2019年07月29日更新
iPadで漫画やコミックを読むのに最適なモデル・画面サイズを比較解説!
電子書籍をiPhoneやiPadで読むのは便利ですが、漫画となるとiPhoneの画面では読むのが難しくなります。そこで、iPhoneと比較して大画面のiPadで漫画を読むことをおすすめします。本記事では、iPadを比較して最適の漫画用iPadをお教えします。
目次
- 1漫画やコミックを読む最適モデルの選び方
- ・ハードの容量
- ・ディスプレイのサイズ・性能
- ・CPUやメモリなどのスペック
- ・値段
- 2iPadで漫画を読むならどのモデルがおすすめ?
- ・7.9インチ:iPad miniシリーズ
- ・9.7インチ:iPad・iPad Pro9.7・旧型iPad Air
- ・10.5インチ:iPad Air(2019)・iPad Pro10.5
- ・11インチ:iPad Pro11
- ・12.9インチ:iPad Pro12.9シリーズ
- 3iPadの画面サイズ比較【ミニ画面タイプ】
- ・7.9インチタイプ:iPad miniシリーズ
- ・9.7インチタイプ:iPad・iPad Pro9.7・旧型iPad Air
- 4iPadの画面サイズ比較【大画面タイプ】
- ・10.5インチタイプ:iPad Pro・iPad Air
- ・11インチタイプ:iPad Pro 11
- ・新書判(縦向き・横向き)
- ・B6判(縦向き・横向き)
- ・12.9インチタイプ:iPad Pro 12.9
- 5自分に合ったiPadを見つけてマンガやコミックを楽しもう!
漫画やコミックを読む最適モデルの選び方
本記事では、マンガを読むという視点からiPadを比較します。iPadは一般的な動画に適したタブレットと違い、ほぼ4:3のアスペクト比なのでマンガの1ページや見開きがほぼぴったりと収まります。動画用の16:9の画面では余白が多く生じて、マンガを読むには向いていません。マンガを読むならiPadなのです。
ハードの容量
2019年7月現在、iPadのストレージ容量は、32GB〜1TBとなっています。マンガは、文字の電子書籍に比べて容量を食いますし、巻数も多くなるため、ストレージは多ければ多いほどいいと言えます。とはいえ、多くの電子書籍のマンガはネットから必要なときだけダウンロードすれば用が済みます。
100巻以上のコミックスを常にiPadにダウンロードしておく、というのでなければ128GB以上あれば十分ですし、こまめにダウンロードするのであれば64GBでも何とかすることが可能です。
ディスプレイのサイズ・性能
現行のiPadは、7.97インチのiPad miniから12.9インチのiPad Pro 12.9インチモデルまで5種類のディスプレイサイズが用意されています。マンガを読む場合、縦向きで片ページずつ読むのであればiPad miniでも十分ですが、横向きで見開きで読むのであれば10.5インチのiPad Air以上、できればiPad Pro 12.9インチモデルが望ましいと言えます。
ただし、ディスプレイサイズが大きくなるに連れて重さも大きさも増します。そのため片手で持てなくなったり、外で使いづらくなったりします。その辺りは、自分の使い方を考慮する必要があります。
CPUやメモリなどのスペック
マンガを読むためであれば、現行のiPadのCPUやメモリのスペックはすべて問題ありません。一番性能の低いiPadでも問題ないのですから、画面の一番小さなiPad miniでも画面の一番大きなiPad Pro 12.9インチモデルでも不安を感じる必要はありません。
値段
値段は64GB(iPadのみ32GB)・Wi-Fiモデルで、下はiPadの3万7800円から上はiPad Pro 12.9インチモデルの11万8000円まで、大きな差があります。
先ほどもお伝えしたように、CPUやメモリのスペックはどれでもでも問題ないのですから、iPadでマンガを読むというだけならば、画面サイズの大きいiPad Proの旧型の中古を狙うという手もあります。ただしiPad、iPad mini、iPad Airの旧型は性能が落ちるため、おすすめできません。
iPadで漫画を読むならどのモデルがおすすめ?
それではどのiPadが漫画用におすすめかを、2019年7月現在発売中、および最近まで発売されていたiPadをディスプレイサイズ別に分けて説明します。
7.9インチ:iPad miniシリーズ
軽くて手頃なサイズのiPad miniは、マンガを片ページずつ読むのにおすすめです。軽くて小さいために外に持ち出して片手で読み進められますから、どこでもマンガが読める便利なiPadです。ただし見開き表示は厳しいのが欠点です。
9.7インチ:iPad・iPad Pro9.7・旧型iPad Air
iPadは、価格も安くマンガも見開きで読めなくもないため、漫画用iPadとしては悪くありません。ただし、最低価格の32GBモデルではすぐに容量が厳しくなるので128GBモデルが欲しいところです。しかしiPadの128GBモデルを購入するのなら、あと6500円程出せばiPad Airが手に入るため、よほどのことがない限り、iPad Airをおすすめします。
なお、iPad Pro 9.7インチモデルと旧型iPad Air・iPad Air 2はいずれも旧モデルで現行の9.7インチモデルはiPadだけです。このうち旧型iPad Air・iPad Air 2は、現行のiPadよりも性能が落ちますし、Apple Pencilも使えずおすすめしません。またiPad Pro 9.7インチモデルも、現行のiPad Airの性能と値段を考えるとおすすめできかねます。
10.5インチ:iPad Air(2019)・iPad Pro10.5
マンガの見開きが不満なしで読める最低限のサイズで、しかも軽量かつ価格もそれほど高くならずに済む最高のコストパフォーマンスモデルが、現行のiPad Airです。これに比べるとiPad Pro 10.5インチモデルは、CPUの性能が劣っているのに値段が高いため、おすすめできません。
11インチ:iPad Pro11
マンガを読む分にはiPad Pro 11インチモデルもiPad Airもほとんど変わりありませんが、値段が3万5000円高くなります。漫画用に限ればiPad Airで十分で、iPad Pro 11インチモデルを買う必要はありません。
12.9インチ:iPad Pro12.9シリーズ
見開きでB6判コミックスと同じサイズで読めるのは、非常に大きなメリットです。マンガを読むのに最適なiPadですが、大きく重いため取り回しが不便で、外に持ち出したりベッドで横になってマンガを読んだりするには向いていません。加えて価格がiPad Airのほぼ倍になります。値段と重さに耐えられるのであれば、これしかないというiPadです。
iPadの画面サイズ比較【ミニ画面タイプ】
ミニ画面タイプのiPadでは、横向きの見開き表示で漫画を読むのはおすすめできません。このタイプのiPadは、縦向きで漫画を1ページずつ読むのに向いています。
7.9インチタイプ:iPad miniシリーズ
7.9インチ・300gと、軽くて持ち運びに便利なiPad miniは、縦向きで1ページずつ読むには最適ですが、横向きで読むには向いていません。見開きの大ゴマのある『リングにかけろ』など漫画には向いていませんが、多くの漫画や4コマ漫画ならどこででも楽に読めて便利なiPadです。
新書判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページが新書判コミックスよりも一回り小さくなる程度で非常に読み易く感じます。しかし横向きだと、見開きが新書判コミックスの6割程度の大きさになり、かなり読みづらく感じます。
B6判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページがB6判コミックスよりも二回りほど小さくなりますが、それでも十分読み易く感じます。しかし横向きだと、見開きがB6判コミックスの半分近い大きさで、片ページ表示がiPhone 8程度となり、とても読む気にはなれません。
9.7インチタイプ:iPad・iPad Pro9.7・旧型iPad Air
iPad miniよりも大きく重くなりますが、持ち運びに困らないサイズの9.7インチタイプのiPadは、縦向きでB6判のコミックスよりやや大きく表示され、見開きだと文庫判のコミックス程度に表示されます。そのため、縦向きで1ページずつ漫画を読むのはもちろん、見開きの大ゴマが出てくれば横向きに持ち替えて読むこともできます。
ただし、横向きでずっと漫画を読むには、比較的表示画面が小さいと言えます。
新書判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページが新書判コミックスよりも一回り大きくなり、とても読み易く感じます。横向きでも、見開きが新書判コミックスの8割5分程度の大きさと、読みづらくはなりますが、なんとか読めるという感じです。
B6判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページがB6判コミックスよりもわずかに大きくなる程度で、とても読み易く感じます。横向きでも、見開きがB6判コミックスよりも二回り以上小さくなりますが、なんとか読めるという感じです。
iPadの画面サイズ比較【大画面タイプ】
大画面サイズのiPadになると、縦向きで1ページずつ漫画を読むよりも、横向きで見開き表示で漫画を読んだ方が読み易く感じられます。
10.5インチタイプ:iPad Pro・iPad Air
9.7インチタイプのiPadと比較して、画面がわずかに大きくなった程度ですが、漫画を見開きで読むという点ではかなり大きな違いが生じています。見開きで漫画を読むのなら、最低このサイズのiPad、つまり現行機であればiPad Airをおすすめします。
新書判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページが新書判コミックスよりも二回りも大きくなり、ちょっと大きくなりすぎたかな、という感じがしてきます。その代わり横向きだと、見開きが新書判コミックスより一回り小さい程度となり、ノド(内側)がキレイに開いて読める分だけ、むしろコミックスより読み易いくらいになります。
B6判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページがB6判コミックスよりも一回り以上大きくなりますが、十分読める範囲です。一方横向きは、見開きがB6判コミックスよりも二回り近く小さくなり、天地にわずかに余白が出るものの、しっかり読める大きさで、むしろ縦向きよりもおすすめできます。
11インチタイプ:iPad Pro 11
iPad Pro 11インチモデルは、10.5インチモデルと比較して長辺方向に長さが伸びています。そのため、新書判の見開きでは同じサイズで余白が増えるだけですが、B6判ではわずかに画面表示が大きくなります。とはいえ大した差ではないので、もし漫画を読むことだけで比較するのなら、iPad Pro 11インチモデルではなくiPad Airで十分といえます。
新書判(縦向き・横向き)
ここ数年マンガを買うってことが無かったから鬼滅の刃と風都探偵置く場所に困ってテーブルに平積みしてたんだけど、おそらくしばらく読まないであろうものをどかしてやっと本棚スペース空けました pic.twitter.com/IjBuwAHC9k
— あやたか (@vjmpjp0641) July 28, 2019
縦向きの場合は、1ページが新書判コミックスよりも三回りも大きくなり、かなり大きすぎるように感じられます。
また横向きだと、長辺方向に大きくなっただけのiPad Pro 11インチモデルでは10.5インチタイプと同じサイズで両脇に空きスペースが生まれるだけです。そのため、漫画のサイズは10.5インチタイプと同じで、周囲に空白が増えた分だけやや読みづらく感じられます。もちろん余白を無視すれば、十分見開きを楽しめるサイズです。
B6判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページがB6判コミックスよりも二回り以上大きくなり、少々大きすぎる用に感じられます。一方横向きは、見開きが10.5インチタイプよりもわずかに大きく、B6判コミックスよりも一回り強小さくなりますが、かなり読み易く縦向きよりもおすすめできます。ただし、新書判のときほどではないものの、横にわずかに余白が表示されます。
12.9インチタイプ:iPad Pro 12.9
iPad Pro 12.9インチモデルは、縦向きならB5判の雑誌、横向きならB6判のコミックスサイズで漫画を読むことができる、最高の漫画用iPadです。ただし、手に持って読むにもやや重く、できれば書見台やタブレット用のスタンドに置いて読みたいほどです。ましてや、外に持ち出して漫画を読むには向いていないのが欠点です。
新書判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、1ページが新書判コミックスの1.5倍にもなります。もはや新書判というよりもB5判の雑誌サイズになります。また横向きだと、新書判コミックスよりも一回り大きく見開き表示され、非常に読み易く感じられます。
B6判(縦向き・横向き)
縦向きの場合は、もはやコミックスサイズではなく、B5判の雑誌サイズになります。一方横向きは、B6判のコミックスに見開きとまったく同じサイズで、わずかに上下に余白が出るものの、B6判コミックスそのままで、かつ見開きのノドがきれいに読めるという点で実際のコミックス以上に読み易い漫画読書環境となります。
自分に合ったiPadを見つけてマンガやコミックを楽しもう!
以上、マンガを見るためのデバイスとしてiPadを比較しました。結論としては、
- 外に持ち出してマンガを読むならiPad mini(ただし片ページずつしか読めない)
- 片ページでも見開きでも読め、コストパフォーマンスに優れたiPad Air
- コミックスサイズで見開き読めるiPad Pro 12.9インチモデル(ただし重くて高い)
の3機種を、自分の都合に合わせて選んでいただければ幸いです。