2019年04月30日更新
Easywineの使い方!Mac OSでWindowsのexeファイルを開く・解凍する方法を解説!
Macで.exe形式のファイルが起動できず悩んでいる方は多いと思いますが、EasywineというMac用アプリを導入することで、Windowsでしか起動できない.exeファイルの実行が可能になります。本記事ではEasywineの導入方法と使い方を解説します。
目次
Easywineを使ってみよう!
Macは非常に優れたOSで、UI(ユーザ・インタフェース)やデザインは非常に優れており、非常に使いやすく便利なことで家だけでなく職場でもMacが導入されているというケースも増えてきました。しかしそんな便利なMacにもたった一つの弱点があり、それは.exe形式のファイルが起動できないことです。
.exeファイルとは、Windowsなどでよく用いられる実行ファイルで、例えばアプリを起動するときなどはほとんどの場合は直接か、あるいはショートカットを経由して.exeファイルを起動しています。しかしmacでは.exe形式のファイルは実行することができず、ダウンロードしてきたゲームやWindowsで使っていたアプリが使えなくてガッカリした人も多いと思います。
しかし、そんな問題を解決してくれるアプリがMacには存在します。それはEasywineというアプリを導入することで、これを用いればMacでは起動できなかった.exe形式のファイルを解凍・実行できるようになります。今回はそんなEasywineの使い方と、EXEファイルの開き方を解説します。
Easywineとは
EasywineはWindowsでしか起動できなかったファイルをMacでも起動してくれるアプリケーションで、無料で利用することができます。ちなみに、もともとWineという仮想マシンで動くソフトウェアがあったのですが、その簡易版ということでEasywineと名付けられています。
現在のEasywineは、昔のような複雑な手間もなく簡単にインストールすることができ、使い方もユーザのために非常に単純化されています。しかし他のアプリケーションと違って、昔の名残で一癖ある仕様になっていますので、最初は戸惑ってしまうかもしれません。ぜひこの記事で使い方を覚えてください。
インストールするだけでWindowsアプリを利用できる
EasywineはインストールするだけでWindowsアプリを利用できるようになる、非常に優れた機能を持っています。昔はMac上でexeを起動しようとすると、バーチャルボックスを導入して仮想マシン上にWindowsやWineなどのOSをインストールしなければならないという手間がありましたが、Easywineではその必要はありません。
また、Easywineは日本語環境向けに作られているため、使い方などの説明が非常に丁寧にのっており、シンプルで使いやすいという特徴があります。
exeファイルを解凍できる
何と言っても優れている点は.EXEファイルを解凍できることです。例えばアプリケーションをダウンロードしてきたときにはsetup.exeというファイルが入っていることがありますが、これを実行することでファイルを解凍して展開することができます。これを解凍作業を呼びますが、Easywineはこの解凍作業を行い、アプリをインストールすることができます。
EasywineをMacにインストールしよう!
そんな便利なEasywineですが、Macにインストールするには一手間が必要です。Easywineアプリの本体を持ってくるまでが少し手順が複雑ですが、インストール自体は通常と同じで簡単なのでここからはEasywineのインストール方法を解説します。
Easywineをインストールする手順
Easywineのダウンロード方法ですが、まず以下のリンクから本体のダウンロードを行うことができます。下の方にスクロールしていくと「ダウンロード」の項目があるため、そこまでスクロールすると、ダウンロード先を記したURLまでたどり着くと思います。そのうち、今回はGitHubを経由したダウンロード方法を選択します。
次に、リンクのうちから一番上の「Easywine~」から始まる.dmgファイルをダウンロードしてください。これがEasywineアプリケーションの本体になります。一番上以外のファイルは必要ありません。
Easywineの.dmgファイルをダウンロードできたら、そのままダブルクリックで実行します。するとEasywineのアイコンが表示されますので、これをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップで移動することでインストールを行うことができます。
これでMac本体にEasywineの導入が完了しましたが、外部アプリケーションをインストールしたときに最初にやらなければならないMac共通の初期手順として、移動したアプリケーションを右クリックして「開く」を選択する必要があります。
するとインストーラが起動するため、そのままポップアップの手順通りにインストールを行います。2回ポップアップが表示されますが、2回とも「インストール」を選択します。
Easywineの使い方
MacでEasywineを導入した後の使い方ですが、インストールが問題なく終了している場合はすでに.exe形式のファイルをEasywineで使用するように設定がされているため、実行自体は簡単に行うことができます。通常のようにアイコンをダブルクリックするだけで起動できるかと思いがちですが、そのままでは「The Unartchiver」というアプリが起動して実行することはできません。
exeファイルを実行して開く
.exeファイルを実行するには、単純なダブルクリックでは起動することができません。しかし使い方自体は簡単で、アイコンの上で右クリックして「このアプリケーションで開く」→「Easywine」を選択するだけです。これは.exeファイルをデフォルトで別なアプリケーションで開く設定がされているためで、起動には自分でEasywineを選択する一手間が必要になります。
Windowsアプリを起動する
Easywineを通じてインストールされたアプリケーションは以下の場所に格納されます。
/Users/[ユーザー名]/Library/Caches/Wine/prefixes/default/drive_c/
drive_cフォルダ内にProgram Filesというフォルダが生成され、そのあとは通常のWindowsと同じフォルダ構造でアプリが格納されていくことになります。ここに格納されたアプリケーションのエイリアスを作成し、別なフォルダにまとめておきます。
このように複数のエイリアスを一つのファイルにまとめて、Dock上にドラッグ&ドロップすると、以下のようにDock上から必要なアプリをいつでも、便利に起動することができるようになります。
Easywine起動後にメニューバー・Dockが消えた?
Easywineを起動してさっそく使ってみようと思ったとき、メニューバーやDockが消えてしまって驚いてしまうかもしれません。焦ってしまいがちですが、これは初期設定の問題でメニューバーやDockは非常時になっているだけの状態です。これを表示する設定がありますが、設定修正にはコマンドを入力する必要があります。
Macのメニューバー・Dockを表示させる方法
MacのメニューバーとDockを復活するには、アプリケーションフォルダから「ターミナル」を開いて、以下のコマンドを入力してエンターキーを押します。
$ cd /Applications/EasyWine.app/Contents/Resources/wine/lib/wine
$ ln -fs winemac_nohide.drv.so winemac.drv.so
コマンド入力後、Easywineを再起動すると、メニューバーとDockが問題なく表示されて実行されていることがわかると思います。
Windowsアプリをショートカットするには?
Windowsアプリをショートカットして起動したいという使い方がしたい場合もあると思います。これについては先述した方法で可能で、DockにWindowsアプリへのエイリアスが入ったフォルダ自体を登録することで、それがショートカットの代わりになります。
EasywineをMacに入れてWindowsアプリを使おう!
Macを最初に購入したときにEXE形式のファイルが起動できないことを知って残念に思った方も多いと思います。しかしこれを解決する方法はいくつか存在し、昔は仮想のWindowsなどのOSをMac上に導入して二重にOSを起動することでEXEを実行するという方法もありましたが、現在は無料のインストールが簡単なアプリケーションがあり、簡単にEXEファイルを解凍・実行することができるようになりました。
EasywineをMacに入れる方法と使い方を解説してきました。難しいように思われがちですが、このように知っていれば少しの手間で簡単にEXEファイルを扱うことができるようになるため、非常に便利です。Macだからとアプリの購入などを諦めず、Easywineを導入してMacでWindows用アプリケーションを使ってみることをお勧めします。