USBメモリの書き込み禁止を解除する方法!書き込みできない原因も解説!
USBメモリに新しい情報を書き込みしたり、フォーマットしようとしたときに書き込み禁止でできないことがあります。しかし、書き込み禁止は解除できます。この記事ではUSBメモリが書き込み禁止になっているときの原因と解除方法について詳しく解説します。
目次
USBメモリが書き込めない状態とは?
USBメモリをWindows10やMacに挿入したときに、「このディスクは書き込み禁止になっています」というエラーが表示されてしまうことがあります。
この記事では、USBメモリの書き込み禁止はどのような状況で起こり、原因と対処法はどのようなものなのか、詳しく解説します。まずは、USBメモリの書き込み禁止が起こる状況について解説します。
新しいデータを保存できない
USBメモリの書き込みが禁止されていると、新しいデータをUSBメモリに保存できなくなります。上書き保存でなくても、空き容量があれば、通常はUSBメモリに画像やドキュメント、音楽などの新しい情報を保存できるはずです。
しかし、書き込み禁止されていると新しい情報の書き込みや、上書き保存が一切できなくなってしまいます。
フォーマットできない
USBメモリの中身を一度にすべて消去したい時にはフォーマットを実行します。しかし、書き込み禁止されているUSBメモリの場合には、フォーマットが出来なくなってしまうことがあります。
フォーマットを実行しようとすると、書き込み禁止のエラーメッセージが表示されてしまい、フォーマットができません。ただし、書き込み禁止と表示されてもフォーマットができるUSBメモリもあります。
USBメモリが書き込み禁止になる原因とは?
USBメモリが書き込み禁止になってしまうのには、当然原因があります。どのような原因でUSBメモリが書き込み禁止になってしまうのか解説します。
物理的な原因の場合
USBメモリが書き込み禁止になってしまう原因には、物理的な問題による原因があります。
書き込み禁止スイッチを入れている
USBメモリの中には、書き込み禁止スイッチが付いている商品があります。重要なデータをうっかりと上書きしたりフォーマットしたりしないようにするための、物理的なスイッチをあらかじめ搭載しているのです。書き込み禁止スイッチが入っている場合には、そのUSBメモリには書き込めません。
USBメモリが物理的に破損している
USBメモリが物理的に破損してしまって、情報をそれ以上書き込めない状態になってしまった場合にも、書き込み禁止になってしまうことがあります。USBメモリなどの大容量記憶媒体は、磁気ディスクに何度も情報を電気的な情報として書き込みます。
何度も読み書きを繰り返しているうちに、古くなってくると磁気ディスクには物理的な破損が生じてしまい、それ以上情報の書き込みができなくなることがあります。そうなってしまったら新しいUSBメモリに買い替えるしかありません。
何らかの設定で読み取り専用の設定がされている
USBメモリが書き込み禁止になってしまう原因には、物理的な問題の他に、ソフトウエア的な問題が原因の場合もあります。USBメモリやPCの設定を色々といじっている中で、レジストリなどを触ってしまい、読み取り専用の設定をしてしまうことがあります。
ソフトウエア的な問題で読み取り専用に設定してしまったのであれば、その設定を解除してあげることで書き込みできるようになります。
USBメモリの書き込み禁止を解除する方法について
USBメモリの書き込み禁止を解除するにはどうしたらいいのか、ここから5つの方法を解説します。
USBメモリの書き込み禁止スイッチを解除する
物理的な書き込み禁止スイッチが付いているUSBメモリの場合には、書き込み禁止スイッチをオフにすれば書き込み禁止を解除できます。スイッチが付いている場合には、USBメモリの側面に小さなスイッチがあるはずです。こちらをオフにしましょう。
USBメモリをフォーマットする
もしも、新品のUSBメモリが書き込み禁止になっている場合には、フォーマットができるはずです。また、新品ではないUSBメモリの場合でもフォーマットができる場合があります。フォーマットができる場合には、フォーマットをすると、書き込み禁止の設定も含めてフォーマットしてしまうので、書き込み禁止設定を解除できます。
USBメモリを解除する方法はWindows10とMacで方法が違います。Windows10とMacのそれぞれの方法を解説します。
なお、フォーマットするとUSBメモリに保存されているすべての情報が消えてしまいます。重要な情報を保存している場合には、あらかじめデータのバックアップを取っておきましょう。
Windows10でのフォーマット方法
Windows10でフォーマットする方法は次の通りです。
まずはWindows10にUSBメモリを接続してエクスプローラーを開き、「PC」をクリックします。すると、Windows10に接続されているデバイスが表示されます。書き込み禁止を解除したいUSBメモリも表示されています。USBメモリを右クリックして「フォーマット」をクリックします。
「フォーマット」の画面が表示されます。時間を短縮したい場合には「クイックフォーマット」にチェックを入れて「開始」を押します。すると、書き込み禁止設定を含めて、USBメモリの中身がすべてフォーマットされます。
Macでのフォーマット方法
MacでUSBメモリをフォーマットする方法は次の通りです。Macのメニューバーから「移動」をクリックして「ユーティリティ」を開きます。「ディスクユーティリティ」をクリックすると、Macに接続されているデバイスがすべて表示されます。
フォーマットするUSBメモリを選んでクリックします。「パーティション」から「オプション」をクリックします。「GUID パーティションテーブル」もしくは「Appleパーティション」を選択して、「名前」とフォーマットの形式を入力して「適用」をクリックします。
するとパーティションの作成画面が表示されます。「パーティション」をクリックするとフォーマットが開始します。
読み取り専用属性を解除する
USBメモリが書き込み禁止に設定されているということは、読み取り専用に設定されているということです。読み取り専用の設定を解除すれば、書き込み禁止の解除になります。読み取り専用の設定の解除方法は次の通りです。
Windows10のスタートボタンを右クリックして表示されたメニューの中から「PowerShell(管理者)」をクリックします。
デバイスへの変更の許可を求められるので許可すると、PowerShellが開きます。「diskpart」と入力してEnterキーを押します。しばらくすると「DIKSPART」と表示されるので、「list disk」と入力してEnterキーを押します。
するとそのPCに接続しているハードディスクが表示されます。容量の大きさから、USBメモリを判断してディスク番号を確認します。上記の画像ではディスク1がUSBメモリになります。
「select dhisk ディスクの番号(半角)」と入力します。今回は「select disk 1」です。数字の前には半角スペースを入れましょう。すると、そのディスクが選択された旨が表示されます。次に「attributes disk clear readonly」と入力て、Enterキーを押します。すると、読み取り専用の設定を解除できます。
レジストリを編集して書き込みを許可する
レジストリを編集して、USBメモリの読み取り専用の設定を解除する方法も見ておきましょう。
Windows10のスタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開きます。
レジストリ編集エディタを開くために「regedit」と入力して「OK」を押します。
レジストリ編集エディターが開きます。レジストリ編集エディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE」>「SYSTEM」>「CurrentControlSet」>「Control」>「StorageDevicePolicies」と開いていきます。
「Control」の下に「StorageDevicePolicies」がない場合には、「Control」を右クリックして「新規」から「StorageDevicePolicies」を作成します。
右側の何もないところで右クリックして「新規」から「DWORD (32-bit) value」を選択します。新しいレジストリの項目が作成されるので、「WriteProtect」と名前を付けます。ダブルクリックしてWriteProtectを開いて、「Value data」を「0」に設定します。これで、レジストリから読み取り専用が解除できます。
フリーソフトでフォーマットする
無料で使えるフォーマット用のフリーソフトを使うことで、通常のフォーマットができないデバイスのフォーマットができる場合があります。おすすめなフリーソフトは、バッファローから配布されている「Disk Formatter」です。
ダウンロードして、PCにインストールしたら、ディスクの選択で書き込み禁止されているUSBメモリを選択して「フォーマット」をクリックします。すると、書き込み禁止されているUSBメモリでも簡単にフォーマットできます。
USBメモリの書き込み禁止は解除できる!
この記事では、USBメモリが書き込み禁止になっている場合の原因と対処法を解説しました。書き込み禁止になってしまっていても、物理的に壊れていることが原因でなければ解除できます。この記事でご紹介したように、解除方法にはいくつはあるので、やりやすい方法を選択して実行してみましょう。