2020年12月21日更新
Aegisubの使い方!動画の字幕を作成する方法や日本語化について解説!
AegisubはMacでもWindowsでもダウンロードして利用できる動画やカラオケの字幕を作成できるフリーソフトです。この記事では、Aegisubを使ってどのように字幕を作成すれいいのか、動画と字幕がずれた場合の対処法などを詳しく解説します。
目次
Aegisubとは?
YouTubeやSNSに個人でも気軽に動画をアップロードできるようになりました。動画を作成していると、途中に文字でキャプションを入れたくなることがあります。また、海外の方でも見てもらえるように、英語などの海外の言語での字幕を入れてみたいという方もいることでしょう。
この記事では、動画に字幕を簡単に挿入できるというソフトについて詳しく解説します。Aegisubはどのようなソフトで、どのような使い方をすればいいのか見ていきましょう。
動画用の字幕を作成編集できるフリーソフト
Aegisubは動画用の字幕を作成したり編集したりできるフリーソフトです。特定のメーカーが開発して販売しているソフトではなく、開発者が自由に参加して開発に参加できるオープンソースで開発されています。
とても高度な機能を持っていながら、誰でも無料で利用できるので、動画への字幕やキャプションの挿入にチャレンジしたい方は絶対に使ったほうがいいソフトです。
もともとは英語では配布されているソフトですが、簡単に日本語化することもできます。英語が苦手でも大丈夫なので安心して使ってみましょう。
字幕のタイミングのずれの調整などもできる!
Aegisubが評価されている理由の一つに、字幕のずれを簡単に調整できる機能があります。Aegisubは実際に字幕をつける動画をロードして、字幕の作成や編集ができます。実際の音声と字幕のタイミングにずれが生じてしまっても、Aegisubなら簡単にずれの修正ができます。
部分的に修正することもできますし、全体をずらすこともできます。字幕作成者を悩ませるずれの問題も、Aegisubを使えば簡単に解決できるので安心です。
Aegisubの使い方
Aegisubの実際の使い方についてここから詳しく見ていきましょう。Aegisubをダウンロードしてインストールした後に、実際に動画をロードして字幕を作成する使い方は次の通りです。
ソフトのダウンロード
まずはAegisubのダウンロードをしましょう。ダウンロードページは、Windows版とMac版と違うので注意しましょう。
Windowsでのダウンロード方法
Windows版Aegisubは上記のリンクのページから入り、「最新バージョン」もしくは「旧バージョン」をクリックします。次のページで「ダウンロード」ボタンをクリックすればダウンロードできます。
Macでのダウンロード方法
Mac版Aegisubのダウンロードページは上記のリンクです。こちらも、「最新バージョン」と「旧バージョン」があります。どちらかを選んでクリックすると、次のページに「ダウンロード」ボタンがあります。「ダウンロード」をクリックするとダウンロードできます。
インストール
インストーラーをダウンロードしたら、PCへインストールしていきましょう。今回はWindows10で解説します。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして開きます。デバイスへの変更を求められるので許可します。
最初にインストールする言語を選択します。「日本語」を選択しておきましょう。
「セットアップウィザード」が起動します。「次へ」をクリックします。
「セットアップウィザード」が起動します。「次へ」をクリックします。インストールする場所を設定したり、アイコン追加などの設定が開くので、必要に応じてセットして「次へ」をクリックしていきます。
「インストール完了準備」が出たら「インストール」をクリックします。するとインストールが開始されます。
日本語化する方法
最初の言語選択で「日本語」を選択しておけば、セットアップ後もAegisubは日本語で起動します。しかし、もしも日本語に設定せずにAegisubをインストールしてしまっても安心です。上記の画像の「設定(Settting)」をクリックすれば「Language(言語)」があります。こちらをクリックして、「日本語」を選択すれば日本語化できます。
字幕の作成方法
Aegisubで実際に字幕を作成する使い方を解説します。
まずは動画をAegisubにドラッグ&ドロップしてセットします。動画がセットできると上記の画像のように、字幕を編集できる画面になります。字幕を開始したい時間を、動画の下のシークエンスバーを左右に動かして指定します。
字幕の開始時間を指定したら、Aegisubの上部にある字幕の開始時間の決定のボタンをクリックして、字幕のテキストを入力欄に入力します。
テキストを入力したら、「編集」ボタンをクリックします。すると字幕のスタイルを編集できます。
字幕が挿入されたことを確認したら、シークエンスバーで字幕の終わり時間を決めて終点ボタンをクリックします。すると指定した時間の間、字幕が表示されます。
ずれの調節方法
字幕の時間にずれが生じた場合には、調節していきましょう。
部分的に調節する方法
まずは複数の字幕があるときに、部分的にずれを調節する方法です。調節する字幕を選択したら、メニューバーから「タイミング」をクリックします。
「タイムシフト」を選択したら「適用する範囲」で「Selected rows」をクリックして、「シフト時間のして」でずらす時間を指定します。その後「OK」を押します。すると、選択した字幕の行のタイミングだけ時間を部分的にずらすことができます。
全体を調節する方法
字幕全体が数秒ずつずれている場合には、Aegisubの「タイミング」で「All rows」を選択します。「シフト時間の設定」でずれる時間を設定すれば字幕全体を設定した時間だけずらすことができます。
字幕の保存方法
字幕を保存する方法もお伝えしておきましょう。作成した字幕を保存するときには、Aegisubの「ファイル」から「Save subtitles」を選択して、名前をつけて保存します。同じファイルを何度も編集する場合には、「上書き保存」から保存できます。
字幕が文字化けするときの対処法
Aegisubでは直接字幕にするテキストを入力するだけではなく、テキストファイルを読み込ませることで、一度に大量の字幕を作成できます。しかし、時々文字化けしてしまい、うまく読み込ませることができないことがあります。
Aegisubにテキストファイルを読み込ませるときに、文字化けする理由は、Aegisubで使っている文字コードとテキストファイルの文字コードが違うことです。
文字コードを合わせられないときには、手動でコピペして貼り付けると文字化けせずに、字幕を作成できます。
字幕をAegisubに貼り付けるときには、テキストエディタへペーストするのではなく、「編集」から「Paste Lines」をクリックしましょう。すると、クリップボードにコピーしてあるテキストデータが字幕のラインへ貼り付けられます。あとは、1行ずつ時間を微調整して行きましょう。
字幕を動画に焼き付けたいときには?
Aegisubで字幕を作成したら、その字幕ファイルは動画ファイルとは別々のファイルとして保存されます。動画に焼き付いた状態ではありません。作成したファイルは、動画とは別の字幕ファイルとして存在しています。
複数の字幕を言語などに応じて切り替えるときには、字幕ファイルとしてアップロードします。しかし、動画に焼き付けてしまいたいときもあるでしょう。動画に焼き付けるのは、FFmpegを使う方法などありますが、少し手間がかかって難しそうです。
字幕を動画に焼き付けて作成したい場合には、字幕を動画に挿入できる動画作成ソフトを最初から使ったほうが簡単です。作成する字幕を最終的にどのような形で利用したいのか考えて、字幕作成ソフトを選びましょう。
字幕作成はAegisubで完璧!
この記事では、Aegisubとはどのようなソフトで、どのような使い方をするのか解説してきました。自分で動画を作成する機会が増えてきて、動画に字幕を入れたいと考えている方も多くなってきました。Aegisubは最初は少し難しく感じるでしょうが、使い方を覚えてしまえば簡単に字幕をつけられるようになります。
動画に字幕をつけることに挑戦したいと考えているのであれば、このソフトはとても便利なソフトです。ぜひ、字幕作成に挑戦したい方は、Aegisubを使って字幕を動画につけてみましょう。