2020年10月26日更新
Androidのthumbdataとは?.thumbnailsファイルを削除して空き容量を増やそう
Androidスマホを使っていると、thumbdataフォルダがストレージ容量を圧迫していることがあります。この記事では、thumbdataフォルダにはどのようなファイルが格納されていて、削除しても大丈夫なのか、詳しく解説します。
目次
Androidのthumbdataとは?
Androidスマホを使っていると、いつのまにかthumbdataというファイルのフォルダがストレージ容量を大量に使用していることがあります。この記事では、thumbdataとはどのような種類のファイルで、スマホの空き容量を増やすためにはどのような対処をしたら良いのか詳しく解説します。
.thumbnailsフォルダの中にあるサムネイル画像のキャッシュファイル
まずはthumbdataとはどのようなファイルなのか説明します。thumbdataとは、サムネイル画像のキャッシュファイルのことで、.thumbnailsフォルダの中に作られます。
Androidスマホの中に画像を保存すると、フォルダで小さな画像をプレビューするためのサムネイルが作成されます。.thumbnailsフォルダの中のthumbdataとは、その画像のサムネイル画像のファイルです。
気がつくと大量に溜まってストレージ容量を圧迫する
thumbdataはスマホに画像を保存するために作られます。カメラで写真を撮影した時だけではなくて、WebサイトやSNSから画像をダウンロードしてもthumbdataが作成されます。
通常は、ストレージ容量を圧迫する原因として、画像ファイルそのものやアプリの容量が気になります。しかし、実はthumbdataもストレージ容量を圧迫する原因の一つになります。
ストレージ容量が不足しておかしい時の原因は.thumbnails
不要になった画像や動画、アプリなどはこまめに削除したりして整理しているはずなのに、なぜかストレージ容量が不足しておかしい場合には、その原因は.thumbnailsフォルダの中のthumbdataである場合がほとんどです。
その理由は、.thumbnailsフォルダの中のthumbdataは、元になる画像が削除されても、削除されないためです。thumbdataの整理はこまめに行っておかないと、いつのまにか大量のデータがたまってしまい、ストレージ容量を圧迫する原因となってしまいます。
thumbdataの場所について
thumbdataが格納されている.thumbnailsフォルダはどこにあるのか、Androidスマホの中での場所についてお伝えします。
内部ストレージもしくはSDカードのDCIMの中にある
thumbdataが格納されている.thumbnailsフォルダは、DCIMの中にあります。DCIMは、カメラで撮影した写真や、Androidに表示された画面をキャプチャした画像などが格納されているフォルダです。
スマホのファイル管理アプリや、スマホをPCに接続してストレージをみられるようにすると、Androidスマホのすぐ下にDCIMのフォルダがあります。上記の画像は、スマホをPCに同期して開いたスマホのフォルダの画像です。
内部共有ストレージのすぐ下にDCIMのフォルダがあり、DCIMの中にthumbdataが格納されている.thumbnailsフォルダがあるのがわかります。
保存する画像が多くなればなるほど肥大化していく
.thumbnailsフォルダに保存されるthumbdataの量は、スマホに保存する画像の数が多くなればなるほど増えていきます。しかも、元になる画像を削除したとしても、その画像に対するthumbdataは削除されません。
定期的に.thumbnailsフォルダの中のthumbdataを削除していかなければ、いずれ何ギガもストレージ容量を占めるようになり、空き容量を減らす原因になります。
thumbdataは削除しても大丈夫?
スマホには常に一定の空き容量を作っておいた方が良いのは言うまでもありません。空き容量が不足しそうな時に、スマホの中の空き容量を確保するためにthumbdataを削除することは可能なのかをお伝えします。
削除しても問題はない
thumbdataはAndroidスマホから削除しても何の問題もありません。ただし、サムネイルの表示に不具合が出る可能性があります。しかし、サムネイル表示に影響するだけで、thumbdataを削除しても、その他に問題が起こることはありません。
削除しても画像が残っている限り再度作られる
ただし、thumbdataを削除するだけでは、元になる画像がスマホの中に残っている限り、何度でも作られます。ギャラリーやフォルダ、アプリなどから保存してある写真を見つけるときには、必ずサムネイル画像が表示されます。
サムネイル画像が必要になると、必ずthumbdataが作られてしまいます。こまめにthumbdataは整理して、.thumbnailsフォルダが肥大化しないように注意しましょう。
thumbdataを削除して空き容量を増やす方法
Androidスマホの内部ストレージやSDカードから、thumbdataを削除して、空き容量を増やす方法についてお伝えします。
.thumbnailsを削除して中のthumbdataも削除する
thumbdataを削除するためには、thumbdataが格納されている.thumbnailsフォルダを削除すれば大丈夫です。
Androidスマホでファイルマネージャーを開きます。ファイルマネージャーの「設定」を開いて「非表示のアイテムを表示する」をオンにします。ファイルマネージャーの内部ストレージを進んで「DCIM」を開きます。すると、「.thumbnails」が表示されています。そちらをタップして選択して削除します。
Androidスマホの種類によっては、.thumbnailsをスマホから削除できない仕様になっている場合があります。その場合には、PCから削除できます。
スマホをPCに接続して、スマホ内部のファイルをPCに表示できるように設定します。スマホの内部ストレージから「DCIM」を開いて、「.thumbnails」を右クリックします。
「削除」を押すとスマホの内部ストレージから.thumbnailsを削除できます。
「削除」を押すとスマホの内部ストレージから.thumbnailsを削除できます。
.thumbnailsが再び作成されないようにする
しかし、.thumbnailsを削除して、thumbdataのデータ容量を内部ストレージから減らしたとしても、再び画像を保存すればすぐに.thumbnailsフォルダが作成されてthumbdataのデータ容量は増えていきます。
Androidスマホの空き容量を確保しておきたいというのなら、.thumbnailsを再び作成されないように設定しておきましょう。.thumbnailsの作成を防ぐ方法には次の3つの方法があります。
画像の保存先を内部ストレージ以外の場所へ設定する
内部ストレージの空き容量を確保しておきたいのなら、画像の保存先を内部ストレージではなくSDカードやクラウドなどの外部ストレージに設定しましょう。
Androidスマホのカメラを開くと「設定」のボタンがあります。「設定」から「SDカードへの保存を優先」をオンにすれば、カメラで撮影した写真は内部ストレージではなくSDカードへ保存されるようになります。
また、Googleフォトなどのアプリに保存するようにすれば、内部ストレージへ.thumbnailsが作られることを防止できます。Googleフォトの「バックアップと同期」から「このデバイスにある写真と動画をGoogleアカウントにアップロードする」をオンにしておきます。
また、「空き容量の確保」からGoogleフォトへのバックアップが完了した写真を端末から削除するように設定しておきましょう。そうすれば、Androidスマホの内部ストレージで写真を表示する必要がなくなり、サムネイルを作成する必要もなくなります。そうすれば、.thumbnailsも作られません。
ダミーファイルを作成する
.thumbnailsを削除した後で、「.thumbnails」のダミーファイルを作ってDCIMの下に置いておきます。テキストファイルでも何でもいいので、ファイル名が「.thumbnails」のファイルを作成して、DCIMの下に置きます。すると、フォルダではなくファイルなので、.thumbnailsの中にファイルが保存できずに、thumbdataが作成できなくなります。
写真や画像を管理するアプリを標準アプリから変更する
.thumbnailsフォルダの中に溜まっていくthumbdataは、標準アプリのギャラリーやファイルマネージャーを利用した時に作成される傾向があります。Androidにあらかじめ搭載されている標準アプリではなく、外部アプリを利用することで、thumbdataが作成されなくなる可能性があります。
写真の管理はGoogleフォトで、ファイル管理アプリは使いやすいものを見つけて使うことで、thumbdataが空き容量を圧迫しなくなります。
thumbdataでストレージ容量が圧迫されるのを防ごう!
この記事では、いつの間にかストレージ容量を圧迫しているthumbdataとはどのようなものなのか、thumbdataを削除したり蓄積しないための対策にはどのようなものがあるのか、お伝えしてきました。
thumbdataは気付かないうちに蓄積していくので、内部ストレージの容量が少ないスマホを使っている方に取ってはとても厄介なものです。ぜひ対策を取って、空き容量を増やすようにしましょう。