おすすめのiPadの選び方!今からiPadを買うなら?スペックや機能を比較!
2019年7月現在、現行のiPadは5モデルです。スペックや価格に違いのある5つのモデルの中から、どれを選んでいいのか迷ってしまいます。そこで5モデルを比較、用途に合ったiPadをおすすめします。この記事を読んであなたにおすすめのiPadを見つけてください。
目次
- 1iPadのおすすめは?今から買うならどれがいい?
- ・iPad使用用途一覧【iPad Pro・iPad Air・iPad・iPad mini】
- ・機能・スペック差分を比較しよう
- 2iPadの使用用途と画面サイズの選び方
- ・クリエイティブな使い方なら12.9インチ大画面
- ・11インチモデルは10.5インチモデルより本体が小さい
- ・10.5インチは作業性9.7インチは持ちやすさ
- ・7.9インチモデルはモバイル性を重視
- 3iPadのディスプレイ品質の選び方
- ・iPad Proはワンランク上の綺麗さ
- 4iPadのサクサク動くCPU性能の選び方
- ・高度な作業ならiPad以外
- 5iPadの内蔵スピーカーの選び方
- 6iPadのApple PencilとSmart Keyboard対応から選ぶ
- ・iPad ProはApple Pencilが性能向上
- ・iPad ProはApple Pencil2でワイヤレス充電可能
- ・Pro以外のiPadで使えるApple Pencil
- ・iPad Pro(2018)はSmart Keyboard Folio対応
- ・Smart KeyboardはiPad Air(10.5インチ2019)で使える
- 7iPadのカメラ性能からの選び方
- ・カメラ性能で選ぶならiPad Pro
- 8iPadのコストパフォーマンスで選ぶおすすめランキング
- ・【1位】iPad Wi-Fiモデル(9.7インチ第6世代)
- ・【2位】iPad pro Wi-Fiモデル(11インチ2018)
- ・【3位】iPad Air Wi-Fiモデル(10.5インチ2019)
- ・【4位】iPad pro Wi-Fiモデル(12.9インチ2018)
- ・【5位】iPad mini 4 Wi-Fiモデル
- 9おすすめのiPadを使ってみよう
iPadのおすすめは?今から買うならどれがいい?
iPad Pro買うか迷う pic.twitter.com/SldF3DRvzg
— ARATA SUNAMORI(にゃんじゃない) (@Arata_cut) June 23, 2019
2019年7月現在、iPadには、ふたつのiPad Pro、iPad Air、iPad、iPad miniの5モデルがあります。iPadが欲しいと思っても、買うならどれがいいのか、迷いがちです。そこで本記事では、これらiPadを比較し、価格やスペックの違いから、正しいiPadの選び方をお伝えします。
iPad使用用途一覧【iPad Pro・iPad Air・iPad・iPad mini】
それでは、最初にiPadの5つの2019年モデルを、おすすめ対象ユーザー別に「買うならどれがいいか」をざっと説明します。
- iPad Pro 12.9インチモデル……イラストを描く、写真のRAWデータを現像する、動画を編集するといったクリエイティブな使い方や、大画面で迫力ある内蔵スピーカーで動画を楽しみたい
- iPad Pro 11インチモデル………出先や喫茶店、コワーキングスペースでもiPad Pro 12.9インチモデル並みの作業をしたい
- iPad Air 10.5インチモデル……そこまでの高性能は不要だが、PCクラスの作業をしたいし、Smart Keyboardで作業効率を高めたい
- iPad(第6世代)…………………手軽な価格でApple Pencilが使えるiPadを利用したい
- iPad mini(第5世代)……………車中や電車内でもiPadを使いたいし、Apple Pencilと組み合わせて外出先でもメモを取りたい
まずはこれらの使い方を頭に入れてもらった上で、細かい部分をチェックしていきます。
機能・スペック差分を比較しよう
家にあるやつだけで大きさ比べ。大きい方からiPad Pro、iPad 1、iPad…3?、iPad mini、iPhone 6、iPhone SE。できたわ。
— しおしおのシオ (@sio_1210) December 31, 2016
本当この家頭お菓子🍭🍪 pic.twitter.com/d6OafivDhY
5モデルもあるiPadには、それぞれ画面サイズやCPUのスペックなどの違いがあります。また、それだけではなく、同じモデルの間でもストレージ容量やセルラーモデルかWi-Fiモデルかで価格に違いが生じます。こうした違いを認識した上で、買うならどれがいいのかを比較する必要があります。
Face IDとTouch ID
悩んだ挙げ句、ipad proに機種しちゃったぁあ~♪
— 目指せ柱の男 (@teppei_chang) January 13, 2019
Face ID便利すぎやろ...
色々移行しないと! pic.twitter.com/1dRfRTHZcA
まず確認しなければならないのが、認証機能が顔認証のFace IDなのか、指紋認証のTouch IDなのか、という違いです。どちらもパスコードでの認証に比べて手間がかからず非常に便利な機能ですが、2018年発売のiPad ProはホームボタンのないFace ID、それ以外のiPadモデルはホームボタンを使用するTouch IDと、搭載モデルに違いがあります。
基本的にFace IDの方がコスト高なため、価格の高いiPad Proに搭載されているわけですが、Face IDを採用することでベゼルレスデザインとなり、画面サイズに比べて本体サイズが小型化されています。それが目立つのがiPad Pro 11インチモデルで、iPad Airよりも画面サイズを大きくしながら、本体サイズを小さくすることに成功しています。
またFace IDは、濡れた手で触れると認証してくれないTouch IDとは違い、台所でのレシピ確認などでも便利に使えます。iPad Proを台所に持ち込む人はさほど多くはないと思われますけれども。反対にFace IDにはマスクを着けていると認識してくれないという弱点もあります。花粉症の季節などは、かえって使いづらくなる可能性もあります。
価格の違いはストレージ容量
新型ipad迷うな…_(:3 」∠ )_
— もじゃ (@mojyatti) April 1, 2018
展示品みたら、容量32GBだと、残13,5GB
数年使うならやっぱり128GBなんかなぁ? pic.twitter.com/I589ODTGsj
2019年7月現在、iPadのWi-Fiモデルの、容量別税別価格は以下の表の通りです。
iPad Pro | iPad Air | iPad | iPad mini | ||
---|---|---|---|---|---|
画面サイズ | 12.9 | 11 | 10.5 | 9.7 | 7.9 |
32GB | --- | --- | --- | 37,800円 | --- |
64GB | 118,000円 | 89,800円 | 54,800円 | --- | 45,800円 |
128GB | --- | --- | --- | 48,800円 | --- |
256GB | 128,800円 | 106,800円 | 71,800円 | --- | 62,800円 |
512GB | 150,800円 | 128,800円 | --- | --- | --- |
1TB | 194,800円 | 172,800円 | --- | --- | --- |
iPadの内蔵メモリ価格は、iPhoneともどもかなり高めの値付けです。そのため、iPad Pro 12.9インチモデルの256GBと、iPad Pro 11インチモデルの512GBが同じ値段だったり、性能的に上回るiPad miniの64GBが、iPadの128GBより安がったりします。
クリエイターさん❗️
— きゃろ🌙Callo (@utsu_no_taiyou) April 29, 2019
iPadで画面収録するときはゼッタイに端末の容量を多めに空けておいて‼️
1時間の収録で2GBを使ったりする!
【容量が足りないとこんなふうにエラーになるよ!】
1時間の収録がすべて水の泡に!
撮りためた端末の動画はPCかクラウドに移しておこう‼️‼️ pic.twitter.com/qjBMDAq7Kz
iPadはシステムや初期アプリなどで、メモリを20GB近く使用するため、どういう使い方であれ32GBモデルの購入はおすすめできません。幸いiPad以外はすべて64GB始まりですから、2019年にiPadを買うなら、iPad以外のモデルであれば最低限のメモリ容量はクリアされていると言えます。
ただし、iPadはAndroidタブレットと違い、SDメモリカードでメモリ拡張ができないため、購入時にスペックを絞りすぎると、あとでメモリ容量が足りなくなって困ることになります。特に動画を収録したり、撮り貯めたり、動画編集をするつもりであれば、買うなら想定より一つ上のメモリ容量のiPadを選ぶべきです。
セルラーモデルとWi-Fiモデル
セルラー版iPad買ったった。自分のじゃなくて親へのプレゼントやけども。UQモバイルも契約したったし最新モデルはさすが快適や。相当気に入って使ってくれてるみたいで良かった。タブレットはやっぱ外で使えな意味ない pic.twitter.com/PDYOfq4MFz
— akira (@AkirA666Japan) December 17, 2018
セルラーモデルとWi-Fiモデルは、iPad Proで17,000円、それ以外のモデルで15,000円の価格差があります。あなたの行動パターンにもよりますが、ほとんど家から一歩もでないとか、家と会社ではWi-Fiが使えて通勤は車なのでiPadに触れられない、などという使い方を除けば、外でもiPadが利用できるセルラーモデルがおすすめです。
また、持ち歩きしづらい上に、机の上で利用するという使い方がメインであろうiPad Pro 12.9インチモデルはWi-Fiモデルがいいでしょうし、それとは違い主に外に持ち出す使い方が主となるであろうiPad miniはセルラーモデルがおすすめです。買うならどれがいいのかは、あなたの使い方によって大きな違いが生まれてきます。
あと忘れてはならないのが、セルラーモデルを有効利用するなら、モバイル回線を別途契約しなければならないことです。3大キャリアで購入すれば自動的に契約が付いてきますが、そうでない場合は格安SIMで最低1GB月500円ほどの使用料が必要です。3年使うとして18,000円とWi-Fiモデルとの価格差程度の金額が別途必要となります。
iPadの使用用途と画面サイズの選び方
iPad Pro 12.9 vs 11 vs 10.5 vs 9.7 スクリーンサイズ比較。うむむむ。 pic.twitter.com/10gnoonmBK
— diff (@diff) November 8, 2018
それではまず、ひと目で比較できるiPadの画面サイズの違いに基づいて、あなたの使い方ならどれがおすすめなのかを見ていきます。いわば、使い方に合わせた選び方、画面サイズ編です。
画面サイズ | 12.9 | 11 | 10.5 | 9.7 | 7.9 |
---|---|---|---|---|---|
モデル | iPad Pro | iPad Air | iPad | iPad mini |
クリエイティブな使い方なら12.9インチ大画面
クリスタ目当てでiPad Pro買ったけど、12.9の方にして良かったと思ってる。今の所。ただ…外で使えるかな??それなりに大きいよ。 pic.twitter.com/PkZ5BUe320
— はるねこ🐈 (@hoshinoharuneko) November 17, 2017
iPad Pro 12.9インチモデルは、ほかのiPadモデルとは比較にならないほど大きなディスプレイが特徴です。そのため、iPadを液晶タブレット代わりに利用して絵を描いたり、写真のRAWデータを現像したり加工するというクリエイティブな使い方には最適です。
またExcelなどの表計算ソフトや、PageなどのDTPソフトを使うには、画面サイズが大きい方が圧倒的に使いやすく、価格差を上回る利便性が得られます。
11インチモデルは10.5インチモデルより本体が小さい
Apple iPad Pro 11" 256GB Cellular
— ikam (@yasuikam) December 30, 2018
¥142,776(with Pencil)
去年買ったiPad Pro 10.5"がすごく良かったので今年はskipのつもりだったけど、発表会見てたら買ってた。PencilくっつくのとFace IDに賭けてみた。賭けに勝った。TouchpadのないKeyboardは好きになれないので周辺機器はPencilとスリーブのみ pic.twitter.com/hoNIQfG6qE
2018年に初めて登場した11インチサイズのiPad Pro 11インチモデルは、iPad Air(2019)よりもベゼルを含めた面積は小さいにもかかわらず、画面サイズは10.5インチから11インチとスペックの違いを見せつけています。おすすめの使い方はiPad Pro 12.9インチモデルと同等の性能を必要としつつ、12.9インチモデルでは大きすぎるという状況です。
具体的には細かい部分の修正が写真よりも少ない動画編集や、キーボード利用の横画面時にiPad Pro 12.9インチモデルよりもわずかに横長になるアスペクト比を利用した表計算の二画面編集、同じく二画面表示を利用してブラウザやPDFなどを見ながらの原稿・メモ作成がおすすめです。
10.5インチは作業性9.7インチは持ちやすさ
サイズ感比較のために、iPad Pro を並べてみました。上から、9.7”、10.5”、11”。 pic.twitter.com/3NYJ9m8kyq
— 宮澤聖二|三階ラボ (@onthehead) November 7, 2018
基本的にiPad Airの10.5インチとiPadの9.7インチには大きな差はありません。iPad AirとiPadの差は、のちほどお伝えするように、画面サイズよりスペックやSmart Keyboardが使えるか否かという違いのほうが大きいため、画面サイズで両者を比較するのはほとんど意味がありません。そのため、11、10.5、9.7の3つはどれも実質同じと見てください。
それでも強いて10.5インチと9.7インチの違いを挙げるのであれば、少しでも作業性に優れたiPadを買うなら画面の大きい10.5インチモデルを、持ちやすいiPadを買うならベゼルが細すぎず、持ち手で画面をタップしてしまう心配の少ない9.7インチモデルをおすすめします。
あと、積極的に9.7インチモデルのiPadをおすすめする理由として、MicrosoftのOffice Mobileを無料で利用できるタブレットが10.1インチ以下に設定されていることが挙げられます。そのため10.5インチモデルとは違い、それらでは有料になるExcelなどが、9.7インチモデルなら無料で使えるメリットがあります。
7.9インチモデルはモバイル性を重視
7.9インチのiPad miniは、大人の男性なら片手で持てるハンディなサイズ感が魅力です。iPhoneの大画面化が進んだとはいえ、iPhone XS Maxよりも1.4インチも大きいのはスペックだけ見ても大きな差です。しかも縦長画面のiPhone XS Maxと違い、iPad miniの画面は4対3の幅広な上にノッチがないため、現実の表示面積ではさらに差がつきます。
レインコートによってはポケットに収まりますし、iPadのために大きめのカバンを用意する必要もないため、出先や旅行での利用を前提にiPadを買うなら、このサイズがおすすめの第一候補です。セルラーモデルとの相性がいいのも、このサイズならと言えます。
iPadのディスプレイ品質の選び方
iPad mini 5世代は眼の疲れかたが全然違う。ブルーライトカットのフィルム貼らなくてもいいぐらいですね。True Toneが自動的に調整してくれる。 pic.twitter.com/56Ub03p40D
— Heroes (@heros07219) April 1, 2019
2019年に発売中のiPadの各モデルを、ディスプレイ性能で比較すると、True Toneへの対応とProMotionテクノロジーによる120MHzのリフレッシュレートへの対応が大きな違いとなります。これを表で示すと以下のようになります。この表を元に、買うならどれがいいかを見ていきます。
モデル | iPad Pro | iPad Air | iPad | iPad mini |
---|---|---|---|---|
True Tone | ○ | ○ | --- | ○ |
ProMotionテクノロジー(120MHz) | ○ | --- | --- | --- |
iPad Proはワンランク上の綺麗さ
画面比較するとTrue Toneディスプレイは好みが分かれそうですな……
— くろとりさん (@kurotori2000) March 30, 2019
(左)iPad mini(2019) (右)ipad mini2
画面はYoutubeの https://t.co/OJJ5mcz7qY から#ipadmini #ipad pic.twitter.com/2EbRvWreta
True Toneは、周囲の光を感知して、色温度(ホワイトバランス)を自動的に調整することで、ディスプレイの色合いを正しく見せる機能です。具体的には、電球などの暖色系の照明の下では色温度を下げ、蛍光灯などの寒色系の照明が当たっていると色温度を上げて、自然な白と感じられるようにしてくれます。
このTrue ToneはiPad以外のモデルに搭載されていますので、写真の補正やイラスト作成など、正しい色を常に確認したいという使い方の場合、単純に価格の差ではありますが、買うならiPad Pro、iPad Air、iPad miniがおすすめとなります。
iPad ProとiPad miniは、その上で液晶ディスプレイからとカバーガラスの隙間が少ない、フルラミネーションディスプレイを採用しているため、指やApple Pencilを使う際に指先やペン先で抑えている部分と、実際に推されている液晶画面の地点との違いがほとんどなく、ズレや違和感を感じることなく操作したり、イラストを描いたりできます。
1枚目: iPad Proの60Hz版と120Hz版
— //\\//\\ (@misinoe) October 13, 2018
2枚目: Pixel Slate pic.twitter.com/LV15kNfPGA
それに加え、iPad Proでは画面のリフレッシュレート(書き換え速度)が120Hzと、ほかのiPadモデルの60Hzとはスペック違いの高性能を誇っています。そのため、特にApple Pencilでの描画時にペンの動きに遅れることなく画面が書き換えられるので、ほかのモデル以上に快適にApple Pencilを利用できます。これも価格相応と言えるでしょう。
ディスプレイで比較してのiPadの選び方は、
- Apple Pencilを多用する人が買うならiPad Pro
- 多用とまでいかなくてもApple Pencilをふまんなく使いたい人が買うならiPad mini
- 写真の編集・補正をしたり光の色温度に違いがある室内でも野外でも利用したりする人が買うならiPad以外のモデル
- その辺りにこだわりがないのならiPad
が、それぞれおすすめとなります。
iPadのサクサク動くCPU性能の選び方
続いてはCPU性能で、iPadの各モデルを比較します。
モデル | iPad Pro | iPad Air | iPad mini | iPad | |
---|---|---|---|---|---|
画面 | 12.9 | 11 | 10.5 | 7.9 | 9.7 |
CPU | A12X Bionic | A12 Bionic | A10 Fusion | ||
RAM | 4GB(1TBのみ6GB) | 3GB | 2GB | ||
CPUシングルコアスコア | 3903 | 4797 | 3486 | ||
CPUマルチコアスコア | 17928 | 11268 | 5897 | ||
GPU Metal | 42443 | 42582 | 21256 | 13425 | |
アプリの運用 | 高速 | 快適 | 普通 |
明確にスペックが価格に比例していますが、この表を踏まえて、CPU性能でのiPadの選び方を示します。
高度な作業ならiPad以外
LumaFusion・・・これはヤバい!
— Koji Akiyama(秋山浩司) (@koji_akiyama) May 15, 2019
本当にiPad Proだけでガチの動画編集出来た!
こういうのが欲しかったんだよ!
こういうのを待ってたんだよ!
いよいよiPad ProがPCを超え始めた pic.twitter.com/YOsabYdvgP
CPUのマルチコアスコアとGPU Metalスコアを比較すると、iPad Pro、iPad AirとiPad mini、iPadのスコアが、ほぼ3対2対1 なのがわかります。つまり、CPUによる処理性能もGPUによる描画性能も、iPad ProはiPadのほぼ3倍の違いがあり、ほぼその中間にiPad AirとiPad miniが収まることがわかります。
このスコア表からわかる通り、複雑なゲームや動画編集など高度でメモリを喰うような使い方であれば買うのはiPad Proであり、Webを閲覧したり簡単なブラウザゲームや読書、動画視聴をしたりといった使い方であれば買うのはiPad、その中間の写真現像や文章作成などといった使い方であれば買うのはiPad AirやiPad miniがそれぞれおすすめです。
なお、GPU MetalでiPad Pro 12.9インチモデルとiPad Pro 11インチモデルで違いが出ているのは、画面サイズの違いにより画素数の多い12.9インチモデルの方が、若干画面の描き換えに時間がかかるためです。この程度の差であれば誤差範囲であり、実際に実機でこの差を体感するのは無理です。
iPadの内蔵スピーカーの選び方
2019年発売中のiPadの各モデルを内蔵スピーカーで比較した場合は、以下の表のようになります。
モデル | iPad Pro | iPad Air | iPad | iPad mini |
---|---|---|---|---|
スピーカー | 4スピーカー | 2スピーカー |
こちらも価格に比例したスペックですが、このスペックを前提に、買うならどれかを示します。
iPad Proの4スピーカーは、左右上下にスピーカーが配置されています。そのため、縦位置でも横位置でもはたまた逆位置のどれであっても必ずスピーカーが左右に配置されることになり、常にステレオサウンドを楽しめます。
それに対し、iPad Pro以外のiPad、iPad Air、iPad miniではスピーカーがTouch ID側側面にしかないため、縦位置でしかステレオサウンドを楽しめません。しかも縦方向であっても、スピーカーが上に来るか下に来るかで、まったく音の響きが変わってしまいます。
そのため、スピーカーで比較して買うのであれば、iPad Proが圧倒的に有利といえます。特に動画編集をしたり相手の位置を音で知るゲームのFPSをプレイしたりするなら、4スピーカーは必須です。もちろん全ては使い方次第ですから、主に写真や電子書籍を見たりヘッドホンを使ったりするのであれば、2スピーカーであってもまったく問題にはなりません。
iPadのApple PencilとSmart Keyboard対応から選ぶ
iPadシリーズの純正周辺機器にApple PencilとSmart Keyboardがあります。iPadを買うなら、これらの周辺機器も比較対象に入れる必要があります。もっともこれらの周辺機器もただではないので、購入価格がさらに上昇するという問題もあります。したがって、あなたの使い方をよく考える必要があります。
とはいえ、どれも後から買い増しが可能ですので、急いでiPadと一緒に購入する必要はありません。ただし、iPadのモデルによって使えるApple PencilとSmart Keyboardが変わりますので、場合によっては使いたいApple Pencil、Smart Keyboardに合わせて、iPad本体の選び方を変更しなければいけなくなります。
iPad ProはApple Pencilが性能向上
先に「iPadのディスプレイ品質の選び方」の章の「iPad Proはワンランク上の綺麗さ」の節で記したように、iPad Proではフルラミネーションと120Hzのリフレッシュレートにより、ほかのiPadと比較してApple Pencilの使い心地が大きく向上しています。そのため、Apple Pencilの使い勝手で買うならiPad Proしか選択肢はありません。
しかし、Apple Pencil自体は2019年発売中の全iPadモデルで利用可能です。したがってiPad Proでの使い心地とは比較になりませんが、メモを取る程度であればiPadでも十分なスペックを備えていますし、iPad AirやiPad miniであればフルラミネーションディスプレイなので、使い方次第では簡単なスケッチ程度はこなせます。
使い方と価格を比較して、どれを買うかを見定めるべきです。
iPad ProはApple Pencil2でワイヤレス充電可能
iPadであればどれでもApple Pencilが使えると述べましたが、正確にはiPad Pro用はApple Pencil(第2世代)で、それ以外のモデルで使えるのは単なるApple Pencilです。Apple Pencilは第2世代になったことで、
- ワイヤレスで充電やペアリングが可能
- 磁石でiPad Proの側面に取り付け可能
- 側面のダブルタップで機能を切り替えられる
- 平らな面があるので転がらない
と第1世代と比較してスペックが大きく進化しました。確かに価格は10,800円から14,500円と大幅に上昇しましたが、どうせApple Pencilを買うなら第2世代を買う一手です。ただし、そのためにはiPad本体にiPad Proを選ばなければならず、こちらでも価格がアップします。どれを買うかの悩みどころです。
Pro以外のiPadで使えるApple Pencil
スペックの向上した第2世代のApple Pencilと比較すると劣るものの、第1世代のApple Pencilでもあるとないとでは大違いです。指先ではなく、ペンを使って書類や写真、スクリーンショットに注釈を入れたり、イラストを描いたりできるのは、非常に便利です。どんな使い方をするにせよ、iPadを買うならApple Pencilを購入するのがおすすめです。
iPad Pro(2018)はSmart Keyboard Folio対応
Apple Pencil(第2世代)同様、iPad Proでしか使えない周辺機器にSmart Keyboard Folioがあります。通常iPad用の外付けキーボードはBluetoothで接続しますが、Smart Keyboardは直接端子で接続しますので、Bluetoothキーボードとは比較にならないくらい反応が良く、また入力時にiPadとの接続を待つ必要もありません。
しかもiPad Pro用のSmart Keyboard Folioなら、iPad Proの前面も背面も保護します。iPad Proで文書作成や表計算処理をするなら、Smart Keyboard Folioは必須と思ってください。ただし、Smart Keyboard Folioも買うなら、価格は19,800円か22,800円しますので、その分予算を積み上げておく必要があります。
Smart KeyboardはiPad Air(10.5インチ2019)で使える
iPadの裏面を保護しないため、Smart Keyboard Folioとは使い方が異なるものの、端子で直接接続するため反応が良く接続を待つ必要がない点では同じスペックなのが、iPad Airで使えるSmart Keyboardです。
iPadとiPad Proのちょうど中間の価格とスペックとなるiPad Airですが、実質的にiPad Pro 10.5インチ 2017のCPUを強化し、カメラとスピーカーをダウングレードした存在であるため、iPad Proの旧モデルで使用できたSmart Keyboardに対応しているのです。
Smart Keyboardの利便性に魅力を感じるものの、iPad Proの価格を考えると手を出しづらいという向きにはSmart Keyboard+iPad Airという選び方がおすすめです。
iPadのカメラ性能からの選び方
さらに、2019年発売中のiPadの各モデルをカメラの視点から比較した場合は、以下の表のようになります。カメラについても価格に比例したスペックですが、このスペックを前提に、どれを買うかの選び方を示します。
モデル | iPad Pro | iPad Air | iPad | iPad mini | |
---|---|---|---|---|---|
背面カメラ | 画素数 | 1200万画素 | 800万画素 | ||
レンズ | F1.8 | F2.4 | |||
HDR | スマートHDR | --- | |||
動画 | 4K60fps、1080p120fps、720p240fps 映画レベルの手ブレ補正 (1080p、720p) |
1080p60fps ビデオ手ブレ補正 |
|||
前面カメラ | 画素数 | 700万 | 120万 | ||
レンズ | F2.2 | F2.4 | |||
動画 | 1080p | 720p |
カメラ性能で選ぶならiPad Pro
表を見ればわかる通り、カメラのスペックを比較してどれを選ぶかとなれば、iPad Proに決まりです。しかし、iPad ProですらカメラのスペックはiPhone 8程度で、レンズを複数持つiPhone 8 PlusやiPhone XS/Maxには及びません。したがって、iPhoneを併用するのであれば、iPadのカメラのスペックにはこだわらないという選び方もアリです。
もっともiPhoneやほかのスマートフォンをお持ちでなく、ガラケーユーザーにiPadを渡す前提での選び方なら、iPadのカメラのスペックを重視するのも悪くありません。またiPad ProはiPad Pro 12.9インチモデルはもちろん、11インチモデルでもカメラとして使うには大きすぎるのも事実です。持ちやすさなどから、iPad miniがおすすめの場合もあります。
iPadのコストパフォーマンスで選ぶおすすめランキング
iPad miniマジでコスパいいよ pic.twitter.com/PeHr19rhQM
— な (@naka_dere) June 30, 2019
それでは最後に、コストパフォーマンスでの選び方を示しつつ、2019年7月現在販売中のiPadの各モデルについて、使い方によってはどれがいいのかに触れていきます。
【1位】iPad Wi-Fiモデル(9.7インチ第6世代)
とにかくどれでもいいからiPadに触れてみたいという選び方なら、一番安く手に入るiPadのWi-Fiモデルが一番です。Webやメール、SNSを利用したり、電子書籍や写真を見るビューアとして使ったりするには、サイズも手頃です。マンガが見開きで読めるのもメリットで、十分に値段がこなれているので、My 1st iPadとして利用するのが良い機種です。
もしサイズが大きいとなればiPad miniを、Smart Keyboardを使いたいとなればiPad AirやiPad Proにステップアップすることを、それぞれ考えられますので、iPadの基準とするために、まずはiPadを買うという選び方は十分アリです。
【2位】iPad pro Wi-Fiモデル(11インチ2018)
iPad Pro 11インチのWi-Fiモデルは、高性能の2018年モデルiPad Proの中で一番安く手に入れられるのが魅力です。高性能のiPadであるiPad Proを手に入れたいけれども、コストはかけたくないという選び方ならこれしかありません。メモリは最低限の64GBでもなんとかなりますが、逆にそのレベルでいいのであればiPad Airで十分かもしれません。
とはいえ、Apple Pencilでのイラスト作成や動画編集をするのであれば、やはりiPad Proの性能は必要なのは間違いありません。あくまでもコストパフォーマンスでの2位なので、性能を重視する選び方ならiPad Pro 12.9インチモデルが、コストを重視する選び方ならiPad Airがそれぞれ優勢となります。
【3位】iPad Air Wi-Fiモデル(10.5インチ2019)
iPadならどれでもいいとか、どれがいいのかわからないから一番良いものをという人たちには、中途半端なiPadと見られがちなiPad Airですが、逆に言えば性能と価格のバランスが取れた一番コストパフォーマンスのいいiPadと見ることもできます。なによりもSmart Keyboardが使える一番安い機種でもあります。
なにしろ1世代前のiPad ProよりもCPUの性能では上回っているのですから、Apple Pencilでのお絵描きやSmart Keyboardを使った文書作成・表計算作業、写真編集も問題なくこなせます。iPad Proまでの性能はいらないけれども、iPadでは力不足な作業を処理するには最適なiPadです。
【4位】iPad pro Wi-Fiモデル(12.9インチ2018)
パフォーマンスは最高ながら、価格も最高ということでコストパフォーマンス的には低位に位置するのがiPad Pro 12.9インチモデルです。しかし、お値段だけのことはあり、Smart Keyboard Folioと組み合わせればノートPCをしのぐパワーを見せ、Apple Pencilでのお絵描きや動画・写真編集には最高の性能を発揮します。
欠点は大きすぎて取り回しに難があることと、そのお値段です。その2点に目が瞑れるか、高性能ぶりに取り回しや価格を上回るメリットを感じられれば、ベストバイとなる機種です。
【5位】iPad mini 4 Wi-Fiモデル
iPad miniはiPadの中で携帯性に特化したモデルです。性能もiPad Air並みですので、どこでもiPadを使い、Apple Pencilでメモやスケッチをしたい向きには最適です。しかし、そうした要望がないのであれば、途端に買う意味がなくなる、尖った性能のiPadと言えます。
一番安いiPadより高く感じられますが、最低メモリサイズのiPadを嫌うと、実はiPad miniの64GBが128GBのiPadより安い最安値2番手となります。性能では大幅にiPadを上回ることを思うと、画面サイズの小ささをデメリットとして感じないのであれば、実は影のコストパフォーマンス第1位のiPadでもあります。
おすすめのiPadを使ってみよう
2019年7月現在発売されているiPadはどれをとっても魅力がある端末ですので、基本的にはどれを選んでも間違いということはありません。本記事を参考に、自分の選び方に自信を持ってiPadをチョイスしてください。