GmailのSMTPサーバー経由で別のメールソフトから送信する!
Gmailをパソコンで使っている別のメールソフトで送信できると便利です。SMTPサーバーを経由して接続する方法を紹介しています。SMTPサーバーの種類や設定方法を画像などでご覧ください。Gmailをさまざまな端末で利用できる環境を構築しましょう。
目次
- 1Gmailを別ソフトからメールを送信できる?
- ・SMTPサーバーを経由してメールの受信や送信が可能
- ・SMTPサーバーの種類を選択する
- 2GmailのSMTPサーバーの設定の仕方
- ・G Suite SMTPリレーサービスの場合
- ・Gmail SMTPサーバーの場合
- ・制限付きのGmail SMTPサーバーの場合
- 3GmailのSMTPをメールクライアントに設定する方法
- ・Gmailの2段階認証を有効にする
- ・GmailのSMTPの認証方式を確認する
- ・GmailのSMTPのポートを確認する
- 4GmailのSMTPサーバーで送信・受信できないとき
- ・アカウントを削除してみる
- ・再度アカウントを設定する
- 5別のメールソフトからSMTPサーバー経由してGmailを送信してみよう!
- ・Gmailの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Gmailを別ソフトからメールを送信できる?
スマートフォンやタブレット、パソコンなどで使用するメールで送信・受信をするメールソフトです。メールソフトは送信・受信サーバーを介して、メールの送信や受信をするために必須のソフトウェアです。メーラーといわれることもあるメールソフトで人気のあるものは次の通りです。
スマートフォンなどで標準でインストールされているのがGmailでかなり多くの人がメーラーを選ぶこともなく使用している傾向にあります。次に検索などでよく使われるyahooが提供するYahoo!メールも人気度の高いメーラー、Windowsパソコンに標準装備されているメールソフトはMicrosoft Outlookで、こちらも利用頻度の高いメーラーといえます。
利用頻度の高いGmailでメールを送受信する際に、パソコンなどを利用したほかのメールソフトでGmailを送受信する方法を共有しましょう。Gmailをほかのメールソフトで利用する場合、SMTPの設定や認証の問題で、送受信できないと感じる方も多いようですが、手順をふまえると簡単にできます。
SMTPサーバーを経由してメールの受信や送信が可能
Gmailはフリーのメールソフトで、Android搭載のスマートフォンやタブレットで多く使われているメーラーです。GmailのSMTPサーバーを経由して、他のメールソフトを使ってGmailのメールを送信する方法とGmailのSMTPの設定の仕方、メール送信ができない場合の対処方法を共有しましょう。
SMTPサーバーの種類を選択する
Gmailのメールをほかのメーラーを利用して送信するには、GmaillのSMTPサーバーの種類を選択することからスタートします。SMTPサーバーには主に3つのSMTPサーバーから選択します。それぞれのSMTPサーバーの特徴をご覧ください。
G Suite SMTPリレーサービス
GmailのSMTPサーバーのひとつ、"G Suite SMTPリレーサービス"を選択した場合、Gmailだけでなく、他のメールアドレスを利用してGmailのSMTPサーバー経由でメールを送信したり、転送できます。個人の利用としても便利ですが、企業向けのサービスとして便利なメーラーです。
このSMTPリレーサービスを使用すると、メールの配信前に迷惑メールやウィルスをフィルタで省けます。さらに送信や転送するメールにG Suiteのメールセキュリティ設定を適用できますので、セキュリティの高さがポイントになります。
GmailのG Suite SMTPリレーサービス機能は企業向けのサービスともいえます。これらの機能を利用する場合にはG Suite Basicにアップグレードが必要なのです。企業での利用を考えた場合、セキュリティの高さは重要な項目です。
Gmail SMTPサーバー
Gmail SMTPサーバー機能を利用して、G Suite SMTPリレーサービスと同じように他のメールアドレスでGmailのSMTPサーバー経由で送信や転送が可能です。Gmail 以外の SMTP サーバーを設定してGoogle経由でメールの送信や転送ができます。このサーバー機能も企業向けですから、G Suite Basicにアップグレードの必要があります。
制限付きのGmail SMTPサーバー
制限付きのGmail SMTPサーバーサービスを利用すると、"セキュア ソケット レイヤ(SSL)"、"Transport Layer Security(TLS)プロトコル"へ対応していないメールソフトからも送信や転送ができます。ただし、宛先についてはGmailのメールアドレス、またはG Suiteのアカウントのメールアドレスに制限されるという特徴があります。
GmailのSMTPサーバーの設定の仕方
上記の主な3つのGmail、SMTPサーバーの設定方法をご覧ください。サーバーの設定はそれほど難しくありません。Gmail用のヘルプページも紹介しておきますので、設定できない場合に参照してみましょう。
G Suite SMTPリレーサービスの場合
G Suite SMTPリレーを選択した場合の設定方法は次の通りです。設定前に"ネットワークのIP範囲をSMTPリレーサービスに追加"しておく必要があります。次に"ポート25、465、または587でsmtp-relay.gmail.comに接続するように設定"することで接続します。
設定の方法がわかりにくい場合、https://support.google.com/a/answer/2956491でGoogleのGmail用ヘルプのページで設定の詳細をご覧ください。
Gmail SMTPサーバーの場合
Gmail SMTPサーバーを選択した場合の設定方法は次の通りです。設定前の準備として、"安全性の低いアプリが有効になっていること"をチェックしましょう。"SSLを利用する場合は、ポート465でsmtp.gmail.com に接続"し、"TLS の場合はポート587"で接続しましょう。
ユーザー名とパスワードでログインしたあと、SSLまたはTLSで接続します。設定の方法がわかりにくい場合、https://support.google.com/a/answer/176600?hl=jaのGoogleでGmail用ヘルプのページで設定の詳細をご覧ください。
制限付きのGmail SMTPサーバーの場合
制限付きのGmail SMTPサーバーを選択した場合の設定方法をご覧ください。"ポート25からaspmx.l.google.com "に接続し、IPアドレスで"ドメインのSPFレコード"を設定します。"Google管理コンソール"で、このIPアドレスを"メールのホワイトリスト"のボックスに追加しましょう。
設定の方法がわかりにくい場合、https://support.google.com/a/answer/176600?hl=jaのGoogleでGmail用ヘルプのページで設定の詳細をご覧ください。
GmailのSMTPをメールクライアントに設定する方法
Gmailのメール送信をほかのメーラーで送信、転送ができない場合、GmailのSMTPをメールクライアントに設定する方法を試しましょう。設定するにはGmailのIMAP(インターネットメッセージアクセスプロトコル)の設定変更が必要です。つぎの方法をチェックしてください。
Gmailの2段階認証を有効にする
Gmailの認証方法である、2段階認証の設定についてみてみましょう。メールクライアントに設定できない場合は、認証のしくみを理解することが大切です。
2段階認証とは
Gmailの2段階認証の存在は知らない方が多いようです。この2段階認証はパスワードの漏洩によるハッキング防止で重要な認証方法です。ハッキングできない状態にするために2段階認証は存在します。
2段階認証は、パスワードでのログインとともに、SMSや認証アプリなどで認証作業をもう一つ追加するしくみとなっています。ハッキングなどができない状態を目的に、よりセキュリティレベルを上げられます。
2段階認証を有効にするときの注意点
2段階認証を有効にするときの注意点は、スマートフォンの紛失などです。ログインの際に必要になワンタイムパスワードをスマートフォンで受け取れますが、これはスマートフォンをログイン用の鍵として使う方法です。スマートフォンを紛失した場合は、ワンタイムパスワードを受け取れない状態になりますので、気を付けましょう。
2段階認証の設定
1.Gmailの"アカウント情報"から、"ログインとセキュリティ"→"Google へのログイン"をクリックします。
2.アカウントへのアクセスとセキュリティ設定の管理画面の下にある、"Googleへのログイン"のさらに下のほうにある"2段階認証プロセス"を見つけましょう。この部分が“オフ”と表示されている部分をクリックします。
3."2段階認証プロセス"を設定するための画面が表示されたら、"開始"をクリックします。
4.Googleアカウントにログインし、パスワードを入力します。その後"次へ"をクリックします。
5.電話番号を入力します。コードの取得方法は"テキストメッセージ"か"音声通話"が選べます。選択した方法でコードが送信されてきます。設定後、"次へ"をクリックします。
6.コードが届いたあと、そのコードを入力して"次へ"をクリックします。"完了しました。2段階認証プロセスを有効にしますか?"という表示の右下にある"オンにする"をクリックし、設定が完了します。
2段階認証設定後のスマホの設定
Gmailで2段階認証を有効にした場合、ユーザー名とパスワード、さらにコードの入力が必要です。Gmail以外のメーラーではコードを入力する仕組みがないため、Gmail以外のメールソフトからアクセスできるよう、アプリパスワードの生成をしておきましょう。
1.Googleアカウントのログイン画面から2段階認証の手順を使ってログインします。画面右上の"プロフィールアイコン"をクリックし、"アカウント"をクリック、アカウント情報の画面から"ログインとセキュリティ"→"Googleへのログイン"とクリックします。
2.Googleへのログイン画面の"パスワードとログイン方法"→"アプリパスワード"をクリックします。
3."アプリを選択"をクリックします。アプリがいくつか表示されますので、そこから"メール"を選択します。
4."端末を選択"をクリックすると端末が表示されます。下記が象は"Windowsパソコン"を選択した場合です。状況に合わせて選択しましょう。
5.端末とアプリの選択後、"生成"をクリックするとアプリパスワードが生成されます。2段階認証に対応していないメーラーを利用する際には、生成されたアプリパスワードを入力することでログインができます。
GmailのSMTPの認証方式を確認する
1.GmailのSMTPの認証方式を確認するには、パソコンなどのブラウザからGmailを表示させます。ログイン後、ログインアイコンのそばにあるアプリ一覧でGmailを表示させ、アカウントとパスワードでログインします。
2.Gmailが表示されたあと、上にある三本線のアイコンをクリックし、メールボックス一覧を表示させます。下にある"デスクトップ"→"設定"とクリックします。
3.設定画面が表示されますので"メール転送とPOP/IMAP"をクリックし、IMAPが有効でない場合は"IMAPを有効にする"を選択し、"設定を保存"をクリックします。
GmailのSMTPのポートを確認する
GmailのSMTPポートのチェック方法は簡単です。Gmail設定画面にある"基本設定"→"メール設定"を開きます。一般的にはそこにSMTPサーバー名やSMTPポート番号などが表示されているはずです。ほかにもメーラーの設定で重要な項目がありますので、チェックしておきましょう。
GmailのSMTPサーバーで送信・受信できないとき
多く使用されているGmailで、SMTPサーバーでメールの送信や受信ができない原因はどこにあるのでしょうか。一般的に考えられる下記の項目をチェックしましょう。原因として考えられる項目を一つずつ修正していくことで解決をめざしましょう。
- 添付ファイルのサイズが大きすぎる
- ダウンロード容量を超えている
- 送信容量を超えている
- 同時接続数が多すぎる
- 2段階認証が有効でない
アカウントを削除してみる
メールの送信、受信がSMTPサーバーでできない場合、その原因を修正することで解決できることがほとんどですが、それでも原因が見つからない場合の対処を考えてみます。Gmailのアカウントを削除してみる方法もあります。
Gmailでのアカウント削除はアカウント画面で対象となるアドレスを選択し、削除するだけですので簡単です。その際、保存していた重要なメールなどが紛失しないようにバックアップを忘れないようにしましょう。
再度アカウントを設定する
スマートフォンやタブレットを購入したときと同様に、Gmailのアカウントを再度、設定します。アカウントの再セットアップによってメールの送信や受信を試してみるといいでしょう。
ただし、アカウント再セットアップ前に前述したメール送受信ができない原因などが問題になっていることが多いようです。丁寧に原因をチェックしていくことをおすすめします。
別のメールソフトからSMTPサーバー経由してGmailを送信してみよう!
スマートフォンやタブレットで使い慣れたGmailを、ふだんパソコンで使っている別のメールソフトを利用できると、メーラーが統合されてとても便利です。ちょっとした設定のコツをつかみ、よりメールを使いやすい環境を整えましょう。
さまざまな設定方法がありますが、SMTPサーバーを経由してGmalを使う流れを共有しましょう。手順をふまえ、Gmailヘルプも活用すれば設定も難しくありません。