2019年04月27日更新
Windows7のサポート終了期限後も使い続けるとどうなるかを解説!
Windows7のサポート終了期限が迫っていますが、サポート期間が終了した後も使い続けるとどうなるのでしょうか。この記事ではWindows7のサポート期間終了後に使い続けることでどうなるのかと、終了に向けての対応策について解説します。
目次
Windows7のサポート終了が迫る!今後はどうなる?
Windows7のサポート終了期限がいよいよ迫ってきました。今までアップグレードする必要がないと、のんびり構えていた人たちも、いよいよ対策を考えなくてはいけない機関になっています。
この記事では、Windows7のサポート終了にはどうなるのか、サポート終了したWindows7を使い続けていたらどうなるのか、ということについて詳しく見ていきましょう。
2020年1月にWindows7のサポートが終了予定!
Windows7のサポート期限は2020年1月14日までに決まっています。Windowsのサポートにはメインストリームサポートと、延長サポートがあります。
メインストリームサポートというのはOSの機能をバージョンアップさせていくためのアップデートの提供です。MicrosoftではOSを発売してから5年間提供することになっているので、2009年に発売されたWindows7では2015年にすでに終了しています。
現在話題になっているのは、延長サポートの方です。延長サポートとはメインストリームサポートが終了したあと、さらに5年間セキュリティ更新プログラムを提供するためのサポートです。PCをネットワークから攻撃しようとしているハッカーたちの技術は日々進歩しているので、それに対応するためのセキュリティ用プログラムを提供しています。
基本的に延長サポートもOSが発売されてから10年で終了することになっているので、2020年1月に終了が決まっています。
サポート期限が終了するとどうなる?
Windows7のサポート期間が終了するとどうなるのかみていきましょう。
セキュリティ更新プログラムが配信されなくなる
Windows7のサポート期間が終了すると、セキュリティ更新プログラムが配信されなくなります。Windows7のアップデートでセキュリティ更新プログラムが配信されなくなるだけではなく、PCにインストールしているセキュリティソフトの更新も終了します。
PCにインストールしてあるセキュリティプログラムというのは、Windows Updateと併用して使うことを前提に作られているものなので、セキュリティ更新プログラムの配信が終了すれば、セキュリティプログラムもアップデートをしなくなります。
Windows7のサポート終了後の有償サービスについて
Windows7のサポートが終了しても、しばらくの間は有償サービスもあります。Windows7の有償での延長サービスとはどのようなものなのか見ていきましょう。
対象となるWindows7とは?
有償サービスの対象となるWindows7は全てのWindows7ではありません。特定のWindows7のみとなります。有償のサポート期間延長サービスの対象となるWindows7は、法人がボリュームライセンス契約で購入したPro版のみです。主に大企業でまとめて大量に購入したWindows7だけが対象になります。
基本的に1台ずつ購入した個人や小規模事業所のWindows7は対象になりません。大企業の場合には、Windows10への移行が間に合わないところもあるということで、今回はこのような措置が取られることになりました。
ほとんどの人が使っているPCは有償サービスの対象にならないので、「お金さえ払えばいいんだろう」という考えはしないようにしましょう。
有償サービスの期間とは?
Windows7の有償サービスの期間も無期限ではありません。Windows7の延長有償サービスが提供される期限は2023年1月までになります。Windows10への移行が遅れている大企業は、とりあえず延長した期間に、しっかりと移行対策を取るように、ということのようです。
有償サービスを利用する予定でも、有償サービスでサポート期限が延長されることに安心してはいけません。2023年以降の延長はあり得ないので、どのようなスケジュールで移行していくのか、計画を今からしっかりと立てましょう。
料金について
Windows7Proのサポート延長サービスの料金は、デバイス1台ごとへの課金となり、アドオンでの提供となります。料金は次の通りです。
1年目(2020年から2021年1月) 50米ドル(約5000円)
2年目(2021年から2022年1月) 100米ドル(約1万円)
3年目(2022年から2023年1月) 200米ドル(約2万円)
Windows7enterpriseの場合には、この半額になります。3年間フルで有償サービスを利用したら1台当たり3万5,000円ほど必要になる計算です。これは1台当たりなので、すべてのPCに適用するとしたら、相当なコストがかかります。Windows10への移行も早めに検討しましょう。
Windows7のサポート期間終了後に使い続けるとどうなる?
Windows7をサポート期限終了後に使い続けるとどうなるのかみていきましょう。
セキュリティ更新されないリスクについて
Windows7のサポートが終了した後にも使い続けるということは、セキュリティ更新されないPCを使い続ける、ということになります。そのリスクとはどのようなものなのか見ていきましょう。
新種のウイルスに感染する可能性
PCをネットワークから攻撃してくるウイルスを、ハッカーたちは次から次へと開発しています。古いウイルスであれば、サポート期間終了前のアップデートでサポートされていますが、サポート終了後にばらまかれたウイルスには対応することができなくなります。新種のウイルスに対して、まったく無防備な状態で使い続けることになります。
フィッシング詐欺に遭う可能性
セキュリティ更新プログラムの中には、怪しいプログラムが仕込まれている偽サイトへの接続をブロックする機能もあります。しかし、セキュリティ更新プログラムがアップデートされなくなったWindows7を使い続けていると、このブロック機能が新しい悪質なプログラムに対応できなくなり、ブロック機能が弱くなっていきます。
偽のアプリ購入サイトやネットショッピングサイトに誘導されて、クレジットカード情報や住所、電話番号などを入力させられることをフィッシング詐欺といいます。サポート終了したWindows7を使い続けていると、フィッシング詐欺に遭う可能性が高くなります。
個人情報を抜き取られる可能性
サポートが終了したWindows7のPCは外からの攻撃に対して脆弱になります。ネットワークを経由して侵入することが可能になります。PCを遠隔操作して、PCの中に保存されている個人情報を抜き取られる可能性もあります。
Windows7のサポート期間終了後の選択肢はどうなる?
Windows7のサポート終了期限後に使い続けることには、大きなリスクがあることは理解していただけたことでしょう。サポート終了を間近にして、私たちが選べる選択肢には次の3つがあります。
選択肢は3つ
具体的なサポートの選択肢は3つです。
有償サポートを利用する
有償サポートの対象となるのであれば、有償サポートを利用するのは1つの選択肢です。Windows7を使い続けることのコストと、Windows10への移行準備を進めるコストがかかりますが、サポート終了までに移行が間に合わない、ということであれば検討しましょう。
Windows10にアップグレードする
Windows10へサポート終了前にアップグレードするのも1つの方法です。Windows10への無償アップグレードはもうできなくなったと思っている人多いようですが、実は無償アップグレードが終了したのはWindows Update経由でのアップグレードのみです。
実は正規ライセンスを持っているWindows7であれば、他の方法を使って正規に無償でアップグレードすることが可能です。無償でアップグレードする方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、こちらをご覧ください。
Windows Update経由でのアップグレードよりも面倒くさくなってはしまいますが、意外に簡単な方法でできます。
Windows10のPCに買い替える
Windows10へアップグレードしても、Windows7の初期の2010年前後に購入したPCの場合には、Windows10に対応した周辺機器のドライバーが入手できない場合があります。その場合には、Windows10にアップグレードしてしまうと、PCが全く使えなくなってしまう可能性があります。
その場合には、もうWindows7からアップグレードすることを諦めて、新しいPCに買い替えることをおすすめします。Windows7からアップグレードした中古PCでもWindows10が入っていれば、今後のアップデートや動作に問題はありません。買い替えも検討しましょう。
使えなくなった古いWindows7のPCを活用できる方法がこちらの記事にあります。Windows7のPCを壊れていないのに捨てるのが惜しいという人はぜひご覧ください。
Windows7のサポート終了後にどうなるのか考えて早めに準備を!
この記事ではWindows7のサポートが終了した後で使い続けたらどうなるのか、ということについてみてきました。サポートが終了したWindows7を使い続けることは、リスク以外の何物でもない、ということはお判りいただけたことでしょう。サポート期限終了まで1年を切りました。早め早めに対処していきましょう。