本記事ではMacが「トロイの木馬に感染した」とブラウザ上で表示された場合の対処法を紹介します。Macがネット上からトロイの木馬に感染する経路は「Java」のみです。サイト上に偽警告が表示されても、落ち着いて対処することが重要です。
MacはWindowsパソコンに比べて、ウイルス感染の可能性が低く安全と言われています。実際のところ、MacはWindowsパソコンに比べてウイルス感染の可能性は低く、Windows専用のウイルス対策ソフトの方が多く販売されています。
ですが、Macがウイルスにまったく感染しないという訳ではないので、注意が必要です。近年、Macパソコンがウイルス感染したという報告も複数あり、そのウイルス感染の手口も巧妙になっていきています。
Macパソコンでネットブラウジング中に「トロイの木馬が検出されました」と表示され、あたかもパソコンのセキュリティソフトが反応しているかのう様に見せる手口に騙されるユーザーも少なくないので、本記事で紹介するMacブラウザでウイルス警告が出た時の対処法を覚えておきましょう。
上記画像は、偽のウイルス感染警告・スキャン推奨のメッセージの例ですが、このようにあたかもMacパソコンがトロイの木馬などの類のウイルスに感染・また検出されたように不安を煽る警告メッセージが表示されることがあります。
こういったメッセージがよく表示されるのが、著作権を無視した動画共有サイトや、海外にサーバーを置くWebサイトです。「ウイルススキャン」などのアイコンは絶対にクリックしないでください。
またMacパソコンは基本的にネットブラウジング中、ブラウザからウイルスに感染することはあり得ないので、こういったウイルス感染・検出警告メッセージの指示には決して従わないでください。またパソコンにウイルス対策ソフトをインストールしていないのに、「ウイルススキャンを実行」などのメッセージが表示される場合は警戒が必要です。
このような偽ウイルス感染警告・偽スキャンメッセージが表示された場合の対処法は、指示に従わずブラウザのタブ、またはブラウザ自体をクローズするだけです。警告メッセージが出ている状態でMacがウイルスに感染することはないので、落ち着いてウインドウをクローズ、またはブラウザを終了してください。
また悪質なサイトでは、タブをクローズしても、次から次へと違法な広告が新規タブで開き続ける悪質なサイトも存在します。この場合はブラウザ自体を強制終了すれば問題ありません。画面上部のツールバーから「Chrome」や「Safari」などのブラウザ名アイコンをクリックして「終了」をクリックすれば対処完了です。
もし偽警告メッセージ・偽スキャンメッセージに従ってしまった場合、不審なファイルがダウンロードされます。これがウイルス感染の可能性のあるファイルです。不審なファイルがパソコンにダウンロードされた場合、ファイルを起動、または解凍しなければウイルス感染の恐れはありません。
不審なファイルはそのまま「ゴミ箱」に入れて、「ゴミ箱」を右クリックし「ゴミ箱を空にする」を選択してください。これでファイルが完全に削除されるので、ウイルス感染の心配はありません。
本章では危険性のある偽サイトと本物のサイトを見分ける方法を紹介します。ウイルス感染の可能性がある危険なサイトは、大手企業のWebサイトを装ってユーザーを巧妙にウイルス感染サイトへ誘導します。
ネット上のウェブサイトだけでなく、メールにも同様の手口でウイルス感染サイトへ巧妙に誘導してくるものもあります。ウイルス対策ソフトを購入する前に、まずは自己防衛することが重要です。偽物と本物のサイトを見分ける方法を覚えて、ウイルス感染を未然に防いでください。
Macでトロイの木馬検出の警告を本物サイトと見分ける方法は下記の通りです。
Macでトロイの木馬検出の警告を本物サイトと見分ける方法で、最初に確認するのが「URL」です。「Apple」や「Amazon」などの企業ホームページを装っている、偽警告サイトはURLがおかしいので、すぐに判別できます。
「Apple」では「https://www.apple.com」が公式サイトのURLですが、偽のウイルス感染のあるサイトでは「www」の後にランダムな英数字のURLが表示されているので、すぐに偽のサイトだと判断できます。
URLで公式のページ、偽物ページが判断できない場合は、URLアドレスバー左側に表示されている「カギ」アイコンをクリックしてください。上記画像のように「この接続は保護されています」と表示されるサイトであれば、ウイルス感染の可能性が低く、クレジットカードやパスワードなど重要な情報が第三者に漏えいされる危険性はありません。
サイトの日本語表記が明らかにおかしいサイトは注意が必要です。一般的な公式サイトであれば、日本語表記が確認されてからネット上に公開されますが、偽警告サイトやウイルス感染はそうではありません。ウイルス感染の可能性のある悪質サイトは、日本語表記が間違っている場合が多いので、実際に文章をみて判断できます。
これまで紹介してきた、偽警告サイトと公式サイトの見分けが方でも判断できない場合は、実際に公式サイトをGmailなどの検索エンジンで検索してみてください。公式サイトで表示されるURLと、偽警告サイトのURLが明らかに異なる場合は、悪質なサイトの可能性が高いので注意してください。
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