2019年04月01日更新
Windows10のユーザーフォルダ名の変更方法!Microsoftアカウントでの変更方法も解説!
Windows10は、設定する時に作ったユーザー名で、ユーザーフォルダが作られます。Windows10で作ったユーザー名を変更しても、ユーザーフォルダ名の変更はできません。もう変更ができないと思われがちなユーザーフォルダ名ですが、変更の方法があるんです。
目次
- 1Windows10のユーザーフォルダ名を変更するには?
- ・ユーザーフォルダ名を変更する方法は2つある
- ・ユーザーフォルダ名を変更するときの注意点
- 2Windows10のユーザーフォルダ名の変更方法〜データの移行〜
- ・新しいローカルアカウントを作成する
- ・新しいローカルアカウントにデータを移行する
- 3Windows10のユーザーフォルダ名の変更方法〜レジストリの編集〜
- ・管理者権限をもつアカウントを作成する
- ・作成したアカウントでフォルダ名を変更する
- ・レジストリを編集する
- ・PCを再起動させてサインインする
- 4Windows10のMicrosoftアカウントでユーザーフォルダ名を変更する方法
- ・ローカルアカウントに切り替える
- ・新しいローカルアカウントを作成する
- ・Microsoftアカウントに戻る
- 5Windows10のユーザーフォルダ名の変更しよう!
Windows10のユーザーフォルダ名を変更するには?
Windows10のユーザーフォルダは、アカウント作成時に設定したユーザー名で作成されます。しかし、その後ユーザー名を変更したとしても、ユーザーフォルダ名は変わることがありません。ユーザーフォルダ名を変更することは可能なのでしょうか。
ユーザーフォルダ名を変更する方法は2つある
Windows10のユーザーフォルダ名を変更したいとしても、対応方法は簡単なものではありません。しっかりと方法を熟知して、データーのバックアップを取ってから臨む必要があります。Windows10のユーザーフォルダ名を変更するには、大きく分けて2つの方法が用意されています。
- ローカルアカウントを新規制作しデータを移行
- 管理者権限を用いてレジストリを書き換え、強制的にフォルダ名を変更する
ユーザーフォルダ名を変更するときの注意点
Windows10のユーザーフォルダは、PCのアカウント作成時に作られる特別なフォルダです。PCを構成する上での重要なフォルダのため、無理に名前を変更するとPC自体に多大な影響が出る場合もあります。手順をしっかりと熟知し、復元データを取ることを忘れないよう注意してください。
Windows10のユーザーフォルダ名の変更方法〜データの移行〜
Windows10の復元データを作成したら、早速ユーザーフォルダ名を変更してみましょう。まずはデータを移行する方法です。これは変更したいユーザーフォルダ名で新しいアカウントを作り、データを移行するというものです。
新しいローカルアカウントを作成する
Windows10の、ユーザーフォルダ名を変更作業するアカウントを一時的に作り、現在のアカウントから切り替えます。
Windowsマークを押し、メニューバーの設定(歯車マーク)を左クリックしてください。
「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリックして、アカウント名を入れます。この時のアカウント名は、適当でかまいません。しかし、フォルダ名にしたい名前にはしないよう注意してください。
PCは既存しているアカウントと、Microsoftのアカウントが紐づけされています。ローカルアカウントを使うことで、この紐づけが解除されます。最初からローカルアカウントを使用している人は、この作業は必要ないので省いてください。
次に、希望しているフォルダ名のローカルアカウントを作ります。まず、最初と同じく、Windowsマークを左クリックして、メニューバーから設定(歯車マーク)をクリックしてください。次に、アカウントをクリックし、「家族とその他のユーザー」を左クリックします。
「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリックして、アカウント名に希望ユーザーフォルダ名を入れます。最後に、「ユーザーの種類を変更」をクリックして、アカウント種類を「管理者」に変更しましょう。
新しいローカルアカウントにデータを移行する
新しく管理者にしたローカルアカウントに、必要なファイルやソフトを全て移行させてください。旧アカウントのユーザーフォルダ内のフォルダは、新規アカウントに全て移動できますが、ソフトウェアはそう簡単にはいきません。ソフトウェアに関しては、再度セットアップする必要も出てきます。一つずつ、丁寧にインストールしていきましょう。
最後に、新規ローカルアカウントをMicrosoftアカウントに紐づける作業をします。Windowsマークをクリックしてメニューバーから設定(歯車マーク)を左クリックし、アカウントを選択します。ユーザー情報から「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」を選択してください。これで新規ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの紐づけが完了しました。
Windows10のユーザーフォルダ名の変更方法〜レジストリの編集〜
Windows10の脳ともいえる「レジストリ」を、直接編集することでユーザーフォルダ名を変更できます。しかし、レジストリは失敗をするとPC本体に重大な影響を及ぼす可能性があります。作業をする前に必ずデーターのバックアップを取り、Windows10のシステム復元ポイントを作成しておきましょう。データのバックアップを取ることで、万が一、作業に失敗したとしても現状を回復できます。
管理者権限をもつアカウントを作成する
まず、現在使用中のユーザー名から新しいユーザー名への書き換えをしていきます。キーボード上の「Windowsマーク」とキーボードの「R」を押し「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。名前の欄に「netplwiz」と入力してください。
「ユーザーアカウント」から、変更したいユーザー名を選択してプロパティで詳細を開きます。
「ユーザー名」に新しいユーザー名を入れ、OKボタンを押します。ユーザーアカウントに戻りますので、新しいユーザー名になっているか確認作業をしてOKボタンを押してください。これで、Windows10の管理画面を含め、全て新しいユーザーアカウントに変更されました。
新しいアカウントに管理者権限を付与する
新しいアカウントに管理者権限を与えることで、他のユーザーのユーザーフォルダ名を変更できます。
Windows10のメニュー画面から、設定(歯車マーク)をクリックします。次にアカウントをクリックして、設定画面を出し「家族とその他のユーザー」をクリックします。「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリックに、先程作成したアカウントが確かにあるのかチェックしてください。
アカウントをクリックすると、アカウントの種類の変更画面が出るので、ここで標準ユーザーから管理者へ変更して下さい。これで管理者権限をもったアカウントに仕上がりました。
コマンドで管理者権限をもつアカウントを表示させる
Windows10のメニューを開き、Wの欄から「Windowsシステムツール」を左クリックします。すると「コマンドプロンプト」があるので、左クリックして起動してください。
「C:\Users\(利用しているユーザー名)>」が出るので「net user」と入力してEnterキーを押してください。すると下の欄にこのPCで使用しているユーザー名が一覧で出てきます。なお、「net user ユーザー名」と入力すると、入力したユーザー名の詳しい内容が出てきます。
アカウントがYesとなっているなら有効になっており、Noとなっているなら無効に設定されています。なお、管理者権限のユーザーなら「Administrators」と表示されています。標準ユーザーなら単純に「Users」と表示されているので注意して確認作業をしてください。
作成したアカウントでフォルダ名を変更する
新しいアカウントが完成したら、Windows10のレジストリにアクセスをしてユーザーフォルダ名を変更していきます。レジストリエディターには、システム情報やユーザー情報など、PCにとって大切な情報が入っています。これを損傷してしまうと、Windows10自体が起動しなくなってしまうので、必ずバックアップを取ってから作業をしてください。
キーボード上の「Windowsマーク」と「R」を押し、「ファイル名を指定して実行」を起動します。名前の部分に「regedit」と入力してください。レジストリエディタがPCに影響を与えるのを許可するか?といったボックスが出てくるのでOKを押します。
レジストリエディターの欄に「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList」と入力してください。全てを入力するのは大変なので、コピー&ペーストでも大丈夫です。
レジストリを編集する
ProfileListのリストには「S-1-5-~」といったフォルダ名のものが複数存在します。そのフォルダの中から、変更前のユーザー名が入っているフォルダを探しましょう。新しいアカウントを作っても、レジストリ上では旧アカウントのままです。旧アカウント名のものを、新しいユーザー名に変更してください。
PCを再起動させてサインインする
レジストリの編集を終えたら、一度PCを再起動させてください。変更後の新しいユーザー名が有効になっているので、サインインをして試してみましょう。
Windows10のMicrosoftアカウントでユーザーフォルダ名を変更する方法
Windows10でMicrosoftのアカウントを使用した場合、Microsoftアカウントのメールアドレスを使った名前がユーザーフォルダにつけられます。メールアドレスを使ったユーザーフォルダ名が嫌な場合は、Microsoftアカウントのユーザー名フォルダから名前を変更する方法があるんです。
ローカルアカウントに切り替える
まず、Microsoftアカウントを使ってPCへログインします。この時のMicrosoftアカウントは、ユーザーフォルダ名を変更したいMicrosoftアカウントを使ってください。
Windows10のスタートメニューをクリックして、設定(歯車マーク)をクリックします。次にアカウントをクリックすると、設定一覧がでてくるので「ユーザーの情報」から、「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」を選択します。
「ローカルアカウントへの切り替え」が出たら、「現在のパスワード」を入力してください。
ユーザー名、パスワード、パスワードの確認入力、パスワードのヒントを入力して次へを押し、ローカルアカウントの内容を確認した上で、「サインアウトと完了」をクリックします。すると一度サインアウトするので、「新しいパスワード」を入力し、新たにPCへサインインします。
新しいローカルアカウントを作成する
まずWindows10のスタート画面から設定(歯車マーク)を押し、アカウントをクリックします。「家族とその他のユーザー」から、「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリックします。
Microsoftアカウントウインドウが表示されるので、「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。
アカウントの作成画面が出ますが、ここではローカルアカウントを制作するので、「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。
PC用のアカウントの作成が表示されるので、ユーザー名、パスワードを入力します。すると、続いて「パスワードを忘れた場合」が表示されるので、「セキュリティの質問」と「答え」を入力して次へをクリックしてください。
Windows10のスタートメニューから、ユーザーアイコンをクリックすると「アカウント設定の変更」が出てくるので、先程つくったアカウントをクリックしてログインします。すると、Windows10の初期設定画面が表示されるので、案内に従って設定をしましょう。これで、Windows10のローカルアカウント作成完了です。
管理者権限を付与する
Windows10のスタートメニューの設定(歯車マーク)をクリックして、アカウント情報を出します。次に、「家族とその他のユーザー」をクリックして、他のユーザー欄にある作成したローカルアカウントをクリックしてください。
すると、「アカウントの種類の変更」が出るので、標準ユーザーから管理者に変更します。これで、Windows10の管理者権限をローカルアカウントに与えられます。
Microsoftアカウントに戻る
PCを再起動し、ローカルアカウントを使ってWindows10にログインします。Windowsマークをクリックして、設定(歯車マーク)を押し、アカウントをクリックします。ユーザー情報を見ると、「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」とあるので、Microsoftアカウント情報を入力してサインインしましょう。
もとのデータのバックアップを取り、Microsoftアカウントへ移動すれば、Microsoftアカウントへのユーザーフォルダ名変更が完了します。
Windows10のユーザーフォルダ名の変更しよう!
Windows10の初期設定時につけた名前が、そのままユーザーフォルダ名になるという事実は意外に知られていません。知らずについうっかり、ユーザーフォルダ名として使用したくない名前をつけてしまったとしたら、やはりフォルダ名を変更したいと思うのが普通ですね。
しかし、Windows10のユーザーフォルダ名を変えるのはちょっとしたコツがいります。Windows10のユーザーフォルダ名を無理やり変更しては、PC本体に多大なる影響を与えかねません。下手をしたらWindows10自体が壊れ、PCが起動しないという事態に陥ります。
ユーザーフォルダ名の変更の仕方をしっかりと熟知し、バックアップを取ったうえで臨みましょう。そうすれば、自分が思い描いたユーザーフォルダ名に変更することも簡単にできます。