad32GBWi-Fiモデルに不満が出たら、iPad Airにステップアップするのがおすすめです。そうすれば自分に必要な容量もわかりますし、Smart KeyboardもApple Pencilも使い回せて、より便利にiPadを使いこなすことができます。