2019年05月07日更新
iPadからリモートデスクトップでWindowsPCに接続して遠隔操作する方法を解説!
リモートデスクトップを知っていますか?MacやWindowsパソコンをその他のデバイスで遠隔操作できるリモートデスクトップ機能は、iPadでも利用できます。本記事ではiPadを使ってWindowsパソコンを遠隔操作する方法をご紹介していきます。
目次
iPadのリモートデスクトップとは?
本記事冒頭の本章ではiPadを使った「リモートデスクトップ」について詳しく解説していきます。Macパソコンにはミラーリング機能が搭載されていて、Appleデバイスを遠隔操作することが可能です。
同じ様にiPadからWindowsなど異なるOSデバイスを遠隔操作することを「リモートデスクトップ」といいます。
Windows PCにアクセスしてiPadで遠隔操作ができる
「リモートデスクトップ」でiPadとWindows PCを接続すれば、Windows PCのアプリやデータをiPadから遠隔操作できるので、Windows PCをわざわざ外部に持ち出す必要がありません。自宅にいながらiPadを使って、遠く離れたWindows PCのファイルやアプリを起動して編集することができます。
「働き方改革」が推進されている日本ですが、iPadのリモートデスクトップ機能をうまく活用すれば、上記のような使い方もできる上にWindows PCを持ち出す必要がなくなるので、ノートパソコンの破損やデータの漏洩を防ぐというメリットもあります。
iPadからWindows PCを遠隔操作するためには、iPadにリモートデスクトップ機能を搭載するアプリをインストールする必要がありますが、Windows PC側での設定も重要になります。次の章では、WindowsパソコンでiPadリモート接続を許可するための設定方法を紹介します。
Windows PCでリモート接続を許可する設定方法
iPadでリモートデスクトップアプリをインストールする前に、Windowsパソコンでリモート接続を許可する設定方法を紹介します。事前にリモート接続設定をしておかなければ、WindowsパソコンをiPadで遠隔操作することができないので注意してください。本記事ではWindows 10を使ってリモート接続設定方法を紹介します。
Windows 10のパソコンを起動して「エクスプローラー」を起動してください。「PC」フォルダを右クリックし、表示されるメニュー一覧から「プロパティ」を選択してください。
Windowsの「システム」画面がウインドウに表示されます。ウインドウ左側のメニュー一覧から「リモートの設定」を選択してください。
「システムのプロパティ」というウインドウが表示されます。上部のタブメニュー一覧から「リモート」を選択して「このコンピューターへのリモート接続を許可する」の項目にチェックを入れてください。チェックを入れたら「適用」をクリックしてから「OK」を押してください。
これでiPadからWindowsのリモート接続が可能になりました。次の章ではリモートデスクトップを接続する前に設定しておく必要がある、「スリープモード」の解除方法を紹介します。
Windows PCのスリープモードを解除しておくと便利
Windowsパソコンを遠隔操作する時は、Windowsパソコンの電源が入っている必要があります。また、「スリープモード」になっている状態では、WindowsパソコンをiPadでリモートデスクトップで接続することができないので、事前にWindowsパソコンのスリープモードを解除しておくことをおすすめします。
「スリープモード」の解除方法は、「Windowsのスタート」アイコンをクリックして「歯車アイコン(設定)」アイコンを選択してください。「設定」メニュー一覧が表示されたら、「システム」を選択してください。
「システム」画面が表示されたら、ウインドウ左側のメニュー一覧から「電源とスリープ」項目を選択してください。ウインドウに「スリープモード」の項目が表示されるので、「スリープモード」を「なし」に設定してください。
以上でWindowsのスリープモード解除が完了です。これでWindowsとiPadをリモートデスクトップで接続する準備が完了しました。次の章では、iPadで利用できるリモートデスクトップアプリの紹介と使い方を解説していきます。
iPadのリモートデスクトップアプリを利用してWindows PCを遠隔操作する方法
本記事最後の本章では、iPadとWindowsパソコンをリモートデスクトップで遠隔操作できるアプリの紹介と、その使い方を紹介していきます。iPad専用アプリには、様々なリモートデスクトップ対応のアプリがありますが、有料iPadアプリが多いのが実状です。
本記事では、無料で利用できるiPadのリモートデスクトップアプリを紹介するので、実際にiPadからリモートデスクトップ機能を利用してみて、気に入ったら有料のiPadリモートデスクトップアプリを利用してみると良いでしょう。
iPad 無料アプリ「Microsoft リモート デスクトップ」をインストール
「Microsoft リモート デスクトップ」は無料で利用できるiPad・iPhone専用の遠隔操作アプリです。対応しているWindows PCのエディションは下記のリストを参考にしてください。
- Windows Professional エディション
- Windows Server エディション
1.「リモートデスクトップ・ゲートウェイ」を経由 するのでリモート・リソースに簡単にアクセスできる。 |
2.Windowsのジェスチャ対応、 RemoteFXにも対応しているため、 様々なマルチタッチ操作が可能。 |
3.WindowsPCに保存されているデータファイルや アプリケーションへ安全な接続ができる。 |
4.「接続センター」を活用すれば、 複数のパソコンデバイスとリモート接続・管理が可能。 |
5.音楽ファイルや・動画ファイルなどの起動・視聴も シームレスにストリーミング再生できる。 |
6.プレゼンテーションに利用できる、 外部のモニターやプロジェクターにもiPadから接続できる。 |
リモートデスクトップ接続・設定方法
「Microsoft リモート デスクトップ」を使ってWindows PCとiPadを遠隔操作で接続する設定方法を紹介します。iPadで「Microsoft リモート デスクトップ」アプリを起動すると上の画面がiPadに表示されます。「何もありません。」と表示されている画面の右上にある「+」アイコンをタップしてください。
「Add New」という画面が表示されます。メニュー一覧から「デスクトップ」を選択してください。
「デスクトップ」設定ウインドウが表示されます。「PC名」にはIPアドレスを入力し、「ユーザーアカウント」には遠隔操作に利用したいWindowsパソコンのユーザー名を入力します。IPアドレスが分からない人は下記の手順で、WindowsパソコンからIPアドレスを確認してください。
「Windowsスタート」アイコンを右クリックして「コントロールパネル」をクリックします。メニュー一覧から「ネットワークの状態とタスクの表示」>「ローカルエリア接続(イーサネット)」>「詳細」の順番にクリックします。「ネットワーク接続の詳細」画面にIPアドレスが表示されているのでコピーして、アプリにペーストしてください。
リモートデスクトップに追加したPC一覧が「Microsoft リモート デスクトップ」アプリトップ画面に一覧で表示されます。遠隔操作したいIPアドレスを一覧から選択して、Windowsパソコンのログインパスワードを入力すれば、リモートデスクトップの設定完了です。
これまで紹介してきた「Microsoft リモート デスクトップ」の設定方法を実行してみ、リモートデスクトップが利用できない場合は、Windowsパソコンのエディションが「Microsoft リモート デスクトップ」に対応していないことが考えられます。
WindowsのHomeエディションは「Microsoft リモート デスクトップ」に対応していないので注意してください。
iPadアプリ「Microsoft リモート デスクトップ」を使ってWindows PCを遠隔操作してみよう!
本記事では、便利なiPadアプリ「Microsoft リモート デスクトップ」を使ったWindows PCの遠隔操作方法と設定方法を紹介しました。iPadアプリ「Microsoft リモート デスクトップ」を利用すれば、Windows PCをわざわざ持ち運ばなくても、iPadから簡単にWindows PCを操作できるようになります。
本記事を参考にiPadのリモートデスクトップ機能を活用してみてください。