Androidスマホをフルバックアップする方法!データを完全に保存するには?

iPhoneやiPadと違い、Android端末の標準環境では、アプリデータも含めたフルバックアップ(完全なデータバックアップ)が難しい現状で、Android端末のフルバックアップをとる方法と注意点などをご紹介します。この機会にやりやすい方法で試しましょう。

Androidスマホをフルバックアップする方法!データを完全に保存するには?のイメージ

目次

  1. 1Androidスマホをフルバックアップするには?
  2. 2Androidのデータを標準機能でフルバックアップする方法
  3. 3Androidのデータをアプリでフルバックアップする方法
  4. 4AndroidのデータをPCでフルバックアップする方法
  5. 5Androidスマホのフルバックアップは自分のやりやすい方法で

Androidスマホをフルバックアップするには?

電話やカメラだけでなく、おサイフケータイなど便利な機能が満載のスマホは、今や確実に手放せないものですが、気になるのが端末内のデータ管理です。機種変更時や紛失など万が一の時のためにも、「バックアップをとる」とよく言われます。

バックアップとは、端末内のデータやシステムの状態のコピーのことで、別に保存しておけば何かあった時に、状態を復元できます。画像やアプリ、設定など端末内のデータをそのまま丸ごとバックアップできるiPhoneと違い、Androidは画像・連絡先・アプリなどそれぞれバックアップする必要があり、完全なバックアップの方法に悩む方も多いでしょう。

そこで今回は、Androidスマホをフルバックアップするにはどんな方法があるのか、また事前準備や注意点などをご紹介します。今後のために、ぜひ参考にしてください。

Androidのデータを丸ごとバックアップするのは難しい

iPhoneなどのiOS端末は、iCloudというクラウドストレージに端末内のデータを簡単フルバックアップでき、同じ端末はもちろん、機種変更や紛失時などにも新しいiOS端末にすぐリストア(復元)できます。

それに比べ、Androidは自由にカスタマイズできる仕組みや、メーカーやキャリアごとに独自の機能などがあり、端末に標準装備のバックアップ機能を使ってもアプリデータの完全なバックアップができないなど、Androidのデータを丸ごとバックアップするのは難しい実情があります

今回は、そんなAndroidのデータをフルバックする方法の中で、機種やキャリアなどに左右されない代表的なものをご紹介します。

Androidのデータを標準機能でフルバックアップする方法

まず、ご紹介するのはAndroidのデータを標準機能でフルバックアップする方法です。Androidに標準で搭載されているバックアップ機能とは、「Googleドライブ」を利用したバックアップ機能で、どのキャリア・機種でもAndroid端末に基本的に搭載されています。

Googleドライブとは、Googleが提供するクラウドストレージで、バックアップデータがアップロードされるとGoogleアカウントで暗号化され、安全にデータを保管・管理できます。Googleアカウントとは、GoogleドライブなどGoogleの各種サービスを利用する際に無料で作れるアカウントで、Google Playでアプリを取得したことがあれば登録済です。

Googleアカウントは、端末の設定から確認できます。設定→アカウント→Google→Googleアカウントで表示されているGmailアドレスが、端末のGoogleアカウントの登録メールアドレスです。ペアで登録しているパスワードもサービスの利用に必要です。

Google ドライブ - Google Play のアプリ
AndroidのデータをGoogleドライブでフルバックアップする方法

GooglドライブでのAndroidを丸ごとバックアップする手順ですが、まずGoogleドライブを起動します。お手持ちのAndroid端末にGoogleドライブが無ければ、上記リンクからインストールし、Googleアカウントのメールアドレスとパスワードでログインします

最初に「マイドライブ」が開くので、左上の横3本線をタップし、バックアップ先のGoogleアカウント(Gmailアドレス)を確認し、メニューの中の「(歯車マーク)設定」をタップします。

AndroidのデータをGoogleドライブでフルバックアップする

次に「バックアップとリセット(端末のバックアップ設定)」をタップ「データのバックアップ」の○ボタンを点灯させONに→「バックアップアカウント」に表示が無ければ「Googleアカウント」をタップ→アカウント選択画面でバックアップ先のGoogleアカウント(Gmailアドレス)を選択します

画面が戻り「バックアップアカウント」に選択したGoogleアカウントが表示されていることを確認します。無事にGoogleアカウントが表示されていれば端末のバックアップ設定の完了です。最後に、何かあった時のため、「自動復元」の○ボタンを点灯させ有効にします

Googleドライブでバックアップできるもの

Googleヘルプによると、そのGoogleドライブでバックアップできるものは、以下のものです。
 

  • Google コンタクトのデータ
  • Google カレンダーの予定と設定
  • Wi-Fi ネットワークとパスワード
  • 壁紙
  • Gmail の設定
  • アプリ
  • ディスプレイ設定(明るさ、スリープ)
  • 言語と入力の設定
  • 日付と時刻
  • Google 以外のアプリの設定やデータ(アプリによって異なります)※

※アプリによっては、設定やデータの一部をバックアップまたは復元できないことがあります。アプリの詳細については、デベロッパーにお問合せください。

Android デバイスのデータをバックアップ、復元する - Nexus ヘルプ
Google Drive

Googleドライブでバックアップする注意点

ここでおさえたいGoogleドライブでバックアップする注意点をお伝えします。現在、Androidの最新バージョンはAndroid9.0ですが、Android8.1以前の端末では、データのバックアップ設定は手動で行う必要がありアプリ内のデータのバックアップはAndroid6以上から搭載された機能です。

お持ちのAndroidスマホのOSバージョンによって、設定やバックアップできるものが多少異なります。OSバージョンにかかわらず注意する点は、次にあげる2点です。

バックアップはGoogleアプリのみ

まずあげたいのは、バックアップはGoogleアプリのみという点です。例えば、「連絡先」なら「Googleコンタクト」、「カレンダー」なら「Googleカレンダー」、「メール」なら「Gmail」とGoogleアプリのみ完全なバックアップが可能です。ドコモメールなどキャリア提供のメールアプリを利用している場合は、バックアップされません。

「Google以外のアプリ」についても、Google Playで提供されているアプリに限られます。また、Google Playで提供されていても、LINEなど一部アプリは事前設定をしないと、バックアップしても端末が変わると復元できないものもあります。つまり、GoogleドライブではAndroidのデータを丸ごとバックアップはできません。

バックアップはGoogleアプリのみ

ただし、Googleドライブでは無料で最大15MBまでデータをアップロードできるため、画像データなどが大量にあれば、他の無料クラウドストレージより容量に余裕があり、セキュリティも確立されているため安心してデータをバックアップできます。完全なフルバックアップは取れませんが、他のバックアップ方法とあわせて行うことをオススメします

容量に上限がある

次にあげるのは、バックアップされるアプリデータの容量に上限がある点です。具体的には、1つのアプリで25MBまでという上限があります。そのため、25MBを超えるアプリのデータについて※は、完全なバックアップができないため、別にバックアップする必要があります。※アプリのデータ容量は、端末の設定→アプリ→ストレージで確認できます。

データ容量が比較的大きなアプリの中で、LINEやゲームアプリなど、一部アプリは端末のデータが削除されると取り戻しができないものがあります。その場合、各アプリで事前にバックアップする必要がありますが、詳しくは後ほどお伝えします。

Androidのデータをアプリでフルバックアップする方法

次にご紹介する方法は、Androidのデータをアプリでフルバックアップする方法です。Androidのデータをバックアップするサードパーティー製アプリには、”JSバックアップ”や”Yahooバックアップ”などがありますが、これらは端末内のアプリのデータはバックアップできません。

また、”ドコモデータコピー”などキャリア提供のバックアップアプリも、Google Playで取得したアプリやシステム設定などバックアップされないものも多く、Androidの完全なバックアップはできません。そこでオススメするのが「Helium(ヘリウム)」というバックアップ/復元アプリです。

Androidのデータをアプリでフルバックアップする方法 - Helium

Helium

Androidのバックアップをとる際に、「root(ルート)化する」と言われることがあります。root化とは、Android端末でキャリアやメーカーが組み込んだ特権を取得することを指します。root化すると、通常では不可能なシステムアプリの改変などAndroid内のデータに自由にアクセスできるようになります

つまり、root化でAndroidのデータへ自由にアクセスし、丸ごとバックアップする方法があります。しかし、root化するとAndroidにインストールしたセキュリティアプリがroot化を「脅威(リスク)」と捉え端末が動かなくなってしまうことや、メーカーのサポート対象外になってしまうというデメリットがあり、オススメしません

このHeliumであればroot化せずにバックアップが可能で、バックアップデータを他の端末に復元も可能なため、今回はHeliumによるフルバックアップ方法をご紹介します。この方法ではPCを利用し、AndroidとPCをデータ転送が可能なUSBケーブル※でつなぐ必要があります。※データ転送が可能なUSBケーブルは1,000円ほどで入手できます。

PCでソフトをインストール

PCとAndroidをつなぐ前に、事前準備をします。まずPCでHeliumソフトをインストールします。下記リンクから、お持ちのPCのOSに合わせてインストールしてください。

Helium Desktop Installer and Android App · koush/support-wiki Wiki · GitHub
PCでソフトをインストール Windowsの画面

Heliumソフトのダウンロードページが開いたら、お持ちのPCのOSをクリックします。上はWindowsを選んだ例ですが、インストーラーをダウンロードしたら起動して、画面の指示に従い「Next」で進みます

MacではダウンロードしたZipファイルを「解凍」→「Helium」をクリックします。もし、「開発元が未確認のため開けません」と表示されたら、「Ctrl(コントロール)」キーを押しながらクリック→「開く」→「”Helium”の開発元は未確認です。開いてもよろしいですか?」とメッセージが出たら「開く」で進めばOKです。

あとは「Next」で進み、最後に「Installation Complete」となればインストール完了です。

PCでソフトをインストール Windows版のドライバーインストール画面

Windows版のHeliumでは、別にドライバーをインストールしないとAndroidと接続した際にうまく認識されないことがあるため、ADBドライバーをインストールしますインストールしたHeliumソフトを起動し、画面下の青い文字リンク「Is your Android connected but not detected?…」※をクリックします。

開いた画面から「Universal ADB Drivers(recommended)」をクリックし、画面の説明に沿って「Next」で進み、完了したら閉じます。PCのHeliumソフトの準備が整ったら、次にAndroidの準備に進みます。

Androidでアプリをインストール

Androidでアプリをインストール
Helium - App Sync and Backup - Apps on Google Play

次に、AndroidでHeliumアプリをインストールします。上記リンク先Google Playから「インストール」してください。端末の情報へのアクセスの確認画面が開いたら、下の「同意する」をタップします。

Androidでアプリをインストール

「Heliumへようこそ」の画面が開いたら、右下の「OK」をタップ「USBデバッグを有効にしてください…」とメッセージが出たら、右下の「USBを有効にする」をタップします。USBデバッグとは、Android端末をPCと通信可能な状態にするモードのことで、通常のままではUSBデバッグの有効化はできません

USBデバッグを有効化するためには、隠れオプションである「開発者向けオプション」を有効化する必要があります端末の「設定」→「端末情報」から「開発者向けオプション」を表示させます。すでに開発者向けオプションを有効にしていたらこの操作は不要です。開発者向けオプションの説明までスキップしてください。

Androidの端末情報から開発者向けオプションを有効化する

端末の「設定」→「端末情報」を開き※「ビルド番号」を5~10回ほど連続してタップすると、「開発者になりました」または「デベロッパーモードが有効になりました」と表示されたらOKです。端末の「←戻るボタン」で「設定」まで戻り、「開発者向けオプション」をタップします。

※機種により、「端末情報」→「ソフトウェア情報」を開くと「ビルド番号」が表示されます。

Androidでアプリをインストール

「開発者向けオプション」が開いたら「USBデバッグ」の○ボタンをタップ→「USBデバッグを許可しますか?」の確認画面で「OK」をタップし、画面が戻り「USBデバッグ」ボタンが点灯して有効化されているのを確認します。端末の「←戻る」ボタンでHeliumアプリまで戻ります

Androidでアプリをインストール

Heliumアプリに「AndroidをあなたのPCにUSBで接続してください…」と表示されたらデータ転送可能なUSBケーブルでAndroidとPCを接続しますPCでもHeliumを起動しておきます

Androidでアプリをインストール

PCとAndroidが接続されるとこの画面が開くので、右下の「PTPを有効にする」をタップ次の画面で「OK」を選びます。端末の開発者向けオプション画面になり、「端末のデータへのアクセスを許可しますか?」というメッセージがポップアップしたら「許可」をタップします。

Androidでアプリをインストール

端末の開発者向けオプションが開くので「USB設定」をタップ→「USB設定の選択」で「PTP(Picture Transfer Protocol)」左の○をタップ→戻った画面で「USB設定」がPTPになっているのを確認し、端末の「←戻る」ボタンでHeliumまで戻ります

Androidでアプリをインストール

「USBデバッグを許可しますか?」というメッセージが表示されたら、右下「OK」をタップし、このようにHeliumで「Androidのアプリバックアップが有効になりました~」と表示されたら「OK」をタップします。

Heliumでバックアップする事前準備

PC側のHelium画面が、このように大きく✔マークが付き「Helium has been enabled on your Android」と表示されたらAndroidとPCが正常に認識されHeliumでバックアップする準備が整いました

Heliumでバックアップする方法

Heliumでバックアップする方法

Android側で「アプリバックアップが有効になりました…」でOKを押すと、Heliumの「バックアップ」画面が開くのでバックアップタブの一覧から希望のアプリをタップし、□に✔を入れて選びます。バックアップが可能なもの全部を選びたい場合は、左下の「すべて選択」をタップします。

選択が終わったら「バックアップ」をタップ「バックアップ先を選択」画面でバックアップ先を選びます。「Internal Strage」を選ぶと内部ストレージ(端末本体)に保存され、「クラウドストレージアカウントを選ぶ」を選ぶと、クラウドストレージが一覧表示され、希望のものをタップすれば、選択したクラウドストレージに保存されます※。

※クラウドストレージにバックアップし、Heliumでそのバックアップデータをリストア(復元)する際は、Heliumプレミアム(有料版)が必要です。

Heliumでバックアップする方法

例えば、クラウドストレージの「Googleドライブ」を選んだ場合は、次にGoogleアカウント(Gmailアドレス)が表示され、希望のアカウントをタップ→「Heliumによるリクエスト」画面で「許可」をタップします。バックアップ先の選択が終わったら、「フルバックアップ」画面が開きます

バックアップデータを暗号化したい場合はパスワードを入れ、右下の「データをバックアップ」をタップします。データの容量によってしばらく時間がかかりますが、バックアップ中に端末を操作してしまうと、バックアップがうまく取れず、データが破損してしまう可能性もあるため、完了するまでそのまま待ちます

Heliumでバックアップする方法

この完了画面が出たらバックアップ完了です。「OK」で画面を閉じて、AndroidとPCの接続を終了します。

Heliumでバックアップする方法

Heliumで無事にバックアップされているか確認したい場合は、「リストアと同期」タブをタップ→バックアップした先をタップすると、一覧表示され内容を確認できます。この例は、「Internal Strage」にバックアップした例です。

Heliumでバックアップする方法

「Internal Strage」にバックアップした場合のバックアップデータは端末の内部ストレージの「carbon」というフォルダに収納されます。バックアップデータを内部ストレージに置いたまま端末を紛失してしまうと、バックアップデータの復元(リストア)はできません。

念のため、内部ストレージのバックアップデータは、SDカードにコピーしてSDカードを保管するか、クラウドストレージにコピーしておきましょう。

PCとAndroidがうまく接続できない場合

この手順どおりに進めても、PCとAndroidがうまく接続できない場合は、以下のことを試してみましょう。
 

  • 端末の開発者向けオプションで「USBデバッグ」がONになっているか確認
  • USBデバッグをいったんOFF→再度ONにする
  • 端末の開発者向けオプションで「USB設定」がPTPになっているか確認する
  • USB設定を再度タップし、PTPを選び直す
  • PC側のHeliumソフトを閉じ、再起動する
  • 端末のHeliumアプリをいったん終了し、再起動する(再度、USBデバッグなど許可する)
  • Windows版HeliumソフトでADBドライバーをインストールしていなければインストールする

Heliumでバックアップが取れないアプリ

このように、root化不要でAndroidのバックアップができる便利なアプリですが、Heliumでバックアップが取れないアプリがあります

Heliumでバックアップが取れないアプリ

Heliumのバックアップタブでアプリ選択画面を見ると、「バックアップ非許可」アプリが一覧表示されます。以下がそのバックアップ非許可アプリの例です。
 

  • Amazonショッピング
  • ANA
  • Dropbox
  • dcard・dTVなど
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • Skype
  • Twitter
  • Y!メール・Y!乗換案内など
  • おサイフケータイ アプリ
  • 三井住友銀行・三菱UFJ銀行 など

一概には言えませんが、FacebookやLINEなどのSNSアプリ、大手都市銀行アプリ、大手ショッピングサイトのアプリなど、比較的大手のサービスでセキュリティが高いアプリや、ドコモのd系アプリなどキャリア提供のアプリはバックアップできません。

また、モバイルSuicaなど、Heliumでバックアップが取れても、機種変更の際は「機種変更受付手続き」をしなければ新端末でデータの引き継ぎができないアプリもあります。逆に、FacebookやInstagramなど、バックアップできなくても新端末で登録メールアドレスとパスワードでログインできれば、引き続き利用できるアプリもあります

いずれにしても、Heliumでのバックアップ方法でも、Androidのデータを丸ごとバックアップは取れません。ただ、この後に出てくるPCでのフルバックアップよりハードルが低く、セキュリティも比較的高いため、PCなどの環境がある方にはオススメの方法です。

各アプリでバックアップをとる必要がある

このように、Heliumでバックアップが取れないアプリは、各アプリでバックアップをとる必要があります。具体的なバックアップ方法は、各アプリのメニューや設定、ヘルプなどで確認すると分かりますが、ここでは、Androidユーザーの多くがつまずきやすい「LINE」のバックアップ方法をご案内します

LINEは、機種変更や紛失した場合など、事前にメールアドレスとパスワードの登録かFacebook連携をしておけば、LINEアカウントを引き継ぎ・復元できます。また、トーク履歴は、LINEの設定からバックアップできます。具体的には、下記リンク先のまとめ記事から、Android版の説明を参照ください。

ThumbLINEのバックアップ方法!機種変更時の引き継ぎは?[iPhone/Android]
iPhoneやAndroidのアプリであるLINEのトーク履歴のバックアップをとる方法を紹介...
LINE

AndroidのデータをPCでフルバックアップする方法

最後にご紹介するのは、AndroidのデータをPCでフルバックアップする方法です。こちらは、PCはもちろん、AndroidをUSBケーブルでPCにつなぐため、データ転送可能なUSBケーブルも必要です。お手元にない場合は、1,000円ほどで購入できます。

また、コマンドプロンプトというWindows PC向けのコマンド(命令)を使って操作をするため、これまでの方法に比べ少しハードルが高く感じます。今回はWindows版の画面でご案内しますが、Macでは「ターミナル」画面でコマンドを使います。

バックアップする前の準備

まず、バックアップする前の準備として、Android向けのアプリケーション開発や、Android端末のカスタマイズが可能になる開発環境「Android SDK Platform Tools」をPCに与えます。今回のAndroidのフルバックアップでは、このツールのうちの「adb(Android Debug Bridge)」を利用します。

adbとは、Android端末とPCの通信を可能にするコマンドラインツールで、adbコマンドで端末のフォントの大きさ、画面表示など各種設定をユーザー好みに変更したり、PC経由でAndroidにアプリをインストールしたりなど、通常ではできないカスタマイズが可能になります。

SDK Platform Tools - Android Developer
バックアップする前の準備

まず上記のリンクから、Android開発者向けの公式サイトより「SDK Platform Tools」をお持ちのPCのOSに合わせてダウンロードします。OSのリンクをクリックし、「利用規約」に「同意する」を✔し「Download」に進みます

バックアップする前の準備

ダウンロードが終わったら、ダウンロードしたzipフォルダを「展開」して、展開先を「参照」から「Cドライブ」の直下に保存します。後でシステムからパスを編集してコマンド操作をスムーズにするため、できるだけ分かりやすい場所、つまりCドライブ直下への保存をオススメします。

バックアップする前の準備

Windowsの「スタートボタン」を右クリック→メニューの中の「システム」→「システム情報」→「システムの詳細」→システムのプロパティ(詳細設定タブ)を開きます。そこで「環境変数」をクリック→画面下のシステム環境変数の「Path(パス)」を選択し、「編集」をクリックします。

バックアップする前の準備

開いた編集画面で「新規」をクリックし、先ほどzipフォルダを展開した「SDK Platform Tools」を保存したディレクトリ(フォルダ)のパス(上図参照)をコピーします※。※フォルダを右クリックしてプロパティの「場所」からパスをコピーしてもOKです。

バックアップする前の準備

コピーしたSDK Platform Toolsのパスを、先ほどの環境変数の編集画面で貼り付けて「OK」をクリックします。この操作でコマンドタブから、直接「adbコマンド」を使えるようになります

バックアップする前の準備

最後に「adbコマンド」の動作確認をしますスタートボタン→検索窓で「cmd」と検索し「コマンドプロンプト」を起動します(または「スタートボタン+R」で検索窓に「cmd」で実行でもOKです)。コマンドプロンプトとは、このような黒い画面で「コマンド」と言われる命令をキーで入力し各種操作を指定する画面です。

「C:\Users\(ユーザー名)>」のすぐ横に「adb」と入力し、上のようにコマンドがズラズラと表示されたらOKです。

バックアップする前の準備

Android端末は、開発者向けオプションを有効にして、USBデバッグをONにしておきます。準備が整ったらAndroidをUSBケーブルでPCに接続します。USBデバッグを許可する確認メッセージが出たら「許可」します。

コマンドを使ってフルバックアップをとる

コマンドを使ってフルバックアップをとる

早速、コマンドを使ってフルバックアップをとります。まず「コマンドプロンプト」を「管理者権限」で起動します。管理者権限とは、今回のフルバックアップのような特定の操作をコマンドプロンプトで行う際に、必要な権限です。Windowsバージョンごとの、コマンドプロンプトの管理者権限の開き方はこちらです。
 

  • Windows7
「Windowsスタートボタン」→検索窓に「cmd」を入れて実行→「Ctrl+Shift+Enter」→「Alt+Y」
 
  • Windows8.1
「Windowsスタートボタン」→「A」→「Alt+Y」
 
  • Windows10
「Windowsスタートボタン+X」→「A」→「Alt+Y」

コマンドを使ってフルバックアップをとる

次に、上のようにバックアップするフォルダ(ディレクトリ)とバックアップ元をコマンドで指定します。赤字で表示したコマンドキーが、それぞれの意味を指します。

コマンドを使ってフルバックアップをとる

次に、「d:\Backup>」の後に「adb backup -f 任意のファイル名 -apk -obb -shared -all -system」と入力します。任意のファイル名は分かりやすく指定可能で、入れない場合はデフォルトの「backup.ab」になります。また、スペースは全て半角で入れます

コマンドの「-obb」はGoogle Playなどアプリでインストールした追加アプリを指し、アプリ単体でバックアップをとる場合はその後に半角スペースとアプリのパスを入れます。今回はAndroidの全データを丸ごとバックアップするため、「-all」と「-system」を入れます。

コマンドを使ってフルバックアップをとる

Android側で上のような「フルバックアップ」の画面が表示されたら、バックアップデータを暗号化したい場合は任意のパスワードを入れ、右下の「データをバックアップ」をタップします。Android内のデータをほぼ丸ごとバックアップするため、多少の時間がかかります。完了するまでそのまま待ちます

バックアップが完了したらUSBデバッグをOFFにして、AndroidとPCの接続を終了します。バックアップデータを復元(リストア)したい場合は、また管理者権限でコマンドプロンプトを開き、バックアップ先のフォルダを指定した後、「adb backup -restore 作成した任意のファイル名」と入れて実行すればOKです。

これで、AndroidのデータをPCでフルバックアップが完了しました。「ほぼ丸ごと」とお伝えしたのは、この方法でも有料で取得したアプリなど一部のアプリはバックアップされないためです。その場合は、各アプリでバックアップをとります。

Androidスマホのフルバックアップは自分のやりやすい方法で

このように、Androidスマホのフルバックアップ方法は様々で、それぞれメリット・デメリットもあり、難易度の違いもあります。それぞれご紹介しましたが、何かあった時に悔やむことがないように、この機会にAndroidのバックアップを取ることをオススメします。

また、Androidを丸ごとバックアップするには時間の余裕も必要です。ご紹介した方法は代表的なものですが、いずれも完全なバックアップは取れないため、GoogleクラウドとHelium、PCとクラウド、さらに重要なアプリは単体でバックアップするなど、組み合わせて行うとより確実です

この機会に、自分のやりやすい方法でAndroidスマホのフルバックアップを取りましょう。

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