「Windowsの設定」に統合されたWindows10のストレージ管理機能を使ったCドライブの容量確認方法とWindows10(バージョン1709)で新たに追加された「ストレージセンサー」によるCドライブの空きストレージ不足の解消方法を解説します。
Windows10を使っているとCドライブの容量が不足することがあります。Cドライブの容量不足はPCの操作に様々な支障をきたしますので、定期的にCドライブの容量を確認して、不足している場合はこれを解消することが大切です。本記事ではWindows10のCドライブの容量の確認方法と空きストレージ不足の解消方法を解説します。
Cドライブは、一般的にWindows10を構成するプログラムやデータが保存されているシステムに関する記憶領域です。
Cドライブには、「Windowsの更新プログラム」や「インストールしたアプリケーションプログラム」のほか「インターネットキャッシュ」や「ごみ箱へ捨てられたファイル」など様々な一時ファイルが保存されますので、知らず知らずのうちに増えたこれらがCドライブの容量を圧迫します。
さらに、標準設定では「デスクトップ」「ドキュメント」「ダウンロード」「ピクチャ」「ミュージック」に保存された写真や音楽、ドキュメントファイルなどのユーザーデータも保存されますので、これも容量不足の一因となります。
Windows10にはシステムを安定して運用できるようにいくつかの回復機能あります。例えば、更新プログラムをインストールした結果としてWindows10が不調になった場合にインストール前に戻せるように実装された「新しいバージョンの更新プログラムの削除」機能です。
「新しいバージョンの更新プログラムの削除」のような回復機能はパソコンが不調になる前の状態に戻すために、古いプログラムやデータ、変更履歴を保存しますので、これらが段々蓄積されてくるとCドライブの空き容量を圧迫する一因になります。回復機能はほかにも「以前のバージョンのWindowsに戻す」「システムの復元ポイント」があります。
最初に、Windows10のCドライブの空き容量を確認する方法を解説します。Cドライブの容量は、「エクスプローラー」と「Windowsの設定」の2つの方法で確認ができます。
Window10のCドライブは、エクスプローラーのフォルダツリーにある「PC」から表示できます。まずはエクスプローラーを開きます。エクスプローラーは「Windowsロゴキー」+「E」(同時押し)のショートカットやタスクバーのエクスプローラーアイコンをクリックして起動できます。なお、「Windowsロゴキー」はWindowsのロゴマークが印字されたキーで一般的なキーボードの場合「Ctrl」と「Alt」の間にあります。
次に、エクスプローラーのフォルダツリーにある「PC」をクリックすると、ライブラリーウィンドウの「デバイスとドライブ」欄にCドライブが表示されます。下図では「Windows(C:)」と表示されているアイコンがCドライブです。
「Windowsの設定」を使った容量の確認方法を解説します。「Windowsの設定」から「ストレージ」を開くと、Cドライブの容量が表示されます。「Windowsの設定」は、タスクバーの「スタートボタン(Windowsロゴマーク)」をクリックしてスタートメニューを開き、スタートメニューの「設定」をクリックして開きます。
次に、開いた「Windowsの設定」から「システム」「ストレージ」を順番にクリックして目的のページを開きます。
「ストレージ」のページには下図のようにCドライブの容量が表示されます。下図の場合、全容量が59.6GBで、使用領域は52.9GBで、空き領域は6.69GBであることがわかります。
Cドライブの容量が不足した場合、Windows Updateによる更新プログラムの追加や新たなアプリケーションのインストールできなくなるだけではなく、Windows10の動作が遅くなる原因にもなります。
Cドライブの容量不足はWindows10の動作が遅くなる原因にもなります。OSやアプリケーションはメモリ上にこれらのプログラム(命令の集まり)を展開し、CPU(中央演算処理装置)が展開したプログラムを実行しますが、Cドライブには「仮想メモリ」と呼ばれる役割もあるためです。
通常、Windows10のプログラムやアプリケーションはメインメモリ(物理メモリ)にプログラムを展開しますが、展開されたプログラムが多くなり、メインメモリ上に展開できなくなるとCドライブ上の空き領域を暫定的なメモリ領域(仮想メモリ)としてプログラムを展開します。Cドライブの容量が不足すると仮想メモリとして使える容量も不足するため、Windows10やアプリケーションの動作にまで影響を及ぼします。
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