2022年04月15日更新
iCloudの写真の移し方!iCloudストレージの容量不足を解消しよう!
iCloud写真のストレージがいっぱいになってしまったら、容量不足をどのように解消すればいいのでしょうか。この記事では、iCloud写真がいっぱいになってしまった場合の、容量不足の解消法と、iCloudからの写真の移し方について詳しく解説します。
目次
iCloud写真とは?
iPhoneやiPadを利用していると、iCloud写真も利用できます。iCloud写真を利用していると、複数の端末で写真を同期して確認したり、他の人と共有したり簡単にできます。しかし、iCloud写真のストレージ容量が不足してしまい、iCloudに撮影した写真が保存されなくなってしまうこともよくあります。
この記事では、iCloud写真とはどのようなもので、ストレージ容量が不足するときにはどのように対処したらいいのか、詳しく解説します。
iPhone・iPadの写真をApple IDで同期する機能
まずはiCloud写真とはどのような機能なのか見ておきましょう。iCloud写真とは、iCloudの中の一つの機能で、iCloudに写真を保存して動悸できる機能です。
iCloudとは、iPhoneやiPadなどのApple製品独自のクラウドサービスです。写真や動画、文書などのファイルをiPhoneやiPadの内部ストレージに保存せずに、クラウドストレージに保存できます。
同じApple IDでログインしている端末なら、iCloudに保存したファイルを簡単に同期できます。また、許可したユーザーとファイルをiCloudを介してファイルを共有することもできます。
iCloud写真とは、そのiCloudの中の写真を保存するための機能です。iPhoneやiPadでiCloud写真をオンにしておけば、端末のカメラで撮影した写真が自動でiCloudへ保存されます。また、パソコンなどの他の端末との同期も可能です。
端末の内部ストレージを使わずに、容量が大きくなりがちな写真をクラウドに保存したり、データを同期したりできるとても便利な機能です。
iPhoneで撮影した写真をiCloud写真に保存するようにする設定方法は次のとおりです。
iPhoneで「設定」アプリを開き、一番上の「ユーザー名(Apple ID)」をタップします。
「iCloud」をタップします。
「写真」へ進みます。
「写真」に入ったら「iCloud写真」をオンにします。これで、iPhoneで撮影した写真は自動でアップロードされるようになります。
iPhoneから写真を削除すると同期した端末で見られなくなる
iPhoneやiPadで撮影した写真をiCloud写真へ同期するように設定した場合には、写真を削除する時に注意しなければいけません。iCloud写真へ同期した写真は、iPhoneの写真アプリから削除すると、iCloudからも削除されてしまいます。
iCloudから削除されてしまったら、同じApple IDで同期しているパソコンやiPadなどの他の端末からも見られなくなってしまいます。
iPhoneの容量が足りなくなって写真を削除したいときには、削除する前に他の場所に写真を移してから削除するように気をつけましょう。
iCloud写真のストレージ容量が不足する原因とは?
iCloud写真へ写真を同期するように設定してある時に、iCloud写真のストレージ容量がいっぱいになってしまい、iCloudには保存できない場合があります。iCloudに保存できなくても、iPhoneやiPadの端末には保存されているので、写真の保存には問題ないでしょう。
しかし、複数の端末でiCloudを通してiPhoneで撮影した写真を同期したいときには、iCloudのストレージがいっぱいになってしまったら動悸できなくなってしまいます。iCloud写真のストレージ容量がいっぱいになってしまう原因はどうしてなのか見ていきましょう。
無料で使える容量は5GBしかない
iCloudはApple IDを作成すれば誰でも無料で利用できます。iPhoneやiPad、Macを利用するのならApple IDは必ず作成しなければいけません。Apple IDを作成すれば、誰にでもiCloudのストレージ容量が与えられます。
しかし、無料で使えるApple IDのストレージ容量は5GBしかありません。5GBの容量があれば、1,000画素の写真なら1,500枚程度が保存できます。しかし、iCloudに音楽や動画など、写真以外のコンテンツも保存する場合には、保存できる写真の枚数はもっと少なくなります。
また、写真しか保存しない人でも、枚数をとにかく撮影する人は、5GBの容量では足りないこともあります。無料で使える容量では不十分だという人も少なくないでしょう。
容量のアップグレードは有料になる
iCloudのストレージ容量を増やしたい場合には、毎月一定の使用料を支払うサブスクリプションで購入しなければいけません。iCloudのサブスクリプションであるiCloud+の料金プランは次のとおりです。
iCloudのストレージ容量 | 50GB | 200GB | 2TB |
月額料金(税込) | 130円 | 400円 | 1,300円 |
購入したiCloudのストレージ容量は最大5人まで共有できます。また、カスタムメールドメインの利用なども可能です。
iCloud写真のストレージ容量がいっぱいになったときの対処法
iCloud写真のストレージ容量がいっぱいになってしまったときには、iPhoneで写真を撮影しても、iCloudに保存できなかったと言うメッセージが表示されます。iPhoneの内部ストレージに余裕があれば、iPhoneに保存されます。しかし、iPhoneのストレージもいっぱいのときには、写真を保存することができません。
iCloud写真のストレージ容量がいっぱいになってしまったときには、どのように対処すればいいでしょうか。iCloud写真がいっぱいになってしまったときにできる2つの対処法について見ていきましょう。
ストレージ容量のアップグレード
iCloud写真のストレージ容量がいっぱいになってしまい、iPhoneで撮影した写真を保存できなくなってしまった場合には、まずはストレージ容量のアップグレードを検討しましょう。50GBのプランなら月額130円なので、自動販売機でジュースを1本買う程度の価格で毎月十分な容量を利用できます。
50GBあれば、1,000画素の写真なら15,000枚程度が保存できます。5GBでは足りなくなってしまったという場合なら十分でしょう。経済的にある程度の余裕があるのなら、まずは50GBのプランから検討してみることをおすすめします。
iCloud+の申し込み方法は次のとおりです。iPhoneの「設定」アプリを開き、「ユーザー名(Apple ID)」>「iCloud」と進みます。
「iCloud」に入ったら「ストレージを管理」をタップします。
「ストレージプランを変更」をタップします。
次の画面を下にスクロールして、料金プランを選択します。選択したら「iCloud+にアップグレード」をタップします。すると、料金の支払い手続きの画面が表示されます。支払い手続きを完了したら、iCloudのストレージ容量が増設されます。
不要な写真を削除する
有料のiCloud+を利用しない場合には、無料で使える5GBのストレージ容量に収まる範囲で、不要な写真を削除することをおすすめします。不要な写真は削除してしまえば、その分だけストレージ容量に余裕ができます。
大量に写真を撮影した場合には、同じような写真も何枚もあることでしょう。そのような場合には、こまめに写真を整理して、いい写真だけをiCloudに残すようにするのも、ストレージ容量を確保するのにはおすすめの方法です。
iCloud写真から写真を削除する方法は次のとおりです。
iPhoneの「写真」アプリを開きます。
削除する写真を選択してタップします。ゴミ箱マークの「削除」をタップします。すると、iPhoneから写真が削除されます。同時に、iCloudに同期する設定になっている場合には、iCloudからも写真が削除されます。
なお、iCloudから削除した写真は30日間iCloudのゴミ箱に保存されます。もしも復元したい場合には、iCloudのゴミ箱から復元できます。
iCloud写真を削除する前の移し方
iCloud写真から削除した写真は、削除してから30日後には完全に削除されてしまい、復元できなくなってしまいます。iCloudは容量制限で保存できないけれども、完全に削除してしまうのは惜しいという写真は、iCloudから削除する前にiCloud以外の場所へ移して保存しておいたほうがいいでしょう。
iCloud写真を他の場所へ移す方法には、パソコンへダウンロードする方法があります。また、パソコンにダウンロードしてから、外部ストレージやiCloud以外のクラウドストレージへ保存する方法もあります。
まずはパソコンへダウンロードする方法を解説してから、外部ストレージや他のクラウドストレージへ保存する方法について解説します。
パソコンへダウンロードする
iCloudに保存した写真は、パソコンにダウンロードすることができます。パソコンの容量は128GB、256GB、512GB、1TBと大容量なものが多いので、iCloudよりも容量に余裕があるでしょう。iCloudから削除する前に、まずはパソコンへダウンロードして保存しておくことをおすすめします。
WindowsパソコンにiCloudから写真をダウンロードする方法は次のとおりです。
パソコンで使っているブラウザで上記のiCloudのリンクへアクセスして開きます。Apple IDでサインインします。
「写真」をクリックします。
ダウンロードする写真を選択して、画面の右上にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。すると選択した写真をダウンロードできます。
パソコンへダウンロードした写真の保存方法
iCloudからパソコンへダウンロードした写真は、そのままパソコンで保存してもいいのですが、パソコンのストレージ容量もあまり多くないものもあります。パソコンの空き容量が不十分な場合には、iCloudからダウンロードした写真は別の場所へ移して保存したほうがいいでしょう。
iCloudからダウンロードした写真の保存方法として、外部ストレージを使う方法とiCloud以外のクラウドストレージを使う方法があります。
外部ストレージへ保存する
外部ストレージとは、パソコンに接続してデータを移せるものです。外付けHDDやUSBメモリ等があります。大容量で、パソコンのバックアップにも利用できるのは外付けHDDです。1TBや2TBといった大容量のものが主流で、大量の写真や動画の保存に適しています。
USBメモリはデータを持ち運ぶのにとても便利です。近年では、256GBの大容量タイプのものも登場していて、iCloud+の50GBプランよりも多い枚数の保存が可能なものもあります。
他のクラウドストレージへ保存する
iCloudはクラウドストレージですが、iCloud以外にも写真をクラウド上に保存できるサービスがあります。完全無料で利用できるものもあるので、iCloudからダウンロードした写真をそちらへ移すのもいいでしょう。
「みてね」というサービスは、無料で容量無制限で写真だけでなく動画もアップロードできます。
写真に説明やコメントを入れる機能もあり、子供の成長記録などに活用されています。
Amazonプライムの会員なら、Amazonフォトの利用もおすすめです。
Amazonフォトは、容量無制限で写真をアップロードできるプライム会員向けのサービスです。送料無料やプライムビデオを利用できるプライム会員の会費だけで利用可能です。写真はアップロード時に圧縮されないので、元のサイズで保存できます。
iCloud写真がいっぱいになったら削除する前に移しておこう!
iCloud写真がいっぱいになってしまったら、まずは写真をどのように保存するのか、保存方法を考えましょう。iCloud写真の容量のアップグレードが難しくても、外部ストレージや他の無料で使える場所に写真を写せば問題なく保存できます。
写真を削除する前に、必ずいったんダウンロードした上で、保存する方法を決めて移しておくようにしましょう。